【小学生のぜん息】全国3.19パーセント、関東で多い

【小学生のぜん息】全国3.19パーセント、関東で多い

小学生のうち、ぜん息を指摘された子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

茨城県が5.7%で1位。
47都道府県の平均は3.19%、中央値は3%です。
最も高い5.7%と最も低い1.4%の差は4.3ポイント、倍率にすると4.07倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

3.2%

小学生のぜん息の被患率(2019年度)

最も多い 茨城県

5.7%

最も少ない 福島県

1.4%

小学生のぜん息が多い上位5県

上位5都道府県の小学生のぜん息の被患率
上位5都道府県の小学生のぜん息の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 012345茨城県: 5.7%5.7%新潟県: 5.7%5.7%千葉県: 5.2%5.2%長野県: 5.1%5.1%宮城県: 4.9%4.9%島根県: 4.9%4.9%茨城県新潟県千葉県長野県宮城県島根県
上位5都道府県の小学生のぜん息の被患率
項目小学生のぜん息の被患率
茨城県5.7%
新潟県5.7%
千葉県5.2%
長野県5.1%
宮城県4.9%
島根県4.9%
下位5都道府県の小学生のぜん息の被患率
下位5都道府県の小学生のぜん息の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0.00.51.01.5福島県: 1.4%1.4%熊本県: 1.5%1.5%岐阜県: 1.7%1.7%滋賀県: 1.7%1.7%青森県: 1.8%1.8%静岡県: 1.8%1.8%高知県: 1.8%1.8%福島県熊本県岐阜県滋賀県青森県静岡県高知県
下位5都道府県の小学生のぜん息の被患率
項目小学生のぜん息の被患率
福島県1.4%
熊本県1.5%
岐阜県1.7%
滋賀県1.7%
青森県1.8%
静岡県1.8%
高知県1.8%

小学生のぜん息が多い上位5県です。

茨城県は5.7%、新潟県は5.7%、千葉県は5.2%でした。
1位と2位の差は0ポイントです。

4位は長野県で5.1%、5位は宮城県で4.9%。
上位5はいずれも47都道府県の平均3.19%を上回りました。

1位の茨城県は平均を2.51ポイント上回りました。
中央値の3%と比べると2.7ポイント高く、平均に対する比では1.79倍にあたります。

6位以下は島根県で4.9%、神奈川県で4.7%、鳥取県で4.7%と続きました。

2位と3位の差は0.5ポイント、3位と4位の差は0.1ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.2ポイントでした。

1位から5位までの幅は0.8ポイント、1位から8位までの幅は1ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

茨城県は小学生のアトピー性皮膚炎の被患率でも4位に入っています。
全国の値は3.19%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は北関東の県でした。
全国の平均を2.5ポイント上回ります。

アトピー性皮膚炎の割合と並べて見ます

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は小学生のぜん息の割合の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

小学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は鳥取県の6、2位は島根県の6、3位は北海道の5.7。

4位以下は茨城県、新潟県と続きます。
逆に下位は福岡県が1.6、青森県が1.4。
鳥取県と青森県では4.29倍の開きです。

アトピー性皮膚炎の割合と並べると、上位の顔ぶれが変わります。
同じアレルギーでも出方が違うということです。

ぜん息はダニやほこり、気温の変化などをきっかけに起こります。
住まいの環境や空気の状態が関わると言われています。

治療薬の進歩で、発作で入院する子どもは大きく減りました。
指摘される割合と重さは別の話です。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が4.4%で最も高く、四国4県が2.4%で最も低くなります。
関東7都県4.37%と中国5県3.7%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

小学生のアトピー性皮膚炎の被患率の上位5都道府県
小学生のアトピー性皮膚炎の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0123456鳥取県: 66島根県: 66北海道: 5.75.7茨城県: 5.75.7新潟県: 5.45.4鳥取県島根県北海道茨城県新潟県
小学生のアトピー性皮膚炎の被患率の上位5都道府県
項目小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
鳥取県6
島根県6
北海道5.7
茨城県5.7
新潟県5.4

