メーカーと小売店をつなぐ卸売業の事業所は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは経済構造実態調査、2024年の数字。
東京都が50,054事業所で1位。
47都道府県の平均は6,613.4事業所、中央値は3,444事業所です。
1位と47位の間には39.8倍の開き、人口10万人あたりでは2.6倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
6,613事業所
卸売業の事業所数(2024年)
最も多い 東京都
50,054事業所
最も少ない 鳥取県
1,258事業所
地図で見る
| 項目 | 卸売業の事業所数 |
|---|---|
| 北海道 | 13,493事業所 |
| 青森県 | 2,853事業所 |
| 岩手県 | 2,752事業所 |
| 宮城県 | 7,352事業所 |
| 秋田県 | 2,137事業所 |
| 山形県 | 2,335事業所 |
| 福島県 | 4,094事業所 |
| 茨城県 | 5,467事業所 |
| 栃木県 | 4,412事業所 |
| 群馬県 | 4,329事業所 |
| 埼玉県 | 12,593事業所 |
| 千葉県 | 9,706事業所 |
| 東京都 | 50,054事業所 |
| 神奈川県 | 14,316事業所 |
| 新潟県 | 5,744事業所 |
| 富山県 | 2,678事業所 |
| 石川県 | 3,387事業所 |
| 福井県 | 2,072事業所 |
| 山梨県 | 1,793事業所 |
| 長野県 | 4,953事業所 |
| 岐阜県 | 4,612事業所 |
| 静岡県 | 8,888事業所 |
| 愛知県 | 21,282事業所 |
| 三重県 | 3,382事業所 |
| 滋賀県 | 2,256事業所 |
| 京都府 | 5,783事業所 |
| 大阪府 | 30,762事業所 |
| 兵庫県 | 10,523事業所 |
| 奈良県 | 1,727事業所 |
| 和歌山県 | 1,857事業所 |
| 鳥取県 | 1,258事業所 |
| 島根県 | 1,540事業所 |
| 岡山県 | 4,550事業所 |
| 広島県 | 8,322事業所 |
| 山口県 | 2,869事業所 |
| 徳島県 | 1,641事業所 |
| 香川県 | 3,011事業所 |
| 愛媛県 | 3,444事業所 |
| 高知県 | 1,519事業所 |
| 福岡県 | 15,445事業所 |
| 佐賀県 | 1,695事業所 |
| 長崎県 | 2,817事業所 |
| 熊本県 | 3,892事業所 |
| 大分県 | 2,494事業所 |
| 宮崎県 | 2,464事業所 |
| 鹿児島県 | 3,785事業所 |
| 沖縄県 | 2,494事業所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、愛知県、福岡県、神奈川県が続きます。
淡いのは鳥取県、高知県、島根県でした。
47都道府県の平均は6,613.4事業所、中央値は3,444事業所です。
東京都の50,054事業所は平均の7.6倍にあたります。
上位3で32.8パーセント、1位と47位で39.8倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと東京都が353.04事業所で最も多く、開きは2.6倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位、人口あたり1位の東京都は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 卸売業の事業所数(事業所) | 地方 | 人口10万人あたりの卸売業の事業所数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 50054 | 関東 | 353.04 |
| 2 | 大阪府 | 30762 | 近畿 | 351.28 |
| 3 | 愛知県 | 21282 | 中部 | 285.28 |
| 4 | 福岡県 | 15445 | 九州 | 303.32 |
| 5 | 神奈川県 | 14316 | 関東 | 155.19 |
| 6 | 北海道 | 13493 | 北海道 | 267.56 |
| 7 | 埼玉県 | 12593 | 関東 | 171.75 |
| 8 | 兵庫県 | 10523 | 近畿 | 197.17 |
| 9 | 千葉県 | 9706 | 関東 | 155.27 |
| 10 | 静岡県 | 8888 | 中部 | 252 |
| 11 | 広島県 | 8322 | 中国 | 306.63 |
| 12 | 宮城県 | 7352 | 東北 | 327.05 |
| 13 | 京都府 | 5783 | 近畿 | 229.48 |
| 14 | 新潟県 | 5744 | 中部 | 273.65 |
| 15 | 茨城県 | 5467 | 関東 | 194.83 |
| 16 | 長野県 | 4953 | 中部 | 249.27 |
| 17 | 岐阜県 | 4612 | 中部 | 240.71 |
| 18 | 岡山県 | 4550 | 中国 | 248.5 |
| 19 | 栃木県 | 4412 | 関東 | 234.06 |
| 20 | 群馬県 | 4329 | 関東 | 229.05 |
| 21 | 福島県 | 4094 | 東北 | 234.88 |
| 22 | 熊本県 | 3892 | 九州 | 229.35 |
| 23 | 鹿児島県 | 3785 | 九州 | 247.06 |
| 24 | 愛媛県 | 3444 | 四国 | 269.91 |
