図書館に持ち込まれる調べものの相談は、1年で何件になるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査、2014年度の1年間の数字。
東京都が1,194,021件で1位。
47都道府県の平均は183,972.7件、中央値は88,878件です。
1位と47位の間には48.8倍の開き、人口10万人あたりでは5.9倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
183,973件
レファレンスサービスの実施件数(平成26年度間(2014年度))
最も多い 東京都
1,194,021件
最も少ない 徳島県
24,475件
レファレンスの件数が多い上位5都道府県
レファレンスの件数が多い上位5都道府県です。
東京都は1,194,021件、大阪府は1,130,640件、神奈川県は675,071件でした。
東京都は2位の大阪府の1.06倍です。
4位は千葉県で557,440件、5位は埼玉県で425,014件。
上位5で全国の46.1パーセント、上位3で34.7パーセント、上位10で63.4パーセントでした。
1位だけで13.8パーセントを占めます。
47都道府県の平均は183,972.7件なので、1位は平均の6.5倍。
中央値の88,878件と比べると13.4倍にあたります。
6位以下は兵庫県で358,003件、福岡県で349,554件、北海道で290,630件と続きました。
2位と3位の差は455,569件、3位と4位の差は117,631件でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の53.9パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると2,324,661件。
これだけで全国の26.9パーセントにあたります。
館の多い都道府県が上位を占めました。
人口10万人あたりでは三重県が1位です
以下は、図書館の調べもの相談の件数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は三重県の14,679.25件、2位は大阪府12,911.27件、3位は山梨県11,236.16件。
4位以下は栃木県、福井県と続きます。
逆に人口あたりの下位は滋賀県2,623.18件、愛知県2,480.46件。
三重県と愛知県では5.9倍の開きです。
人口10万人あたりでは三重県が1位です。
実数の並びとは顔ぶれが変わります。
簡単な場所案内まで件数に入れる館と、調査を伴うものだけを数える館があります。
数え方の違いが、県ごとの差の一部を作っていると考えられます。
当サイトのレファレンスを行う館の数の記事と並べると、1館あたりの件数が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が8,910.73件で最も多く、東北6県が5,020.01件で最も少なくなります。
中国5県8,242.62件と関東7都県7,540.08件がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
レファレンスの件数が少ない下位5県
レファレンスの件数が少ない下位5県です。
47位の徳島県は24,475件、46位の山形県は27,441件、45位の鳥取県は29,607件でした。
1位の東京都とは48.8倍の差があります。
44位は高知県で35,550件、43位は滋賀県で36,777件、42位は島根県で41,309件と続きます。
件数の数え方は館によって幅があります。
47都道府県の中央値は88,878件。
平均は183,972.7件なので、平均が中央値の2.1倍です。
47位の徳島県は平均の13.3パーセント、中央値の27.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の1.8パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで13.8パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の徳島県は、1位の東京都の2.05パーセントにあたる水準です。
46位との差は2,966件、45位との差は5,132件でした。
1位の東京都と47位の徳島県の間には1,169,546件の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | レファレンスサービスの実施件数 |
|---|---|
| 北海道 | 290,630件 |
| 青森県 | 54,655件 |
| 岩手県 | 56,126件 |
| 宮城県 | 116,312件 |
| 秋田県 | 80,395件 |
| 山形県 | 27,441件 |
| 福島県 | 77,164件 |
| 茨城県 | 125,067件 |
| 栃木県 | 172,689件 |
| 群馬県 | 135,684件 |
| 埼玉県 | 425,014件 |
| 千葉県 | 557,440件 |
| 東京都 | 1,194,021件 |
| 神奈川県 | 675,071件 |
| 新潟県 | 89,364件 |
| 富山県 | 54,162件 |
| 石川県 | 60,918件 |
