中学生のうち、治療していないむし歯がある生徒はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。
沖縄県が27.8%で1位。
47都道府県の平均は15.6%、中央値は15.6%です。
最も高い27.8%と最も低い7.3%の差は20.5ポイント、倍率にすると3.81倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
15.6%
中学生の未処置のむし歯の被患率(2019年度)
最も多い 沖縄県
27.8%
最も少ない 新潟県
7.3%
地図で見る
| 項目 | 中学生の未処置のむし歯の被患率 |
|---|---|
| 北海道 | 21.3% |
| 青森県 | 19.8% |
| 岩手県 | 16.5% |
| 宮城県 | 19.2% |
| 秋田県 | 13.5% |
| 山形県 | 9.7% |
| 福島県 | 19.1% |
| 茨城県 | 16.4% |
| 栃木県 | 18.5% |
| 群馬県 | 11.6% |
| 埼玉県 | 11.8% |
| 千葉県 | 11.9% |
| 東京都 | 10.4% |
| 神奈川県 | 12.2% |
| 新潟県 | 7.3% |
| 富山県 | 12.2% |
| 石川県 | 14.3% |
| 福井県 | 18.6% |
| 山梨県 | 18.5% |
| 長野県 | 11.4% |
| 岐阜県 | 11.5% |
| 静岡県 | 10.5% |
| 愛知県 | 8.6% |
| 三重県 | 21.4% |
| 滋賀県 | 13% |
| 京都府 | 11.3% |
| 大阪府 | 15.3% |
| 兵庫県 | 13.4% |
| 奈良県 | 16.8% |
| 和歌山県 | 17.6% |
| 鳥取県 | 13.5% |
| 島根県 | 17.8% |
| 岡山県 | 15.6% |
| 広島県 | 12.8% |
| 山口県 | 16.5% |
| 徳島県 | 18.1% |
| 香川県 | 12.8% |
| 愛媛県 | 13% |
| 高知県 | 18.4% |
| 福岡県 | 18% |
| 佐賀県 | 14.9% |
| 長崎県 | 16% |
| 熊本県 | 16.9% |
| 大分県 | 25.6% |
| 宮崎県 | 20.3% |
| 鹿児島県 | 21.4% |
| 沖縄県 | 27.8% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで大分県、三重県、鹿児島県、北海道が続きます。
淡いのは新潟県、愛知県、山形県でした。
47都道府県の平均は15.6%、中央値は15.6%です。
沖縄県の27.8%は平均を12.2ポイント上回ります。
1位と47位の差は20.5ポイント、倍率にすると3.81倍でした。
中学生のむし歯の被患率で並べ替えると沖縄県が53.8で最も高く、開きは2.4倍になります。
主指標で1位の沖縄県は中学生のむし歯の被患率では1位、中学生のむし歯の被患率で1位の沖縄県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 中学生の未処置のむし歯の被患率(%) | 地方 | 中学生のむし歯の被患率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 27.8 | 九州 | 53.8 |
| 2 | 大分県 | 25.6 | 九州 | 50.1 |
| 3 | 三重県 | 21.4 | 近畿 | 41.5 |
| 3 | 鹿児島県 | 21.4 | 九州 | 45.8 |
| 5 | 北海道 | 21.3 | 北海道 | 43.1 |
| 6 | 宮崎県 | 20.3 | 九州 | 42.9 |
| 7 | 青森県 | 19.8 | 東北 | 45.7 |
| 8 | 宮城県 | 19.2 | 東北 | 43.9 |
| 9 | 福島県 | 19.1 | 東北 | 45 |
| 10 | 福井県 | 18.6 | 中部 | 43.5 |
| 11 | 山梨県 | 18.5 | 中部 | 42.9 |
| 11 | 栃木県 | 18.5 | 関東 | 37.4 |
| 13 | 高知県 | 18.4 | 四国 | 41.8 |
| 14 | 徳島県 | 18.1 | 四国 | 42.2 |
| 15 | 福岡県 | 18 | 九州 | 40.2 |
| 16 | 島根県 | 17.8 | 中国 | 41.9 |
| 17 | 和歌山県 | 17.6 | 近畿 | 43.3 |
| 18 | 熊本県 | 16.9 | 九州 | 38 |
| 19 | 奈良県 | 16.8 | 近畿 | 32.4 |
| 20 | 岩手県 | 16.5 | 東北 | 39.2 |
| 20 | 山口県 | 16.5 | 中国 | 38.9 |
| 22 | 茨城県 | 16.4 | 関東 | 38.6 |
| 23 | 長崎県 | 16 | 九州 | 40.4 |
| 24 | 岡山県 | 15.6 | 中国 | 33.9 |
| 25 | 大阪府 | 15.3 | 近畿 | 35.7 |
| 26 | 佐賀県 | 14.9 | 九州 | 30.9 |
| 27 | 石川県 | 14.3 | 中部 | 36 |
