離婚の件数をそのまま比べると、人口の多い県が上位に来てしまいます。
そこで人口1,000人あたり何組かに直したものが離婚率です。
結婚した組数や、その土地の年齢構成にも影響されるため、率だけで良し悪しは決まりません。
今回は47都道府県の離婚率を、2024年の厚生労働省「人口動態調査」のデータを使って比べました。
沖縄県が2.24で1位。
47都道府県の平均は1.51、中央値は1.5です。
最も高い2.24と最も低い1.13の差は1.11ポイント、倍率にすると1.98倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
1.5
離婚率(人口千対)(2024年)
最も多い 沖縄県
2.2
最も少ない 富山県
1.1
地図で見る
| 項目 | 離婚率(人口千対) |
|---|---|
| 北海道 | 1.8 |
| 青森県 | 1.5 |
| 岩手県 | 1.3 |
| 宮城県 | 1.4 |
| 秋田県 | 1.2 |
| 山形県 | 1.2 |
| 福島県 | 1.5 |
| 茨城県 | 1.5 |
| 栃木県 | 1.5 |
| 群馬県 | 1.5 |
| 埼玉県 | 1.5 |
| 千葉県 | 1.5 |
| 東京都 | 1.5 |
| 神奈川県 | 1.5 |
| 新潟県 | 1.2 |
| 富山県 | 1.1 |
| 石川県 | 1.3 |
| 福井県 | 1.3 |
| 山梨県 | 1.5 |
| 長野県 | 1.4 |
| 岐阜県 | 1.4 |
| 静岡県 | 1.4 |
| 愛知県 | 1.6 |
| 三重県 | 1.5 |
| 滋賀県 | 1.4 |
| 京都府 | 1.5 |
| 大阪府 | 1.8 |
| 兵庫県 | 1.6 |
| 奈良県 | 1.5 |
| 和歌山県 | 1.7 |
| 鳥取県 | 1.5 |
| 島根県 | 1.3 |
| 岡山県 | 1.6 |
| 広島県 | 1.5 |
| 山口県 | 1.4 |
| 徳島県 | 1.5 |
| 香川県 | 1.6 |
| 愛媛県 | 1.5 |
| 高知県 | 1.7 |
| 福岡県 | 1.8 |
| 佐賀県 | 1.5 |
| 長崎県 | 1.5 |
| 熊本県 | 1.7 |
| 大分県 | 1.6 |
| 宮崎県 | 1.7 |
| 鹿児島県 | 1.7 |
| 沖縄県 | 2.2 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで大阪府、福岡県、北海道、宮崎県が続きます。
淡いのは富山県、秋田県、山形県でした。
47都道府県の平均は1.51、中央値は1.5です。
沖縄県の2.24は平均を0.73ポイント上回ります。
1位と47位の差は1.11ポイント、倍率にすると1.98倍でした。
離婚件数で並べ替えると東京都が20,424で最も高く、開きは26.15倍になります。
主指標で1位の沖縄県は離婚件数では14位、離婚件数で1位の東京都は主指標では20位でした。
| 順位 | 都道府県 | 離婚率(人口千対) | 地方 | 離婚件数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 2.24 | 九州 | 3222 |
| 2 | 大阪府 | 1.79 | 近畿 | 15141 |
| 2 | 福岡県 | 1.79 | 九州 | 8927 |
| 4 | 北海道 | 1.76 | 北海道 | 8778 |
| 5 | 宮崎県 | 1.74 | 九州 | 1777 |
| 6 | 和歌山県 | 1.7 | 近畿 | 1479 |
| 7 | 熊本県 | 1.67 | 九州 | 2781 |
| 8 | 高知県 | 1.65 | 四国 | 1074 |
| 8 | 鹿児島県 | 1.65 | 九州 | 2497 |
| 10 | 大分県 | 1.63 | 九州 | 1736 |
| 11 | 岡山県 | 1.62 | 中国 | 2908 |
| 12 | 香川県 | 1.6 | 四国 | 1440 |
| 13 | 兵庫県 | 1.59 | 近畿 | 8262 |
| 14 | 愛知県 | 1.55 | 中部 | 11109 |
| 15 | 茨城県 | 1.54 | 関東 | 4176 |
| 15 | 群馬県 | 1.54 | 関東 | 2783 |
| 15 | 広島県 | 1.54 | 中国 | 4099 |
| 15 | 三重県 | 1.54 | 近畿 | 2533 |
| 15 | 長崎県 | 1.54 | 九州 | 1902 |
| 20 | 山梨県 | 1.52 | 中部 | 1167 |
| 20 | 東京都 | 1.52 | 関東 | 20424 |
| 22 | 青森県 | 1.51 | 東北 | 1752 |
| 22 | 福島県 | 1.51 | 東北 | 2600 |
| 24 | 愛媛県 | 1.5 | 四国 | 1884 |
| 24 | 京都府 | 1.5 | 近畿 | 3650 |