| 福井県 | 67,243件 |
| 山梨県 | 88,878件 |
| 長野県 | 106,742件 |
| 岐阜県 | 169,137件 |
| 静岡県 | 226,647件 |
| 愛知県 | 185,042件 |
| 三重県 | 251,162件 |
| 滋賀県 | 36,777件 |
| 京都府 | 68,153件 |
| 大阪府 | 1,130,640件 |
| 兵庫県 | 358,003件 |
| 奈良県 | 52,188件 |
| 和歌山県 | 53,814件 |
| 鳥取県 | 29,607件 |
| 島根県 | 41,309件 |
| 岡山県 | 163,419件 |
| 広島県 | 246,448件 |
| 山口県 | 96,118件 |
| 徳島県 | 24,475件 |
| 香川県 | 70,478件 |
| 愛媛県 | 83,332件 |
| 高知県 | 35,550件 |
| 福岡県 | 349,554件 |
| 佐賀県 | 58,388件 |
| 長崎県 | 100,843件 |
| 熊本県 | 75,512件 |
| 大分県 | 73,868件 |
| 宮崎県 | 41,974件 |
| 鹿児島県 | 79,171件 |
| 沖縄県 | 90,090件 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、千葉県、埼玉県が続きます。
淡いのは徳島県、山形県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は183,972.7件、中央値は88,878件です。
東京都の1,194,021件は平均の6.5倍にあたります。
上位3で34.7パーセント、1位と47位で48.8倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと三重県が14,679.25件で最も多く、開きは5.9倍になります。
実数1位の東京都は人数あたりでは11位、人数あたり1位の三重県は実数では9位でした。
| 順位 | 都道府県 | レファレンスサービスの実施件数(件) | 地方 | 人口10万人あたりのレファレンスサービスの実施件数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 1194021 | 関東 | 8421.65 |
| 2 | 大阪府 | 1130640 | 近畿 | 12911.27 |
| 3 | 神奈川県 | 675071 | 関東 | 7317.84 |
| 4 | 千葉県 | 557440 | 関東 | 8917.61 |
| 5 | 埼玉県 | 425014 | 関東 | 5796.7 |
| 6 | 兵庫県 | 358003 | 近畿 | 6707.94 |
| 7 | 福岡県 | 349554 | 九州 | 6864.77 |
| 8 | 北海道 | 290630 | 北海道 | 5763.04 |
| 9 | 三重県 | 251162 | 近畿 | 14679.25 |
| 10 | 広島県 | 246448 | 中国 | 9080.62 |
| 11 | 静岡県 | 226647 | 中部 | 6426.06 |
| 12 | 愛知県 | 185042 | 中部 | 2480.46 |
| 13 | 栃木県 | 172689 | 関東 | 9161.22 |
| 14 | 岐阜県 | 169137 | 中部 | 8827.61 |
| 15 | 岡山県 | 163419 | 中国 | 8925.12 |
| 16 | 群馬県 | 135684 | 関東 | 7179.05 |
| 17 | 茨城県 | 125067 | 関東 | 4457.13 |
| 18 | 宮城県 | 116312 | 東北 | 5174.02 |
| 19 | 長野県 | 106742 | 中部 | 5372.02 |
| 20 | 長崎県 | 100843 | 九州 | 8054.55 |
| 21 | 山口県 | 96118 | 中国 | 7503.36 |
| 22 | 沖縄県 | 90090 | 九州 | 6145.29 |
| 23 | 新潟県 | 89364 | 中部 | 4257.46 |
| 24 | 山梨県 | 88878 | 中部 | 11236.16 |
| 25 | 愛媛県 | 83332 | 四国 | 6530.72 |
| 26 | 秋田県 | 80395 | 東北 | 8962.65 |
| 27 | 鹿児島県 | 79171 | 九州 | 5167.82 |
| 28 | 福島県 | 77164 | 東北 | 4427.08 |
| 29 | 熊本県 | 75512 | 九州 | 4449.73 |
| 30 | 大分県 | 73868 | 九州 | 6808.11 |
| 31 | 香川県 | 70478 | 四国 | 7685.71 |
| 32 | 京都府 | 68153 | 近畿 | 2704.48 |
| 33 | 福井県 | 67243 | 中部 | 9099.19 |
| 34 | 石川県 | 60918 | 中部 | 5548.09 |
| 35 | 佐賀県 | 58388 | 九州 | 7409.64 |
| 36 | 岩手県 | 56126 | 東北 | 4901.83 |
