【介護職員の平均月給】全国24.2万円、底上げが続く

【介護職員の平均月給】全国24.2万円、底上げが続く

介護職員は、医療や福祉の施設で高齢の人や障害のある人の生活を支えます。
賃金の開きは1.38倍と、職種のなかでは小さいほうです。
介護報酬という公的なしくみで収入の枠が決まることが、その背景にあると考えられます。

今回は47都道府県の介護職員の平均月給を、2022年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータを使って比べました。

大阪府が28.1万円で1位。
47都道府県の平均は23.52万円、中央値は23.4万円です。
最も高い28.1万円と最も低い20.4万円の差は7.7万円、倍率にすると1.38倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

23.5万円

介護職員の所定内給与額(2022年)

最も多い 大阪府

28.1万円

最も少ない 宮崎県

20.4万円

地図で見る

介護職員の所定内給与額(2022年)
介護職員の所定内給与額(2022年) 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種(特掲)DB)(厚生労働省)をもとに作成。単位は万円。 北海道 22.8万円青森 21.6万円岩手 22.5万円宮城 23.6万円秋田 22.3万円山形 21万円福島 21.2万円茨城 24.8万円栃木 24.3万円群馬 24.7万円埼玉 25.8万円千葉 24.8万円東京 26.1万円神奈川 27万円新潟 23.5万円富山 25.3万円石川 24.7万円福井 24万円山梨 21.8万円長野 24.2万円岐阜 24.9万円静岡 22.8万円愛知 25.8万円三重 25.4万円滋賀 25万円京都 24.1万円大阪 28.1万円兵庫 25.1万円奈良 25.7万円和歌山 23.4万円鳥取 23.6万円島根 22.9万円岡山 23.2万円広島 24万円山口 21.6万円徳島 22.8万円香川 22.4万円愛媛 21.7万円高知 23.1万円福岡 22.9万円佐賀 21.9万円長崎 20.6万円熊本 23.4万円大分 22.8万円宮崎 20.4万円鹿児島 21.3万円沖縄 20.4万円
介護職員の所定内給与額(万円)
介護職員の所定内給与額(2022年)
項目介護職員の所定内給与額
北海道22.8万円
青森県21.6万円
岩手県22.5万円
宮城県23.6万円
秋田県22.3万円
山形県21万円
福島県21.2万円
茨城県24.8万円
栃木県24.3万円
群馬県24.7万円
埼玉県25.8万円
千葉県24.8万円
東京都26.1万円
神奈川県27万円
新潟県23.5万円
富山県25.3万円
石川県24.7万円
福井県24万円
山梨県21.8万円
長野県24.2万円
岐阜県24.9万円
静岡県22.8万円
愛知県25.8万円
三重県25.4万円
滋賀県25万円
京都府24.1万円
大阪府28.1万円
兵庫県25.1万円
奈良県25.7万円
和歌山県23.4万円
鳥取県23.6万円
島根県22.9万円
岡山県23.2万円
広島県24万円
山口県21.6万円
徳島県22.8万円
香川県22.4万円
愛媛県21.7万円
高知県23.1万円
福岡県22.9万円
佐賀県21.9万円
長崎県20.6万円
熊本県23.4万円
大分県22.8万円
宮崎県20.4万円
鹿児島県21.3万円
沖縄県20.4万円

