【入院患者・精神病床】1日平均25万7,929人、入院の2割

【入院患者・精神病床】1日平均25万7,929人、入院の2割

精神病床に入院している人は、全国でどれくらいいるのでしょうか。
1日平均の在院患者数を47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の病院報告、2024年の数字。

東京都が17,060人で1位。
47都道府県の平均は5,487.9人、中央値は3,964人です。
1位と47位の間には13.3倍の開き、人口10万人あたりでは4.2倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

5,488人

精神病床の1日平均在院患者数(2024年)

最も多い 東京都

17,060人

最も少ない 鳥取県

1,280人

地図で見る

精神病床の1日平均在院患者数(2024年)
精神病床の1日平均在院患者数(2024年) 病院報告(都道府県別)(厚生労働省)をもとに作成。単位は人。 北海道 15,791人青森 3,299人岩手 3,043人宮城 4,848人秋田 3,154人山形 2,904人福島 3,964人茨城 5,313人栃木 3,806人群馬 4,373人埼玉 11,471人千葉 9,303人東京 17,060人神奈川 10,936人新潟 5,131人富山 2,642人石川 3,021人福井 1,674人山梨 1,718人長野 3,631人岐阜 3,247人静岡 5,191人愛知 10,343人三重 3,842人滋賀 1,762人京都 4,232人大阪 14,246人兵庫 8,937人奈良 2,322人和歌山 1,385人鳥取 1,280人島根 1,727人岡山 3,855人広島 7,310人山口 4,916人徳島 2,962人香川 2,777人愛媛 3,074人高知 2,773人福岡 17,054人佐賀 3,395人長崎 5,911人熊本 7,124人大分 4,414人宮崎 4,706人鹿児島 7,712人沖縄 4,351人
精神病床の1日平均在院患者数(人)
精神病床の1日平均在院患者数(2024年)
項目精神病床の1日平均在院患者数
北海道15,791人
青森県3,299人
岩手県3,043人
宮城県4,848人
秋田県3,154人
山形県2,904人
福島県3,964人
茨城県5,313人
栃木県3,806人
群馬県4,373人
埼玉県11,471人
千葉県9,303人
東京都17,060人
神奈川県10,936人
新潟県5,131人
富山県2,642人
石川県3,021人
福井県1,674人
山梨県1,718人
長野県3,631人
岐阜県3,247人
静岡県5,191人
愛知県10,343人
三重県3,842人
滋賀県1,762人
京都府4,232人
大阪府14,246人
兵庫県8,937人
奈良県2,322人
和歌山県1,385人
鳥取県1,280人
島根県1,727人
岡山県3,855人
広島県7,310人
山口県4,916人
徳島県2,962人
香川県2,777人
愛媛県3,074人
高知県2,773人
福岡県17,054人
佐賀県3,395人
長崎県5,911人
熊本県7,124人
大分県4,414人
宮崎県4,706人
鹿児島県7,712人
沖縄県4,351人

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで福岡県、北海道、大阪府、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、和歌山県、福井県でした。

47都道府県の平均は5,487.9人、中央値は3,964人です。
東京都の17,060人は平均の3.1倍にあたります。

上位3で19.3パーセント、1位と47位で13.3倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと鹿児島県が503.39人で最も多く、開きは4.2倍になります。

実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の鹿児島県は実数では10位でした。

順位都道府県精神病床の1日平均在院患者数(人)地方人口10万人あたりの精神病床の1日平均在院患者数
1東京都17060関東120.33
2福岡県17054九州334.92
3北海道15791北海道313.13
4大阪府14246近畿162.68
5埼玉県11471関東156.45
6神奈川県10936関東118.55
7愛知県10343中部138.65
8千葉県9303関東148.82
9兵庫県8937近畿167.45
10鹿児島県7712九州503.39
11広島県7310中国269.34
12熊本県7124九州419.8
13長崎県5911九州472.12
14茨城県5313関東189.34
15静岡県5191中部147.18
16新潟県5131中部244.45
17山口県4916中国383.76
18宮城県4848東北215.66
19宮崎県4706九州455.57
20大分県4414九州406.82
21群馬県4373関東231.38
22沖縄県4351九州296.79
23京都府4232近畿167.94
24福島県3964東北227.42
25岡山県3855中国210.54
26三重県3842近畿224.55
27栃木県3806関東201.91
28長野県3631中部182.74
29佐賀県3395九州430.84
30青森県3299東北283.18
31岐阜県3247中部169.47
32秋田県3154東北351.62
33愛媛県3074四国240.91
34岩手県3043東北265.76
35石川県3021中部275.14
36徳島県2962四国432.41
37山形県2904東北287.24
38香川県2777四国302.84
39高知県2773四国422.71
40富山県2642中部264.99
41奈良県2322近畿180.7
42滋賀県1762近畿125.68
43島根県1727中国269
44山梨県1718中部217.19
45福井県1674中部226.52
46和歌山県1385近畿157.39
47鳥取県1280中国241.05
病院報告(都道府県別)(2024年、厚生労働省)をもとに作成

