介護保険から支払われた費用は、全国で111,629.83億円。
後期高齢者の医療費18兆7,982億円と比べると、6割ほどの規模です。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が10,456.27億円で1位。
47都道府県の平均は2,375.1億円、中央値は1,500.75億円です。
1位と47位の間には17.5倍の開き、人口10万人あたりでは1.8倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
2,375.1億円
介護保険給付費用額(2023年)
最も多い 東京都
10,456.3億円
最も少ない 鳥取県
598.2億円
地図で見る
| 項目 | 介護保険給付費用額 |
|---|---|
| 北海道 | 4,746.3億円 |
| 青森県 | 1,415.6億円 |
| 岩手県 | 1,325.1億円 |
| 宮城県 | 1,938.5億円 |
| 秋田県 | 1,233.3億円 |
| 山形県 | 1,143.1億円 |
| 福島県 | 1,823.7億円 |
| 茨城県 | 2,304.6億円 |
| 栃木県 | 1,500.8億円 |
| 群馬県 | 1,808.1億円 |
| 埼玉県 | 5,386.0億円 |
| 千葉県 | 4,849.6億円 |
| 東京都 | 10,456.3億円 |
| 神奈川県 | 7,306.4億円 |
| 新潟県 | 2,382.8億円 |
| 富山県 | 1,121.7億円 |
| 石川県 | 1,060.7億円 |
| 福井県 | 757.2億円 |
| 山梨県 | 772.4億円 |
| 長野県 | 2,000.9億円 |
| 岐阜県 | 1,840.5億円 |
| 静岡県 | 3,239.9億円 |
| 愛知県 | 5,475.6億円 |
| 三重県 | 1,695.4億円 |
| 滋賀県 | 1,144.5億円 |
| 京都府 | 2,508.9億円 |
| 大阪府 | 8,721.7億円 |
| 兵庫県 | 4,847.5億円 |
| 奈良県 | 1,249.2億円 |
| 和歌山県 | 1,058.2億円 |
| 鳥取県 | 598.2億円 |
| 島根県 | 794.4億円 |
| 岡山県 | 1,907.7億円 |
| 広島県 | 2,541.5億円 |
| 山口県 | 1,368.0億円 |
| 徳島県 | 802.8億円 |
| 香川県 | 965.8億円 |
| 愛媛県 | 1,471.6億円 |
| 高知県 | 765.6億円 |
| 福岡県 | 4,348.3億円 |
| 佐賀県 | 739.2億円 |
| 長崎県 | 1,382.6億円 |
| 熊本県 | 1,780.2億円 |
| 大分県 | 1,179.8億円 |
| 宮崎県 | 1,070.7億円 |
| 鹿児島県 | 1,669.6億円 |
| 沖縄県 | 1,129.8億円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、佐賀県、福井県でした。
47都道府県の平均は2,375.1億円、中央値は1,500.75億円です。
東京都の10,456.27億円は平均の4.4倍にあたります。
上位3で23.7パーセント、1位と47位で17.5倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと秋田県が134.94億円で最も多く、開きは1.8倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは45位、人口あたり1位の秋田県は実数では31位でした。
| 順位 | 都道府県 | 介護保険給付費用額(億円) | 地方 | 人口10万人あたりの介護保険給付費用額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 10456.27 | 関東 | 74.23 |
| 2 | 大阪府 | 8721.74 | 近畿 | 99.53 |
| 3 | 神奈川県 | 7306.35 | 関東 | 79.17 |
| 4 | 愛知県 | 5475.6 | 中部 | 73.23 |
| 5 | 埼玉県 | 5386.03 | 関東 | 73.47 |
| 6 | 千葉県 | 4849.62 | 関東 | 77.51 |
| 7 | 兵庫県 | 4847.5 | 近畿 | 90.27 |
| 8 | 北海道 | 4746.27 | 北海道 | 93.21 |
| 9 | 福岡県 | 4348.3 | 九州 | 85.21 |
| 10 | 静岡県 | 3239.86 | 中部 | 91.14 |
| 11 | 広島県 | 2541.5 | 中国 | 92.82 |
| 12 | 京都府 | 2508.89 | 近畿 | 98.97 |
| 13 | 新潟県 | 2382.77 | 中部 | 112.08 |
| 14 | 茨城県 | 2304.57 | 関東 | 81.58 |
| 15 | 長野県 | 2000.9 | 中部 | 99.85 |
| 16 | 宮城県 | 1938.52 | 東北 | 85.62 |
| 17 | 岡山県 | 1907.68 | 中国 | 103.29 |
| 18 | 岐阜県 | 1840.52 | 中部 | 95.31 |
| 19 | 福島県 | 1823.73 | 東北 | 103.21 |
| 20 | 群馬県 | 1808.09 | 関東 | 95.06 |
| 21 | 熊本県 | 1780.16 | 九州 | 104.16 |
| 22 | 三重県 | 1695.36 | 近畿 | 98.17 |
| 23 | 鹿児島県 | 1669.56 | 九州 | 107.78 |
| 24 | 栃木県 | 1500.75 | 関東 | 79.11 |
