【高校生の未処置のむし歯】全国18.57パーセント、中学生より高い

【高校生の未処置のむし歯】全国18.57パーセント、中学生より高い

高校生のうち、治療していないむし歯がある生徒はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

沖縄県が33.9%で1位。
47都道府県の平均は18.57%、中央値は17.7%です。
最も高い33.9%と最も低い10.9%の差は23ポイント、倍率にすると3.11倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

18.6%

高校生の未処置のむし歯の被患率(2019年度)

最も多い 沖縄県

33.9%

最も少ない 岐阜県

10.9%

高校生の未処置のむし歯が多い上位5県

上位5都道府県の高校生の未処置のむし歯の被患率
上位5都道府県の高校生の未処置のむし歯の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 051015202530沖縄県: 33.9%33.9%鹿児島県: 26.4%26.4%宮城県: 26%26%島根県: 25%25%大分県: 24.9%24.9%沖縄県鹿児島県宮城県島根県大分県
上位5都道府県の高校生の未処置のむし歯の被患率
項目高校生の未処置のむし歯の被患率
沖縄県33.9%
鹿児島県26.4%
宮城県26%
島根県25%
大分県24.9%
下位5都道府県の高校生の未処置のむし歯の被患率
下位5都道府県の高校生の未処置のむし歯の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 024681012岐阜県: 10.9%10.9%新潟県: 11.3%11.3%愛知県: 12.1%12.1%京都府: 13.5%13.5%香川県: 13.6%13.6%岐阜県新潟県愛知県京都府香川県
下位5都道府県の高校生の未処置のむし歯の被患率
項目高校生の未処置のむし歯の被患率
岐阜県10.9%
新潟県11.3%
愛知県12.1%
京都府13.5%
香川県13.6%

高校生の未処置のむし歯が多い上位5県です。

沖縄県は33.9%、鹿児島県は26.4%、宮城県は26%でした。
1位と2位の差は7.5ポイントです。

4位は島根県で25%、5位は大分県で24.9%。
上位5はいずれも47都道府県の平均18.57%を上回りました。

1位の沖縄県は平均を15.33ポイント上回りました。
中央値の17.7%と比べると16.2ポイント高く、平均に対する比では1.83倍にあたります。

6位以下は福井県で24.7%、宮崎県で24.4%、北海道で23.7%と続きました。

2位と3位の差は0.4ポイント、3位と4位の差は1ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.2ポイントでした。

1位から5位までの幅は9ポイント、1位から8位までの幅は10.2ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

沖縄県は高校生のむし歯の被患率でも1位に入っています。
全国の値は18.57%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は南の島の県でした。
全国の平均を15ポイント上回ります。

むし歯全体の割合と並べて見ます

ここから先は、高校生で治していないむし歯がある割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

高校生のむし歯の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は沖縄県の65.2、2位は大分県の61.8、3位は福井県の61。

4位以下は宮城県、鹿児島県と続きます。
逆に下位は新潟県が33.2、岐阜県が33。
沖縄県と岐阜県では1.98倍の開きです。

むし歯全体の割合と並べても1位は同じ県でした。
上位と下位の顔ぶれは学年をまたいでほとんど変わりません。

高校生では18.6パーセントが未処置です。
中学生の15.6パーセントより高くなっています。

高等学校では健康診断で指摘されても、歯科に行くかどうかは本人にゆだねられます。

地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が23.78%で最も高く、中部9県が15.42%で最も低くなります。
北海道23.7%と東北6県20.33%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

高校生のむし歯の被患率の上位5都道府県
高校生のむし歯の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0102030405060沖縄県: 65.265.2大分県: 61.861.8福井県: 6161宮城県: 57.857.8鹿児島県: 55.155.1沖縄県大分県福井県宮城県鹿児島県
高校生のむし歯の被患率の上位5都道府県
項目高校生のむし歯の被患率
沖縄県65.2
大分県61.8
福井県61
宮城県57.8
鹿児島県55.1