| 28 | 秋田県 | 13.5 | 東北 | 34.4 |
| 28 | 鳥取県 | 13.5 | 中国 | 36 |
| 30 | 兵庫県 | 13.4 | 近畿 | 32.8 |
| 31 | 愛媛県 | 13 | 四国 | 31.3 |
| 31 | 滋賀県 | 13 | 近畿 | 31.2 |
| 33 | 広島県 | 12.8 | 中国 | 29.8 |
| 33 | 香川県 | 12.8 | 四国 | 36.6 |
| 35 | 神奈川県 | 12.2 | 関東 | 30.8 |
| 35 | 富山県 | 12.2 | 中部 | 29.3 |
| 37 | 千葉県 | 11.9 | 関東 | 31.8 |
| 38 | 埼玉県 | 11.8 | 関東 | 28 |
| 39 | 群馬県 | 11.6 | 関東 | 31.7 |
| 40 | 岐阜県 | 11.5 | 中部 | 27.6 |
| 41 | 長野県 | 11.4 | 中部 | 30.9 |
| 42 | 京都府 | 11.3 | 近畿 | 34.7 |
| 43 | 静岡県 | 10.5 | 中部 | 25 |
| 44 | 東京都 | 10.4 | 関東 | 29.9 |
| 45 | 山形県 | 9.7 | 東北 | 28.5 |
| 46 | 愛知県 | 8.6 | 中部 | 23.4 |
| 47 | 新潟県 | 7.3 | 中部 | 22.4 |
中学生の未処置のむし歯が多い上位5県
中学生の未処置のむし歯が多い上位5県です。
沖縄県は27.8%、大分県は25.6%、三重県は21.4%でした。
1位と2位の差は2.2ポイントです。
4位は鹿児島県で21.4%、5位は北海道で21.3%。
上位5はいずれも47都道府県の平均15.6%を上回りました。
1位の沖縄県は平均を12.2ポイント上回りました。
中央値の15.6%と比べると12.2ポイント高く、平均に対する比では1.78倍にあたります。
6位以下は宮崎県で20.3%、青森県で19.8%、宮城県で19.2%と続きました。
2位と3位の差は4.2ポイント、3位と4位の差は0ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2.1ポイントでした。
1位から5位までの幅は6.5ポイント、1位から8位までの幅は8.6ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県は中学生のむし歯の被患率でも1位に入っています。
全国の値は15.6%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は南の島の県でした。
小学生でも1位だった県です。
むし歯全体の割合と並べて見ます
ここから先は、中学生で治していないむし歯がある割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
中学生のむし歯の被患率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は沖縄県の53.8、2位は大分県の50.1、3位は鹿児島県の45.8。
4位以下は青森県、福島県と続きます。
逆に下位は愛知県が23.4、新潟県が22.4。
沖縄県と新潟県では2.4倍の開きです。
むし歯全体の割合と並べても1位は同じ県でした。
上位と下位の顔ぶれは学年をまたいでほとんど変わりません。
3.81倍という開きは、この記事で扱う歯の指標のなかで最も大きなものです。
治療にたどりつけるかどうかの差が出ています。
中学生になると自分で歯科に行く判断が求められます。
部活動などで時間が取りにくい面もあると考えられます。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が21.3%で最も高く、中部9県が12.54%で最も低くなります。
九州・沖縄8県20.11%と東北6県16.3%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
中学生の未処置のむし歯が少ない下位5県
中学生の未処置のむし歯が少ない下位5県です。
47位の新潟県は7.3%、46位の愛知県は8.6%、45位の山形県は9.7%でした。
1位の沖縄県とは20.5ポイントの差があります。
44位は東京都で10.4%、43位は静岡県で10.5%、42位は京都府で11.3%と続きます。
47位は北陸の県でした。
小学生でも47位だった県です。
47都道府県の中央値は15.6%、平均は15.6%です。
47位の新潟県は平均を8.3ポイント下回りました。
47位の新潟県は1位の沖縄県の26.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると3.81倍の開きです。
46位との差は1.3ポイント、45位との差は2.4ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも4ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均15.6%を下回りました。
47位から43位までの幅は3.2ポイントです。
新潟県は中学生のむし歯の被患率では47位です。
