【空港の乗降客数】8つの県には空港がない、年間3億4千万人はどこに集まるのか

【空港の乗降客数】8つの県には空港がない、年間3億4千万人はどこに集まるのか

空港を使う人の数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。

使うのは国土交通省の空港管理状況調書で、令和7年の乗降客数を空港のある都道府県で合計しました。

全国では3億4,275万人、対象は93の空港・飛行場・ヘリポートです。
ただ8つの県には空港がありません。

47都道府県の単純平均

7,292,715人

空港の乗降客数(令和7年(2025年、暦年))

最も多い 東京都

91,972,994人

最も少ない 群馬県

0人

空港の乗降客数が多い5都道府県

上位5都道府県の空港の乗降客数
上位5都道府県の空港の乗降客数 空港管理状況調書(空港別順位表)(令和7年(2025年、暦年)) 040,000,00080,000,000東京都: 91,972,994人91,972,994人大阪府: 50,237,693人50,237,693人千葉県: 41,140,408人41,140,408人北海道: 32,582,984人32,582,984人福岡県: 29,633,858人29,633,858人東京都大阪府千葉県北海道福岡県
上位5都道府県の空港の乗降客数
項目空港の乗降客数
東京都91,972,994人
大阪府50,237,693人
千葉県41,140,408人
北海道32,582,984人
福岡県29,633,858人
下位5都道府県の空港の乗降客数
下位5都道府県の空港の乗降客数 空港管理状況調書(空港別順位表)(令和7年(2025年、暦年)) 0.00.20.40.60.81.0群馬県埼玉県神奈川県山梨県岐阜県三重県滋賀県京都府
下位5都道府県の空港の乗降客数
項目空港の乗降客数
群馬県0人
埼玉県0人
神奈川県0人
山梨県0人
岐阜県0人
三重県0人
滋賀県0人
京都府0人

空港の乗降客数が多い上位5都道府県です。

東京都は9,197万2,994人、大阪府は5,023万7,693人、千葉県は4,114万408人、北海道は3,258万2,984人、福岡県は2,963万3,858人でした。
東京都だけで全国の26.8パーセントを占めます。

6位以下は沖縄県2,901万1,435人、愛知県1,256万1,763人、鹿児島県750万7人と続きます。
上位5都道府県の合計は全国の71.6パーセントでした。

平均を超えたのは8都道府県だけ。
これまでこの媒体で扱ってきた指標のなかでも、とりわけ偏りの大きいランキングです。

上位5都道府県で7割、これほど偏る指標は少ない

ここから先は、空港乗降客数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

上位5都道府県で71.6パーセント、平均を超えたのは8都道府県だけ。
この偏りは、空港という施設の性格によるものでしょう。

空港は数が増えれば便利になる施設ではありません。
路線と便数がまとまっているほど乗り継ぎがしやすく、目的地も増えます。
だから拠点空港に集まる力が働きます。
東京国際空港1港だけで9,154万人、全国の26.7パーセントを扱っている計算です。
道路や港湾のように県土に分散する施設とは、成り立ちが違います。

人口1人あたりで割り直すと、また別の顔が出ます。
1位は沖縄県の19.8人、2位が千葉県6.6人、3位が東京都と北海道の6.5人、5位が福岡県5.8人でした。
沖縄県は総数では6位ですが、人口あたりでは3倍の開きをつけて1位になります。

沖縄県の空港は13施設。
本土との行き来も、離島との行き来も飛行機に頼るしかない県です。
県民1人あたり年間19.8回ぶんの乗降があるという数字は、生活の足としての性格を表していると考えられます。

逆に空港がない8県は、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府。
いずれも内陸か、大都市の空港が近い県です。
神奈川県と埼玉県は東京国際空港、京都府と滋賀県は関西国際空港と大阪国際空港、岐阜県と三重県は中部国際空港が生活圏にあります。

空港がないことは不便を意味しません。
むしろ近くに大きな空港があるから、県内に造る必要がなかったと読むほうが自然でしょう。

空港のない8県

空港がない8県です。

群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府の8県には、この調査の対象となる空港・飛行場・ヘリポートがありません。
乗降客数はいずれも0人です。

