お産のできる病院は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
分娩を取り扱う病院の数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が86施設で1位。
47都道府県の平均は19.3施設、中央値は14施設です。
1位と47位の間には21.5倍の開き、人口10万人あたりでは4.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
19施設
分娩取扱の病院数(2023年)
最も多い 東京都
86施設
最も少ない 大分県
4施設
地図で見る
| 項目 | 分娩取扱の病院数 |
|---|---|
| 北海道 | 47施設 |
| 青森県 | 10施設 |
| 岩手県 | 10施設 |
| 宮城県 | 13施設 |
| 秋田県 | 14施設 |
| 山形県 | 11施設 |
| 福島県 | 14施設 |
| 茨城県 | 21施設 |
| 栃木県 | 10施設 |
| 群馬県 | 14施設 |
| 埼玉県 | 32施設 |
| 千葉県 | 37施設 |
| 東京都 | 86施設 |
| 神奈川県 | 59施設 |
| 新潟県 | 18施設 |
| 富山県 | 9施設 |
| 石川県 | 15施設 |
| 福井県 | 9施設 |
| 山梨県 | 8施設 |
| 長野県 | 22施設 |
| 岐阜県 | 16施設 |
| 静岡県 | 23施設 |
| 愛知県 | 45施設 |
| 三重県 | 14施設 |
| 滋賀県 | 10施設 |
| 京都府 | 26施設 |
| 大阪府 | 58施設 |
| 兵庫県 | 33施設 |
| 奈良県 | 10施設 |
| 和歌山県 | 7施設 |
| 鳥取県 | 5施設 |
| 島根県 | 10施設 |
| 岡山県 | 16施設 |
| 広島県 | 20施設 |
| 山口県 | 17施設 |
| 徳島県 | 9施設 |
| 香川県 | 14施設 |
| 愛媛県 | 10施設 |
| 高知県 | 7施設 |
| 福岡県 | 28施設 |
| 佐賀県 | 5施設 |
| 長崎県 | 13施設 |
| 熊本県 | 9施設 |
| 大分県 | 4施設 |
| 宮崎県 | 9施設 |
| 鹿児島県 | 16施設 |
| 沖縄県 | 16施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、北海道、愛知県が続きます。
淡いのは大分県、佐賀県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は19.3施設、中央値は14施設です。
東京都の86施設は平均の4.5倍にあたります。
上位3で22.3パーセント、1位と47位で21.5倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと秋田県が1.56施設で最も多く、開きは4.2倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは39位、人口あたり1位の秋田県は実数では22位でした。
| 順位 | 都道府県 | 分娩取扱の病院数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの分娩取扱の病院数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 86 | 関東 | 0.61 |
| 2 | 神奈川県 | 59 | 関東 | 0.64 |
| 3 | 大阪府 | 58 | 近畿 | 0.66 |
| 4 | 北海道 | 47 | 北海道 | 0.93 |
| 5 | 愛知県 | 45 | 中部 | 0.6 |
| 6 | 千葉県 | 37 | 関東 | 0.59 |
| 7 | 兵庫県 | 33 | 近畿 | 0.62 |
| 8 | 埼玉県 | 32 | 関東 | 0.44 |
| 9 | 福岡県 | 28 | 九州 | 0.55 |
| 10 | 京都府 | 26 | 近畿 | 1.03 |
| 11 | 静岡県 | 23 | 中部 | 0.65 |
| 12 | 長野県 | 22 | 中部 | 1.11 |
| 13 | 茨城県 | 21 | 関東 | 0.75 |
| 14 | 広島県 | 20 | 中国 | 0.74 |
| 15 | 新潟県 | 18 | 中部 | 0.86 |
| 16 | 山口県 | 17 | 中国 | 1.33 |
| 17 | 岡山県 | 16 | 中国 | 0.87 |
| 17 | 沖縄県 | 16 | 九州 | 1.09 |
| 17 | 岐阜県 | 16 | 中部 | 0.84 |
| 17 | 鹿児島県 | 16 | 九州 | 1.04 |
| 21 | 石川県 | 15 | 中部 | 1.37 |
| 22 | 群馬県 | 14 | 関東 | 0.74 |
| 22 | 香川県 | 14 | 四国 | 1.53 |
| 22 | 三重県 | 14 | 近畿 | 0.82 |
| 22 | 秋田県 | 14 | 東北 | 1.56 |
| 22 | 福島県 | 14 | 東北 | 0.8 |
| 27 | 宮城県 | 13 | 東北 | 0.58 |
| 27 | 長崎県 | 13 | 九州 | 1.04 |
| 29 | 山形県 | 11 | 東北 | 1.09 |
| 30 | 愛媛県 | 10 | 四国 | 0.78 |
| 30 | 岩手県 | 10 | 東北 | 0.87 |
| 30 | 滋賀県 | 10 | 近畿 | 0.71 |
| 30 | 青森県 | 10 | 東北 | 0.86 |
| 30 | 島根県 | 10 | 中国 | 1.56 |
| 30 | 栃木県 | 10 | 関東 | 0.53 |
| 30 | 奈良県 | 10 | 近畿 | 0.78 |
| 37 | 宮崎県 | 9 | 九州 | 0.87 |
| 37 | 熊本県 | 9 | 九州 | 0.53 |
| 37 | 徳島県 | 9 | 四国 | 1.31 |
| 37 | 富山県 | 9 | 中部 | 0.9 |
| 37 | 福井県 | 9 | 中部 | 1.22 |
| 42 | 山梨県 | 8 | 中部 | 1.01 |
| 43 | 高知県 | 7 | 四国 | 1.07 |
| 43 | 和歌山県 | 7 | 近畿 | 0.8 |
| 45 | 佐賀県 | 5 | 九州 | 0.63 |
| 45 | 鳥取県 | 5 | 中国 | 0.94 |
| 47 | 大分県 | 4 | 九州 | 0.37 |
お産できる病院が多い上位5都府県
お産できる病院が多い上位5都府県です。
東京都は86施設、神奈川県は59施設、大阪府は58施設でした。
東京都は2位の神奈川県の1.46倍です。
4位は北海道で47施設、5位は愛知県で45施設。
上位5で全国の32.5パーセント、上位3で22.3パーセント、上位10で49.6パーセントでした。
1位だけで9.5パーセントを占めます。
47都道府県の平均は19.3施設なので、1位は平均の4.5倍。
中央値の14施設と比べると6.1倍にあたります。
6位以下は千葉県で37施設、兵庫県で33施設、埼玉県で32施設と続きました。
