アパートやマンションなど共同住宅は、2023年度に全国で367,608戸。
一戸建の35万8,336戸をわずかに上回ります。
47都道府県で比べます。
使うのは国土交通省の建築着工統計調査、2023年度の数字。
東京都が86,154戸で1位。
47都道府県の平均は7,821.4戸、中央値は1,609戸です。
1位と47位の間には210.1倍の開き、人口10万人あたりでは13倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
7,821戸
共同住宅の着工戸数(2023年度)
最も多い 東京都
86,154戸
最も少ない 和歌山県
410戸
共同住宅の着工が多い上位5都府県
共同住宅の着工が多い上位5都府県です。
東京都は86,154戸、大阪府は46,355戸、神奈川県は35,793戸でした。
東京都は2位の大阪府の1.86倍です。
4位は愛知県で24,947戸、5位は埼玉県で21,812戸。
上位5で全国の58.5パーセント、上位3で45.8パーセント、上位10で79パーセントでした。
1位だけで23.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は7,821.4戸なので、1位は平均の11.0倍。
中央値の1,609戸と比べると53.5倍にあたります。
6位以下は福岡県で18,769戸、千葉県で18,342戸、北海道で16,653戸と続きました。
2位と3位の差は10,562戸、3位と4位の差は10,846戸でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の41.5パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると132,509戸。
これだけで全国の36.0パーセントにあたります。
1位だけで全国の23.4パーセントを占めました。
土地が高い場所ほど、上へ積み上げる住まい方が選ばれます。
実数でも人口あたりでも同じ都が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
共同住宅の着工戸数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は東京都の607.66戸、2位は大阪府529.35戸、3位は沖縄県403.75戸。
4位以下は神奈川県、福岡県と続きます。
逆に人口あたりの下位は青森県48.33戸、和歌山県46.59戸。
東京都と和歌山県では13倍の開きです。
人口あたりでも同じ都が首位に立ちます。
人口が多いから多いのではなく、住まい方そのものが違うということです。
47位の県は年間410戸でした。
共同住宅がほとんど建たない県があるという事実が、この数字から読み取れます。
地価が高い場所では、同じ土地に何世帯も住める共同住宅のほうが採算に合います。
建て方は経済の条件で決まります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が384.1戸で最も多く、四国4県が97戸で最も少なくなります。
近畿7府県343.7戸と北海道330.2戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
共同住宅の着工が少ない下位5県
共同住宅の着工が少ない下位5県です。
47位の和歌山県は410戸、46位の高知県は445戸、45位の鳥取県は453戸でした。
1位の東京都とは210.1倍の差があります。
44位は青森県で563戸、43位は徳島県で591戸、42位は山梨県で638戸と続きます。
210.1倍という開きです。
一戸建の20.9倍の10倍にあたり、けた違いの偏りがあります。
47都道府県の中央値は1,609戸。
平均は7,821.4戸なので、平均が中央値の4.9倍です。
47位の和歌山県は平均の5.2パーセント、中央値の25.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の0.7パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで23.4パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の和歌山県は、1位の東京都の0.48パーセントにあたる水準です。
46位との差は35戸、45位との差は43戸でした。
1位の東京都と47位の和歌山県の間には85,744戸の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 共同住宅の着工戸数 |
|---|---|
| 北海道 | 16,653戸 |
| 青森県 | 563戸 |
| 岩手県 | 983戸 |
| 宮城県 | 5,348戸 |
| 秋田県 | 656戸 |
| 山形県 | 654戸 |
| 福島県 | 1,044戸 |
| 茨城県 | 2,504戸 |
| 栃木県 | 1,590戸 |
| 群馬県 | 1,167戸 |
| 埼玉県 | 21,812戸 |
| 千葉県 | 18,342戸 |
| 東京都 | 86,154戸 |
| 神奈川県 | 35,793戸 |
| 新潟県 | 1,246戸 |