日本地図で見ると、色が濃く出るのは大阪府です。
次いで神奈川県、東京都、埼玉県、愛知県が続きます。
淡いのは沖縄県、宮崎県、長崎県でした。

47都道府県の平均は23.52万円、中央値は23.4万円です。
大阪府の28.1万円は平均を4.58万円上回ります。

1位と47位の差は7.7万円、倍率にすると1.38倍でした。

介護支援専門員の所定内給与額で並べ替えると愛媛県が31.9で最も高く、開きは1.44倍になります。

主指標で1位の大阪府は介護支援専門員の所定内給与額では12位、介護支援専門員の所定内給与額で1位の愛媛県は主指標では39位でした。

順位都道府県介護職員の所定内給与額(万円)地方介護支援専門員の所定内給与額
1大阪府28.1近畿28.6
2神奈川県27関東29.3
3東京都26.1関東30.5
4愛知県25.8中部27.3
4埼玉県25.8関東30.6
6奈良県25.7近畿31.8
7三重県25.4近畿28.6
8富山県25.3中部27.3
9兵庫県25.1近畿27.2
10滋賀県25近畿28.8
11岐阜県24.9中部26.8
12茨城県24.8関東27.1
12千葉県24.8関東31.5
14群馬県24.7関東25.8
14石川県24.7中部30.4
16栃木県24.3関東26.6
17長野県24.2中部28.8
18京都府24.1近畿26
19広島県24中国24.7
19福井県24中部25.5
21宮城県23.6東北28
21鳥取県23.6中国27.2
23新潟県23.5中部26
24熊本県23.4九州27.6
24和歌山県23.4近畿24.5
26岡山県23.2中国26.2
27高知県23.1四国24.3
28島根県22.9中国27.3
28福岡県22.9九州26
30静岡県22.8中部25.3
30大分県22.8九州22.2
30徳島県22.8四国27.6
30北海道22.8北海道25.8
34岩手県22.5東北25
35香川県22.4四国25.6
36秋田県22.3東北26.5
37佐賀県21.9九州27.5
38山梨県21.8中部26.3
39愛媛県21.7四国31.9
40山口県21.6中国26.1
40青森県21.6東北24.7
42鹿児島県21.3九州26.8
43福島県21.2東北27.9
44山形県21東北30.3
45長崎県20.6九州24.4
46沖縄県20.4九州26.3
46宮崎県20.4九州26
賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種(特掲)DB)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

介護職員の月給が高い上位5都府県

上位5都道府県の介護職員の所定内給与額
上位5都道府県の介護職員の所定内給与額 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種(特掲)DB)(2022年) 0510152025大阪府: 28.1万円28.1万円神奈川県: 27万円27万円東京都: 26.1万円26.1万円埼玉県: 25.8万円25.8万円愛知県: 25.8万円25.8万円大阪府神奈川県東京都埼玉県愛知県
上位5都道府県の介護職員の所定内給与額
項目介護職員の所定内給与額
大阪府28.1万円
神奈川県27万円
東京都26.1万円
埼玉県25.8万円
愛知県25.8万円
下位5都道府県の介護職員の所定内給与額
下位5都道府県の介護職員の所定内給与額 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種(特掲)DB)(2022年) 05101520宮崎県: 20.4万円20.4万円沖縄県: 20.4万円20.4万円長崎県: 20.6万円20.6万円山形県: 21万円21万円福島県: 21.2万円21.2万円宮崎県沖縄県長崎県山形県福島県
下位5都道府県の介護職員の所定内給与額
項目介護職員の所定内給与額
宮崎県20.4万円
沖縄県20.4万円
長崎県20.6万円
山形県21万円
福島県21.2万円

介護職員の月給が高い上位5都府県です。

大阪府は28.1万円、神奈川県は27万円、東京都は26.1万円でした。
1位と2位の差は1.1万円です。

4位は埼玉県で25.8万円、5位は愛知県で25.8万円。
上位5はいずれも47都道府県の平均23.52万円を上回りました。

1位の大阪府は平均を4.58万円上回りました。
中央値の23.4万円と比べると4.7万円高く、平均に対する比では1.19倍にあたります。

6位以下は奈良県で25.7万円、三重県で25.4万円、富山県で25.3万円と続きました。

2位と3位の差は0.9万円、3位と4位の差は0.3万円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.5万円でした。

1位から5位までの幅は2.3万円、1位から8位までの幅は2.8万円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

大阪府は介護支援専門員の所定内給与額でも12位に入っています。
全国の値は24.2万円で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は大阪府の28.1万円。
大都市圏が上位に並びます。

ケアマネージャーの月給と並べて見ます

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
介護職員の平均月給の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

介護支援専門員の所定内給与額で並べ替えると、順位が変わります。

1位は愛媛県の31.9、2位は奈良県の31.8、3位は千葉県の31.5。

4位以下は埼玉県、東京都と続きます。
逆に下位は高知県が24.3、大分県が22.2。
愛媛県と大分県では1.44倍の開きです。

介護職員の給与は介護報酬という公定価格で決まる部分が大きく、差は1.4倍と小さめです。

処遇改善加算など、国の政策で給与を底上げするしくみが続いていますが、他の職種との差はまだ残っています。

当サイトのケアマネージャーの月給の記事と並べると、資格による段差が見えてきます。

地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が25.36万円で最も高く、九州・沖縄8県が21.71万円で最も低くなります。
近畿7府県25.26万円と中部9県24.11万円がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

