全国に24万7,426人。
中学校の先生の数を、47都道府県で並べて比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字です。
東京都が20,622人で1位。
人口10万人あたりでは高知県が先頭に立ち、東京都は47位まで落ちます。
47都道府県の単純平均
5,264人
中学校教員数(2024年)
最も多い 東京都
20,622人
最も少ない 鳥取県
1,337人
中学校の先生が多い5都府県
中学校の先生が多い上位5都府県です。
東京都は20,622人、大阪府は17,191人、神奈川県は14,912人でした。
東京都は2位の大阪府の1.20倍で、上位は接近しています。
4位以下は愛知県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の32.2パーセント。
上位3都府県で21.3パーセント、上位10都道府県で52.5パーセントでした。
1位のシェアは8.3パーセント。
小学校の学級数と同じく、人口の分布に沿った並びです。
人口あたり1位は高知県、東京都は47位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
中学校教員数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、順位が完全に入れ替わります。
1位は高知県の282.77人、2位は島根県279.13人、3位は鹿児島県277.28人。
逆に人口あたりの下位は神奈川県161.65人、東京都145.45人。
高知県と東京都では1.9倍の開きです。
実数1位の東京都が人口あたりでは47位。
小学校の学級数でも同じ結果でした。
高知県や島根県のように、山あいや離島に小さな中学校が点在する県では、生徒数が少なくても各教科の先生を置く必要があります。
中学校は教科ごとに担当が分かれるため、小さな学校ほど生徒あたりの先生が多くなる仕組みです。
効率では割り切れない部分が、この数字に出ています。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が240.1人で最も多く、関東7都県が167.1人で最も少なくなります。
四国4県232.9人と東北6県227.2人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
中学校の先生が少ない5県
中学校の先生が少ない下位5県です。
鳥取県は1,337人、徳島県は1,665人、島根県は1,792人でした。
東京都の20,622人とは15.4倍の差があります。
15.4倍という開きは、人口の差とほぼ同じです。
義務教育の担い手が全国に等しく配置されていることを示します。
47都道府県の中央値は3,898人。
平均は5,264.4人なので、平均が中央値の1.4倍です。
地方別に見る
義務教育の担い手は、生徒の数に沿って全国へ配置されます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の29.4パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.1パーセント、中部9県が17.2パーセント、九州・沖縄8県が13.5パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.5パーセント、中国5県が6.3パーセント、北海道が4.6パーセント、四国4県が3.3パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が240.1人、四国4県が232.9人、東北6県が227.2人の順に多く、最も少ないのは関東7都県が167.1人です。
地図で見る
| 項目 | 中学校教員数 |
|---|---|
| 北海道 | 11,276人 |
| 青森県 | 2,905人 |
| 岩手県 | 2,733人 |
| 宮城県 | 4,817人 |
| 秋田県 | 2,035人 |
| 山形県 | 2,161人 |
| 福島県 | 3,996人 |
| 茨城県 | 5,833人 |
| 栃木県 | 3,898人 |
| 群馬県 | 3,960人 |
| 埼玉県 | 12,666人 |
| 千葉県 | 10,925人 |
| 東京都 | 20,622人 |
| 神奈川県 | 14,912人 |
| 新潟県 | 4,646人 |
| 富山県 | 1,968人 |
| 石川県 | 2,195人 |
| 福井県 | 1,797人 |
| 山梨県 | 1,802人 |
| 長野県 | 4,631人 |
| 岐阜県 | 4,204人 |
| 静岡県 | 6,942人 |
| 愛知県 | 14,354人 |
| 三重県 | 3,783人 |
| 滋賀県 | 3,153人 |
| 京都府 | 5,149人 |
| 大阪府 | 17,191人 |
| 兵庫県 | 10,383人 |
| 奈良県 | 2,767人 |
| 和歌山県 | 2,301人 |
| 鳥取県 | 1,337人 |
| 島根県 | 1,792人 |
| 岡山県 | 4,008人 |
| 広島県 | 5,662人 |
| 山口県 | 2,903人 |
| 徳島県 | 1,665人 |
| 香川県 | 1,999人 |
| 愛媛県 | 2,713人 |
| 高知県 | 1,855人 |
| 福岡県 | 10,529人 |
| 佐賀県 | 2,141人 |
| 長崎県 | 3,225人 |
| 熊本県 | 4,101人 |
| 大分県 | 2,498人 |
| 宮崎県 | 2,698人 |
| 鹿児島県 | 4,248人 |
| 沖縄県 | 4,047人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県です。
淡いのは鳥取県、徳島県、島根県でした。
47都道府県の平均は5,264.4人、中央値は3,898人です。
東京都の20,622人は平均の3.9倍にあたります。
上位3都府県で21.3パーセント、1位と47位で15.4倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 中学校教員数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの中学校教員数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 20622 | 関東 | 145.45 |
| 2 | 大阪府 | 17191 | 近畿 | 196.31 |
| 3 | 神奈川県 | 14912 | 関東 | 161.65 |
| 4 | 愛知県 | 14354 | 中部 | 192.41 |
| 5 | 埼玉県 | 12666 | 関東 | 172.75 |
| 6 | 北海道 | 11276 | 北海道 | 223.60 |
| 7 | 千葉県 | 10925 | 関東 | 174.77 |
