【特別養護老人ホーム】全国8,548施設、有料老人ホームの半分以下

【特別養護老人ホーム】全国8,548施設、有料老人ホームの半分以下

常に介護が必要な高齢者が暮らす介護老人福祉施設、いわゆる特別養護老人ホームは全国で8,548所です。
47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。

東京都が587所で1位。
有料老人ホームの半分以下という規模です。
47都道府県の平均は181.9所、中央値は139所です。
1位と47位の間には13.3倍の開き、人口10万人あたりでは3.6倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

182所

介護老人福祉施設数(2023年)

最も多い 東京都

587所

最も少ない 鳥取県

44所

特別養護老人ホームが多い5都県

上位5都道府県の介護老人福祉施設数
上位5都道府県の介護老人福祉施設数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0100200300400500東京都: 587所587所埼玉県: 456所456所神奈川県: 451所451所千葉県: 447所447所大阪府: 446所446所東京都埼玉県神奈川県千葉県大阪府
上位5都道府県の介護老人福祉施設数
項目介護老人福祉施設数
東京都587所
埼玉県456所
神奈川県451所
千葉県447所
大阪府446所
下位5都道府県の介護老人福祉施設数
下位5都道府県の介護老人福祉施設数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0102030405060鳥取県: 44所44所佐賀県: 58所58所山梨県: 59所59所高知県: 59所59所沖縄県: 62所62所鳥取県佐賀県山梨県高知県沖縄県
下位5都道府県の介護老人福祉施設数
項目介護老人福祉施設数
鳥取県44所
佐賀県58所
山梨県59所
高知県59所
沖縄県62所

特別養護老人ホームが多い上位5都県です。

東京都は587所、埼玉県は456所、神奈川県は451所でした。
東京都は2位の埼玉県の1.29倍です。

4位は千葉県で447所、5位は大阪府で446所。
上位5で全国の27.9パーセント、上位3で17.5パーセント、上位10で47.5パーセントでした。

1位だけで6.9パーセントを占めます。
47都道府県の平均は181.9所なので、1位は平均の3.2倍。
中央値の139所と比べると4.2倍にあたります。

6位以下は北海道で384所、兵庫県で368所、福岡県で345所と続きました。

2位と3位の差は5所、3位と4位の差は4所でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の72.1パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると1,043所。
これだけで全国の12.2パーセントにあたります。

施設の数は高齢者の数におおむね比例します。
ただし人口あたりに直すと、順位はまったく変わります。

人口あたりでは島根県が1位になります

この分布の背景を、ここから考えてみます。
介護老人福祉施設の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

人口10万人あたりで割り直すと、山陰の県が首位に立ちます。

1位は島根県の14.15所、2位は秋田県13.57所、3位は鹿児島県10.85所。

4位以下は岩手県、和歌山県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都4.17所、愛知県3.97所。
島根県と愛知県では3.6倍の開きです。

特別養護老人ホームは社会福祉法人などが運営する公的な色の濃い施設です。
自治体の計画にもとづいて整備されるため、高齢者の多い地域に手厚く置かれます。

人口あたりで上位に来るのは、高齢化が早くから進んだ県です。
介護保険の給付額を比べた記事でも、似た顔ぶれが上位に並びました。

人口あたりの下位に来る都府県では、有料老人ホームなど民間の施設が受け皿になっている面があります。
次の記事とあわせて見ると、その違いが見えてきます。

実数の13.3倍に対し、人口あたりでは3.6倍でした。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が9.5所で最も多く、関東7都県が5.9所で最も少なくなります。
四国4県9.1所と中国5県8.4所がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの介護老人福祉施設数の上位5都道府県
人口10万人あたりの介護老人福祉施設数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 02468101214島根県: 14.214.2秋田県: 13.613.6鹿児島県: 10.910.9岩手県: 10.810.8和歌山県: 10.510.5島根県秋田県鹿児島県岩手県和歌山県
人口10万人あたりの介護老人福祉施設数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの介護老人福祉施設数
島根県14.2
秋田県13.6
鹿児島県10.9
岩手県10.8
和歌山県10.5