8県のうち埼玉県、神奈川県、京都府、滋賀県、岐阜県、三重県は、隣接する都道府県に大きな空港があります。
県境をまたいですぐの場所に空港があるため、県内に必要がなかったという見方ができます。

39位以下には、乗降客数がきわめて少ない県も並びます。
奈良県は4人、栃木県は14人、福井県は53人。
いずれもヘリポートや小規模な飛行場のみで、定期便が飛んでいません。

年間の乗降客が10万人を下回ったのは、この8県を含めて11都県でした。

地図で見る空港の乗降客数

空港の乗降客数(令和7年(2025年、暦年))
空港の乗降客数(令和7年(2025年、暦年)) 空港管理状況調書(空港別順位表)(国土交通省)をもとに作成。単位は人。 北海道 32,582,984人青森 1,704,080人岩手 499,766人宮城 3,969,910人秋田 1,489,923人山形 742,854人福島 280,420人茨城 828,870人栃木 14人群馬 0人埼玉 0人千葉 41,140,408人東京 91,972,994人神奈川 0人新潟 1,143,193人富山 382,610人石川 1,632,144人福井 53人山梨 0人長野 259,841人岐阜 0人静岡 734,490人愛知 12,561,763人三重 0人滋賀 0人京都 0人大阪 50,237,693人兵庫 4,099,813人奈良 4人和歌山 247,604人鳥取 1,152,707人島根 1,359,352人岡山 1,470,760人広島 2,933,923人山口 1,430,375人徳島 1,116,425人香川 2,238,459人愛媛 3,283,785人高知 1,634,699人福岡 29,633,858人佐賀 628,786人長崎 3,666,729人熊本 3,889,948人大分 1,940,837人宮崎 3,354,099人鹿児島 7,500,007人沖縄 29,011,435人
空港の乗降客数(人)
空港の乗降客数(令和7年(2025年、暦年))
項目空港の乗降客数
北海道32,582,984人
青森県1,704,080人
岩手県499,766人
宮城県3,969,910人
秋田県1,489,923人
山形県742,854人
福島県280,420人
茨城県828,870人
栃木県14人
群馬県0人
埼玉県0人
千葉県41,140,408人
東京都91,972,994人
神奈川県0人
新潟県1,143,193人
富山県382,610人
石川県1,632,144人
福井県53人
山梨県0人
長野県259,841人
岐阜県0人
静岡県734,490人
愛知県12,561,763人
三重県0人
滋賀県0人
京都府0人
大阪府50,237,693人
兵庫県4,099,813人
奈良県4人
和歌山県247,604人
鳥取県1,152,707人
島根県1,359,352人
岡山県1,470,760人
広島県2,933,923人
山口県1,430,375人
徳島県1,116,425人
香川県2,238,459人
愛媛県3,283,785人
高知県1,634,699人
福岡県29,633,858人
佐賀県628,786人
長崎県3,666,729人
熊本県3,889,948人
大分県1,940,837人
宮崎県3,354,099人
鹿児島県7,500,007人
沖縄県29,011,435人

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都と大阪府、千葉県、北海道、福岡県、沖縄県だけです。
それ以外の県はほとんど色がつきません。