| 37 | 青森県 | 54655 | 東北 | 4691.42 |
| 38 | 富山県 | 54162 | 中部 | 5432.5 |
| 39 | 和歌山県 | 53814 | 近畿 | 6115.23 |
| 40 | 奈良県 | 52188 | 近畿 | 4061.32 |
| 41 | 宮崎県 | 41974 | 九州 | 4063.31 |
| 42 | 島根県 | 41309 | 中国 | 6434.42 |
| 43 | 滋賀県 | 36777 | 近畿 | 2623.18 |
| 44 | 高知県 | 35550 | 四国 | 5419.21 |
| 45 | 鳥取県 | 29607 | 中国 | 5575.71 |
| 46 | 山形県 | 27441 | 東北 | 2714.24 |
| 47 | 徳島県 | 24475 | 四国 | 3572.99 |
このグラフについての豆知識
自由研究と図書館
夏休みの自由研究のテーマ選びや資料探しも、レファレンスで相談できます。
何を調べたいかを伝えれば、司書が手がかりになる本を探してくれます。
当サイトの自由研究カテゴリの記事も、公的な統計をもとに作っています。
社会教育調査という統計
社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。
施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。
数字の開き
1位の東京都は1,194,021件、47位の徳島県は24,475件。
両者の間には48.8倍の開きがあります。
上位3で全国の34.7パーセント、上位10で63.4パーセントを占めます。
中央値は88,878件、平均は183,972.7件です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと5.9倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
図書館の調べもの相談の件数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.88という高い相関を示したのが【工場主の数】全国57万7千人、人口あたり1位は福井県でしたでした。
最も食い違ったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(順位相関-0.72)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見たレファレンスサービスの実施件数
| 地方 | 最も多い(件) | 最も少ない(件) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 116312 | 山形県 27441 |
| 関東 | 東京都 1194021 | 茨城県 125067 |
| 中部 | 静岡県 226647 | 富山県 54162 |
| 近畿 | 大阪府 1130640 | 滋賀県 36777 |
| 中国 | 広島県 246448 | 鳥取県 29607 |
| 四国 | 愛媛県 83332 | 徳島県 24475 |
| 九州 | 福岡県 349554 | 宮崎県 41974 |
まとめ
図書館の調べもの相談の件数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で1,194,021件、最も少ない徳島県で24,475件でした。
1位と47位の間には48.8倍の開きがあります。
上位3で全国の34.7パーセント、上位10で63.4パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は88,878件、平均は183,972.7件でした。
人口10万人あたりに直すと5.9倍の開きになります。
図書館の調べもの相談の件数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、数え方が館によって違うこと。
2つ目は、相談の中身までは分からないこと。
3つ目は2014年の数字であることです。
人口10万人あたりでは三重県が14,679.25件で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは11位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の38パーセントで最多、人口10万人あたりでは近畿7府県が8,910.73件で最多でした。
レファレンスを行う館の数や図書館職員数の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査
- 調査年: 平成26年度間(2014年度)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348634
- 備考: 2014年度の1年間に図書館が受けたレファレンス(調べものの相談)の件数。人口10万人あたりのレファレンスサービスの実施件数は2024年の総人口で割った参考値
注記: 2014年度の1年間に図書館が受けたレファレンス(調べものの相談)の件数。
人口10万人あたりのレファレンスサービスの実施件数は2024年の総人口で割った参考値