特別養護老人ホームが少ない5県

特別養護老人ホームが少ない下位5県です。

47位の鳥取県は44所、46位の佐賀県は58所、45位の高知県は59所でした。
1位の東京都とは13.3倍の差があります。

44位は山梨県で59所、43位は沖縄県で62所、42位は徳島県で66所と続きます。

13.3倍という開きは、人口の差の半分ほどです。
特養は全国に比較的まんべんなく置かれています。

47都道府県の中央値は139所。
平均は181.9所なので、平均が中央値の1.3倍です。

47位の鳥取県は平均の24.2パーセント、中央値の31.7パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の3.3パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで6.9パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の鳥取県は、1位の東京都の7.5パーセントにあたる水準です。

46位との差は14所、45位との差は15所でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には543所の開きがあります。

地方別に見る

地方別の平均(介護老人福祉施設数)
地方別の平均(介護老人福祉施設数) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 050100150200250300350北海道: 384所384所東北: 132所132所関東: 364所364所中部: 153所153所近畿: 207所207所中国: 119所119所四国: 81所81所九州: 134所134所北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(介護老人福祉施設数)
項目介護老人福祉施設数の平均
北海道384所
東北132所
関東364所
中部153所
近畿207所
中国119所
四国81所
九州134所

特別養護老人ホームは、高齢者の多い地方に厚く置かれます。

地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の29.8パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が17パーセント、中部9県が16.1パーセント、九州・沖縄8県が12.6パーセントと続きました。

少ないほうは東北6県が9.3パーセント、中国5県が7パーセント、北海道が4.5パーセント、四国4県が3.8パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が9.5所、四国4県が9.1所、中国5県が8.4所の順に多く、最も少ないのは関東7都県が5.9所です。

地図で見る

介護老人福祉施設数(2023年)
介護老人福祉施設数(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は所。 北海道 384所青森 99所岩手 125所宮城 172所秋田 124所山形 105所福島 168所茨城 279所栃木 148所群馬 183所埼玉 456所千葉 447所東京 587所神奈川 451所新潟 216所富山 85所石川 77所福井 69所山梨 59所長野 169所岐阜 145所静岡 257所愛知 297所三重 166所滋賀 97所京都 165所大阪 446所兵庫 368所奈良 116所和歌山 94所鳥取 44所島根 92所岡山 155所広島 198所山口 106所徳島 66所香川 90所愛媛 110所高知 59所福岡 345所佐賀 58所長崎 122所熊本 139所大分 85所宮崎 95所鹿児島 168所沖縄 62所
介護老人福祉施設数(所)
介護老人福祉施設数(2023年)
項目介護老人福祉施設数
北海道384所
青森県99所
岩手県125所
宮城県172所
秋田県124所
山形県105所
福島県168所
茨城県279所
栃木県148所
群馬県183所
埼玉県456所
千葉県447所
東京都587所
神奈川県451所
新潟県216所
富山県85所
石川県77所
福井県69所
山梨県59所
長野県169所
岐阜県145所
静岡県257所
愛知県297所
三重県166所
滋賀県97所
京都府165所
大阪府446所
兵庫県368所
奈良県116所
和歌山県94所
鳥取県44所
島根県92所
岡山県155所
広島県198所
山口県106所
徳島県66所
香川県90所
愛媛県110所
高知県59所
福岡県345所
佐賀県58所
長崎県122所
熊本県139所
大分県85所
宮崎県95所
鹿児島県168所
沖縄県62所

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府が続きます。
淡いのは鳥取県、佐賀県、高知県でした。

47都道府県の平均は181.9所、中央値は139所です。
東京都の587所は平均の3.2倍にあたります。

上位3で17.5パーセント、1位と47位で13.3倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと島根県が14.15所で最も多く、開きは3.6倍になります。

