【80代前半の入院】全国3.5%、県によって4.8倍

【80代前半の入院】全国3.5%、県によって4.8倍

80〜84歳で病院に入院している人はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2022年の都道府県別の数字。

佐賀県が7.5%で1位。
47都道府県の平均は3.52%、中央値は3.57%です。
最も高い7.5%と最も低い1.56%の差は5.94ポイント、倍率にすると4.81倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

3.5%

80〜84歳で入院している人の割合(2022年)

最も多い 佐賀県

7.5%

最も少ない 奈良県

1.6%

地図で見る

80〜84歳で入院している人の割合(2022年)
80〜84歳で入院している人の割合(2022年) 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(厚生労働省)をもとに作成。単位は%。 北海道 2.8%青森 1.6%岩手 4.6%宮城 3.3%秋田 3.5%山形 3.6%福島 2.3%茨城 2.1%栃木 3.9%群馬 3.1%埼玉 1.9%千葉 4.8%東京 3.9%神奈川 3.9%新潟 2.7%富山 2.0%石川 2.0%福井 3.0%山梨 2.7%長野 3.7%岐阜 3.8%静岡 3.6%愛知 3.9%三重 4.5%滋賀 3.1%京都 3.0%大阪 3.1%兵庫 3.4%奈良 1.6%和歌山 2.2%鳥取 4%島根 3.0%岡山 4.2%広島 2.6%山口 3.7%徳島 4.7%香川 4.4%愛媛 3.2%高知 4.4%福岡 5.4%佐賀 7.5%長崎 4.2%熊本 4.1%大分 4.7%宮崎 4.9%鹿児島 4.0%沖縄 3.5%
80〜84歳で入院している人の割合(%)
80〜84歳で入院している人の割合(2022年)
項目80〜84歳で入院している人の割合
北海道2.8%
青森県1.6%
岩手県4.6%
宮城県3.3%
秋田県3.5%
山形県3.6%
福島県2.3%
茨城県2.1%
栃木県3.9%
群馬県3.1%
埼玉県1.9%
千葉県4.8%
東京都3.9%
神奈川県3.9%
新潟県2.7%
富山県2.0%
石川県2.0%
福井県3.0%
山梨県2.7%
長野県3.7%
岐阜県3.8%
静岡県3.6%
愛知県3.9%
三重県4.5%
滋賀県3.1%
京都府3.0%
大阪府3.1%
兵庫県3.4%
奈良県1.6%
和歌山県2.2%
鳥取県4%
島根県3.0%
岡山県4.2%
広島県2.6%
山口県3.7%
徳島県4.7%
香川県4.4%
愛媛県3.2%
高知県4.4%
福岡県5.4%
佐賀県7.5%
長崎県4.2%
熊本県4.1%
大分県4.7%
宮崎県4.9%
鹿児島県4.0%
沖縄県3.5%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは佐賀県です。
次いで福岡県、宮崎県、千葉県、大分県が続きます。
淡いのは奈良県、青森県、埼玉県でした。

47都道府県の平均は3.52%、中央値は3.57%です。
佐賀県の7.5%は平均を3.98ポイント上回ります。

1位と47位の差は5.94ポイント、倍率にすると4.81倍でした。

65歳以上で入院している人の割合で並べ替えると岩手県が4.74で最も高く、開きは2.33倍になります。

主指標で1位の佐賀県は65歳以上で入院している人の割合では5位、65歳以上で入院している人の割合で1位の岩手県は主指標では7位でした。

順位都道府県80〜84歳で入院している人の割合(%)地方65歳以上で入院している人の割合
1佐賀県7.5九州3.86
2福岡県5.35九州4
3宮崎県4.92九州2.87
4千葉県4.84関東3.7
5大分県4.69九州3.01
6徳島県4.65四国3.11
7岩手県4.55東北4.74
8三重県4.49近畿3.16
9香川県4.35四国2.24
9高知県4.35四国3.96
11岡山県4.17中国2.65
11長崎県4.17九州3.67
13熊本県4.12九州2.89
14鳥取県4中国3.19
15鹿児島県3.95九州3.97
16神奈川県3.88関東2.85
17愛知県3.87中部2.55
17東京都3.87関東2.46
19栃木県3.85関東2.27
20岐阜県3.81中部3.31
21長野県3.7中部2.91
22山口県3.66中国2.79
23静岡県3.61中部2.89
24山形県3.57東北2.86
25秋田県3.51東北2.67
26沖縄県3.45九州3.01
27兵庫県3.4近畿2.46
28宮城県3.26東北2.03
29愛媛県3.23四国3.39
30大阪府3.12近畿2.32
31群馬県3.09関東2.28
32滋賀県3.08近畿2.03
33島根県3.03中国2.98
33福井県3.03中部3.25
35京都府2.96近畿2.59
36北海道2.79北海道2.76
37山梨県2.7中部2.68
37新潟県2.7中部2.49
39広島県2.6中国3.13
40福島県2.33東北2.72
41和歌山県2.17近畿2.15
42茨城県2.11関東2.59
43石川県1.96中部2.96
43富山県1.96中部2.87
45埼玉県1.92関東2.41
46青森県1.61東北2.3
47奈良県1.56近畿2.1
国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

