鉄筋コンクリート造の住宅の床面積は、2023年度に全国で1,331.54万m2。
着工全体の21パーセントにあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは国土交通省の建築着工統計調査、2023年度の数字。
東京都が340.26万m2で1位。
47都道府県の平均は28.3万m2、中央値は5.91万m2です。
1位と47位の間には791.3倍の開き、人口10万人あたりでは78.6倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
28.3万m2
鉄筋コンクリート造の着工床面積(2023年度)
最も多い 東京都
340.3万m2
最も少ない 和歌山県
0.4万m2
鉄筋コンクリート造の床面積が大きい上位5都府県
鉄筋コンクリート造の床面積が大きい上位5都府県です。
東京都は340.26万m2、大阪府は148.59万m2、神奈川県は115.71万m2でした。
東京都は2位の大阪府の2.29倍です。
4位は愛知県で93.21万m2、5位は福岡県で88.45万m2。
上位5で全国の59パーセント、上位3で45.4パーセント、上位10で81.1パーセントでした。
1位だけで25.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は28.3万m2なので、1位は平均の12.0倍。
中央値の5.91万m2と比べると57.6倍にあたります。
6位以下は北海道で78.46万m2、埼玉県で59.37万m2、沖縄県で57.6万m2と続きました。
2位と3位の差は32.88万m2、3位と4位の差は22.5万m2でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の41パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると488.85万m2。
これだけで全国の36.7パーセントにあたります。
1位だけで全国の25.6パーセントを占めました。
高層の建物を建てられる場所は限られます。
人口あたりでは南の県が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
着工した鉄筋コンクリート造の床面積の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は沖縄県の3.93万m2、2位は東京都2.4万m2、3位は福岡県1.74万m2。
4位以下は大阪府、北海道と続きます。
逆に人口あたりの下位は秋田県0.1万m2、和歌山県0.05万m2。
沖縄県と和歌山県では78.6倍の開きです。
人口あたりで上位に来るのは南の島の県です。
台風に備えて鉄筋コンクリート造が広く使われてきた地域で、一戸建でもこの構造が選ばれます。
鉄筋コンクリート造の1戸あたりの平均は57平方メートルほど。
木造の90平方メートルより狭くなっています。
マンションが中心だからです。
791倍という開きには、年ごとの振れも含まれます。
大型物件の有無で県の数字は大きく動くため、1年だけで判断するのは避けたほうがよいでしょう。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が1.6万m2で最も多く、東北6県が0.3万m2で最も少なくなります。
九州・沖縄8県1.6万m2と関東7都県1.3万m2がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
鉄筋コンクリート造の床面積が小さい下位5県
鉄筋コンクリート造の床面積が小さい下位5県です。
47位の和歌山県は0.43万m2、46位の秋田県は0.9万m2、45位の山梨県は1.12万m2でした。
1位の東京都とは791.3倍の差があります。
44位は富山県で1.36万m2、43位は石川県で1.59万m2、42位は鳥取県で1.6万m2と続きます。
791.3倍という開きは、この記事で扱うすべての指標のなかで2番目に大きなものです。
47位の県は0.43万平方メートルにとどまりました。
47都道府県の中央値は5.91万m2。
平均は28.3万m2なので、平均が中央値の4.8倍です。
47位の和歌山県は平均の1.5パーセント、中央値の7.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の0.4パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで25.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の和歌山県は、1位の東京都の0.13パーセントにあたる水準です。
46位との差は0.47万m2、45位との差は0.69万m2でした。
1位の東京都と47位の和歌山県の間には339.83万m2の開きがあります。
地方別に見る
鉄筋コンクリート造の床面積は、大都市と南の島に集まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の43.6パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18パーセント、九州・沖縄8県が16.4パーセント、中部9県が9.8パーセントと続きました。
少ないほうは北海道が5.9パーセント、中国5県が3.6パーセント、東北6県が1.7パーセント、四国4県が1.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が1.6万m2、九州・沖縄8県が1.6万m2、関東7都県が1.3万m2の順に多く、最も少ないのは東北6県が0.3万m2です。
