鉄筋コンクリート造の住宅は、2023年度に全国で232,540戸。
着工のおよそ3割にあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは国土交通省の建築着工統計調査、2023年度の数字。
東京都が62,729戸で1位。
47都道府県の平均は4,947.7戸、中央値は840戸です。
1位と47位の間には859.3倍の開き、人口10万人あたりでは61.5倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
4,948戸
鉄筋コンクリート造の着工戸数(2023年度)
最も多い 東京都
62,729戸
最も少ない 和歌山県
73戸
鉄筋コンクリート造の着工が多い上位5都府県
鉄筋コンクリート造の着工が多い上位5都府県です。
東京都は62,729戸、大阪府は30,359戸、神奈川県は19,800戸でした。
東京都は2位の大阪府の2.07倍です。
4位は愛知県で17,583戸、5位は福岡県で14,183戸。
上位5で全国の62.2パーセント、上位3で48.5パーセント、上位10で82.7パーセントでした。
1位だけで27パーセントを占めます。
47都道府県の平均は4,947.7戸なので、1位は平均の12.7倍。
中央値の840戸と比べると74.7倍にあたります。
6位以下は北海道で13,680戸、埼玉県で10,170戸、千葉県で8,513戸と続きました。
2位と3位の差は10,559戸、3位と4位の差は2,217戸でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の37.8パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると93,088戸。
これだけで全国の40.0パーセントにあたります。
1位だけで全国の27パーセントを占めました。
高層の建物を建てられる場所は限られます。
人口あたりでは南の県が1位です
以下は、鉄筋コンクリート造の着工戸数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は沖縄県の510.44戸、2位は東京都442.44戸、3位は大阪府346.68戸。
4位以下は福岡県、北海道と続きます。
逆に人口あたりの下位は秋田県10.81戸、和歌山県8.3戸。
沖縄県と和歌山県では61.5倍の開きです。
人口あたりで上位に来るのは南の島の県です。
台風に備えて鉄筋コンクリート造が広く使われてきた地域で、一戸建でもこの構造が選ばれます。
大都市では高層マンションのために選ばれます。
同じ構造でも、選ばれる理由が地域によってまったく違うのが面白いところです。
859倍という開きは、年ごとの振れも含んだ数字です。
大型物件の有無で県の数字は大きく動きます。
1年だけで判断するのは避けたほうがよいでしょう。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が271.3戸で最も多く、東北6県が42.3戸で最も少なくなります。
九州・沖縄8県240.7戸と関東7都県237.2戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
鉄筋コンクリート造の着工が少ない下位5県
鉄筋コンクリート造の着工が少ない下位5県です。
47位の和歌山県は73戸、46位の秋田県は97戸、45位の富山県は145戸でした。
1位の東京都とは859.3倍の差があります。
44位は鳥取県で185戸、43位は石川県で231戸、42位は岩手県で274戸と続きます。
859.3倍という開きは、この記事で扱うすべての指標のなかで最大です。
47位の県は年間73戸にとどまりました。
47都道府県の中央値は840戸。
平均は4,947.7戸なので、平均が中央値の5.9倍です。
47位の和歌山県は平均の1.5パーセント、中央値の8.7パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の0.3パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで27パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の和歌山県は、1位の東京都の0.12パーセントにあたる水準です。
46位との差は24戸、45位との差は72戸でした。
1位の東京都と47位の和歌山県の間には62,656戸の開きがあります。
地方別に見る
鉄筋コンクリート造の着工は、大都市と南の島に集まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の44.4パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が19.7パーセント、九州・沖縄8県が14.4パーセント、中部9県が10パーセントと続きました。
少ないほうは北海道が5.9パーセント、中国5県が3パーセント、東北6県が1.5パーセント、四国4県が1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が271.3戸、九州・沖縄8県が240.7戸、関東7都県が237.2戸の順に多く、最も少ないのは東北6県が42.3戸です。
地図で見る
| 項目 | 鉄筋コンクリート造の着工戸数 |
|---|---|
| 北海道 | 13,680戸 |