小学生のぜん息が少ない下位5県

小学生のぜん息が少ない下位5県です。

47位の福島県は1.4%、46位の熊本県は1.5%、45位の滋賀県は1.7%でした。
1位の茨城県とは4.3ポイントの差があります。

44位は岐阜県で1.7%、43位は高知県で1.8%、42位は静岡県で1.8%と続きます。

47位は東北の県でした。
全国の平均を1.8ポイントほど下回ります。

47都道府県の中央値は3%、平均は3.19%です。
47位の福島県は平均を1.79ポイント下回りました。

47位の福島県は1位の茨城県の24.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると4.07倍の開きです。

46位との差は0.1ポイント、45位との差は0.3ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.4ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均3.19%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.4ポイントです。

福島県は小学生のアトピー性皮膚炎の被患率では中位位です。
全国の値は3.19%なので、47位はこれを1.79ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(小学生のぜん息の被患率)
地方別の平均(小学生のぜん息の被患率) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 01234北海道: 4.4%4.4%東北: 3.2%3.2%関東: 4.4%4.4%中部: 3.2%3.2%近畿: 2.4%2.4%中国: 3.7%3.7%四国: 2.4%2.4%九州: 2.8%2.8%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(小学生のぜん息の被患率)
項目小学生のぜん息の被患率の平均
北海道4.4%
東北3.2%
関東4.4%
中部3.2%
近畿2.4%
中国3.7%
四国2.4%
九州2.8%

小学生のぜん息は、関東で多くなります。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が4.4%で最も高くなります。
次いで関東7都県が4.37%、中国5県が3.7%、東北6県が3.2%と続きました。

低いほうは中部9県が3.18%、九州・沖縄8県が2.75%、近畿7府県が2.43%、四国4県が2.4%でした。

最も高い北海道と最も低い四国4県の差は2ポイントです。
小学生のアトピー性皮膚炎の被患率で見ると北海道が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。

地図で見る

小学生のぜん息の被患率(2019年度)
小学生のぜん息の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 4.4%青森 1.8%岩手 3.1%宮城 4.9%秋田 3.5%山形 4.5%福島 1.4%茨城 5.7%栃木 4.5%群馬 4.2%埼玉 2.9%千葉 5.2%東京 3.4%神奈川 4.7%新潟 5.7%富山 3.5%石川 2%福井 2%山梨 2.6%長野 5.1%岐阜 1.7%静岡 1.8%愛知 4.2%三重 3%滋賀 1.7%京都 3%大阪 2.1%兵庫 3.3%奈良 1.9%和歌山 2%鳥取 4.7%島根 4.9%岡山 4.1%広島 2.3%山口 2.5%徳島 2.6%香川 2.2%愛媛 3%高知 1.8%福岡 2%佐賀 2.9%長崎 3.4%熊本 1.5%大分 2.9%宮崎 3.5%鹿児島 3.2%沖縄 2.6%
小学生のぜん息の被患率(%)
小学生のぜん息の被患率(2019年度)
項目小学生のぜん息の被患率
北海道4.4%
青森県1.8%
岩手県3.1%
宮城県4.9%
秋田県3.5%
山形県4.5%
福島県1.4%
茨城県5.7%
栃木県4.5%
群馬県4.2%
埼玉県2.9%
千葉県5.2%
東京都3.4%
神奈川県4.7%
新潟県5.7%
富山県3.5%
石川県2%
福井県2%
山梨県2.6%
長野県5.1%
岐阜県1.7%
静岡県1.8%
愛知県4.2%
三重県3%
滋賀県1.7%
京都府3%
大阪府2.1%
兵庫県3.3%
奈良県1.9%
和歌山県2%
鳥取県4.7%
島根県4.9%
岡山県4.1%
広島県2.3%
山口県2.5%
徳島県2.6%
香川県2.2%
愛媛県3%
高知県1.8%
福岡県2%
佐賀県2.9%
長崎県3.4%
熊本県1.5%
大分県2.9%
宮崎県3.5%
鹿児島県3.2%
沖縄県2.6%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは茨城県です。
次いで新潟県、千葉県、長野県、宮城県が続きます。
淡いのは福島県、熊本県、滋賀県でした。

47都道府県の平均は3.19%、中央値は3%です。
茨城県の5.7%は平均を2.51ポイント上回ります。

1位と47位の差は4.3ポイント、倍率にすると4.07倍でした。

小学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると鳥取県が6で最も高く、開きは4.29倍になります。