介護支援専門員の所定内給与額の上位5都道府県
介護支援専門員の所定内給与額の上位5都道府県 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種(特掲)DB)(2022年) 051015202530愛媛県: 31.931.9奈良県: 31.831.8千葉県: 31.531.5埼玉県: 30.630.6東京都: 30.530.5愛媛県奈良県千葉県埼玉県東京都
介護支援専門員の所定内給与額の上位5都道府県
項目介護支援専門員の所定内給与額
愛媛県31.9
奈良県31.8
千葉県31.5
埼玉県30.6
東京都30.5

介護職員の月給が低い下位5県

介護職員の月給が低い下位5県です。

47位の沖縄県は20.4万円、46位の宮崎県は20.4万円、45位の長崎県は20.6万円でした。
1位の大阪府とは7.7万円の差があります。

44位は山形県で21万円、43位は福島県で21.2万円、42位は鹿児島県で21.3万円と続きます。

最も低い沖縄県は20.4万円。
1位と47位の差は1.4倍です。

47都道府県の中央値は23.4万円、平均は23.52万円です。
47位の沖縄県は平均を3.12万円下回りました。

47位の沖縄県は1位の大阪府の72.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.38倍の開きです。

46位との差は0万円、45位との差は0.2万円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.9万円しかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均23.52万円を下回りました。
47位から43位までの幅は0.8万円です。

沖縄県は介護支援専門員の所定内給与額では中位位です。
全国の値は24.2万円なので、47位はこれを3.8万円下回っています。

このグラフについての豆知識

底上げが続く給与

介護職員の月給は47都道府県平均で23.5万円。
働く人全体の平均28.5万円を5万円下回ります。

人手不足の深刻な職種として、給与の引き上げが国の政策課題になり続けています。

職業名でみる賃金統計

賃金構造基本統計調査には、職種を145に分けた集計があります。
この記事はその「職種(特掲)」から、フルタイムで働く人の2022年の所定内給与を取り出したものです。

所定内給与は毎月決まって支払われる給与から残業代を除いたもので、賞与は含みません。
千円単位の公表値を万円に換算しました。

標本調査なので、その職種で働く人が少ない県では数字が大きくぶれることがあります。
順位そのものより、水準の目安として読んでください。

数字の散らばり

1位の大阪府は28.1万円、47位の沖縄県は20.4万円。
差は7.7万円、倍率にすると1.38倍です。

中央値は23.4万円、平均は23.52万円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.12万円の差でした。

介護支援専門員の所定内給与額で並べ替えると開きは1.44倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

介護職員の平均月給とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。

0.94という高い相関を示したのが【サービス職の月給】平均23.2万円、1位でも全体平均未満でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.74)です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た介護職員の所定内給与額

地方最も多い(万円)最も少ない(万円)
東北宮城県 23.6山形県 21
関東神奈川県 27栃木県 24.3
中部愛知県 25.8山梨県 21.8
近畿大阪府 28.1和歌山県 23.4
中国広島県 24山口県 21.6
四国高知県 23.1愛媛県 21.7
九州熊本県 23.4沖縄県 20.4
賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種(特掲)DB)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

介護職員の平均月給を47都道府県で比べると、最も高い大阪府で28.1万円、最も低い沖縄県で20.4万円でした。
その差は7.7万円、倍率にすると1.38倍です。

47都道府県の中央値は23.4万円、平均は23.52万円でした。
全国の値は24.2万円です。
介護支援専門員の所定内給与額で並べ替えると開きは1.44倍になり、主指標で1位の大阪府はその見方では12位に位置します。

介護職員の平均月給をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、パートタイムで働く人を含まないこと。
2つ目は、残業代と賞与を含まない数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。

介護支援専門員の所定内給与額では愛媛県が31.9で最も高く、主指標で1位の大阪府はこの見方では12位でした。

地方ごとの平均では関東7都県が25.36万円で最も高く、九州・沖縄8県が21.71万円で最も低くなりました。
ケアマネージャーの月給や介護をしている人を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種(特掲)DB)
  • 調査年: 2022年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003445758
  • 備考: 医療・福祉施設等の介護職員(フルタイム)の所定内給与額の月額。千円単位の公表値を万円に換算した。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は介護支援専門員の所定内給与額

注記: 医療・福祉施設等の介護職員(フルタイム)の所定内給与額の月額。
千円単位の公表値を万円に換算した。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は介護支援専門員の所定内給与額

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