| 8 | 福岡県 | 10529 | 九州 | 206.78 |
| 9 | 兵庫県 | 10383 | 近畿 | 194.55 |
| 10 | 静岡県 | 6942 | 中部 | 196.82 |
| 11 | 茨城県 | 5833 | 関東 | 207.88 |
| 12 | 広島県 | 5662 | 中国 | 208.62 |
| 13 | 京都府 | 5149 | 近畿 | 204.33 |
| 14 | 宮城県 | 4817 | 東北 | 214.28 |
| 15 | 新潟県 | 4646 | 中部 | 221.34 |
| 16 | 長野県 | 4631 | 中部 | 233.06 |
| 17 | 鹿児島県 | 4248 | 九州 | 277.28 |
| 18 | 岐阜県 | 4204 | 中部 | 219.42 |
| 19 | 熊本県 | 4101 | 九州 | 241.66 |
| 20 | 沖縄県 | 4047 | 九州 | 276.06 |
| 21 | 岡山県 | 4008 | 中国 | 218.90 |
| 22 | 福島県 | 3996 | 東北 | 229.26 |
| 23 | 群馬県 | 3960 | 関東 | 209.52 |
| 24 | 栃木県 | 3898 | 関東 | 206.79 |
| 25 | 三重県 | 3783 | 近畿 | 221.10 |
| 26 | 長崎県 | 3225 | 九州 | 257.59 |
| 27 | 滋賀県 | 3153 | 近畿 | 224.89 |
| 28 | 青森県 | 2905 | 東北 | 249.36 |
| 29 | 山口県 | 2903 | 中国 | 226.62 |
| 30 | 奈良県 | 2767 | 近畿 | 215.33 |
| 31 | 岩手県 | 2733 | 東北 | 238.69 |
| 32 | 愛媛県 | 2713 | 四国 | 212.62 |
| 33 | 宮崎県 | 2698 | 九州 | 261.18 |
| 34 | 大分県 | 2498 | 九州 | 230.23 |
| 35 | 和歌山県 | 2301 | 近畿 | 261.48 |
| 36 | 石川県 | 2195 | 中部 | 199.91 |
| 37 | 山形県 | 2161 | 東北 | 213.75 |
| 38 | 佐賀県 | 2141 | 九州 | 271.70 |
| 39 | 秋田県 | 2035 | 東北 | 226.87 |
| 40 | 香川県 | 1999 | 四国 | 217.99 |
| 41 | 富山県 | 1968 | 中部 | 197.39 |
| 42 | 高知県 | 1855 | 四国 | 282.77 |
| 43 | 山梨県 | 1802 | 中部 | 227.81 |
| 44 | 福井県 | 1797 | 中部 | 243.17 |
| 45 | 島根県 | 1792 | 中国 | 279.13 |
| 46 | 徳島県 | 1665 | 四国 | 243.07 |
| 47 | 鳥取県 | 1337 | 中国 | 251.79 |
このグラフについての豆知識
教科ごとに先生が必要
中学校では教科ごとに担当の先生が分かれます。
生徒が少ない学校でも、国語、数学、英語、理科、社会と一通りの教科をそろえる必要があります。
そのため小さな学校ほど、生徒あたりの先生の数は多くなります。
人口10万人あたりで高知県や島根県が上位に来るのは、この仕組みによるところが大きいと考えられます。
高校の先生とほぼ同じ並び
当サイトでは高校の先生の数も別の記事で扱っています。
人口10万人あたりの1位はどちらも高知県。
学校の配置の傾向が、中学校でも高校でも似ていることが分かります。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の中学校教員数は、2014年の253,832人から2024年の247,426人へ、この10年で3%減りました。
1位は2014年も東京都で、10年たっても変わっていません。
県別では沖縄県の10%増が最大です。
順位の並びがにている記事
中学校教員数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
0.99という高い相関を示したのが【教育部門の職員数】全国106万9,060人、人口あたりの1位は島根県でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(相関-0.74)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た中学校教員数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 4817 | 秋田県 2035 |
| 関東 | 東京都 20622 | 栃木県 3898 |
| 中部 | 愛知県 14354 | 福井県 1797 |
| 近畿 | 大阪府 17191 | 和歌山県 2301 |
| 中国 | 広島県 5662 | 鳥取県 1337 |
| 四国 | 愛媛県 2713 | 徳島県 1665 |
| 九州 | 福岡県 10529 | 佐賀県 2141 |
まとめ
中学校の先生の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で20,622人、最も少ない鳥取県で1,337人でした。
人口10万人あたりの1位は高知県の282.77人です。
中学校教員数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、公立と私立の合計であること。
2つ目は、中等教育学校の前期課程は別に集計されること。
3つ目は2024年の数字であることです。
実数1位の東京都が人口あたりでは47位。
中学校は教科ごとに先生が必要なため、小規模な学校が多い県ほど密度が高くなります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.4パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が240.1人で最多でした。
中学校の数の推移や高校の先生の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【小学校の学級数】全国27万3,422学級、人口あたり上位は南の県
- 【教育部門の職員数】全国106万9,060人、人口あたりの1位は島根県
- 【中学校卒業者の数】全国107万599人、人口あたり1位は沖縄県
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE3401(中学校教員数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE3401(中学校教員数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