| 24 | 千葉県 | 1.5 | 関東 | 9110 |
| 24 | 栃木県 | 1.5 | 関東 | 2748 |
| 28 | 佐賀県 | 1.49 | 九州 | 1159 |
| 28 | 埼玉県 | 1.49 | 関東 | 10562 |
| 28 | 鳥取県 | 1.49 | 中国 | 781 |
| 31 | 神奈川県 | 1.48 | 関東 | 13202 |
| 32 | 徳島県 | 1.47 | 四国 | 996 |
| 32 | 奈良県 | 1.47 | 近畿 | 1857 |
| 34 | 山口県 | 1.44 | 中国 | 1817 |
| 34 | 静岡県 | 1.44 | 中部 | 4902 |
| 36 | 宮城県 | 1.43 | 東北 | 3177 |
| 37 | 岐阜県 | 1.42 | 中部 | 2625 |
| 38 | 滋賀県 | 1.4 | 近畿 | 1901 |
| 39 | 長野県 | 1.35 | 中部 | 2626 |
| 40 | 島根県 | 1.32 | 中国 | 830 |
| 41 | 岩手県 | 1.28 | 東北 | 1449 |
| 42 | 福井県 | 1.27 | 中部 | 913 |
| 43 | 石川県 | 1.26 | 中部 | 1356 |
| 44 | 新潟県 | 1.19 | 中部 | 2472 |
| 45 | 山形県 | 1.18 | 東北 | 1181 |
| 46 | 秋田県 | 1.17 | 東北 | 1043 |
| 47 | 富山県 | 1.13 | 中部 | 1096 |
離婚率が高い上位5道府県
離婚率が高い上位5道府県です。
沖縄県は2.24、大阪府は1.79、福岡県は1.79でした。
1位と2位の差は0.45ポイントです。
4位は北海道で1.76、5位は宮崎県で1.74。
上位5はいずれも47都道府県の平均1.51を上回りました。
1位の沖縄県は平均を0.73ポイント上回りました。
中央値の1.5と比べると0.74ポイント高く、平均に対する比では1.48倍にあたります。
6位以下は和歌山県で1.7、熊本県で1.67、高知県で1.65と続きました。
2位と3位の差は0ポイント、3位と4位の差は0.03ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.09ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.5ポイント、1位から8位までの幅は0.59ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県は離婚件数でも14位に入っています。
全国の値は1.55で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は南の島の県です。
婚姻率で1位の都とは違う顔ぶれが並びました。
離婚件数で見ると並びが変わります
この分布の背景を、ここから考えてみます。
離婚率の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
離婚件数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の20,424、2位は大阪府の15,141、3位は神奈川県の13,202。
4位以下は愛知県、埼玉県と続きます。
逆に下位は島根県が830、鳥取県が781。
東京都と鳥取県では26.15倍の開きです。
離婚件数で並べ替えると首位が変わります。
実数では人口の多い都府県が上に来るためです。
婚姻率で1位だった都は、離婚率では上位に入りません。
結婚しやすさと離婚しやすさは別の話だということです。
離婚のしやすさやしにくさには、雇用の安定や親族の支えなど、いくつもの事情が重なります。
この数字だけからは切り分けられません。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が1.76で最も高く、中部9県が1.35で最も低くなります。
九州・沖縄8県1.72と近畿7府県1.57がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
離婚率が低い下位5県
離婚率が低い下位5県です。
47位の富山県は1.13、46位の秋田県は1.17、45位の山形県は1.18でした。
1位の沖縄県とは1.11ポイントの差があります。
44位は新潟県で1.19、43位は石川県で1.26、42位は福井県で1.27と続きます。
下位に並ぶのは北陸や中部の県です。
婚姻率でも低めの地域と重なります。
47都道府県の中央値は1.5、平均は1.51です。
47位の富山県は平均を0.38ポイント下回りました。
47位の富山県は1位の沖縄県の50.4パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.98倍の開きです。