| 富山県 | 1,119戸 |
| 石川県 | 1,280戸 |
| 福井県 | 1,080戸 |
| 山梨県 | 638戸 |
| 長野県 | 1,957戸 |
| 岐阜県 | 1,519戸 |
| 静岡県 | 5,009戸 |
| 愛知県 | 24,947戸 |
| 三重県 | 2,440戸 |
| 滋賀県 | 2,890戸 |
| 京都府 | 8,004戸 |
| 大阪府 | 46,355戸 |
| 兵庫県 | 13,566戸 |
| 奈良県 | 1,570戸 |
| 和歌山県 | 410戸 |
| 鳥取県 | 453戸 |
| 島根県 | 820戸 |
| 岡山県 | 3,424戸 |
| 広島県 | 7,354戸 |
| 山口県 | 1,536戸 |
| 徳島県 | 591戸 |
| 香川県 | 1,166戸 |
| 愛媛県 | 1,225戸 |
| 高知県 | 445戸 |
| 福岡県 | 18,769戸 |
| 佐賀県 | 1,576戸 |
| 長崎県 | 3,491戸 |
| 熊本県 | 6,141戸 |
| 大分県 | 2,360戸 |
| 宮崎県 | 1,609戸 |
| 鹿児島県 | 3,436戸 |
| 沖縄県 | 5,919戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは和歌山県、高知県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は7,821.4戸、中央値は1,609戸です。
東京都の86,154戸は平均の11.0倍にあたります。
上位3で45.8パーセント、1位と47位で210.1倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと東京都が607.66戸で最も多く、開きは13倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位、人口あたり1位の東京都は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 共同住宅の着工戸数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの共同住宅の着工戸数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 86154 | 関東 | 607.66 |
| 2 | 大阪府 | 46355 | 近畿 | 529.35 |
| 3 | 神奈川県 | 35793 | 関東 | 388 |
| 4 | 愛知県 | 24947 | 中部 | 334.41 |
| 5 | 埼玉県 | 21812 | 関東 | 297.49 |
| 6 | 福岡県 | 18769 | 九州 | 368.6 |
| 7 | 千葉県 | 18342 | 関東 | 293.43 |
| 8 | 北海道 | 16653 | 北海道 | 330.22 |
| 9 | 兵庫県 | 13566 | 近畿 | 254.19 |
| 10 | 京都府 | 8004 | 近畿 | 317.62 |
| 11 | 広島県 | 7354 | 中国 | 270.97 |
| 12 | 熊本県 | 6141 | 九州 | 361.87 |
| 13 | 沖縄県 | 5919 | 九州 | 403.75 |
| 14 | 宮城県 | 5348 | 東北 | 237.9 |
| 15 | 静岡県 | 5009 | 中部 | 142.02 |
| 16 | 長崎県 | 3491 | 九州 | 278.83 |
| 17 | 鹿児島県 | 3436 | 九州 | 224.28 |
| 18 | 岡山県 | 3424 | 中国 | 187 |
| 19 | 滋賀県 | 2890 | 近畿 | 206.13 |
| 20 | 茨城県 | 2504 | 関東 | 89.24 |
| 21 | 三重県 | 2440 | 近畿 | 142.61 |
| 22 | 大分県 | 2360 | 九州 | 217.51 |
| 23 | 長野県 | 1957 | 中部 | 98.49 |
| 24 | 宮崎県 | 1609 | 九州 | 155.76 |
| 25 | 栃木県 | 1590 | 関東 | 84.35 |
| 26 | 佐賀県 | 1576 | 九州 | 200 |
| 27 | 奈良県 | 1570 | 近畿 | 122.18 |
| 28 | 山口県 | 1536 | 中国 | 119.91 |
| 29 | 岐阜県 | 1519 | 中部 | 79.28 |
| 30 | 石川県 | 1280 | 中部 | 116.58 |
| 31 | 新潟県 | 1246 | 中部 | 59.36 |
| 32 | 愛媛県 | 1225 | 四国 | 96 |
| 33 | 群馬県 | 1167 | 関東 | 61.75 |
| 34 | 香川県 | 1166 | 四国 | 127.15 |
| 35 | 富山県 | 1119 | 中部 | 112.24 |
| 36 | 福井県 | 1080 | 中部 | 146.14 |
| 37 | 福島県 | 1044 | 東北 | 59.9 |
| 38 | 岩手県 | 983 | 東北 | 85.85 |