2位と3位の差は1施設、3位と4位の差は11施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の67.5パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると145施設。
これだけで全国の16.0パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の9.5パーセントにとどまりました。
人口あたりでは秋田県が1位です
ここからは統計を離れて、分娩を取り扱う病院の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は秋田県の1.56施設、2位は島根県1.56施設、3位は香川県1.53施設。
4位以下は石川県、山口県と続きます。
逆に人口あたりの下位は埼玉県0.44施設、大分県0.37施設。
秋田県と大分県では4.2倍の開きです。
人口あたりの1位は秋田県です。
実数1位の都は人口あたりでは39位まで下がります。
人口あたりで地方の県が上位に来るのは、広い県土に施設を分散させる必要があるためです。
それでも自宅から産院までの距離は、都市部よりずっと遠くなります。
当サイトの病院での出生の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が1.1施設で最も多く、関東7都県が0.6施設で最も少なくなります。
中国5県1施設と北海道0.9施設がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
お産できる病院が少ない下位5県
お産できる病院が少ない下位5県です。
47位の大分県は4施設、46位の佐賀県は5施設、45位の鳥取県は5施設でした。
1位の東京都とは21.5倍の差があります。
44位は高知県で7施設、43位は和歌山県で7施設、42位は山梨県で8施設と続きます。
21.5倍という開きは、人口の差とおおむね同じ大きさです。
47都道府県の中央値は14施設。
平均は19.3施設なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の大分県は平均の20.7パーセント、中央値の28.6パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.5パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の大分県は、1位の東京都の4.65パーセントにあたる水準です。
46位との差は1施設、45位との差は1施設でした。
1位の東京都と47位の大分県の間には82施設の開きがあります。
地方別に見る
お産できる病院は、人口の多い都府県に多く分布します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の28.5パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18.2パーセント、近畿7府県が17.4パーセント、九州・沖縄8県が11パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.9パーセント、中国5県が7.5パーセント、北海道が5.2パーセント、四国4県が4.4パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が1.1施設、中国5県が1施設、北海道が0.9施設の順に多く、最も少ないのは関東7都県が0.6施設です。
このグラフについての豆知識
全国に909施設
分娩を取り扱う病院は全国で909施設。
産婦人科を掲げる一般病院1,061施設の9割弱にあたります。
お産できる診療所は949施設で、病院とほぼ同数。
あわせて1,900弱の施設が出産を支えています。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
患者数や実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は86施設、47位の大分県は4施設。
両者の間には21.5倍の開きがあります。
上位3で全国の22.3パーセント、上位10で49.6パーセントを占めます。
中央値は14施設、平均は19.3施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと4.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
分娩を取り扱う病院の数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.9という高い相関を示したのが【病院の産婦人科】全国1,061施設、どの県にも一定数でした。
正反対だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きていますで、相関は-0.67です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た分娩取扱の病院数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 14 | 岩手県 10 |
| 関東 | 東京都 86 | 栃木県 10 |
| 中部 | 愛知県 45 | 山梨県 8 |
| 近畿 | 大阪府 58 | 和歌山県 7 |
| 中国 | 広島県 20 | 鳥取県 5 |
| 四国 | 香川県 14 | 高知県 7 |
| 九州 | 福岡県 28 | 大分県 4 |
まとめ
分娩を取り扱う病院の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で86施設、最も少ない大分県で4施設でした。
1位と47位の間には21.5倍の開きがあります。
上位3で全国の22.3パーセント、上位10で49.6パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は14施設、平均は19.3施設でした。
人口10万人あたりに直すと4.2倍の開きになります。
ここまでの分娩を取り扱う病院の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、分娩取扱の病院だけを数えたこと。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは秋田県が1.56施設で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは39位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の28.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が1.1施設で最多でした。
分娩を取り扱う診療所や診療所での分娩件数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024872
- 備考: 分娩を取り扱っている病院の数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 分娩を取り扱っている病院の数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
