カテーテルで血管を撮影する血管連続撮影を病院で受けた人は、ひと月にどれくらいいるのでしょうか。
2023年9月の患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が9,388人で1位。
47都道府県の平均は1,961.4人、中央値は1,133人です。
1位と47位の間には20.6倍の開き、人口10万人あたりでは3.6倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
1,961人
血管連続撮影の患者数(2023年)
最も多い 東京都
9,388人
最も少ない 佐賀県
455人
血管連続撮影が多い上位5都府県
血管連続撮影が多い上位5都府県です。
東京都は9,388人、大阪府は6,845人、神奈川県は6,528人でした。
東京都は2位の大阪府の1.37倍です。
4位は愛知県で5,176人、5位は福岡県で4,386人。
上位5で全国の35.1パーセント、上位3で24.7パーセント、上位10で55パーセントでした。
1位だけで10.2パーセントを占めます。
47都道府県の平均は1,961.4人なので、1位は平均の4.8倍。
中央値の1,133人と比べると8.3倍にあたります。
6位以下は北海道で4,114人、千葉県で4,057人、兵庫県で3,938人と続きました。
2位と3位の差は317人、3位と4位の差は1,352人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の64.9パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると16,233人。
これだけで全国の17.6パーセントにあたります。
1位だけで全国の10.2パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。
人口あたりでは島根県が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
血管連続撮影を受けた人の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は島根県の176.48人、2位は三重県148.22人、3位は高知県138.41人。
4位以下は徳島県、鹿児島県と続きます。
逆に人口あたりの下位は岩手県51.44人、埼玉県49.13人。
島根県と埼玉県では3.6倍の開きです。
人口あたりの1位は島根県です。
実数1位の都は人口あたりでは34位に下がります。
血管連続撮影は心筋梗塞や脳卒中の検査・治療に欠かせない設備です。
救急医療の体制とも重なる数字です。
当サイトの心筋梗塞や脳梗塞の死亡数の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が101.2人で最も多く、東北6県が60.4人で最も少なくなります。
中国5県91人と近畿7府県83.6人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
血管連続撮影が少ない下位5県
血管連続撮影が少ない下位5県です。
47位の佐賀県は455人、46位の鳥取県は485人、45位の和歌山県は513人でした。
1位の東京都とは20.6倍の差があります。
44位は秋田県で518人、43位は山梨県で530人、42位は福井県で560人と続きます。
20.6倍という開きは、人口の差とおおむね同じ大きさです。
47都道府県の中央値は1,133人。
平均は1,961.4人なので、平均が中央値の1.7倍です。
47位の佐賀県は平均の23.2パーセント、中央値の40.2パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.7パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで10.2パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の佐賀県は、1位の東京都の4.85パーセントにあたる水準です。
46位との差は30人、45位との差は58人でした。
1位の東京都と47位の佐賀県の間には8,933人の開きがあります。
地方別に見る
血管連続撮影の患者数は、人口の多い都府県に多く分布します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の30.7パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が19.9パーセント、中部9県が16.5パーセント、九州・沖縄8県が12.2パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が6.9パーセント、東北6県が5.4パーセント、北海道が4.5パーセント、四国4県が3.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が101.2人、中国5県が91人、近畿7府県が83.6人の順に多く、最も少ないのは東北6県が60.4人です。
地図で見る
| 項目 | 血管連続撮影の患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 4,114人 |
| 青森県 | 752人 |
| 岩手県 | 589人 |
| 宮城県 | 1,623人 |
| 秋田県 | 518人 |
| 山形県 | 565人 |
| 福島県 | 915人 |
| 茨城県 | 1,547人 |
| 栃木県 | 1,644人 |
| 群馬県 | 1,572人 |
| 埼玉県 | 3,602人 |
| 千葉県 | 4,057人 |
| 東京都 | 9,388人 |
| 神奈川県 | 6,528人 |
| 新潟県 | 1,142人 |
| 富山県 | 991人 |
| 石川県 | 1,058人 |
| 福井県 | 560人 |
| 山梨県 | 530人 |
| 長野県 | 1,664人 |
| 岐阜県 | 1,409人 |
| 静岡県 | 2,705人 |
| 愛知県 | 5,176人 |
| 三重県 | 2,536人 |
| 滋賀県 | 1,116人 |
| 京都府 | 2,323人 |
| 大阪府 | 6,845人 |
| 兵庫県 | 3,938人 |
| 奈良県 | 1,032人 |
| 和歌山県 | 513人 |
| 鳥取県 | 485人 |
| 島根県 | 1,133人 |
| 岡山県 | 1,646人 |
| 広島県 | 2,203人 |
| 山口県 | 905人 |
| 徳島県 | 801人 |
| 香川県 | 832人 |
| 愛媛県 | 1,034人 |
| 高知県 | 908人 |
| 福岡県 | 4,386人 |
| 佐賀県 | 455人 |
| 長崎県 | 785人 |
| 熊本県 | 1,037人 |
| 大分県 | 822人 |
| 宮崎県 | 745人 |
| 鹿児島県 | 1,608人 |
| 沖縄県 | 1,448人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、福岡県が続きます。
淡いのは佐賀県、鳥取県、和歌山県でした。
47都道府県の平均は1,961.4人、中央値は1,133人です。
東京都の9,388人は平均の4.8倍にあたります。
上位3で24.7パーセント、1位と47位で20.6倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと島根県が176.48人で最も多く、開きは3.6倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは34位、人口あたり1位の島根県は実数では24位でした。