| 25 | 愛媛県 | 1471.58 | 四国 | 113.99 |
| 26 | 青森県 | 1415.64 | 東北 | 119.56 |
| 27 | 長崎県 | 1382.56 | 九州 | 109.12 |
| 28 | 山口県 | 1367.98 | 中国 | 105.39 |
| 29 | 岩手県 | 1325.05 | 東北 | 113.93 |
| 30 | 奈良県 | 1249.23 | 近畿 | 96.39 |
| 31 | 秋田県 | 1233.34 | 東北 | 134.94 |
| 32 | 大分県 | 1179.75 | 九州 | 107.64 |
| 33 | 滋賀県 | 1144.46 | 近畿 | 81.34 |
| 34 | 山形県 | 1143.1 | 東北 | 111.41 |
| 35 | 沖縄県 | 1129.75 | 九州 | 76.96 |
| 36 | 富山県 | 1121.65 | 中部 | 111.39 |
| 37 | 宮崎県 | 1070.73 | 九州 | 102.76 |
| 38 | 石川県 | 1060.73 | 中部 | 95.65 |
| 39 | 和歌山県 | 1058.24 | 近畿 | 118.64 |
| 40 | 香川県 | 965.81 | 四国 | 104.30 |
| 41 | 徳島県 | 802.75 | 四国 | 115.50 |
| 42 | 島根県 | 794.41 | 中国 | 122.22 |
| 43 | 山梨県 | 772.38 | 中部 | 97.03 |
| 44 | 高知県 | 765.56 | 四国 | 114.95 |
| 45 | 福井県 | 757.24 | 中部 | 101.78 |
| 46 | 佐賀県 | 739.17 | 九州 | 92.98 |
| 47 | 鳥取県 | 598.19 | 中国 | 111.39 |
介護保険の給付額が大きい5都府県
介護保険の給付額が大きい上位5都府県です。
東京都は10,456.27億円、大阪府は8,721.74億円、神奈川県は7,306.35億円でした。
東京都は2位の大阪府の1.2倍です。
4位は愛知県で5,475.6億円、5位は埼玉県で5,386.03億円。
上位5で全国の33.5パーセント、上位3で23.7パーセント、上位10で53.2パーセントでした。
1位だけで9.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は2,375.1億円なので、1位は平均の4.4倍。
中央値の1,500.75億円と比べると7.0倍にあたります。
6位以下は千葉県で4,849.62億円、兵庫県で4,847.5億円、北海道で4,746.27億円と続きました。
2位と3位の差は1,415.39億円、3位と4位の差は1,830.75億円でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の66.5パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると19,178.01億円。
これだけで全国の17.2パーセントにあたります。
給付額は要介護認定を受けた人の数にほぼ比例します。
高齢者の多い都府県が上位に並びました。
人口あたりでは秋田県が1位になります
以下は、介護保険の給付費用額にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、東北の県が首位に立ちます。
1位は秋田県の134.94億円、2位は島根県122.22億円、3位は青森県119.56億円。
4位以下は和歌山県、徳島県と続きます。
逆に人口あたりの下位は埼玉県73.47億円、愛知県73.23億円。
秋田県と愛知県では1.8倍の開きです。
人口あたりで上位に来るのは、高齢化が早くから進んだ県です。
要介護認定を受ける人の比率が高ければ、住民あたりの給付額は上がります。
施設に入る人が多い地域では、在宅より1人あたりの費用が大きくなります。
特別養護老人ホームの記事とあわせて見ると、その関係がつかめます。
人口あたりの下位に来るのは、働く世代の比率が高い都県です。
分母が若ければ、住民あたりの給付額は下がります。
実数の17.5倍に対し、人口あたりでは1.8倍。
医療費の2.1倍よりさらに小さく、介護は全国でそろっています。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が112億円で最も多く、関東7都県が77.2億円で最も少なくなります。
東北6県106.7億円と中国5県102億円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
介護保険の給付額が小さい5県
介護保険の給付額が小さい下位5県です。
47位の鳥取県は598.19億円、46位の佐賀県は739.17億円、45位の福井県は757.24億円でした。
1位の東京都とは17.5倍の差があります。
44位は高知県で765.56億円、43位は山梨県で772.38億円、42位は島根県で794.41億円と続きます。
人口の差より小さい開きです。
介護のサービスは全国で比較的そろって使われています。
47都道府県の中央値は1,500.75億円。
平均は2,375.1億円なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の鳥取県は平均の25.2パーセント、中央値の39.9パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.3パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.4パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の5.72パーセントにあたる水準です。