地図で見る
| 項目 | 鉄筋コンクリート造の着工床面積 |
|---|---|
| 北海道 | 78.5万m2 |
| 青森県 | 1.8万m2 |
| 岩手県 | 2.0万m2 |
| 宮城県 | 11.2万m2 |
| 秋田県 | 0.9万m2 |
| 山形県 | 3.2万m2 |
| 福島県 | 3.0万m2 |
| 茨城県 | 6.7万m2 |
| 栃木県 | 6.1万m2 |
| 群馬県 | 3.0万m2 |
| 埼玉県 | 59.4万m2 |
| 千葉県 | 49.5万m2 |
| 東京都 | 340.3万m2 |
| 神奈川県 | 115.7万m2 |
| 新潟県 | 2.7万m2 |
| 富山県 | 1.4万m2 |
| 石川県 | 1.6万m2 |
| 福井県 | 2万m2 |
| 山梨県 | 1.1万m2 |
| 長野県 | 5.2万m2 |
| 岐阜県 | 3.6万m2 |
| 静岡県 | 19.5万m2 |
| 愛知県 | 93.2万m2 |
| 三重県 | 6.0万m2 |
| 滋賀県 | 5.8万m2 |
| 京都府 | 27.3万m2 |
| 大阪府 | 148.6万m2 |
| 兵庫県 | 48.2万m2 |
| 奈良県 | 2.9万m2 |
| 和歌山県 | 0.4万m2 |
| 鳥取県 | 1.6万m2 |
| 島根県 | 3.2万m2 |
| 岡山県 | 14.3万m2 |
| 広島県 | 23.4万m2 |
| 山口県 | 5.1万m2 |
| 徳島県 | 1.7万m2 |
| 香川県 | 5.4万m2 |
| 愛媛県 | 5.3万m2 |
| 高知県 | 2.5万m2 |
| 福岡県 | 88.5万m2 |
| 佐賀県 | 5.9万m2 |
| 長崎県 | 15.0万m2 |
| 熊本県 | 20.6万m2 |
| 大分県 | 10.4万m2 |
| 宮崎県 | 7.2万m2 |
| 鹿児島県 | 13.4万m2 |
| 沖縄県 | 57.6万m2 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、福岡県が続きます。
淡いのは和歌山県、秋田県、山梨県でした。
47都道府県の平均は28.3万m2、中央値は5.91万m2です。
東京都の340.26万m2は平均の12.0倍にあたります。
上位3で45.4パーセント、1位と47位で791.3倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと沖縄県が3.93万m2で最も多く、開きは78.6倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは2位、人口あたり1位の沖縄県は実数では8位でした。
| 順位 | 都道府県 | 鉄筋コンクリート造の着工床面積(万m2) | 地方 | 人口10万人あたりの鉄筋コンクリート造の着工床面積 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 340.26 | 関東 | 2.4 |
| 2 | 大阪府 | 148.59 | 近畿 | 1.7 |
| 3 | 神奈川県 | 115.71 | 関東 | 1.25 |
| 4 | 愛知県 | 93.21 | 中部 | 1.25 |
| 5 | 福岡県 | 88.45 | 九州 | 1.74 |
| 6 | 北海道 | 78.46 | 北海道 | 1.56 |
| 7 | 埼玉県 | 59.37 | 関東 | 0.81 |
| 8 | 沖縄県 | 57.6 | 九州 | 3.93 |
| 9 | 千葉県 | 49.49 | 関東 | 0.79 |
| 10 | 兵庫県 | 48.15 | 近畿 | 0.9 |
| 11 | 京都府 | 27.26 | 近畿 | 1.08 |
| 12 | 広島県 | 23.39 | 中国 | 0.86 |
| 13 | 熊本県 | 20.56 | 九州 | 1.21 |
| 14 | 静岡県 | 19.5 | 中部 | 0.55 |
| 15 | 長崎県 | 14.97 | 九州 | 1.2 |
| 16 | 岡山県 | 14.34 | 中国 | 0.78 |
| 17 | 鹿児島県 | 13.36 | 九州 | 0.87 |
| 18 | 宮城県 | 11.21 | 東北 | 0.5 |
| 19 | 大分県 | 10.37 | 九州 | 0.96 |
| 20 | 宮崎県 | 7.23 | 九州 | 0.7 |
| 21 | 茨城県 | 6.66 | 関東 | 0.24 |
| 22 | 栃木県 | 6.1 | 関東 | 0.32 |
| 23 | 三重県 | 5.97 | 近畿 | 0.35 |
| 24 | 佐賀県 | 5.91 | 九州 | 0.75 |
| 25 | 滋賀県 | 5.77 | 近畿 | 0.41 |
| 26 | 香川県 | 5.35 | 四国 | 0.58 |
| 27 | 愛媛県 | 5.33 | 四国 | 0.42 |
| 28 | 長野県 | 5.17 | 中部 | 0.26 |
| 29 | 山口県 | 5.07 | 中国 | 0.4 |
| 30 | 岐阜県 | 3.61 | 中部 | 0.19 |
| 31 | 島根県 | 3.21 | 中国 | 0.5 |
| 32 | 山形県 | 3.19 | 東北 | 0.32 |
| 33 | 群馬県 | 3.01 | 関東 | 0.16 |
| 34 | 福島県 | 2.99 | 東北 | 0.17 |
| 35 | 奈良県 | 2.9 | 近畿 | 0.23 |
| 36 | 新潟県 | 2.74 | 中部 | 0.13 |
| 37 | 高知県 | 2.53 | 四国 | 0.39 |