| 順位 | 都道府県 | 血管連続撮影の患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの血管連続撮影の患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 9388 | 関東 | 66.22 |
| 2 | 大阪府 | 6845 | 近畿 | 78.17 |
| 3 | 神奈川県 | 6528 | 関東 | 70.76 |
| 4 | 愛知県 | 5176 | 中部 | 69.38 |
| 5 | 福岡県 | 4386 | 九州 | 86.14 |
| 6 | 北海道 | 4114 | 北海道 | 81.58 |
| 7 | 千葉県 | 4057 | 関東 | 64.9 |
| 8 | 兵庫県 | 3938 | 近畿 | 73.79 |
| 9 | 埼玉県 | 3602 | 関東 | 49.13 |
| 10 | 静岡県 | 2705 | 中部 | 76.69 |
| 11 | 三重県 | 2536 | 近畿 | 148.22 |
| 12 | 京都府 | 2323 | 近畿 | 92.18 |
| 13 | 広島県 | 2203 | 中国 | 81.17 |
| 14 | 長野県 | 1664 | 中部 | 83.74 |
| 15 | 岡山県 | 1646 | 中国 | 89.9 |
| 16 | 栃木県 | 1644 | 関東 | 87.21 |
| 17 | 宮城県 | 1623 | 東北 | 72.2 |
| 18 | 鹿児島県 | 1608 | 九州 | 104.96 |
| 19 | 群馬県 | 1572 | 関東 | 83.17 |
| 20 | 茨城県 | 1547 | 関東 | 55.13 |
| 21 | 沖縄県 | 1448 | 九州 | 98.77 |
| 22 | 岐阜県 | 1409 | 中部 | 73.54 |
| 23 | 新潟県 | 1142 | 中部 | 54.41 |
| 24 | 島根県 | 1133 | 中国 | 176.48 |
| 25 | 滋賀県 | 1116 | 近畿 | 79.6 |
| 26 | 石川県 | 1058 | 中部 | 96.36 |
| 27 | 熊本県 | 1037 | 九州 | 61.11 |
| 28 | 愛媛県 | 1034 | 四国 | 81.03 |
| 29 | 奈良県 | 1032 | 近畿 | 80.31 |
| 30 | 富山県 | 991 | 中部 | 99.4 |
| 31 | 福島県 | 915 | 東北 | 52.5 |
| 32 | 高知県 | 908 | 四国 | 138.41 |
| 33 | 山口県 | 905 | 中国 | 70.65 |
| 34 | 香川県 | 832 | 四国 | 90.73 |
| 35 | 大分県 | 822 | 九州 | 75.76 |
| 36 | 徳島県 | 801 | 四国 | 116.93 |
| 37 | 長崎県 | 785 | 九州 | 62.7 |
| 38 | 青森県 | 752 | 東北 | 64.55 |
| 39 | 宮崎県 | 745 | 九州 | 72.12 |
| 40 | 岩手県 | 589 | 東北 | 51.44 |
| 41 | 山形県 | 565 | 東北 | 55.89 |
| 42 | 福井県 | 560 | 中部 | 75.78 |
| 43 | 山梨県 | 530 | 中部 | 67 |
| 44 | 秋田県 | 518 | 東北 | 57.75 |
| 45 | 和歌山県 | 513 | 近畿 | 58.3 |
| 46 | 鳥取県 | 485 | 中国 | 91.34 |
| 47 | 佐賀県 | 455 | 九州 | 57.74 |
このグラフについての豆知識
検査と治療の両方に使う
血管連続撮影は、造影剤を流しながら血管を連続で撮影する検査です。
心臓カテーテル検査がその代表です。
そのまま詰まった血管を広げる治療に進むことも多く、2023年9月の患者数は全国で9万2,185人でした。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
検査の患者数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は9,388人、47位の佐賀県は455人。
両者の間には20.6倍の開きがあります。
上位3で全国の24.7パーセント、上位10で55パーセントを占めます。
中央値は1,133人、平均は1,961.4人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと3.6倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
血管連続撮影を受けた人の数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.92という高い相関を示したのが【文筆家・芸術家・芸能家】全国99万4,240人、4分の1が1つの都に集まるでした。
正反対だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きていますで、相関は-0.74です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た血管連続撮影の患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1623 | 秋田県 518 |
| 関東 | 東京都 9388 | 茨城県 1547 |
| 中部 | 愛知県 5176 | 山梨県 530 |
| 近畿 | 大阪府 6845 | 和歌山県 513 |
| 中国 | 広島県 2203 | 鳥取県 485 |
| 四国 | 愛媛県 1034 | 徳島県 801 |
| 九州 | 福岡県 4386 | 佐賀県 455 |
まとめ
血管連続撮影を受けた人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で9,388人、最も少ない佐賀県で455人でした。
1位と47位の間には20.6倍の開きがあります。
上位3で全国の24.7パーセント、上位10で55パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は1,133人、平均は1,961.4人でした。
人口10万人あたりに直すと3.6倍の開きになります。
ここまでの血管連続撮影を受けた人の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、2023年9月の1か月分の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは島根県が176.48人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは34位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の30.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が101.2人で最多でした。
心筋梗塞や脳梗塞の死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024873
- 備考: 2023年9月の1か月間に病院で血管連続撮影(カテーテル検査など)を受けた患者数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年9月の1か月間に病院で血管連続撮影(カテーテル検査など)を受けた患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