46位との差は140.98億円、45位との差は159.05億円でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には9,858.08億円の開きがあります。
地方別に見る
介護保険の給付は、高齢者の分布に沿います。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の30.1パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が19パーセント、中部9県が16.7パーセント、九州・沖縄8県が11.9パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が8パーセント、中国5県が6.5パーセント、北海道が4.3パーセント、四国4県が3.6パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が112億円、東北6県が106.7億円、中国5県が102億円の順に多く、最も少ないのは関東7都県が77.2億円です。
このグラフについての豆知識
介護保険の給付
要介護または要支援の認定を受けた人が使ったサービスの費用です。
訪問介護、通所介護、短期入所、施設サービスなどが含まれます。
利用者の自己負担分を除いた、保険から支払われる額が給付費用額です。
単位は億円
もとの統計は千円単位ですが、この記事では読みやすいように億円へ換算しています。
全国の介護保険給付は111,629.83億円。
制度が始まった2000年度の3兆6,000億円から3倍を超えて伸びました。
数字の開き
1位の東京都は10,456.27億円、47位の鳥取県は598.19億円。
両者の間には17.5倍の開きがあります。
上位3で全国の23.7パーセント、上位10で53.2パーセントを占めます。
中央値は1,500.75億円、平均は2,375.1億円です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと1.8倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の介護保険の給付費用額は、2013年の83,366.8億円から2023年の111,629.8億円へ、この10年でおよそ34%増えました。
1位は2013年も東京都で、10年たっても変わっていません。
伸びがいちばん大きかったのは埼玉県で、58%増でした。
順位の並びがにている記事
この介護保険の給付費用額の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
いちばん近かったのは【高齢者のいる世帯】全国2,265万世帯、5世帯に2世帯が該当で、順位相関は0.99でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.7)です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た介護保険給付費用額
| 地方 | 最も多い(億円) | 最も少ない(億円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1938.52 | 山形県 1143.1 |
| 関東 | 東京都 10456.27 | 栃木県 1500.75 |
| 中部 | 愛知県 5475.6 | 福井県 757.24 |
| 近畿 | 大阪府 8721.74 | 和歌山県 1058.24 |
| 中国 | 広島県 2541.5 | 鳥取県 598.19 |
| 四国 | 愛媛県 1471.58 | 高知県 765.56 |
| 九州 | 福岡県 4348.3 | 佐賀県 739.17 |
まとめ
介護保険の給付費用額を47都道府県で比べると、最も多い東京都で10,456.27億円、最も少ない鳥取県で598.19億円でした。
1位と47位の間には17.5倍の開きがあります。
上位3で全国の23.7パーセント、上位10で53.2パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は1,500.75億円、平均は2,375.1億円でした。
人口10万人あたりに直すと1.8倍の開きになります。
介護保険の給付費用額の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、要介護認定を受けた人の利用分であること。
2つ目は、自己負担分は含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは秋田県が134.94億円で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の30.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が112億円で最多でした。
後期高齢者の医療費や特別養護老人ホームの数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【特別養護老人ホーム】全国8,548施設、有料老人ホームの半分以下
- 【短期入所の利用者】全国29万214人、人口あたりでは13.7倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードJ7102(介護保険給付費用額)の2023年の値を億円に換算したもの。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードJ7102(介護保険給付費用額)の2023年の値を億円に換算したもの。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