80代前半の入院が多い上位5県

上位5都道府県の80〜84歳で入院している人の割合
上位5都道府県の80〜84歳で入院している人の割合 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 01234567佐賀県: 7.5%7.5%福岡県: 5.4%5.4%宮崎県: 4.9%4.9%千葉県: 4.8%4.8%大分県: 4.7%4.7%佐賀県福岡県宮崎県千葉県大分県
上位5都道府県の80〜84歳で入院している人の割合
項目80〜84歳で入院している人の割合
佐賀県7.5%
福岡県5.4%
宮崎県4.9%
千葉県4.8%
大分県4.7%
下位5都道府県の80〜84歳で入院している人の割合
下位5都道府県の80〜84歳で入院している人の割合 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0.00.51.01.5奈良県: 1.6%1.6%青森県: 1.6%1.6%埼玉県: 1.9%1.9%富山県: 2.0%2.0%石川県: 2.0%2.0%奈良県青森県埼玉県富山県石川県
下位5都道府県の80〜84歳で入院している人の割合
項目80〜84歳で入院している人の割合
奈良県1.6%
青森県1.6%
埼玉県1.9%
富山県2.0%
石川県2.0%

80代前半の入院が多い上位5県です。

佐賀県は7.5%、福岡県は5.35%、宮崎県は4.92%でした。
1位と2位の差は2.15ポイントです。

4位は千葉県で4.84%、5位は大分県で4.69%。
上位5はいずれも47都道府県の平均3.52%を上回りました。

1位の佐賀県は平均を3.98ポイント上回りました。
中央値の3.57%と比べると3.93ポイント高く、平均に対する比では2.13倍にあたります。

6位以下は徳島県で4.65%、岩手県で4.55%、三重県で4.49%と続きました。

2位と3位の差は0.43ポイント、3位と4位の差は0.08ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.2ポイントでした。

1位から5位までの幅は2.81ポイント、1位から8位までの幅は3.01ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

佐賀県は65歳以上で入院している人の割合でも5位に入っています。
全国の値は3.5%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は佐賀県の7.5パーセント。
九州の県が上位に並びます。

差は4.8倍と大きめです

この分布の背景を、ここから考えてみます。
80代前半で入院している人の割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

65歳以上で入院している人の割合で並べ替えると、順位が変わります。

1位は岩手県の4.74、2位は福岡県の4、3位は鹿児島県の3.97。

4位以下は高知県、佐賀県と続きます。
逆に下位は宮城県が2.03、滋賀県が2.03。
岩手県と滋賀県では2.33倍の開きです。

同じ80代前半でも、入院している割合は県によって4.8倍も違います。
病床の多さと在宅・施設ケアの厚みの違いが表れています。

入院が少ない県は健康というより、入院以外の受け皿で暮らせているという読み方もできます。

当サイトの療養病床の入院患者の記事とあわせて見ると、この構造がよく見えます。

地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が4.77%で最も高く、北海道が2.79%で最も低くなります。
四国4県4.14%と中国5県3.49%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

65歳以上で入院している人の割合の上位5都道府県
65歳以上で入院している人の割合の上位5都道府県 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 01234岩手県: 4.74.7福岡県: 44鹿児島県: 4.04.0高知県: 4.04.0佐賀県: 3.93.9岩手県福岡県鹿児島県高知県佐賀県
65歳以上で入院している人の割合の上位5都道府県
項目65歳以上で入院している人の割合
岩手県4.7
福岡県4
鹿児島県4.0
高知県4.0
佐賀県3.9