| 青森県 | 275戸 |
| 岩手県 | 274戸 |
| 宮城県 | 2,020戸 |
| 秋田県 | 97戸 |
| 山形県 | 460戸 |
| 福島県 | 343戸 |
| 茨城県 | 970戸 |
| 栃木県 | 794戸 |
| 群馬県 | 355戸 |
| 埼玉県 | 10,170戸 |
| 千葉県 | 8,513戸 |
| 東京都 | 62,729戸 |
| 神奈川県 | 19,800戸 |
| 新潟県 | 405戸 |
| 富山県 | 145戸 |
| 石川県 | 231戸 |
| 福井県 | 336戸 |
| 山梨県 | 282戸 |
| 長野県 | 583戸 |
| 岐阜県 | 483戸 |
| 静岡県 | 3,267戸 |
| 愛知県 | 17,583戸 |
| 三重県 | 1,224戸 |
| 滋賀県 | 1,137戸 |
| 京都府 | 4,721戸 |
| 大阪府 | 30,359戸 |
| 兵庫県 | 7,882戸 |
| 奈良県 | 414戸 |
| 和歌山県 | 73戸 |
| 鳥取県 | 185戸 |
| 島根県 | 339戸 |
| 岡山県 | 2,134戸 |
| 広島県 | 3,617戸 |
| 山口県 | 736戸 |
| 徳島県 | 393戸 |
| 香川県 | 840戸 |
| 愛媛県 | 816戸 |
| 高知県 | 316戸 |
| 福岡県 | 14,183戸 |
| 佐賀県 | 824戸 |
| 長崎県 | 2,126戸 |
| 熊本県 | 3,528戸 |
| 大分県 | 1,664戸 |
| 宮崎県 | 1,344戸 |
| 鹿児島県 | 2,407戸 |
| 沖縄県 | 7,483戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、福岡県が続きます。
淡いのは和歌山県、秋田県、富山県でした。
47都道府県の平均は4,947.7戸、中央値は840戸です。
東京都の62,729戸は平均の12.7倍にあたります。
上位3で48.5パーセント、1位と47位で859.3倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと沖縄県が510.44戸で最も多く、開きは61.5倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは2位、人口あたり1位の沖縄県は実数では10位でした。
| 順位 | 都道府県 | 鉄筋コンクリート造の着工戸数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの鉄筋コンクリート造の着工戸数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 62729 | 関東 | 442.44 |
| 2 | 大阪府 | 30359 | 近畿 | 346.68 |
| 3 | 神奈川県 | 19800 | 関東 | 214.63 |
| 4 | 愛知県 | 17583 | 中部 | 235.7 |
| 5 | 福岡県 | 14183 | 九州 | 278.53 |
| 6 | 北海道 | 13680 | 北海道 | 271.27 |
| 7 | 埼玉県 | 10170 | 関東 | 138.71 |
| 8 | 千葉県 | 8513 | 関東 | 136.19 |
| 9 | 兵庫県 | 7882 | 近畿 | 147.69 |
| 10 | 沖縄県 | 7483 | 九州 | 510.44 |
| 11 | 京都府 | 4721 | 近畿 | 187.34 |
| 12 | 広島県 | 3617 | 中国 | 133.27 |
| 13 | 熊本県 | 3528 | 九州 | 207.9 |
| 14 | 静岡県 | 3267 | 中部 | 92.63 |
| 15 | 鹿児島県 | 2407 | 九州 | 157.11 |
| 16 | 岡山県 | 2134 | 中国 | 116.55 |
| 17 | 長崎県 | 2126 | 九州 | 169.81 |
| 18 | 宮城県 | 2020 | 東北 | 89.86 |
| 19 | 大分県 | 1664 | 九州 | 153.36 |
| 20 | 宮崎県 | 1344 | 九州 | 130.11 |
| 21 | 三重県 | 1224 | 近畿 | 71.54 |
| 22 | 滋賀県 | 1137 | 近畿 | 81.1 |
| 23 | 茨城県 | 970 | 関東 | 34.57 |
| 24 | 香川県 | 840 | 四国 | 91.6 |
| 25 | 佐賀県 | 824 | 九州 | 104.57 |
| 26 | 愛媛県 | 816 | 四国 | 63.95 |
| 27 | 栃木県 | 794 | 関東 | 42.12 |
| 28 | 山口県 | 736 | 中国 | 57.46 |
| 29 | 長野県 | 583 | 中部 | 29.34 |
| 30 | 岐阜県 | 483 | 中部 | 25.21 |
| 31 | 山形県 | 460 | 東北 | 45.5 |
| 32 | 奈良県 | 414 | 近畿 | 32.22 |
| 33 | 新潟県 | 405 | 中部 | 19.29 |
| 34 | 徳島県 | 393 | 四国 | 57.37 |
| 35 | 群馬県 | 355 | 関東 | 18.78 |
| 36 | 福島県 | 343 | 東北 | 19.68 |