46位との差は0.04ポイント、45位との差は0.05ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.14ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均1.51を下回りました。
47位から43位までの幅は0.13ポイントです。
富山県は離婚件数では中位位です。
全国の値は1.55なので、47位はこれを0.42ポイント下回っています。
地方別に見る
離婚率は、婚姻率とは違う並びになります。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が1.76で最も高くなります。
次いで九州・沖縄8県が1.72、近畿7府県が1.57、四国4県が1.56と続きました。
低いほうは関東7都県が1.51、中国5県が1.48、東北6県が1.35、中部9県が1.35でした。
最も高い北海道と最も低い中部9県の差は0.41ポイントです。
離婚件数で見ると関東7都県が最も高く、四国4県が最も低くなりました。
このグラフについての豆知識
離婚率という指標
離婚率は人口1,000人あたりの離婚件数です。
婚姻率と同じく人口全体を分母にします。
2024年の全国の離婚率は1.55、婚姻率は4.0でした。
この2つを割り算して「4割が離婚する」と読むことはできません。
率の読み方
人口動態の率は、比べる相手をそろえるために作られた数字です。
出生率や死亡率は人口1,000人あたり、乳児死亡率は出生1,000人あたり、死産率や周産期死亡率は出産1,000件あたりで表します。
実数は人口の多い都道府県ほど大きくなりますが、率はその影響を取り除いた比較ができます。
ただし年齢の違いはそろえていないため、高齢者の多い県では死亡率が高く出ます。
数字の散らばり
1位の沖縄県は2.24、47位の富山県は1.13。
差は1.11ポイント、倍率にすると1.98倍です。
中央値は1.5、平均は1.51でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.01ポイントの差でした。
離婚件数で並べ替えると開きは26.15倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た離婚率(人口千対)
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 1.51 | 秋田県 1.17 |
| 関東 | 茨城県 1.54 | 神奈川県 1.48 |
| 中部 | 愛知県 1.55 | 富山県 1.13 |
| 近畿 | 大阪府 1.79 | 滋賀県 1.4 |
| 中国 | 岡山県 1.62 | 島根県 1.32 |
| 四国 | 高知県 1.65 | 徳島県 1.47 |
| 九州 | 沖縄県 2.24 | 佐賀県 1.49 |
まとめ
離婚率を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で2.24、最も低い富山県で1.13でした。
その差は1.11ポイント、倍率にすると1.98倍です。
47都道府県の中央値は1.5、平均は1.51でした。
全国の値は1.55です。
離婚件数で並べ替えると開きは26.15倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では14位に位置します。
離婚率の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、人口1,000人あたりで表した率であること。
2つ目は、その年に結婚した夫婦の離婚ではないこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
離婚件数では東京都が20,424で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では14位でした。
地方ごとの平均では北海道が1.76で最も高く、中部9県が1.35で最も低くなりました。
婚姻率や母子世帯の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の沖縄県と2位の大阪府の差は0.45ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 人口動態調査(上巻 都道府県別にみた人口動態総覧)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003411562
- 備考: 2024年の離婚率(人口千対)。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は離婚件数
注記: 2024年の離婚率(人口千対)。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は離婚件数
