かぜ薬や胃腸薬などの医薬品に、1世帯は1年でいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
埼玉県が37,964円で1位。
47都道府県の平均は32,047円、中央値は31,992円です。
最も高い37,964円と最も低い25,847円の差は12,117円、倍率にすると1.47倍でした。
47都道府県の単純平均
32,047円
1世帯当たりの医薬品への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 埼玉県
37,964円
最も少ない 愛媛県
25,847円
医薬品への支出が多い上位5都県
医薬品への支出が多い上位5都県です。
埼玉県は37,964円、東京都は37,666円、栃木県は37,268円でした。
1位と2位の差は298円です。
4位は長野県で37,015円、5位は青森県で36,080円。
上位5はいずれも47都道府県の平均32,047円を上回りました。
1位の埼玉県は平均を5,917円上回りました。
中央値の31,992円と比べると5,972円高く、平均に対する比では1.18倍にあたります。
6位以下は佐賀県で36,025円、兵庫県で35,621円、福岡県で35,283円と続きました。
2位と3位の差は398円、3位と4位の差は253円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は797円でした。
1位から5位までの幅は1,884円、1位から8位までの幅は2,681円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
埼玉県は健康保持用摂取品への支出でも24位に入っています。
全国の値は32,047円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は埼玉県の3万7,964円。
首都圏の都県が上位に入ります。
健康食品への支出と並べて見ます
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は1世帯が1年間に医薬品へ使う金額の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
健康保持用摂取品への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は神奈川県の17,772、2位は福岡県の17,660、3位は岡山県の16,988。
4位以下は栃木県、奈良県と続きます。
逆に下位は福井県が8,948、大分県が8,823。
神奈川県と大分県では2.01倍の開きです。
医薬品への支出は、健康食品(1万2,980円)の3倍ちかい規模です。
病院で処方される薬の自己負担分もふくまれるため、金額が大きくなります。
差が1.5倍と小さいのは、医療費の負担割合が全国共通で決まっているためだと考えられます。
当サイトの健康食品への支出の記事と並べて読んでみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が34,616円で最も高く、北海道が29,244円で最も低くなります。
東北6県34,307円と近畿7府県31,878円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
医薬品への支出が少ない下位5県
医薬品への支出が少ない下位5県です。
47位の愛媛県は25,847円、46位の和歌山県は26,537円、45位の福井県は26,688円でした。
1位の埼玉県とは12,117円の差があります。
44位は沖縄県で26,936円、43位は石川県で27,060円、42位は群馬県で27,196円と続きます。
最も少ない愛媛県は2万5,847円。
1位と47位の差は1.5倍です。
47都道府県の中央値は31,992円、平均は32,047円です。
47位の愛媛県は平均を6,200円下回りました。
47位の愛媛県は1位の埼玉県の68.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.47倍の開きです。
46位との差は690円、45位との差は841円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1,349円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均32,047円を下回りました。
47位から43位までの幅は1,213円です。
愛媛県は健康保持用摂取品への支出では45位です。
全国の値は32,047円なので、47位はこれを6,200円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの医薬品への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 29,244円 |
| 青森県 | 36,080円 |
| 岩手県 | 34,553円 |
| 宮城県 | 34,708円 |
| 秋田県 | 31,803円 |
| 山形県 | 33,729円 |
| 福島県 | 34,966円 |
| 茨城県 | 33,331円 |
| 栃木県 | 37,268円 |
| 群馬県 | 27,196円 |
| 埼玉県 | 37,964円 |
| 千葉県 | 33,689円 |
| 東京都 | 37,666円 |
| 神奈川県 | 35,196円 |
| 新潟県 | 28,899円 |
| 富山県 | 34,530円 |
| 石川県 | 27,060円 |
| 福井県 | 26,688円 |
| 山梨県 | 31,710円 |
| 長野県 | 37,015円 |
| 岐阜県 | 30,162円 |
| 静岡県 | 32,012円 |
| 愛知県 | 35,111円 |
| 三重県 | 33,839円 |
| 滋賀県 | 33,544円 |
| 京都府 | 29,958円 |
| 大阪府 | 30,766円 |
| 兵庫県 | 35,621円 |
| 奈良県 | 32,880円 |
| 和歌山県 | 26,537円 |
| 鳥取県 | 29,199円 |
| 島根県 | 30,214円 |
| 岡山県 | 31,699円 |
| 広島県 | 33,502円 |
| 山口県 | 29,331円 |
| 徳島県 | 31,081円 |
| 香川県 | 32,312円 |
| 愛媛県 | 25,847円 |
| 高知県 | 29,617円 |
| 福岡県 | 35,283円 |
| 佐賀県 | 36,025円 |
| 長崎県 | 30,021円 |
| 熊本県 | 29,212円 |
| 大分県 | 29,166円 |
| 宮崎県 | 31,992円 |
| 鹿児島県 | 31,044円 |
| 沖縄県 | 26,936円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは埼玉県です。
次いで東京都、栃木県、長野県、青森県が続きます。
淡いのは愛媛県、和歌山県、福井県でした。
47都道府県の平均は32,047円、中央値は31,992円です。
埼玉県の37,964円は平均を5,917円上回ります。
1位と47位の差は12,117円、倍率にすると1.47倍でした。