| 25 | 石川県 | 3387 | 中部 | 308.47 |
| 26 | 三重県 | 3382 | 近畿 | 197.66 |
| 27 | 香川県 | 3011 | 四国 | 328.35 |
| 28 | 山口県 | 2869 | 中国 | 223.97 |
| 29 | 青森県 | 2853 | 東北 | 244.89 |
| 30 | 長崎県 | 2817 | 九州 | 225 |
| 31 | 岩手県 | 2752 | 東北 | 240.35 |
| 32 | 富山県 | 2678 | 中部 | 268.61 |
| 33 | 沖縄県 | 2494 | 九州 | 170.12 |
| 33 | 大分県 | 2494 | 九州 | 229.86 |
| 35 | 宮崎県 | 2464 | 九州 | 238.53 |
| 36 | 山形県 | 2335 | 東北 | 230.96 |
| 37 | 滋賀県 | 2256 | 近畿 | 160.91 |
| 38 | 秋田県 | 2137 | 東北 | 238.24 |
| 39 | 福井県 | 2072 | 中部 | 280.38 |
| 40 | 和歌山県 | 1857 | 近畿 | 211.02 |
| 41 | 山梨県 | 1793 | 中部 | 226.68 |
| 42 | 奈良県 | 1727 | 近畿 | 134.4 |
| 43 | 佐賀県 | 1695 | 九州 | 215.1 |
| 44 | 徳島県 | 1641 | 四国 | 239.56 |
| 45 | 島根県 | 1540 | 中国 | 239.88 |
| 46 | 高知県 | 1519 | 四国 | 231.55 |
| 47 | 鳥取県 | 1258 | 中国 | 236.91 |
地方別に見る
卸売業の事業所は、大都市に集中します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の32.5パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.1パーセント、中部9県が17.8パーセント、九州・沖縄8県が11.3パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6.9パーセント、中国5県が6パーセント、北海道が4.3パーセント、四国4県が3.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が272.1事業所、中部9県が268.8事業所、北海道が267.6事業所の順に多く、最も少ないのは関東7都県が231.5事業所です。
卸売業の事業所が多い上位5都府県
卸売業の事業所が多い上位5都府県です。
東京都は50,054事業所、大阪府は30,762事業所、愛知県は21,282事業所でした。
東京都は2位の大阪府の1.63倍です。
4位は福岡県で15,445事業所、5位は神奈川県で14,316事業所。
上位5で全国の42.4パーセント、上位3で32.8パーセント、上位10で60.2パーセントでした。
1位だけで16.1パーセントを占めます。
47都道府県の平均は6,613.4事業所なので、1位は平均の7.6倍。
中央値の3,444事業所と比べると14.5倍にあたります。
6位以下は北海道で13,493事業所、埼玉県で12,593事業所、兵庫県で10,523事業所と続きました。
2位と3位の差は9,480事業所、3位と4位の差は5,837事業所でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の57.6パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると80,816事業所。
これだけで全国の26.0パーセントにあたります。
1位だけで全国の16.1パーセントを占めました。
人口の集中より高い水準です。
人口あたりでも東京都が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
卸売業の事業所の数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は東京都の353.04事業所、2位は大阪府351.28事業所、3位は香川県328.35事業所。
4位以下は宮城県、石川県と続きます。
逆に人口あたりの下位は神奈川県155.19事業所、奈良県134.4事業所。
東京都と奈良県では2.6倍の開きです。
人口あたりでも東京都が1位という、めずらしい並びです。
問屋街や商社が集まる大都市の性格がそのまま出ています。
小売業の事業所が人口に沿って分布するのと対照的に、卸売業は商流の中心に集まります。
当サイトの小売業の事業所数の記事と並べて読むと、その違いがはっきり見えます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が272.1事業所で最も多く、関東7都県が231.5事業所で最も少なくなります。
中部9県268.8事業所と北海道267.6事業所がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
卸売業の事業所が少ない下位5県
卸売業の事業所が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は1,258事業所、46位の高知県は1,519事業所、45位の島根県は1,540事業所でした。
1位の東京都とは39.8倍の差があります。
44位は徳島県で1,641事業所、43位は佐賀県で1,695事業所、42位は奈良県で1,727事業所と続きます。
39.8倍という開きです。