80代前半の入院が少ない下位5県

80代前半の入院が少ない下位5県です。

47位の奈良県は1.56%、46位の青森県は1.61%、45位の埼玉県は1.92%でした。
1位の佐賀県とは5.94ポイントの差があります。

44位は石川県で1.96%、43位は富山県で1.96%、42位は茨城県で2.11%と続きます。

最も低い奈良県は1.56パーセント。
1位と47位の差は4.8倍です。

47都道府県の中央値は3.57%、平均は3.52%です。
47位の奈良県は平均を1.96ポイント下回りました。

47位の奈良県は1位の佐賀県の20.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると4.81倍の開きです。

46位との差は0.05ポイント、45位との差は0.36ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.55ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均3.52%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.4ポイントです。

奈良県は65歳以上で入院している人の割合では45位です。
全国の値は3.5%なので、47位はこれを1.94ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(80〜84歳で入院している人の割合)
地方別の平均(80〜84歳で入院している人の割合) 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 01234北海道: 2.8%2.8%東北: 3.1%3.1%関東: 3.4%3.4%中部: 3.0%3.0%近畿: 3.0%3.0%中国: 3.5%3.5%四国: 4.1%4.1%九州: 4.8%4.8%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(80〜84歳で入院している人の割合)
項目80〜84歳で入院している人の割合の平均
北海道2.8%
東北3.1%
関東3.4%
中部3.0%
近畿3.0%
中国3.5%
四国4.1%
九州4.8%

80代前半の入院は、病床の多い九州で高くなります。

地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が4.77%で最も高くなります。
次いで四国4県が4.14%、中国5県が3.49%、関東7都県が3.37%と続きました。

低いほうは東北6県が3.14%、中部9県が3.04%、近畿7府県が2.97%、北海道が2.79%でした。

最も高い九州・沖縄8県と最も低い北海道の差は1.98ポイントです。
65歳以上で入院している人の割合で見ると九州・沖縄8県が最も高く、近畿7府県が最も低くなりました。

このグラフについての豆知識

同じ年代でも4.8倍の差

80〜84歳の入院している人は全国で3.5パーセント。
30人に1人という水準です。

高齢期をどこで過ごすか。
この数字は医療・介護の体制の地域差を、年齢をそろえて映し出します。

3年に一度の大規模調査

国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
この記事は2022年(令和4年)の調査を使っています。

公表されているのは人数なので、対象となる世帯人員の総数で割って当サイトで割合にしました。
不詳を含む総数で割っているため、公表の率とは分母の取り方が違うことがあります。

標本調査にもとづく推計のため、小さな差を細かく読み取ることはできません。

数字の散らばり

1位の佐賀県は7.5%、47位の奈良県は1.56%。
差は5.94ポイント、倍率にすると4.81倍です。

中央値は3.57%、平均は3.52%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.05ポイントの差でした。

65歳以上で入院している人の割合で並べ替えると開きは2.33倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た80〜84歳で入院している人の割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北岩手県 4.55青森県 1.61
関東千葉県 4.84埼玉県 1.92
中部愛知県 3.87石川県 1.96
近畿三重県 4.49奈良県 1.56
中国岡山県 4.17広島県 2.6
四国徳島県 4.65愛媛県 3.23
九州佐賀県 7.5沖縄県 3.45
国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

80代前半で入院している人の割合を47都道府県で比べると、最も高い佐賀県で7.5%、最も低い奈良県で1.56%でした。
その差は5.94ポイント、倍率にすると4.81倍です。

47都道府県の中央値は3.57%、平均は3.52%でした。
全国の値は3.5%です。
65歳以上で入院している人の割合で並べ替えると開きは2.33倍になり、主指標で1位の佐賀県はその見方では5位に位置します。

80代前半で入院している人の割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、調査時点で入院中の人の割合であること。
3つ目は2022年の数字であることです。

65歳以上で入院している人の割合では岩手県が4.74で最も高く、主指標で1位の佐賀県はこの見方では5位でした。

地方ごとの平均では九州・沖縄8県が4.77%で最も高く、北海道が2.79%で最も低くなりました。
入院している人の割合や病院の病床数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)
  • 調査年: 2022年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002041078
  • 備考: 80〜84歳の世帯人員のうち、調査時点で入院している人の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は65歳以上で入院している人の割合

注記: 80〜84歳の世帯人員のうち、調査時点で入院している人の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は65歳以上で入院している人の割合

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