悪性腫瘍(がん)の手術は、ひと月にどれくらい行われているのでしょうか。
2023年9月に病院で行われた件数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が7,739件で1位。
47都道府県の平均は1,274件、中央値は719件です。
1位と47位の間には29.5倍の開き、人口10万人あたりでは2.5倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
1,274件
悪性腫瘍手術の実施件数(2023年)
最も多い 東京都
7,739件
最も少ない 島根県
262件
地図で見る
| 項目 | 悪性腫瘍手術の実施件数 |
|---|---|
| 北海道 | 2,557件 |
| 青森県 | 637件 |
| 岩手県 | 419件 |
| 宮城県 | 1,133件 |
| 秋田県 | 503件 |
| 山形県 | 328件 |
| 福島県 | 927件 |
| 茨城県 | 928件 |
| 栃木県 | 985件 |
| 群馬県 | 867件 |
| 埼玉県 | 2,287件 |
| 千葉県 | 4,487件 |
| 東京都 | 7,739件 |
| 神奈川県 | 4,064件 |
| 新潟県 | 1,112件 |
| 富山県 | 771件 |
| 石川県 | 540件 |
| 福井県 | 342件 |
| 山梨県 | 306件 |
| 長野県 | 865件 |
| 岐阜県 | 810件 |
| 静岡県 | 1,559件 |
| 愛知県 | 3,091件 |
| 三重県 | 580件 |
| 滋賀県 | 606件 |
| 京都府 | 1,202件 |
| 大阪府 | 4,444件 |
| 兵庫県 | 2,371件 |
| 奈良県 | 543件 |
| 和歌山県 | 472件 |
| 鳥取県 | 323件 |
| 島根県 | 262件 |
| 岡山県 | 978件 |
| 広島県 | 1,760件 |
| 山口県 | 719件 |
| 徳島県 | 373件 |
| 香川県 | 503件 |
| 愛媛県 | 551件 |
| 高知県 | 396件 |
| 福岡県 | 2,708件 |
| 佐賀県 | 308件 |
| 長崎県 | 641件 |
| 熊本県 | 822件 |
| 大分県 | 399件 |
| 宮崎県 | 444件 |
| 鹿児島県 | 683件 |
| 沖縄県 | 535件 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで千葉県、大阪府、神奈川県、愛知県が続きます。
淡いのは島根県、山梨県、佐賀県でした。
47都道府県の平均は1,274件、中央値は719件です。
東京都の7,739件は平均の6.1倍にあたります。
上位3で27.8パーセント、1位と47位で29.5倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと富山県が77.33件で最も多く、開きは2.5倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは10位、人口あたり1位の富山県は実数では23位でした。
| 順位 | 都道府県 | 悪性腫瘍手術の実施件数(件) | 地方 | 人口10万人あたりの悪性腫瘍手術の実施件数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 7739 | 関東 | 54.58 |
| 2 | 千葉県 | 4487 | 関東 | 71.78 |
| 3 | 大阪府 | 4444 | 近畿 | 50.75 |
| 4 | 神奈川県 | 4064 | 関東 | 44.05 |
| 5 | 愛知県 | 3091 | 中部 | 41.43 |
| 6 | 福岡県 | 2708 | 九州 | 53.18 |
| 7 | 北海道 | 2557 | 北海道 | 50.7 |
| 8 | 兵庫県 | 2371 | 近畿 | 44.43 |
| 9 | 埼玉県 | 2287 | 関東 | 31.19 |
| 10 | 広島県 | 1760 | 中国 | 64.85 |
| 11 | 静岡県 | 1559 | 中部 | 44.2 |
| 12 | 京都府 | 1202 | 近畿 | 47.7 |
| 13 | 宮城県 | 1133 | 東北 | 50.4 |
| 14 | 新潟県 | 1112 | 中部 | 52.98 |
| 15 | 栃木県 | 985 | 関東 | 52.25 |
| 16 | 岡山県 | 978 | 中国 | 53.41 |
| 17 | 茨城県 | 928 | 関東 | 33.07 |
| 18 | 福島県 | 927 | 東北 | 53.18 |
| 19 | 群馬県 | 867 | 関東 | 45.87 |
| 20 | 長野県 | 865 | 中部 | 43.53 |
| 21 | 熊本県 | 822 | 九州 | 48.44 |
| 22 | 岐阜県 | 810 | 中部 | 42.28 |
| 23 | 富山県 | 771 | 中部 | 77.33 |
| 24 | 山口県 | 719 | 中国 | 56.13 |
| 25 | 鹿児島県 | 683 | 九州 | 44.58 |
| 26 | 長崎県 | 641 | 九州 | 51.2 |
| 27 | 青森県 | 637 | 東北 | 54.68 |
| 28 | 滋賀県 | 606 | 近畿 | 43.22 |
| 29 | 三重県 | 580 | 近畿 | 33.9 |
| 30 | 愛媛県 | 551 | 四国 | 43.18 |
| 31 | 奈良県 | 543 | 近畿 | 42.26 |
| 32 | 石川県 | 540 | 中部 | 49.18 |
| 33 | 沖縄県 | 535 | 九州 | 36.49 |
| 34 | 香川県 | 503 | 四国 | 54.85 |
| 34 | 秋田県 | 503 | 東北 | 56.08 |
| 36 | 和歌山県 | 472 | 近畿 | 53.64 |
| 37 | 宮崎県 | 444 | 九州 | 42.98 |
| 38 | 岩手県 | 419 | 東北 | 36.59 |
| 39 | 大分県 | 399 | 九州 | 36.77 |
| 40 | 高知県 | 396 | 四国 | 60.37 |
| 41 | 徳島県 | 373 | 四国 | 54.45 |
| 42 | 福井県 | 342 | 中部 | 46.28 |
| 43 | 山形県 | 328 | 東北 | 32.44 |
| 44 | 鳥取県 | 323 | 中国 | 60.83 |
| 45 | 佐賀県 | 308 | 九州 | 39.09 |
| 46 | 山梨県 | 306 | 中部 | 38.69 |
| 47 | 島根県 | 262 | 中国 | 40.81 |
がんの手術が多い上位5都府県
がんの手術が多い上位5都府県です。
東京都は7,739件、千葉県は4,487件、大阪府は4,444件でした。
東京都は2位の千葉県の1.72倍です。
4位は神奈川県で4,064件、5位は愛知県で3,091件。
上位5で全国の39.8パーセント、上位3で27.8パーセント、上位10で59.3パーセントでした。