商流の結節点である大都市への集中が表れています。
47都道府県の中央値は3,444事業所。
平均は6,613.4事業所なので、平均が中央値の1.9倍です。
47位の鳥取県は平均の19.0パーセント、中央値の36.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.5パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで16.1パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の2.51パーセントにあたる水準です。
46位との差は261事業所、45位との差は282事業所でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には48,796事業所の開きがあります。
このグラフについての豆知識
小売の半分ほどの数
卸売業の事業所は全国で31万832事業所。
小売業の54万9,223事業所の半分あまりです。
大阪府や愛知県など、古くからの商都が上位に入るのもこの統計の特徴です。
経済構造実態調査という統計
経済構造実態調査は、企業や事業所の活動を毎年とらえる調査です。
この記事は2024年の卸売業・小売業に関する集計を使っています。
事業所の所在地で数えるため、本社機能が集まる都市部は数字が大きく出ます。
とくに販売額は本社でまとめて計上されることがあり、実際の店頭での売買の場所とは必ずしも一致しません。
数字の開き
1位の東京都は50,054事業所、47位の鳥取県は1,258事業所。
両者の間には39.8倍の開きがあります。
上位3で全国の32.8パーセント、上位10で60.2パーセントを占めます。
中央値は3,444事業所、平均は6,613.4事業所です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.6倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
卸売業の事業所の数の順位で探してみます。
1という高い相関を示したのが【卸売業の事業所数】全国26万7,215、実数1位が人口あたりでも8位でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.71)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た卸売業の事業所数
| 地方 | 最も多い(事業所) | 最も少ない(事業所) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 7352 | 秋田県 2137 |
| 関東 | 東京都 50054 | 群馬県 4329 |
| 中部 | 愛知県 21282 | 山梨県 1793 |
| 近畿 | 大阪府 30762 | 奈良県 1727 |
| 中国 | 広島県 8322 | 鳥取県 1258 |
| 四国 | 愛媛県 3444 | 高知県 1519 |
| 九州 | 福岡県 15445 | 佐賀県 1695 |
まとめ
卸売業の事業所の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で50,054事業所、最も少ない鳥取県で1,258事業所でした。
1位と47位の間には39.8倍の開きがあります。
上位3で全国の32.8パーセント、上位10で60.2パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は3,444事業所、平均は6,613.4事業所でした。
人口10万人あたりに直すと2.6倍の開きになります。
卸売業の事業所の数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、事業所の所在地で数えた数字であること。
2つ目は、2024年の調査にもとづくこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは東京都が353.04事業所で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の32.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が272.1事業所で最多でした。
小売業の事業所数や卸売・小売あわせた事業所数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【小売業の事業所】全国54万9,223か所、西日本で厚め
- 【卸売業・小売業の事業所】全国86万65か所、商業の全体像
- 【小売業の年間販売額】全国150兆円、事業所より偏る
- 【工場主の数】全国57万7千人、人口あたり1位は福井県でした
- 【人を雇う事業主】全国106万4,884人、和歌山県が人口あたりの1位
出典
- 統計名: 経済構造実態調査(卸売業、小売業別の事業所数及び年間商品販売額)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局・経済産業省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004032884
- 備考: 2024年の経済構造実態調査による卸売業の事業所数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2024年の経済構造実態調査による卸売業の事業所数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