精神病床の入院患者が多い上位5都道府県

上位5都道府県の精神病床の1日平均在院患者数
上位5都道府県の精神病床の1日平均在院患者数 病院報告(都道府県別)(2024年) 05,00010,00015,000東京都: 17,060人17,060人福岡県: 17,054人17,054人北海道: 15,791人15,791人大阪府: 14,246人14,246人埼玉県: 11,471人11,471人東京都福岡県北海道大阪府埼玉県
上位5都道府県の精神病床の1日平均在院患者数
項目精神病床の1日平均在院患者数
東京都17,060人
福岡県17,054人
北海道15,791人
大阪府14,246人
埼玉県11,471人
下位5都道府県の精神病床の1日平均在院患者数
下位5都道府県の精神病床の1日平均在院患者数 病院報告(都道府県別)(2024年) 05001,0001,500鳥取県: 1,280人1,280人和歌山県: 1,385人1,385人福井県: 1,674人1,674人山梨県: 1,718人1,718人島根県: 1,727人1,727人鳥取県和歌山県福井県山梨県島根県
下位5都道府県の精神病床の1日平均在院患者数
項目精神病床の1日平均在院患者数
鳥取県1,280人
和歌山県1,385人
福井県1,674人
山梨県1,718人
島根県1,727人

精神病床の入院患者が多い上位5都道府県です。

東京都は17,060人、福岡県は17,054人、北海道は15,791人でした。
東京都は2位の福岡県の1倍です。

4位は大阪府で14,246人、5位は埼玉県で11,471人。
上位5で全国の29.3パーセント、上位3で19.3パーセント、上位10で47.6パーセントでした。

1位だけで6.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は5,487.9人なので、1位は平均の3.1倍。
中央値の3,964人と比べると4.3倍にあたります。

6位以下は神奈川県で10,936人、愛知県で10,343人、千葉県で9,303人と続きました。

2位と3位の差は1,263人、3位と4位の差は1,545人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の70.7パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると34,114人。
これだけで全国の13.2パーセントにあたります。

実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の6.6パーセントにとどまりました。

人口あたりでは鹿児島県が1位です

以下は、精神病床に入院している人の数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は鹿児島県の503.39人、2位は長崎県472.12人、3位は宮崎県455.57人。

4位以下は徳島県、佐賀県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都120.33人、神奈川県118.55人。
鹿児島県と神奈川県では4.2倍の開きです。

人口あたりの1位は鹿児島県で、九州の県が上位に並びます。
実数1位の都は人口あたりでは46位です。

日本の精神科医療は入院中心と指摘されてきました。
人口あたりの入院の多さは、地域の病床の多さとほぼ重なります。

当サイトの精神病床数や精神病床の平均在院日数の記事とあわせて見てみてください。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が392人で最も多く、関東7都県が142.9人で最も少なくなります。
四国4県327.8人と北海道313.1人がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの精神病床の1日平均在院患者数の上位5都道府県
人口10万人あたりの精神病床の1日平均在院患者数の上位5都道府県 病院報告(都道府県別)(2024年) 0100200300400500鹿児島県: 503.4503.4長崎県: 472.1472.1宮崎県: 455.6455.6徳島県: 432.4432.4佐賀県: 430.8430.8鹿児島県長崎県宮崎県徳島県佐賀県
人口10万人あたりの精神病床の1日平均在院患者数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの精神病床の1日平均在院患者数
鹿児島県503.4
長崎県472.1
宮崎県455.6
徳島県432.4
佐賀県430.8