高校生の未処置のむし歯が少ない下位5県

高校生の未処置のむし歯が少ない下位5県です。

47位の岐阜県は10.9%、46位の新潟県は11.3%、45位の愛知県は12.1%でした。
1位の沖縄県とは23ポイントの差があります。

44位は京都府で13.5%、43位は香川県で13.6%、42位は富山県で13.9%と続きます。

47位は中部の県でした。
全国の平均を8ポイントほど下回ります。

47都道府県の中央値は17.7%、平均は18.57%です。
47位の岐阜県は平均を7.67ポイント下回りました。

47位の岐阜県は1位の沖縄県の32.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると3.11倍の開きです。

46位との差は0.4ポイント、45位との差は1.2ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも3ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均18.57%を下回りました。
47位から43位までの幅は2.7ポイントです。

岐阜県は高校生のむし歯の被患率では47位です。
全国の値は18.57%なので、47位はこれを7.67ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(高校生の未処置のむし歯の被患率)
地方別の平均(高校生の未処置のむし歯の被患率) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 05101520北海道: 23.7%23.7%東北: 20.3%20.3%関東: 16.5%16.5%中部: 15.4%15.4%近畿: 17%17%中国: 18.8%18.8%四国: 17.4%17.4%九州: 23.8%23.8%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(高校生の未処置のむし歯の被患率)
項目高校生の未処置のむし歯の被患率の平均
北海道23.7%
東北20.3%
関東16.5%
中部15.4%
近畿17%
中国18.8%
四国17.4%
九州23.8%

高校生の未処置のむし歯は、南の地方で多くなります。

地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が23.78%で最も高くなります。
次いで北海道が23.7%、東北6県が20.33%、中国5県が18.76%と続きました。

低いほうは四国4県が17.4%、近畿7府県が17.04%、関東7都県が16.5%、中部9県が15.42%でした。

最も高い九州・沖縄8県と最も低い中部9県の差は8.36ポイントです。
高校生のむし歯の被患率で見ると北海道が最も高く、中部9県が最も低くなりました。

地図で見る

高校生の未処置のむし歯の被患率(2019年度)
高校生の未処置のむし歯の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 23.7%青森 23.7%岩手 17.7%宮城 26%秋田 18.1%山形 14.5%福島 22%茨城 16.2%栃木 19.4%群馬 15.8%埼玉 15.2%千葉 14.8%東京 15%神奈川 19.1%新潟 11.3%富山 13.9%石川 15.7%福井 24.7%山梨 19.6%長野 15%岐阜 10.9%静岡 15.6%愛知 12.1%三重 20.6%滋賀 17.4%京都 13.5%大阪 14.8%兵庫 15.1%奈良 20.6%和歌山 17.3%鳥取 17.8%島根 25%岡山 16.6%広島 14.5%山口 19.9%徳島 20%香川 13.6%愛媛 14.7%高知 21.3%福岡 21.7%佐賀 22.9%長崎 16.3%熊本 19.7%大分 24.9%宮崎 24.4%鹿児島 26.4%沖縄 33.9%
高校生の未処置のむし歯の被患率(%)
高校生の未処置のむし歯の被患率(2019年度)
項目高校生の未処置のむし歯の被患率
北海道23.7%
青森県23.7%
岩手県17.7%
宮城県26%
秋田県18.1%
山形県14.5%
福島県22%
茨城県16.2%
栃木県19.4%
群馬県15.8%
埼玉県15.2%
千葉県14.8%
東京都15%
神奈川県19.1%
新潟県11.3%
富山県13.9%
石川県15.7%
福井県24.7%
山梨県19.6%
長野県15%
岐阜県10.9%
静岡県15.6%
愛知県12.1%
三重県20.6%
滋賀県17.4%
京都府13.5%
大阪府14.8%
兵庫県15.1%
奈良県20.6%
和歌山県17.3%
鳥取県17.8%
島根県25%
岡山県16.6%
広島県14.5%
山口県19.9%
徳島県20%
香川県13.6%
愛媛県14.7%
高知県21.3%
福岡県21.7%
佐賀県22.9%
長崎県16.3%
熊本県19.7%
大分県24.9%
宮崎県24.4%
鹿児島県26.4%
沖縄県33.9%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで鹿児島県、宮城県、島根県、大分県が続きます。
淡いのは岐阜県、新潟県、愛知県でした。