健康保持用摂取品への支出で並べ替えると神奈川県が17,772で最も高く、開きは2.01倍になります。
主指標で1位の埼玉県は健康保持用摂取品への支出では24位、健康保持用摂取品への支出で1位の神奈川県は主指標では9位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの医薬品への支出(円) | 地方 | 健康保持用摂取品への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 埼玉県 | 37964 | 関東 | 12655 |
| 2 | 東京都 | 37666 | 関東 | 13660 |
| 3 | 栃木県 | 37268 | 関東 | 16923 |
| 4 | 長野県 | 37015 | 中部 | 11569 |
| 5 | 青森県 | 36080 | 東北 | 13417 |
| 6 | 佐賀県 | 36025 | 九州 | 10826 |
| 7 | 兵庫県 | 35621 | 近畿 | 14789 |
| 8 | 福岡県 | 35283 | 九州 | 17660 |
| 9 | 神奈川県 | 35196 | 関東 | 17772 |
| 10 | 愛知県 | 35111 | 中部 | 11748 |
| 11 | 福島県 | 34966 | 東北 | 11559 |
| 12 | 宮城県 | 34708 | 東北 | 11802 |
| 13 | 岩手県 | 34553 | 東北 | 14205 |
| 14 | 富山県 | 34530 | 中部 | 14728 |
| 15 | 三重県 | 33839 | 近畿 | 13370 |
| 16 | 山形県 | 33729 | 東北 | 13285 |
| 17 | 千葉県 | 33689 | 関東 | 15285 |
| 18 | 滋賀県 | 33544 | 近畿 | 10526 |
| 19 | 広島県 | 33502 | 中国 | 15856 |
| 20 | 茨城県 | 33331 | 関東 | 13968 |
| 21 | 奈良県 | 32880 | 近畿 | 16572 |
| 22 | 香川県 | 32312 | 四国 | 11622 |
| 23 | 静岡県 | 32012 | 中部 | 15088 |
| 24 | 宮崎県 | 31992 | 九州 | 12297 |
| 25 | 秋田県 | 31803 | 東北 | 10477 |
| 26 | 山梨県 | 31710 | 中部 | 11156 |
| 27 | 岡山県 | 31699 | 中国 | 16988 |
| 28 | 徳島県 | 31081 | 四国 | 14719 |
| 29 | 鹿児島県 | 31044 | 九州 | 10368 |
| 30 | 大阪府 | 30766 | 近畿 | 11164 |
| 31 | 島根県 | 30214 | 中国 | 11810 |
| 32 | 岐阜県 | 30162 | 中部 | 11055 |
| 33 | 長崎県 | 30021 | 九州 | 11866 |
| 34 | 京都府 | 29958 | 近畿 | 11927 |
| 35 | 高知県 | 29617 | 四国 | 12166 |
| 36 | 山口県 | 29331 | 中国 | 13382 |
| 37 | 北海道 | 29244 | 北海道 | 14517 |
| 38 | 熊本県 | 29212 | 九州 | 14737 |
| 39 | 鳥取県 | 29199 | 中国 | 11957 |
| 40 | 大分県 | 29166 | 九州 | 8823 |
| 41 | 新潟県 | 28899 | 中部 | 9603 |
| 42 | 群馬県 | 27196 | 関東 | 14211 |
| 43 | 石川県 | 27060 | 中部 | 12805 |
| 44 | 沖縄県 | 26936 | 九州 | 15629 |
| 45 | 福井県 | 26688 | 中部 | 8948 |
| 46 | 和歌山県 | 26537 | 近畿 | 11126 |
| 47 | 愛媛県 | 25847 | 四国 | 9428 |
このグラフについての豆知識
処方薬もふくむ数
医薬品への支出は全国平均で年3万2,047円です。
ドラッグストアで買う市販薬と、病院で処方される薬の自己負担分がどちらもこの項目に入ります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の埼玉県は37,964円、47位の愛媛県は25,847円。
差は12,117円、倍率にすると1.47倍です。
中央値は31,992円、平均は32,047円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では55円の差でした。
健康保持用摂取品への支出で並べ替えると開きは2.01倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの医薬品への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 36080 | 秋田県 31803 |
| 関東 | 埼玉県 37964 | 群馬県 27196 |
| 中部 | 長野県 37015 | 福井県 26688 |
| 近畿 | 兵庫県 35621 | 和歌山県 26537 |
| 中国 | 広島県 33502 | 鳥取県 29199 |
| 四国 | 香川県 32312 | 愛媛県 25847 |
| 九州 | 佐賀県 36025 | 沖縄県 26936 |
まとめ
1世帯が1年間に医薬品へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い埼玉県で37,964円、最も低い愛媛県で25,847円でした。
その差は12,117円、倍率にすると1.47倍です。
47都道府県の中央値は31,992円、平均は32,047円でした。
全国の値は32,047円です。
健康保持用摂取品への支出で並べ替えると開きは2.01倍になり、主指標で1位の埼玉県はその見方では24位に位置します。
1世帯が1年間に医薬品へ使う金額を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、処方薬の自己負担分を含むこと。
3つ目は2025年の数字であることです。
健康保持用摂取品への支出では神奈川県が17,772で最も高く、主指標で1位の埼玉県はこの見方では24位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が34,616円で最も高く、北海道が29,244円で最も低くなりました。
健康食品や薬局の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: かぜ薬や胃腸薬など医薬品への支出。病院で処方される薬もふくむ。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: かぜ薬や胃腸薬など医薬品への支出。
病院で処方される薬もふくむ。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