| 37 | 島根県 | 339 | 中国 | 52.8 |
| 38 | 福井県 | 336 | 中部 | 45.47 |
| 39 | 高知県 | 316 | 四国 | 48.17 |
| 40 | 山梨県 | 282 | 中部 | 35.65 |
| 41 | 青森県 | 275 | 東北 | 23.61 |
| 42 | 岩手県 | 274 | 東北 | 23.93 |
| 43 | 石川県 | 231 | 中部 | 21.04 |
| 44 | 鳥取県 | 185 | 中国 | 34.84 |
| 45 | 富山県 | 145 | 中部 | 14.54 |
| 46 | 秋田県 | 97 | 東北 | 10.81 |
| 47 | 和歌山県 | 73 | 近畿 | 8.3 |
このグラフについての豆知識
選ばれる理由が違う構造
鉄筋コンクリート造は、高層の建物を建てるために大都市で選ばれる一方、台風の多い地域では一戸建の構造としても選ばれてきました。
2023年度の着工は23万2,540戸。
1位と47位の差は859倍にのぼります。
着工の統計という性格
建築着工統計は、工事を始めるときに出される届出をもとにした統計です。
その年度にどれだけ新しい住宅が建ち始めたかを示します。
いま建っている住宅の数を知りたい場合は、住宅・土地統計調査にもとづく当サイトのほかの記事を見てください。
着工は年ごとの振れが大きく、大きな物件が1つあるだけで県の数字が動きます。
数字の開き
1位の東京都は62,729戸、47位の和歌山県は73戸。
両者の間には859.3倍の開きがあります。
上位3で全国の48.5パーセント、上位10で82.7パーセントを占めます。
中央値は840戸、平均は4,947.7戸です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと61.5倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
鉄筋コンクリート造の着工戸数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
並びが最も重なったのは【着工した鉄筋コンクリートの広さ】全国1,332万m2、実数で791倍で、相関は0.99です。
最も食い違ったのは【一戸建ての割合】が8割に近い県と3割を切る都、住まいの形は地域でこれほど違う(順位相関-0.88)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た鉄筋コンクリート造の着工戸数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 2020 | 秋田県 97 |
| 関東 | 東京都 62729 | 群馬県 355 |
| 中部 | 愛知県 17583 | 富山県 145 |
| 近畿 | 大阪府 30359 | 和歌山県 73 |
| 中国 | 広島県 3617 | 鳥取県 185 |
| 四国 | 香川県 840 | 高知県 316 |
| 九州 | 福岡県 14183 | 佐賀県 824 |
まとめ
鉄筋コンクリート造の着工戸数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で62,729戸、最も少ない和歌山県で73戸でした。
1位と47位の間には859.3倍の開きがあります。
上位3で全国の48.5パーセント、上位10で82.7パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は840戸、平均は4,947.7戸でした。
人口10万人あたりに直すと61.5倍の開きになります。
鉄筋コンクリート造の着工戸数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、届出をもとにした着工の統計であること。
2つ目は、大型物件1つで数字が大きく動くこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは沖縄県が510.44戸で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは2位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の44.4パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が271.3戸で最多でした。
木造住宅の着工や鉄筋・鉄骨コンクリート造住宅の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 建築着工統計調査(住宅 利用関係別・構造別・建て方別・都道府県別)
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 厚生労働省/国土交通省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003119736
- 備考: 2023年度に着工した住宅の鉄筋コンクリート造の着工戸数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年度に着工した住宅の鉄筋コンクリート造の着工戸数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