| 39 | 島根県 | 820 | 中国 | 127.73 |
| 40 | 秋田県 | 656 | 東北 | 73.13 |
| 41 | 山形県 | 654 | 東北 | 64.69 |
| 42 | 山梨県 | 638 | 中部 | 80.66 |
| 43 | 徳島県 | 591 | 四国 | 86.28 |
| 44 | 青森県 | 563 | 東北 | 48.33 |
| 45 | 鳥取県 | 453 | 中国 | 85.31 |
| 46 | 高知県 | 445 | 四国 | 67.84 |
| 47 | 和歌山県 | 410 | 近畿 | 46.59 |
このグラフについての豆知識
一戸建とほぼ並ぶ規模
2023年度の着工は、共同住宅が36万7,608戸、一戸建が35万8,336戸。
全国で見ればほぼ同じ規模です。
ただし県ごとに見ると、共同住宅の偏りは一戸建の10倍にのぼります。
全国の平均は地域の実態を表しません。
着工の統計という性格
建築着工統計は、工事を始めるときに出される届出をもとにした統計です。
その年度にどれだけ新しい住宅が建ち始めたかを示します。
いま建っている住宅の数を知りたい場合は、住宅・土地統計調査にもとづく当サイトのほかの記事を見てください。
着工は年ごとの振れが大きく、大きな物件が1つあるだけで県の数字が動きます。
数字の開き
1位の東京都は86,154戸、47位の和歌山県は410戸。
両者の間には210.1倍の開きがあります。
上位3で全国の45.8パーセント、上位10で79パーセントを占めます。
中央値は1,609戸、平均は7,821.4戸です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと13倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
共同住宅の着工戸数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
最も似ていたのは【着工した共同住宅の広さ】全国1,914万m2、実数で220倍(順位相関0.99)です。
最も食い違ったのは【一戸建ての割合】が8割に近い県と3割を切る都、住まいの形は地域でこれほど違う(順位相関-0.85)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た共同住宅の着工戸数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 5348 | 青森県 563 |
| 関東 | 東京都 86154 | 群馬県 1167 |
| 中部 | 愛知県 24947 | 山梨県 638 |
| 近畿 | 大阪府 46355 | 和歌山県 410 |
| 中国 | 広島県 7354 | 鳥取県 453 |
| 四国 | 愛媛県 1225 | 高知県 445 |
| 九州 | 福岡県 18769 | 佐賀県 1576 |
まとめ
共同住宅の着工戸数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で86,154戸、最も少ない和歌山県で410戸でした。
1位と47位の間には210.1倍の開きがあります。
上位3で全国の45.8パーセント、上位10で79パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は1,609戸、平均は7,821.4戸でした。
人口10万人あたりに直すと13倍の開きになります。
この共同住宅の着工戸数の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、届出をもとにした着工の統計であること。
2つ目は、大型物件1つで数字が大きく動くこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは東京都が607.66戸で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の45.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が384.1戸で最多でした。
一戸建の着工戸数や鉄筋コンクリート造の着工を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【共同住宅の数】全国2,497万戸、実数でも人口あたりでも同じ都が首位
出典
- 統計名: 建築着工統計調査(住宅 利用関係別・構造別・建て方別・都道府県別)
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 厚生労働省/国土交通省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003119736
- 備考: 2023年度に着工した住宅の共同住宅の着工戸数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年度に着工した住宅の共同住宅の着工戸数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
