高齢者に向けた学級・講座は、1年でどれくらい開かれているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、もとは社会教育調査の2020年度の数字。
島根県が1,596講座で1位。
47都道府県の平均は498.11講座、中央値は432講座です。
1位と47位の間には25.74倍の開き、人口10万人あたりでは376.7倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
498講座
高齢者学級・講座数(2020年)
最も多い 島根県
1,596講座
最も少ない 山梨県
62講座
高齢者向けが多い上位5県
高齢者向けが多い上位5県です。
島根県は1,596講座、北海道は1,326講座、愛媛県は1,228講座でした。
島根県は2位の北海道の1.204倍です。
4位は石川県で1,173講座、5位は福岡県で1,089講座。
上位5で全国の27.4パーセント、上位3で17.7パーセント、上位10で45パーセントでした。
1位だけで6.8パーセントを占めます。
47都道府県の平均は498.11講座なので、1位は平均の3.2倍。
中央値の432講座と比べると3.7倍にあたります。
6位以下は鳥取県で881講座、埼玉県で862講座、富山県で843講座と続きました。
2位と3位の差は98講座、3位と4位の差は55講座でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の72.6パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると2,922講座。
これだけで全国の12.5パーセントにあたります。
山陰の県が上位に来ました。
人口10万人あたりでも島根県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
高齢者向けの学級・講座の数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は島根県の248.6講座、2位は鳥取県165.91講座、3位は石川県106.83講座。
4位以下は愛媛県、福井県と続きます。
逆に人口あたりの下位は大阪府1講座、東京都0.66講座。
島根県と東京都では376.7倍の開きです。
人口10万人あたりでも島根県が1位でした。
ボランティアの記事でも上位に来る県です。
高齢者学級は、公民館で健康や趣味、地域の歴史を学ぶ場です。
老人クラブと連携して開かれることも多くあります。
地域の集まりが残っているかどうかが、数字に表れていると考えられます。
当サイトの老人クラブの記事と並べると、その関係が読み取れます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中国5県が100.72講座で最も多く、関東7都県が6.8講座で最も少なくなります。
四国4県63.39講座と中部9県41.63講座がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
高齢者向けが少ない下位5県
高齢者向けが少ない下位5県です。
47位の山梨県は62講座、46位の大阪府は88講座、45位の東京都は94講座でした。
1位の島根県とは25.74倍の差があります。
44位は沖縄県で114講座、43位は熊本県で117講座、42位は茨城県で148講座と続きます。
高齢の人が多い県ほど講座が多い、とはかぎりません。
47都道府県の中央値は432講座。
平均は498.11講座なので、平均が中央値の1.2倍です。
47位の山梨県は平均の12.4パーセント、中央値の14.4パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.0パーセントにしかなりません。
1位の島根県1つで6.8パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の山梨県は、1位の島根県の3.88パーセントにあたる水準です。
46位との差は26講座、45位との差は32講座でした。
1位の島根県と47位の山梨県の間には1,534講座の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 高齢者学級・講座数 |
|---|---|
| 北海道 | 1,326講座 |
| 青森県 | 249講座 |
| 岩手県 | 369講座 |
| 宮城県 | 547講座 |
| 秋田県 | 647講座 |
| 山形県 | 371講座 |
| 福島県 | 747講座 |
| 茨城県 | 148講座 |
| 栃木県 | 221講座 |
| 群馬県 | 234講座 |
| 埼玉県 | 862講座 |
| 千葉県 | 236講座 |
| 東京都 | 94講座 |
| 神奈川県 | 188講座 |
| 新潟県 | 444講座 |
| 富山県 | 843講座 |
| 石川県 | 1,173講座 |
| 福井県 | 682講座 |
| 山梨県 | 62講座 |
| 長野県 | 513講座 |
| 岐阜県 | 478講座 |
| 静岡県 | 241講座 |
| 愛知県 | 328講座 |
| 三重県 | 325講座 |
| 滋賀県 | 487講座 |
| 京都府 | 264講座 |
| 大阪府 | 88講座 |
| 兵庫県 | 788講座 |
| 奈良県 | 258講座 |
| 和歌山県 | 420講座 |
| 鳥取県 | 881講座 |
| 島根県 | 1,596講座 |
| 岡山県 | 611講座 |
| 広島県 | 447講座 |
| 山口県 | 503講座 |
| 徳島県 | 432講座 |
| 香川県 | 262講座 |
| 愛媛県 | 1,228講座 |
| 高知県 | 431講座 |
| 福岡県 | 1,089講座 |
| 佐賀県 | 179講座 |
| 長崎県 | 538講座 |
| 熊本県 | 117講座 |
| 大分県 | 484講座 |
| 宮崎県 | 172講座 |
| 鹿児島県 | 694講座 |
| 沖縄県 | 114講座 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは島根県です。
次いで北海道、愛媛県、石川県、福岡県が続きます。
淡いのは山梨県、大阪府、東京都でした。
47都道府県の平均は498.11講座、中央値は432講座です。
島根県の1,596講座は平均の3.2倍にあたります。
上位3で17.7パーセント、1位と47位で25.74倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと島根県が248.6講座で最も多く、開きは376.7倍になります。
実数1位の島根県は人数あたりでは1位、人数あたり1位の島根県は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 高齢者学級・講座数(講座) | 地方 | 人口10万人あたりの高齢者学級・講座数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 島根県 | 1596 | 中国 | 248.6 |
