働いてもおらず、仕事を探してもいない人を非労働力人口といいます。
全国で3,660万人。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2020年の数字。
東京都が308万6,922人で1位。
ただし人口10万人あたりでは最下位になります。
47都道府県の単純平均
778,808人
非労働力人口(2020年)
最も多い 東京都
3,086,922人
最も少ない 鳥取県
171,701人
非労働力人口が多い5都府県
非労働力人口が多い上位5都府県です。
東京都は308万6,922人、神奈川県は252万2,430人、大阪府は242万1,722人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.22倍で、上位は接近しています。
4位以下は愛知県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の33.2パーセント。
上位3都府県で21.9パーセント、上位10都道府県で54.4パーセントでした。
1位のシェアは8.4パーセント。
人口の分布に沿った並びです。
人口あたりでは東京都が最下位です
ここから先は、非労働力人口がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、順位が入れ替わります。
1位は秋田県の35,908.94人、2位は山口県34,893.03人、3位は奈良県34,560.31人。
逆に人口あたりの下位は沖縄県23,829.69人、東京都21,974.74人。
秋田県と東京都では1.6倍の開きです。
実数1位の東京都が人口あたりでは47位。
裏返せば、東京都は働いている人の割合が最も高いということです。
当サイトの働いている人の数の記事でも東京都が人口あたり1位でした。
秋田県が1位なのは高齢化率の高さによるものでしょう。
仕事を引退した人が多ければ、非労働力人口は増えます。
奈良県が3位に入るのは意外に見えますが、大阪府への通勤圏として専業主婦・主夫の世帯が多いことなどが考えられます。
ただしこの統計だけでその中身までは分かりません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が32,546.3人で最も多く、関東7都県が26,456.6人で最も少なくなります。
東北6県32,440.6人と北海道32,419.3人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
非労働力人口が少ない5県
非労働力人口が少ない下位5県です。
鳥取県は17万1,701人、島根県は21万5,408人、高知県は22万3,441人でした。
東京都とは18.0倍の差があります。
人口の差(26倍ほど)より小さな開きです。
人口あたりに直すと1.6倍まで縮みます。
47都道府県の中央値は51万9,906人。
平均は77万8,807.8人なので、平均が中央値の1.5倍です。
地方別に見る
働いていない人の割合は、年齢構成を映します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の31.6パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が17.8パーセント、中部9県が17パーセント、九州・沖縄8県が11.8パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.6パーセント、中国5県が6.3パーセント、北海道が4.6パーセント、四国4県が3.3パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が32,546.3人、東北6県が32,440.6人、北海道が32,419.3人の順に多く、最も少ないのは関東7都県が26,456.6人です。
地図で見る
| 項目 | 非労働力人口 |
|---|---|
| 北海道 | 1,693,785人 |
| 青森県 | 420,119人 |
| 岩手県 | 401,556人 |
| 宮城県 | 707,132人 |
| 秋田県 | 344,547人 |
| 山形県 | 345,708人 |
| 福島県 | 574,464人 |
| 茨城県 | 885,670人 |
| 栃木県 | 577,011人 |
| 群馬県 | 594,813人 |
| 埼玉県 | 2,077,861人 |
| 千葉県 | 1,804,519人 |
| 東京都 | 3,086,922人 |
| 神奈川県 | 2,522,430人 |
| 新潟県 | 724,305人 |
| 富山県 | 324,724人 |
| 石川県 | 340,116人 |
| 福井県 | 224,706人 |
| 山梨県 | 243,729人 |
| 長野県 | 614,334人 |
| 岐阜県 | 601,600人 |
| 静岡県 | 1,110,677人 |
| 愛知県 | 2,034,457人 |
| 三重県 | 529,859人 |
| 滋賀県 | 400,966人 |
| 京都府 | 739,648人 |
| 大阪府 | 2,421,722人 |
| 兵庫県 | 1,662,746人 |
| 奈良県 | 457,742人 |
| 和歌山県 | 306,938人 |
| 鳥取県 | 171,701人 |
| 島根県 | 215,408人 |
| 岡山県 | 582,661人 |
| 広島県 | 852,847人 |
| 山口県 | 468,285人 |
| 徳島県 | 243,131人 |
| 香川県 | 301,618人 |
| 愛媛県 | 434,778人 |
| 高知県 | 223,441人 |
| 福岡県 | 1,503,105人 |
| 佐賀県 | 248,785人 |
| 長崎県 | 446,371人 |
| 熊本県 | 545,320人 |
| 大分県 | 378,017人 |
| 宮崎県 | 344,092人 |
| 鹿児島県 | 519,906人 |
| 沖縄県 | 349,696人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県です。
人口の地図に近い形です。
淡いのは鳥取県、島根県、高知県でした。
47都道府県の平均は77万8,807.8人、中央値は51万9,906人です。
東京都の308万6,922人は平均の4.0倍にあたります。
上位3都府県で21.9パーセント、1位と47位で18.0倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 非労働力人口(人) | 地方 | 人口10万人あたりの非労働力人口 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 3086922 | 関東 | 21974.74 |
| 2 | 神奈川県 | 2522430 | 関東 | 27306.90 |
| 3 | 大阪府 | 2421722 | 近畿 | 27402.22 |
| 4 | 埼玉県 | 2077861 | 関東 | 28290.37 |
| 5 | 愛知県 | 2034457 | 中部 | 26973.55 |
| 6 | 千葉県 | 1804519 | 関東 | 28713.90 |
