【一戸建ての割合】が8割に近い県と3割を切る都、住まいの形は地域でこれほど違う

【一戸建ての割合】が8割に近い県と3割を切る都、住まいの形は地域でこれほど違う

住まいのうち一戸建てがどれくらいを占めるかを、47都道府県で並べて比べます。

使うのは総務省統計局の住宅・土地統計調査で、令和5年10月1日現在の数字です。

全国では52.67パーセント、住宅のほぼ半分が一戸建てでした。
ただ都道府県別に並べると3.02倍の開きがあります。

47都道府県の単純平均

63.6%

一戸建ての割合(令和5年(2023年10月1日現在))

最も多い 秋田県

79.4%

最も少ない 東京都

26.3%

地図で見る一戸建ての割合

一戸建ての割合(令和5年(2023年10月1日現在))
一戸建ての割合(令和5年(2023年10月1日現在)) 住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 51.9%青森 75.3%岩手 72.2%宮城 55.2%秋田 79.4%山形 76.1%福島 70.6%茨城 70.1%栃木 71.2%群馬 73.5%埼玉 54.0%千葉 52.6%東京 26.3%神奈川 40.7%新潟 73.9%富山 74.0%石川 68.7%福井 74.8%山梨 71.9%長野 73.4%岐阜 74.2%静岡 65.7%愛知 51.0%三重 72.4%滋賀 66.1%京都 53.7%大阪 39.8%兵庫 49.6%奈良 67.5%和歌山 74.5%鳥取 71.9%島根 70.6%岡山 65.9%広島 55.1%山口 66.6%徳島 69.5%香川 66.5%愛媛 65.9%高知 68.2%福岡 42.8%佐賀 68.6%長崎 64.1%熊本 62.5%大分 60.9%宮崎 68.4%鹿児島 66.1%沖縄 37.4%
一戸建ての割合(%)
一戸建ての割合(令和5年(2023年10月1日現在))
項目一戸建ての割合
北海道51.9%
青森県75.3%
岩手県72.2%
宮城県55.2%
秋田県79.4%
山形県76.1%
福島県70.6%
茨城県70.1%
栃木県71.2%
群馬県73.5%
埼玉県54.0%
千葉県52.6%
東京都26.3%
神奈川県40.7%
新潟県73.9%
富山県74.0%
石川県68.7%
福井県74.8%
山梨県71.9%
長野県73.4%
岐阜県74.2%
静岡県65.7%
愛知県51.0%
三重県72.4%
滋賀県66.1%
京都府53.7%
大阪府39.8%
兵庫県49.6%
奈良県67.5%
和歌山県74.5%
鳥取県71.9%
島根県70.6%
岡山県65.9%
広島県55.1%
山口県66.6%
徳島県69.5%
香川県66.5%
愛媛県65.9%
高知県68.2%
福岡県42.8%
佐賀県68.6%
長崎県64.1%
熊本県62.5%
大分県60.9%
宮崎県68.4%
鹿児島県66.1%
沖縄県37.4%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東北と北陸、山陰、それに紀伊半島です。
淡いのは首都圏と近畿の都市部、福岡県、沖縄県でした。

47都道府県の単純平均は63.63パーセント、中央値は67.49パーセントです。
中央値のほうが3.86ポイント高いのは、下位の都府県が大きく外れているためです。