精神病床の入院患者が少ない下位5県

精神病床の入院患者が少ない下位5県です。

47位の鳥取県は1,280人、46位の和歌山県は1,385人、45位の福井県は1,674人でした。
1位の東京都とは13.3倍の差があります。

44位は山梨県で1,718人、43位は島根県で1,727人、42位は滋賀県で1,762人と続きます。

13.3倍という開きは、この記事で扱う指標のなかで小さいほうです。

47都道府県の中央値は3,964人。
平均は5,487.9人なので、平均が中央値の1.4倍です。

47位の鳥取県は平均の23.3パーセント、中央値の32.3パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の3.0パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで6.6パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の鳥取県は、1位の東京都の7.5パーセントにあたる水準です。

46位との差は105人、45位との差は394人でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には15,780人の開きがあります。

地方別に見る

地方別の平均(精神病床の1日平均在院患者数)
地方別の平均(精神病床の1日平均在院患者数) 病院報告(都道府県別)(2024年) 02,0004,0006,0008,00010,00012,00014,000北海道: 15,791人15,791人東北: 3,535人3,535人関東: 8,895人8,895人中部: 4,066人4,066人近畿: 5,247人5,247人中国: 3,818人3,818人四国: 2,897人2,897人九州: 6,833人6,833人北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(精神病床の1日平均在院患者数)
項目精神病床の1日平均在院患者数の平均
北海道15,791人
東北3,535人
関東8,895人
中部4,066人
近畿5,247人
中国3,818人
四国2,897人
九州6,833人

精神病床の入院患者は、人口あたりでは九州で多くなります。

地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の24.1パーセントで最も大きくなります。
次いで九州・沖縄8県が21.2パーセント、中部9県が14.2パーセント、近畿7府県が14.2パーセントと続きました。

少ないほうは東北6県が8.2パーセント、中国5県が7.4パーセント、北海道が6.1パーセント、四国4県が4.5パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が392人、四国4県が327.8人、北海道が313.1人の順に多く、最も少ないのは関東7都県が142.9人です。

このグラフについての豆知識

入院全体の2割強

精神病床の在院患者は1日平均25万7,929人。
入院している人全体の113万3,196人の2割強を占めます。

精神病床の平均在院日数は全国で255日と、一般病床の15.5日よりけた違いに長いことが背景にあります。

病院報告という統計

病院報告は、全国のすべての病院が毎月提出する報告をまとめた統計です。
この記事は2024年の年平均を使っています。

対象は病院(病床20床以上)だけで、町の診療所は含まれていません。

また、患者数は住んでいる人ではなく病院の所在地で数えます。
県境をこえて通院・入院する人がいるため、その県の住民の受療そのものではないことに注意してください。

数字の開き

1位の東京都は17,060人、47位の鳥取県は1,280人。
両者の間には13.3倍の開きがあります。
上位3で全国の19.3パーセント、上位10で47.6パーセントを占めます。

中央値は3,964人、平均は5,487.9人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと4.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

精神病床に入院している人の数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

最も似ていたのは【精神病床の数】全国31万8,921床、人口あたりの差は4.2倍(順位相関0.99)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【世帯が使う部屋数】全国4.63室、1位と47位で1.84倍(順位相関-0.8)です。

これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。

地方のなかで見た精神病床の1日平均在院患者数

地方最も多い(人)最も少ない(人)
東北宮城県 4848山形県 2904
関東東京都 17060栃木県 3806
中部愛知県 10343福井県 1674
近畿大阪府 14246和歌山県 1385
中国広島県 7310鳥取県 1280
四国愛媛県 3074高知県 2773
九州福岡県 17054佐賀県 3395
病院報告(都道府県別)(2024年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

精神病床に入院している人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で17,060人、最も少ない鳥取県で1,280人でした。
1位と47位の間には13.3倍の開きがあります。

上位3で全国の19.3パーセント、上位10で47.6パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は3,964人、平均は5,487.9人でした。
人口10万人あたりに直すと4.2倍の開きになります。

精神病床に入院している人の数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、病院の所在地で数えた数字であること。
2つ目は、診療所への入院を含まないこと。
3つ目は2024年の数字であることです。

人口10万人あたりでは鹿児島県が503.39人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位でした。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の24.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が392人で最多でした。
精神病床の平均在院日数や精神科の診療所数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

注記: 2024年の精神病床の1日平均在院患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

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