| 7 | 北海道 | 1693785 | 北海道 | 32419.33 |
| 8 | 兵庫県 | 1662746 | 近畿 | 30425.35 |
| 9 | 福岡県 | 1503105 | 九州 | 29270.54 |
| 10 | 静岡県 | 1110677 | 中部 | 30570.20 |
| 11 | 茨城県 | 885670 | 関東 | 30891.78 |
| 12 | 広島県 | 852847 | 中国 | 30462.06 |
| 13 | 京都府 | 739648 | 近畿 | 28689.80 |
| 14 | 新潟県 | 724305 | 中部 | 32903.93 |
| 15 | 宮城県 | 707132 | 東北 | 30718.21 |
| 16 | 長野県 | 614334 | 中部 | 29996.62 |
| 17 | 岐阜県 | 601600 | 中部 | 30403.16 |
| 18 | 群馬県 | 594813 | 関東 | 30674.54 |
| 19 | 岡山県 | 582661 | 中国 | 30854.22 |
| 20 | 栃木県 | 577011 | 関東 | 29848.29 |
| 21 | 福島県 | 574464 | 東北 | 31337.50 |
| 22 | 熊本県 | 545320 | 九州 | 31370.86 |
| 23 | 三重県 | 529859 | 近畿 | 29931.24 |
| 24 | 鹿児島県 | 519906 | 九州 | 32734.40 |
| 25 | 山口県 | 468285 | 中国 | 34893.03 |
| 26 | 奈良県 | 457742 | 近畿 | 34560.31 |
| 27 | 長崎県 | 446371 | 九州 | 34013.96 |
| 28 | 愛媛県 | 434778 | 四国 | 32571.52 |
| 29 | 青森県 | 420119 | 東北 | 33935.74 |
| 30 | 岩手県 | 401556 | 東北 | 33171.81 |
| 31 | 滋賀県 | 400966 | 近畿 | 28364.68 |
| 32 | 大分県 | 378017 | 九州 | 33635.83 |
| 33 | 沖縄県 | 349696 | 九州 | 23829.69 |
| 34 | 山形県 | 345708 | 東北 | 32368.84 |
| 35 | 秋田県 | 344547 | 東北 | 35908.94 |
| 36 | 宮崎県 | 344092 | 九州 | 32170.88 |
| 37 | 石川県 | 340116 | 中部 | 30031.63 |
| 38 | 富山県 | 324724 | 中部 | 31379.94 |
| 39 | 和歌山県 | 306938 | 近畿 | 33269.38 |
| 40 | 香川県 | 301618 | 四国 | 31741.11 |
| 41 | 佐賀県 | 248785 | 九州 | 30659.62 |
| 42 | 山梨県 | 243729 | 中部 | 30090.97 |
| 43 | 徳島県 | 243131 | 四国 | 33788.89 |
| 44 | 福井県 | 224706 | 中部 | 29301.97 |
| 45 | 高知県 | 223441 | 四国 | 32311.25 |
| 46 | 島根県 | 215408 | 中国 | 32096.51 |
| 47 | 鳥取県 | 171701 | 中国 | 31026.17 |
このグラフについての豆知識
非労働力人口とは
非労働力人口は、15歳以上のうち働いておらず、仕事を探してもいない人です。
学生、専業主婦・主夫、引退した高齢者などが含まれます。
仕事を探している人(完全失業者)は労働力人口に入るため、この区分には含まれません。
東京都は人口あたり最下位
人口10万人あたりでは東京都が21,974.74人で47位。
裏返せば、働いている人の割合が最も高いということです。
1位の秋田県35,908.94人とは1.6倍の差。
高齢化率の違いが、そのまま表れています。
数字は2020年のものです。
10年前とくらべると
全国の非労働力人口は、2010年の40,372,373人から2020年の36,603,968人へ、この10年で9%減りました。
1位は2010年も東京都で、10年たっても変わっていません。
最も踏みとどまったのは愛知県で、減り方は4%です。
順位の並びがにている記事
非労働力人口の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
並びが最も重なったのは【働いても通ってもいない人】全国3,984万人、人口のおよそ3割で、相関は1です。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.74です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た非労働力人口
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 707132 | 秋田県 344547 |
| 関東 | 東京都 3086922 | 栃木県 577011 |
| 中部 | 愛知県 2034457 | 福井県 224706 |
| 近畿 | 大阪府 2421722 | 和歌山県 306938 |
| 中国 | 広島県 852847 | 鳥取県 171701 |
| 四国 | 愛媛県 434778 | 高知県 223441 |
| 九州 | 福岡県 1503105 | 佐賀県 248785 |
まとめ
非労働力人口を47都道府県で比べると、最も多い東京都で308万6,922人、最も少ない鳥取県で17万1,701人でした。
人口10万人あたりでは東京都が最下位になります。
非労働力人口をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、学生や専業主婦・主夫も含むこと。
2つ目は、仕事を探している人は含まれないこと。
3つ目は2020年の数字であることです。
人口10万人あたりでは秋田県35,908.94人が1位。
高齢化率の高さが表れていると考えられます。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の31.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が32,546.3人で最多でした。
働いている人の数や高齢者の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイント
- 【子どもの割合】を47都道府県で比較すると15%を超えるのは1県だけ
- 【働いても通ってもいない人】全国3,984万人、人口のおよそ3割
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードF1108(非労働力人口)の2020年の値。人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードF1108(非労働力人口)の2020年の値。
人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