平均を超えたのは32道県。
多くの県が6割から8割のあいだに集まり、少数の都市部だけが大きく低い分布になっています。

順位都道府県一戸建ての割合(%)地方共同住宅の割合持ち家住宅率1世帯当たり乗用車保有台数
1秋田県79.37東北18.677.11.363
2山形県76.09東北22.475.01.616
3青森県75.3東北21.0171.41.214
4福井県74.75中部22.573.51.661
5和歌山県74.52近畿22.2773.81.224
6岐阜県74.18中部23.5473.71.5
7富山県73.97中部23.6174.91.604
8新潟県73.87中部24.3174.01.498
9群馬県73.48関東24.6271.11.554
10長野県73.36中部23.9271.71.532
11三重県72.38近畿25.8472.31.413
12岩手県72.16東北24.970.31.371
13山梨県71.88中部26.2568.61.497
14鳥取県71.85中国25.8869.61.433
15栃木県71.19関東26.5369.11.533
16島根県70.58中国26.6169.61.388
17福島県70.57東北26.9868.31.508
18茨城県70.08関東27.669.41.501
19徳島県69.45四国27.4268.11.341
20石川県68.66中部29.2567.81.45
21佐賀県68.61九州28.7667.91.468
22宮崎県68.36九州27.9565.71.277
23高知県68.15四国29.2566.01.135
24奈良県67.49近畿30.4773.21.061
25山口県66.6中国28.9567.01.239
26香川県66.52四国29.1669.41.315
27鹿児島県66.14九州31.7563.31.192
28滋賀県66.11近畿31.4770.91.314
29愛媛県65.94四国30.5665.01.137
30岡山県65.85中国31.7365.61.333
31静岡県65.66中部32.2967.41.34
32長崎県64.08九州32.8764.71.105
33熊本県62.53九州34.0162.91.288
34大分県60.87九州37.4662.31.263
35宮城県55.21東北42.8760.01.231
36広島県55.07中国42.3761.91.089
37埼玉県53.97関東43.9265.10.909
38京都府53.71近畿44.1860.70.786
39千葉県52.6関東45.5764.70.917
40北海道51.93北海道44.6457.00.993
41愛知県51.01中部45.7259.61.203
42兵庫県49.62近畿47.7264.40.879
43福岡県42.84九州54.7952.71.035
44神奈川県40.74関東56.9858.70.661
45大阪府39.83近畿57.3854.50.611
46沖縄県37.44九州60.8542.61.307
47東京都26.27関東71.644.70.408
住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)(令和5年(2023年10月1日現在)、総務省統計局)をもとに作成

一戸建ての割合が高い5県

上位5都道府県の一戸建ての割合
上位5都道府県の一戸建ての割合 住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)(令和5年(2023年10月1日現在)) 010203040506070秋田県: 79.4%79.4%山形県: 76.1%76.1%青森県: 75.3%75.3%福井県: 74.8%74.8%和歌山県: 74.5%74.5%秋田県山形県青森県福井県和歌山県
上位5都道府県の一戸建ての割合
項目一戸建ての割合
秋田県79.4%
山形県76.1%
青森県75.3%
福井県74.8%
和歌山県74.5%
下位5都道府県の一戸建ての割合
下位5都道府県の一戸建ての割合 住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)(令和5年(2023年10月1日現在)) 010203040東京都: 26.3%26.3%沖縄県: 37.4%37.4%大阪府: 39.8%39.8%神奈川県: 40.7%40.7%福岡県: 42.8%42.8%東京都沖縄県大阪府神奈川県福岡県
下位5都道府県の一戸建ての割合
項目一戸建ての割合
東京都26.3%
沖縄県37.4%
大阪府39.8%
神奈川県40.7%
福岡県42.8%

一戸建ての割合が高い上位5県です。

秋田県は79.37パーセント、山形県は76.09パーセント、青森県は75.30パーセント、福井県は74.75パーセント、和歌山県は74.52パーセントでした。
秋田県では住宅の5戸に4戸が一戸建てという計算になります。

6位以下は富山県、新潟県、島根県と続きます。
上位に並んだのは東北と北陸、それに紀伊半島と山陰でした。

共同住宅の割合で見ると、秋田県は18.60パーセントで全国最少です。
上位の県では、集合住宅そのものが少ないことになります。

持ち家率との相関0.93、ほぼ同じ数字を見ている

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は居住世帯のある住宅に占める一戸建ての割合の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

このランキングは、持ち家住宅率とほとんど同じ形をしていました。
相関係数はプラス0.93です。

0.93という数字は、2つの指標がほぼ同じものを測っていることを意味します。
一戸建てに住むことと、家を買って住むことは、日本ではほぼ同じ選択として現れているということです。
持ち家率1位の秋田県は一戸建て率でも1位、持ち家率最下位の東京都は一戸建て率でも最下位でした。

ほかの指標との相関も、同じ方向にそろっています。
1世帯当たり乗用車保有台数がプラス0.82、人口密度がマイナス0.75、1か月当たり家賃がマイナス0.78、人口増減率がマイナス0.80でした。
1住宅当たり延べ面積とはプラス0.87です。

住まいの形は、その土地に土地があるかどうかと、人が増えているかどうかで決まっているように見えます。
人が集まって地価が上がる場所では、上に積む以外に住宅を増やす方法がありません。
東京都の共同住宅率は71.60パーセントで、住宅の7割が集合住宅でした。

興味深いのは人口増減率とのマイナス0.80です。
人口が減っている県ほど一戸建ての割合が高いという関係になります。
ただこれは因果ではなく、どちらも「人が集まっているかどうか」から出てくる結果でしょう。