1位だけで12.9パーセントを占めます。
47都道府県の平均は1,274件なので、1位は平均の6.1倍。
中央値の719件と比べると10.8倍にあたります。
6位以下は福岡県で2,708件、北海道で2,557件、兵庫県で2,371件と続きました。
2位と3位の差は43件、3位と4位の差は380件でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の60.2パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると12,226件。
これだけで全国の20.4パーセントにあたります。
1位だけで全国の12.9パーセントを占めました。
人口の集中より少し高い水準です。
人口あたりでは富山県が1位です
ここから先は、がんの手術の件数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は富山県の77.33件、2位は千葉県71.78件、3位は広島県64.85件。
4位以下は鳥取県、高知県と続きます。
逆に人口あたりの下位は山形県32.44件、埼玉県31.19件。
富山県と埼玉県では2.5倍の開きです。
人口あたりの1位は富山県です。
実数1位の東京都は人口あたりでも10位に入ります。
がんの手術は、症例数の多い病院に集める方向で再編が進んでいます。
県境をこえて手術を受けに行く流れも、この数字に含まれています。
当サイトのがんの死亡数の記事とあわせて見ると、治療と結果の地図が重なります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中国5県が57.8件で最も多く、中部9県が45.6件で最も少なくなります。
四国4県51.6件と北海道50.7件がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
がんの手術が少ない下位5県
がんの手術が少ない下位5県です。
47位の島根県は262件、46位の山梨県は306件、45位の佐賀県は308件でした。
1位の東京都とは29.5倍の差があります。
44位は鳥取県で323件、43位は山形県で328件、42位は福井県で342件と続きます。
29.5倍という開きです。
がんの手術が大きな病院に集まっていることを映しています。
47都道府県の中央値は719件。
平均は1,274件なので、平均が中央値の1.8倍です。
47位の島根県は平均の20.6パーセント、中央値の36.4パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.6パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで12.9パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の島根県は、1位の東京都の3.39パーセントにあたる水準です。
46位との差は44件、45位との差は46件でした。
1位の東京都と47位の島根県の間には7,477件の開きがあります。
このグラフについての豆知識
ひと月に6万件
2023年9月に病院で行われた悪性腫瘍手術は全国で5万9,880件。
年間ではおよそ70万件の規模です。
がんの死亡数が年間38万4,111人であるのに対し、手術件数はそれを大きく上回ります。
早期に見つけて手術で治す医療の広がりを映す数字です。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
患者数や実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は7,739件、47位の島根県は262件。
両者の間には29.5倍の開きがあります。
上位3で全国の27.8パーセント、上位10で59.3パーセントを占めます。
中央値は719件、平均は1,274件です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.5倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
がんの手術の件数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.97という高い相関を示したのが【県民所得】全国417兆円、上位3都県で3分の1でした。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.74です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た悪性腫瘍手術の実施件数
| 地方 | 最も多い(件) | 最も少ない(件) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1133 | 山形県 328 |
| 関東 | 東京都 7739 | 群馬県 867 |
| 中部 | 愛知県 3091 | 山梨県 306 |
| 近畿 | 大阪府 4444 | 和歌山県 472 |
| 中国 | 広島県 1760 | 島根県 262 |
| 四国 | 愛媛県 551 | 徳島県 373 |
| 九州 | 福岡県 2708 | 佐賀県 308 |
まとめ
がんの手術の件数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で7,739件、最も少ない島根県で262件でした。
1位と47位の間には29.5倍の開きがあります。
上位3で全国の27.8パーセント、上位10で59.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は719件、平均は1,274件でした。
人口10万人あたりに直すと2.5倍の開きになります。
がんの手術の件数をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、2023年9月の1か月分の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは富山県が77.33件で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは10位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の35.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは中国5県が57.8件で最多でした。
がんの死亡数や病院の胃カメラを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024871
- 備考: 2023年9月の1か月間に病院で行われた悪性腫瘍手術の件数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年9月の1か月間に病院で行われた悪性腫瘍手術の件数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