47都道府県の平均は18.57%、中央値は17.7%です。
沖縄県の33.9%は平均を15.33ポイント上回ります。

1位と47位の差は23ポイント、倍率にすると3.11倍でした。

高校生のむし歯の被患率で並べ替えると沖縄県が65.2で最も高く、開きは1.98倍になります。

主指標で1位の沖縄県は高校生のむし歯の被患率では1位、高校生のむし歯の被患率で1位の沖縄県は主指標では1位でした。

順位都道府県高校生の未処置のむし歯の被患率(%)地方高校生のむし歯の被患率
1沖縄県33.9九州65.2
2鹿児島県26.4九州55.1
3宮城県26東北57.8
4島根県25中国52.8
5大分県24.9九州61.8
6福井県24.7中部61
7宮崎県24.4九州51.9
8青森県23.7東北51.9
8北海道23.7北海道53.7
10佐賀県22.9九州46.7
11福島県22東北54.9
12福岡県21.7九州45.9
13高知県21.3四国46.6
14三重県20.6近畿47.8
14奈良県20.6近畿48.4
16徳島県20四国47.8
17山口県19.9中国45.4
18熊本県19.7九州48.7
19山梨県19.6中部47.6
20栃木県19.4関東45.9
21神奈川県19.1関東42.2
22秋田県18.1東北44.2
23鳥取県17.8中国46.6
24岩手県17.7東北48.4
25滋賀県17.4近畿43.1
26和歌山県17.3近畿49.2
27岡山県16.6中国39.7
28長崎県16.3九州47.4
29茨城県16.2関東41.4
30群馬県15.8関東47.2
31石川県15.7中部43.6
32静岡県15.6中部42.8
33埼玉県15.2関東38.7
34兵庫県15.1近畿41.3
35長野県15中部40.2
35東京都15関東42.6
37千葉県14.8関東39.5
37大阪府14.8近畿42.1
39愛媛県14.7四国38
40広島県14.5中国36
40山形県14.5東北37.4
42富山県13.9中部36.5
43香川県13.6四国45.6
44京都府13.5近畿37.6
45愛知県12.1中部35.7
46新潟県11.3中部33.2
47岐阜県10.9中部33
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

中学生より高い

2019年度の未処置のむし歯の被患率は、中学校15.6パーセント、高等学校18.6パーセントでした。

年齢が上がるほどむし歯そのものは増え、治していない割合も再び上がります。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。

数字の散らばり

1位の沖縄県は33.9%、47位の岐阜県は10.9%。
差は23ポイント、倍率にすると3.11倍です。

中央値は17.7%、平均は18.57%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.87ポイントの差でした。

高校生のむし歯の被患率で並べ替えると開きは1.98倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
高校生で治していないむし歯がある割合の順位で探してみます。

並びが最も重なったのは【高校生のむし歯】全国45.75パーセント、差は1.98倍で、相関は0.89です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【1か月の帰属家賃】平均5万4,052円、実際には払わないお金(順位相関-0.61)です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た高校生の未処置のむし歯の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 26山形県 14.5
関東栃木県 19.4千葉県 14.8
中部福井県 24.7岐阜県 10.9
近畿三重県 20.6京都府 13.5
中国島根県 25広島県 14.5
四国高知県 21.3香川県 13.6
九州沖縄県 33.9長崎県 16.3
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

高校生で治していないむし歯がある割合を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で33.9%、最も低い岐阜県で10.9%でした。
その差は23ポイント、倍率にすると3.11倍です。

47都道府県の中央値は17.7%、平均は18.57%でした。
全国の値は18.57%です。
高校生のむし歯の被患率で並べ替えると開きは1.98倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では1位に位置します。

高校生で治していないむし歯がある割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、治療が終わったむし歯を含まないこと。
3つ目は2019年の数字であることです。

高校生のむし歯の被患率では沖縄県が65.2で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では1位でした。

地方ごとの平均では九州・沖縄8県が23.78%で最も高く、中部9県が15.42%で最も低くなりました。
中学生の未処置のむし歯や高校生のむし歯全体を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 高等学校(15〜17歳)で未処置のむし歯があった生徒の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は高校生のむし歯の被患率

注記: 高等学校(15〜17歳)で未処置のむし歯があった生徒の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は高校生のむし歯の被患率

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