| 38 | 岩手県 | 2.04 | 東北 | 0.18 |
| 39 | 福井県 | 2 | 中部 | 0.27 |
| 40 | 青森県 | 1.79 | 東北 | 0.15 |
| 41 | 徳島県 | 1.73 | 四国 | 0.25 |
| 42 | 鳥取県 | 1.6 | 中国 | 0.3 |
| 43 | 石川県 | 1.59 | 中部 | 0.14 |
| 44 | 富山県 | 1.36 | 中部 | 0.14 |
| 45 | 山梨県 | 1.12 | 中部 | 0.14 |
| 46 | 秋田県 | 0.9 | 東北 | 0.1 |
| 47 | 和歌山県 | 0.43 | 近畿 | 0.05 |
このグラフについての豆知識
1戸あたり57平方メートル
2023年度の鉄筋コンクリート造は23万2,540戸、床面積は1,332万平方メートル。
1戸あたりの平均はおよそ57平方メートルです。
木造の90平方メートルより狭いのは、マンションが中心だからです。
同じ構造でも、大都市と南の島では建てられる理由が違います。
床面積という見方
戸数は「いくつ建ったか」、床面積は「どれだけの広さが建ったか」を示します。
同じ戸数でも、一戸建が多い県では床面積が大きくなり、ワンルームの多い県では小さくなります。
この記事の数字は読みやすいように万平方メートルへ換算しています。
着工は年ごとの振れが大きく、大きな物件が1つあるだけで県の数字が動きます。
数字の開き
1位の東京都は340.26万m2、47位の和歌山県は0.43万m2。
両者の間には791.3倍の開きがあります。
上位3で全国の45.4パーセント、上位10で81.1パーセントを占めます。
中央値は5.91万m2、平均は28.3万m2です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと78.6倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
この着工した鉄筋コンクリート造の床面積の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
並びが最も重なったのは【RC造(鉄筋コンクリート)の着工】全国23万2,540戸、実数で859倍で、相関は0.99です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【一戸建ての割合】が8割に近い県と3割を切る都、住まいの形は地域でこれほど違う(順位相関-0.88)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た鉄筋コンクリート造の着工床面積
| 地方 | 最も多い(万m2) | 最も少ない(万m2) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 11.21 | 秋田県 0.9 |
| 関東 | 東京都 340.26 | 群馬県 3.01 |
| 中部 | 愛知県 93.21 | 山梨県 1.12 |
| 近畿 | 大阪府 148.59 | 和歌山県 0.43 |
| 中国 | 広島県 23.39 | 鳥取県 1.6 |
| 四国 | 香川県 5.35 | 徳島県 1.73 |
| 九州 | 福岡県 88.45 | 佐賀県 5.91 |
まとめ
鉄筋コンクリート造の着工床面積を47都道府県で比べると、最も多い東京都で340.26万m2、最も少ない和歌山県で0.43万m2でした。
1位と47位の間には791.3倍の開きがあります。
上位3で全国の45.4パーセント、上位10で81.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は5.91万m2、平均は28.3万m2でした。
人口10万人あたりに直すと78.6倍の開きになります。
この着工した鉄筋コンクリート造の床面積の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、届出をもとにした着工の統計であること。
2つ目は、大型物件1つで数字が大きく動くこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは沖縄県が3.93万m2で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは2位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の43.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が1.6万m2で最多でした。
鉄筋コンクリート造の着工戸数や木造住宅の着工床面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 建築着工統計調査(住宅 利用関係別・構造別・建て方別・都道府県別)
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 厚生労働省/国土交通省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003119736
- 備考: 2023年度に着工した住宅の着工した鉄筋コンクリート造の床面積を万m2に換算したもの。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年度に着工した住宅の着工した鉄筋コンクリート造の床面積を万m2に換算したもの。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