沖縄県が37.44パーセントで46位に入っているのは、この見方だけでは説明しきれません。
人口密度は642.4人で全国8位と高いほうですが、東京都や大阪府ほどではありません。
台風に備えた鉄筋コンクリート造の集合住宅が早くから広がったという事情が、数字に出ていると考えられます。

一戸建ての割合が低い5都府県

一戸建ての割合が低い下位5都府県です。

東京都は26.27パーセント、沖縄県は37.44パーセント、大阪府は39.83パーセント、神奈川県は40.74パーセント、福岡県は42.84パーセントでした。
秋田県の79.37パーセントとは3.02倍の差があります。

東京都の26.27パーセントは、47都道府県で唯一3割を下回りました。
2位の沖縄県とも11.17ポイント離れており、下位のなかでもさらに低い位置にあります。

下位に並んだのは大都市を抱える都府県と沖縄県です。
地方別でも関東7都県が55.48パーセントで最も低く、近畿7府県が60.52パーセントで続きました。

5割を下回ったのは東京都、沖縄県、大阪府、神奈川県、福岡県、兵庫県の6都府県だけです。
それ以外の41道県では、住宅の半分以上が一戸建てということになります。

このグラフについての豆知識

分母は居住世帯のある住宅

この記事の割合は、居住世帯のある住宅を分母にしています。
空き家は含まれません。

住宅の建て方は、一戸建・長屋建・共同住宅・その他の4区分です。
長屋建は連なった住宅で壁を共有するもの、共同住宅は廊下や階段を共用するものを指します。
全国では一戸建52.67パーセント、共同住宅44.85パーセント、残る2.48パーセントが長屋建とその他でした。

この記事の表には共同住宅の割合も載せています。
一戸建てと共同住宅を足しても100パーセントにならないのは、長屋建とその他があるためです。

調査は5年ごと

住宅・土地統計調査は5年ごとに行われます。
この記事の数字は令和5年、2023年10月1日現在のものです。

住宅数は100戸単位で公表されているため、この記事の割合は小数第2位までとしました。

参考として載せた持ち家住宅率は同じ調査の数字ですが、1世帯当たり乗用車保有台数は別の統計です。
調査時点が異なるため、傾向を見るための目安として読んでください。

順位の並びがにている記事

居住世帯のある住宅に占める一戸建ての割合の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

いちばん近かったのは【持ち家率】が高い都道府県ランキング、地域差は34.5ポイントで、順位相関は0.93でした。
正反対だったのは【RC造(鉄筋コンクリート)の着工】全国23万2,540戸、実数で859倍で、相関は-0.88です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た一戸建ての割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北秋田県 79.37宮城県 55.21
関東群馬県 73.48東京都 26.27
中部福井県 74.75愛知県 51.01
近畿和歌山県 74.52大阪府 39.83
中国鳥取県 71.85広島県 55.07
四国徳島県 69.45愛媛県 65.94
九州佐賀県 68.61沖縄県 37.44
住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)(令和5年(2023年10月1日現在)、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

47都道府県の一戸建ての割合を比べると、最も高い秋田県は79.37パーセント、最も低い東京都は26.27パーセントで、その差は3.02倍でした。
全国では52.67パーセントです。

居住世帯のある住宅に占める一戸建ての割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、分母が居住世帯のある住宅で空き家を含まないこと。
2つ目は、長屋建とその他があるため一戸建てと共同住宅を足しても100パーセントにならないこと。
3つ目は令和5年(2023年)の調査であることです。

持ち家住宅率との相関係数はプラス0.93。
一戸建てに住むことと家を買って住むことは、ほぼ同じ選択として現れています。

5割を下回ったのは東京都、沖縄県、大阪府、神奈川県、福岡県、兵庫県の6都府県だけでした。
住宅の広さや持ち家率を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)
  • 調査年: 令和5年(2023年10月1日現在)
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tclass=000001207743&cycle=0
  • 備考: 住宅数は100戸単位で公表されているため、割合は小数第2位までとした。分母は居住世帯のある住宅で、空き家は含まない。建て方は一戸建・長屋建・共同住宅・その他の4区分

注記: 住宅数は100戸単位で公表されているため、割合は小数第2位までとした。
分母は居住世帯のある住宅で、空き家は含まない。
建て方は一戸建・長屋建・共同住宅・その他の4区分

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