全国の値は15.6%なので、47位はこれを8.3ポイント下回っています。
地方別に見る
中学生の未処置のむし歯は、南の地方で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が21.3%で最も高くなります。
次いで九州・沖縄8県が20.11%、東北6県が16.3%、四国4県が15.58%と続きました。
低いほうは近畿7府県が15.54%、中国5県が15.24%、関東7都県が13.26%、中部9県が12.54%でした。
最も高い北海道と最も低い中部9県の差は8.76ポイントです。
中学生のむし歯の被患率で見ると北海道が最も高く、中部9県が最も低くなりました。
このグラフについての豆知識
学年ごとの未処置率
2019年度の未処置のむし歯の被患率は、小学校23.8パーセント、中学校15.6パーセント、高等学校18.6パーセントでした。
むし歯そのものの被患率が中学校で下がるのにあわせて、未処置の割合も下がります。
健康診断の結果を集めた統計
学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。
この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の沖縄県は27.8%、47位の新潟県は7.3%。
差は20.5ポイント、倍率にすると3.81倍です。
中央値は15.6%、平均は15.6%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0ポイントの差でした。
中学生のむし歯の被患率で並べ替えると開きは2.4倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
この中学生で治していないむし歯がある割合の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
並びが最も重なったのは【中学生のむし歯】全国36.49パーセント、小学生より低いで、相関は0.92です。
正反対だったのは【仕事の悩みを抱える人】全国16.51パーセント、原因の第1位で、相関は-0.67です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た中学生の未処置のむし歯の被患率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 19.8 | 山形県 9.7 |
| 関東 | 栃木県 18.5 | 東京都 10.4 |
| 中部 | 福井県 18.6 | 新潟県 7.3 |
| 近畿 | 三重県 21.4 | 京都府 11.3 |
| 中国 | 島根県 17.8 | 広島県 12.8 |
| 四国 | 高知県 18.4 | 香川県 12.8 |
| 九州 | 沖縄県 27.8 | 佐賀県 14.9 |
まとめ
中学生で治していないむし歯がある割合を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で27.8%、最も低い新潟県で7.3%でした。
その差は20.5ポイント、倍率にすると3.81倍です。
47都道府県の中央値は15.6%、平均は15.6%でした。
全国の値は15.6%です。
中学生のむし歯の被患率で並べ替えると開きは2.4倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では1位に位置します。
中学生で治していないむし歯がある割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、治療が終わったむし歯を含まないこと。
3つ目は2019年の数字であることです。
中学生のむし歯の被患率では沖縄県が53.8で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では北海道が21.3%で最も高く、中部9県が12.54%で最も低くなりました。
小学生や高校生の未処置のむし歯を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【小学生の未処置のむし歯】全国23.76パーセント、半分は未処置
- 【中学生のむし歯】全国36.49パーセント、小学生より低い
- 【高校生の未処置のむし歯】全国18.57パーセント、中学生より高い
- 【中学生の歯肉の状態】全国4.41パーセント、小学生の2倍
- 【歯科診療所の数】全国66,818施設、実数1位の都が人口あたりでも1位
出典
- 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
- 調査年: 2019年度
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
- 備考: 中学校(12〜14歳)で未処置のむし歯があった生徒の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は中学生のむし歯の被患率
注記: 中学校(12〜14歳)で未処置のむし歯があった生徒の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は中学生のむし歯の被患率