主指標で1位の茨城県は小学生のアトピー性皮膚炎の被患率では4位、小学生のアトピー性皮膚炎の被患率で1位の鳥取県は主指標では8位でした。

順位都道府県小学生のぜん息の被患率(%)地方小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
1茨城県5.7関東5.7
1新潟県5.7中部5.4
3千葉県5.2関東3.4
4長野県5.1中部3.8
5宮城県4.9東北4.1
5島根県4.9中国6
7神奈川県4.7関東3.1
7鳥取県4.7中国6
9山形県4.5東北3.3
9栃木県4.5関東3.7
11北海道4.4北海道5.7
12愛知県4.2中部5.3
12群馬県4.2関東3.2
14岡山県4.1中国4.4
15宮崎県3.5九州1.8
15秋田県3.5東北4.3
15富山県3.5中部3.3
18長崎県3.4九州4.1
18東京都3.4関東3.4
20兵庫県3.3近畿2.7
21鹿児島県3.2九州2
22岩手県3.1東北3.7
23愛媛県3四国2.7
23京都府3近畿4
23三重県3近畿3.1
26佐賀県2.9九州2.8
26埼玉県2.9関東2.3
26大分県2.9九州1.9
29沖縄県2.6九州1.9
29山梨県2.6中部2.7
29徳島県2.6四国2.8
32山口県2.5中国2.2
33広島県2.3中国3.2
34香川県2.2四国2.9
35大阪府2.1近畿3
36石川県2中部2.2
36福井県2中部3.9
36福岡県2九州1.6
36和歌山県2近畿3
40奈良県1.9近畿3.3
41高知県1.8四国2.5
41青森県1.8東北1.4
41静岡県1.8中部2.4
44岐阜県1.7中部3.3
44滋賀県1.7近畿3
46熊本県1.5九州2.2
47福島県1.4東北2.4
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

アレルギー疾患のひとつ

ぜん息は気道が狭くなって息苦しくなる病気です。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎と重なることがあります。

2019年度の被患率は、小学校3.2パーセント、中学校2.3パーセントでした。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査であることに加え、診る人によって判定に幅が出る項目もあります。

数字の散らばり

1位の茨城県は5.7%、47位の福島県は1.4%。
差は4.3ポイント、倍率にすると4.07倍です。

中央値は3%、平均は3.19%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.19ポイントの差でした。

小学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると開きは4.29倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
小学生のぜん息の割合の順位で探してみます。

0.7という高い相関を示したのが【中学生のぜん息】全国2.33パーセント、6.57倍の幅でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【8月の最高気温】いちばん暑い夏はどこか、47都道府県の平年値で比べました(順位相関-0.41)です。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た小学生のぜん息の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 4.9福島県 1.4
関東茨城県 5.7埼玉県 2.9
中部新潟県 5.7岐阜県 1.7
近畿兵庫県 3.3滋賀県 1.7
中国島根県 4.9広島県 2.3
四国愛媛県 3高知県 1.8
九州宮崎県 3.5熊本県 1.5
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

小学生のぜん息の割合を47都道府県で比べると、最も高い茨城県で5.7%、最も低い福島県で1.4%でした。
その差は4.3ポイント、倍率にすると4.07倍です。

47都道府県の中央値は3%、平均は3.19%でした。
全国の値は3.19%です。
小学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると開きは4.29倍になり、主指標で1位の茨城県はその見方では4位に位置します。

小学生のぜん息の割合をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、症状の重さは分からないこと。
3つ目は2019年の数字であることです。

小学生のアトピー性皮膚炎の被患率では鳥取県が6で最も高く、主指標で1位の茨城県はこの見方では4位でした。

地方ごとの平均では北海道が4.4%で最も高く、四国4県が2.4%で最も低くなりました。
中学生のぜん息や小学生のアトピーを比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の茨城県と2位の新潟県の差は0ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 小学校(6〜11歳)でぜん息を指摘された児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生のアトピー性皮膚炎の被患率

注記: 小学校(6〜11歳)でぜん息を指摘された児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生のアトピー性皮膚炎の被患率

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