| 2 | 北海道 | 1326 | 北海道 | 26.29 |
| 3 | 愛媛県 | 1228 | 四国 | 96.24 |
| 4 | 石川県 | 1173 | 中部 | 106.83 |
| 5 | 福岡県 | 1089 | 九州 | 21.39 |
| 6 | 鳥取県 | 881 | 中国 | 165.91 |
| 7 | 埼玉県 | 862 | 関東 | 11.76 |
| 8 | 富山県 | 843 | 中部 | 84.55 |
| 9 | 兵庫県 | 788 | 近畿 | 14.76 |
| 10 | 福島県 | 747 | 東北 | 42.86 |
| 11 | 鹿児島県 | 694 | 九州 | 45.3 |
| 12 | 福井県 | 682 | 中部 | 92.29 |
| 13 | 秋田県 | 647 | 東北 | 72.13 |
| 14 | 岡山県 | 611 | 中国 | 33.37 |
| 15 | 宮城県 | 547 | 東北 | 24.33 |
| 16 | 長崎県 | 538 | 九州 | 42.97 |
| 17 | 長野県 | 513 | 中部 | 25.82 |
| 18 | 山口県 | 503 | 中国 | 39.27 |
| 19 | 滋賀県 | 487 | 近畿 | 34.74 |
| 20 | 大分県 | 484 | 九州 | 44.61 |
| 21 | 岐阜県 | 478 | 中部 | 24.95 |
| 22 | 広島県 | 447 | 中国 | 16.47 |
| 23 | 新潟県 | 444 | 中部 | 21.15 |
| 24 | 徳島県 | 432 | 四国 | 63.07 |
| 25 | 高知県 | 431 | 四国 | 65.7 |
| 26 | 和歌山県 | 420 | 近畿 | 47.73 |
| 27 | 山形県 | 371 | 東北 | 36.7 |
| 28 | 岩手県 | 369 | 東北 | 32.23 |
| 29 | 愛知県 | 328 | 中部 | 4.4 |
| 30 | 三重県 | 325 | 近畿 | 18.99 |
| 31 | 京都府 | 264 | 近畿 | 10.48 |
| 32 | 香川県 | 262 | 四国 | 28.57 |
| 33 | 奈良県 | 258 | 近畿 | 20.08 |
| 34 | 青森県 | 249 | 東北 | 21.37 |
| 35 | 静岡県 | 241 | 中部 | 6.83 |
| 36 | 千葉県 | 236 | 関東 | 3.78 |
| 37 | 群馬県 | 234 | 関東 | 12.38 |
| 38 | 栃木県 | 221 | 関東 | 11.72 |
| 39 | 神奈川県 | 188 | 関東 | 2.04 |
| 40 | 佐賀県 | 179 | 九州 | 22.72 |
| 41 | 宮崎県 | 172 | 九州 | 16.65 |
| 42 | 茨城県 | 148 | 関東 | 5.27 |
| 43 | 熊本県 | 117 | 九州 | 6.89 |
| 44 | 沖縄県 | 114 | 九州 | 7.78 |
| 45 | 東京都 | 94 | 関東 | 0.66 |
| 46 | 大阪府 | 88 | 近畿 | 1 |
| 47 | 山梨県 | 62 | 中部 | 7.84 |
このグラフについての豆知識
学び直しの場
高齢者学級では、健康体操やパソコン、郷土史などが取り上げられます。
毎週同じ顔ぶれが集まることで、居場所としての役割も担っています。
社会・人口統計体系という統計
社会・人口統計体系は、いろいろな調査の結果を都道府県ごとにまとめ直したデータ集です。
もとの統計はそれぞれ別で、この記事の数字も社会教育調査や旅券統計などから来ています。
調査によって年がちがうので、記事ごとに調査年を確かめて読むことが大切です。
数字の開き
1位の島根県は1,596講座、47位の山梨県は62講座。
両者の間には25.74倍の開きがあります。
上位3で全国の17.7パーセント、上位10で45パーセントを占めます。
中央値は432講座、平均は498.11講座です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと376.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
高齢者向けの学級・講座の数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
最も似ていたのは【大人向けの学級・講座】全国16万5,515講座、開きは48.59倍(順位相関0.74)です。
最も食い違ったのは【年金がつく職場・10年推移】47都道府県すべてでふえ、10年で1.5倍に(順位相関-0.47)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た高齢者学級・講座数
| 地方 | 最も多い(講座) | 最も少ない(講座) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 747 | 青森県 249 |
| 関東 | 埼玉県 862 | 東京都 94 |
| 中部 | 石川県 1173 | 山梨県 62 |
| 近畿 | 兵庫県 788 | 大阪府 88 |
| 中国 | 島根県 1596 | 広島県 447 |
| 四国 | 愛媛県 1228 | 香川県 262 |
| 九州 | 福岡県 1089 | 沖縄県 114 |
まとめ
高齢者向けの学級・講座の数を47都道府県で比べると、最も多い島根県で1,596講座、最も少ない山梨県で62講座でした。
1位と47位の間には25.74倍の開きがあります。
上位3で全国の17.7パーセント、上位10で45パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は432講座、平均は498.11講座でした。
人口10万人あたりに直すと376.7倍の開きになります。
この高齢者向けの学級・講座の数の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、高齢者の人数の多さとは別の話であること。
2つ目は、数え方に県ごとの幅があること。
3つ目は2020年の数字であることです。
人口10万人あたりでは島根県が248.6講座で最多。
実数1位の島根県は人数あたりでは1位でした。
地方別に合計を出すと中部9県が全国の20.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは中国5県が100.72講座で最多でした。
老人クラブや高齢者向けボランティアの記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 教育委員会や公民館などが高齢者向けに開いた学級・講座の数。人口10万人あたりの高齢者学級・講座数は総人口で割った参考値
注記: 教育委員会や公民館などが高齢者向けに開いた学級・講座の数。
人口10万人あたりの高齢者学級・講座数は総人口で割った参考値