実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の島根県は実数では36位でした。

順位都道府県介護老人福祉施設数(所)地方人口10万人あたりの介護老人福祉施設数
1東京都587関東4.17
2埼玉県456関東6.22
3神奈川県451関東4.89
4千葉県447関東7.14
5大阪府446近畿5.09
6北海道384北海道7.54
7兵庫県368近畿6.85
8福岡県345九州6.76
9愛知県297中部3.97
10茨城県279関東9.88
11静岡県257中部7.23
12新潟県216中部10.16
13広島県198中国7.23
14群馬県183関東9.62
15宮城県172東北7.60
16長野県169中部8.43
17鹿児島県168九州10.85
17福島県168東北9.51
19三重県166近畿9.61
20京都府165近畿6.51
21岡山県155中国8.39
22栃木県148関東7.80
23岐阜県145中部7.51
24熊本県139九州8.13
25岩手県125東北10.75
26秋田県124東北13.57
27長崎県122九州9.63
28奈良県116近畿8.95
29愛媛県110四国8.52
30山口県106中国8.17
31山形県105東北10.23
32青森県99東北8.36
33滋賀県97近畿6.89
34宮崎県95九州9.12
35和歌山県94近畿10.54
36島根県92中国14.15
37香川県90四国9.72
38大分県85九州7.76
38富山県85中部8.44
40石川県77中部6.94
41福井県69中部9.27
42徳島県66四国9.50
43沖縄県62九州4.22
44高知県59四国8.86
44山梨県59中部7.41
46佐賀県58九州7.30
47鳥取県44中国8.19
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

介護老人福祉施設とは

老人福祉法にいう特別養護老人ホームのうち、介護保険の指定を受けたものを介護老人福祉施設と呼びます。

原則として要介護3以上の人が対象で、生活の場として長く暮らすことを前提にした施設です。

老健との違い

介護老人保健施設は、病院と自宅の間で在宅復帰を目指す施設です。
特養が生活の場であるのに対し、老健は通過点という位置づけになります。

全国の特別養護老人ホームは8,548所。
有料老人ホームの1万7,833施設と比べると、半分以下の数です。

数字の開き

1位の東京都は587所、47位の鳥取県は44所。
両者の間には13.3倍の開きがあります。
上位3で全国の17.5パーセント、上位10で47.5パーセントを占めます。

中央値は139所、平均は181.9所です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと3.6倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

10年前とくらべると

全国の介護老人福祉施設の数は、2013年の6,212所から2023年の8,548所へ、この10年でおよそ38%増えました。

東京都は2013年から1位を守っています。

県別では千葉県の74%増が最大です。

順位の並びがにている記事

介護老人福祉施設の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

並びが最も重なったのは【木造住宅の数】全国3,008万戸、人口あたりは雪国が上位に並ぶで、相関は0.97です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.69)でした。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た介護老人福祉施設数

地方最も多い(所)最も少ない(所)
東北宮城県 172青森県 99
関東東京都 587栃木県 148
中部愛知県 297山梨県 59
近畿大阪府 446和歌山県 94
中国広島県 198鳥取県 44
四国愛媛県 110高知県 59
九州福岡県 345佐賀県 58
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

介護老人福祉施設の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で587所、最も少ない鳥取県で44所でした。
1位と47位の間には13.3倍の開きがあります。

上位3で全国の17.5パーセント、上位10で47.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は139所、平均は181.9所でした。
人口10万人あたりに直すと3.6倍の開きになります。

介護老人福祉施設の数をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、介護保険の指定を受けた特養であること。
2つ目は、介護老人保健施設は含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは島根県が14.15所で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が9.5所で最多でした。
有料老人ホームの数や介護保険の給付額を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードJ230121(介護老人福祉施設数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードJ230121(介護老人福祉施設数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

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