47都道府県の単純平均は729万2,715人、中央値は135万9,352人です。
平均が中央値の5.4倍もあるのは、上位の都道府県が極端に大きいためです。

平均を超えたのは8都道府県。
真ん中あたりの県の実感に近いのは、中央値の135万人のほうだと言えます。

順位都道府県空港の乗降客数(人)地方空港の数人口1人あたり乗降客数総人口
1東京都91972994関東76.514178
2大阪府50237693近畿25.78757
3千葉県41140408関東16.66251
4北海道32582984北海道126.55043
5福岡県29633858九州25.85092
6沖縄県29011435九州1319.81466
7愛知県12561763中部21.77460
8鹿児島県7500007九州84.91532
9兵庫県4099813近畿20.85337
10宮城県3969910東北11.82248
11熊本県3889948九州22.31697
12長崎県3666729九州42.91252
13宮崎県3354099九州13.21033
14愛媛県3283785四国12.61276
15広島県2933923中国11.12714
16香川県2238459四国12.4917
17大分県1940837九州11.81085
18青森県1704080東北21.51165
19高知県1634699四国12.5656
20石川県1632144中部21.51098
21秋田県1489923東北21.7897
22岡山県1470760中国20.81831
23山口県1430375中国21.11281
24島根県1359352中国32.1642
25鳥取県1152707中国22.2531
26新潟県1143193中部10.52099
27徳島県1116425四国11.6685
28茨城県828870関東10.32806
29山形県742854東北30.71011
30静岡県734490中部10.23527
31佐賀県628786九州10.8788
32岩手県499766東北10.41145
33富山県382610中部10.4997
34福島県280420東北10.21743
35長野県259841中部10.11987
36和歌山県247604近畿10.3880
37福井県53中部10.0739
38栃木県14関東10.01885
39奈良県4近畿10.01285
40岐阜県0中部00.01916
40京都府0近畿00.02520
40群馬県0関東00.01890
40埼玉県0関東00.07332
40三重県0近畿00.01711
40山梨県0中部00.0791
40滋賀県0近畿00.01402
40神奈川県0関東00.09225
空港管理状況調書(空港別順位表)(令和7年(2025年、暦年)、国土交通省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

ヘリポートも含まれている

この記事の対象は、空港管理状況調書に載っている93の施設です。
空港のほか、飛行場やヘリポートも含まれます。

そのため、奈良県の4人、栃木県の14人といった極端に小さい数字も出てきます。
これは県営ヘリポートなどの乗降客数です。
定期便の飛ぶ空港がある県とは、性格がまったく違います。

乗降客数は国際線と国内線の合計で、通過客を含みます。

空港は所在地の都道府県に数えた

乗降客数は空港ごとに公表されているため、この記事では所在する都道府県に合計しました。

利用者が住んでいる県ではありません。
成田国際空港の4,114万人は千葉県に、関西国際空港と大阪国際空港の合計5,024万人は大阪府に数えています。
実際にはその多くが他都府県の住民でしょう。

数字は令和7年の暦年です。
空港の利用者数は年による振れが大きいため、単年の順位は固定的なものではありません。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
空港乗降客数の順位で探してみます。

並びが最も重なったのは【航空の輸送人員】年間1億480万人、11県はゼロで、相関は0.99です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【持ち家率】が高い都道府県ランキング、地域差は34.5ポイント(順位相関-0.62)です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た空港の乗降客数

地方最も多い(人)最も少ない(人)
東北宮城県 3969910福島県 280420
関東東京都 91972994神奈川県 0
中部愛知県 12561763岐阜県 0
近畿大阪府 50237693京都府 0
中国広島県 2933923鳥取県 1152707
四国愛媛県 3283785徳島県 1116425
九州福岡県 29633858佐賀県 628786
空港管理状況調書(空港別順位表)(令和7年(2025年、暦年)、国土交通省)をもとに作成

まとめ

47都道府県の空港の乗降客数を比べると、最も多い東京都は9,197万2,994人で全国の26.8パーセント、上位5都道府県で71.6パーセントを占めました。
全国では3億4,275万人、8つの県には空港がありません。

空港乗降客数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、ヘリポートも含む93施設が対象であること。
2つ目は、空港の所在地で数えており利用者の居住地ではないこと。
3つ目は令和7年の暦年であることです。

人口1人あたりで割り直すと、1位は沖縄県の19.8人。
総数では6位ですが、2位の千葉県6.6人に3倍の差をつけます。

空港がない8県は、いずれも隣接する都道府県に大きな空港があるか内陸に位置します。
港湾の取扱貨物量や旅行への支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 空港管理状況調書(空港別順位表)
  • 調査年: 令和7年(2025年、暦年)
  • 公開元: 国土交通省
  • 参照URL: https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000185.html
  • 備考: 空港・飛行場・ヘリポート93施設の乗降客数を所在する都道府県で合計した。国際線と国内線の合計で、通過客を含む

注記: 空港・飛行場・ヘリポート93施設の乗降客数を所在する都道府県で合計した。
国際線と国内線の合計で、通過客を含む

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry