【国公立小学校の費用】平均年4,874円、地域で5倍の差

【国公立小学校の費用】平均年4,874円、地域で5倍の差

国公立の小学校に、1世帯あたり年間いくら払っているのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。

このランキングは、総務省統計局の「家計調査」をもとにしています。
2023年から2025年までの3年間の平均を使い、国公立小学校に払った金額を都道府県ごとに見ていきます。

全国平均は4,874円、中央値は4,526円。
最も支出額が多い山形県は11,663円で、最も少ない県の2,231円との差は9,432円です。
金額を比べると、約5.2倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

4,874円

1世帯当たりの国公立小学校への支出(2023年〜2025年平均)

最も多い 山形県

11,663円

最も少ない 長崎県

2,231円

国公立小学校の費用が多い上位5県

上位5都道府県の1世帯当たりの国公立小学校への支出
上位5都道府県の1世帯当たりの国公立小学校への支出 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 02,0004,0006,0008,00010,000山形県: 11,663円11,663円徳島県: 10,595円10,595円佐賀県: 9,039円9,039円石川県: 8,277円8,277円島根県: 7,891円7,891円山形県徳島県佐賀県石川県島根県
上位5都道府県の1世帯当たりの国公立小学校への支出
項目1世帯当たりの国公立小学校への支出
山形県11,663円
徳島県10,595円
佐賀県9,039円
石川県8,277円
島根県7,891円
下位5都道府県の1世帯当たりの国公立小学校への支出
下位5都道府県の1世帯当たりの国公立小学校への支出 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 05001,0001,5002,0002,500長崎県: 2,231円2,231円東京都: 2,344円2,344円北海道: 2,375円2,375円和歌山県: 2,468円2,468円神奈川県: 2,500円2,500円長崎県東京都北海道和歌山県神奈川県
下位5都道府県の1世帯当たりの国公立小学校への支出
項目1世帯当たりの国公立小学校への支出
長崎県2,231円
東京都2,344円
北海道2,375円
和歌山県2,468円
神奈川県2,500円

国公立小学校の費用が多い上位5県です。

山形県は11,663円、徳島県は10,595円、佐賀県は9,039円でした。
1位と2位の差は1,068円です。

4位は石川県で8,277円、5位は島根県で7,891円。
上位5はいずれも47都道府県の平均4,874円を上回りました。

1位の山形県は平均を6,789円上回りました。
中央値の4,526円と比べると7,137円高く、平均に対する比では2.39倍にあたります。

6位以下は静岡県で7,645円、鹿児島県で6,495円、新潟県で6,098円と続きました。

2位と3位の差は1,556円、3位と4位の差は762円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1,793円でした。

1位から5位までの幅は3,772円、1位から8位までの幅は5,565円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

山形県は国公立中学校への支出でも2位に入っています。
全国の値は4,874円で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は山形県の11,663円。
2位の徳島県10,595円、3位の佐賀県9,039円と続きます。

国公立中学校の費用と並べて見ます

ここからは統計から離れて、この結果をどう読むかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、ほかの指標と突き合わせて立てた推測です。

国公立中学校への支出で並べ替えると、順位が変わります。

1位は福井県の12,053、2位は山形県の8,911、3位は栃木県の7,230。

4位以下は静岡県、香川県と続きます。
逆に下位は和歌山県が1,841、北海道が1,803。
福井県と北海道では6.68倍の開きです。

義務教育の授業料は無償です。
ではこの数字は何かというと、PTA会費や教材費、修学旅行の積立、制服や体操服といった学校納付金にあたります。

5.2倍という差は、学校が集める費用のしくみが自治体ごとに違うことを映しています。
上位の山形・徳島・佐賀に対し、下位は長崎・東京・北海道でした。

目を引くのは東京都が46位だったことです。
教育費の高い地域という印象がありますが、学校に納める費用に限れば低いほうに入ります。
東京の教育費は、塾や私立の学校といった別の項目に出ていると考えられます。

地方ごとに県の平均を出すと、四国4県が6,075円で最も高く、北海道が2,375円で最も低くなります。
中部9県5,929円と東北6県5,533円がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

国公立中学校への支出の上位5都道府県
国公立中学校への支出の上位5都道府県 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 04,0008,00012,000福井県: 12,05312,053山形県: 8,9118,911栃木県: 7,2307,230静岡県: 7,1907,190香川県: 7,0477,047福井県山形県栃木県静岡県香川県
国公立中学校への支出の上位5都道府県
項目国公立中学校への支出
福井県12,053
山形県8,911
栃木県7,230
静岡県7,190
香川県7,047

国公立小学校の費用が少ない下位5都道県

国公立小学校の費用が少ない下位5都道県です。

47位の長崎県は2,231円、46位の東京都は2,344円、45位の北海道は2,375円でした。
1位の山形県とは9,432円の差があります。

44位は和歌山県で2,468円、43位は神奈川県で2,500円、42位は兵庫県で2,892円と続きます。

最も少ない県は2,231円。
上位の県とは5.2倍の開きがありました。

47都道府県の中央値は4,526円、平均は4,874円です。
47位の長崎県は平均を2,643円下回りました。

47位の長崎県は1位の山形県の19.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると5.23倍の開きです。

46位との差は113円、45位との差は144円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも661円しかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均4,874円を下回りました。
47位から43位までの幅は269円です。

長崎県は国公立中学校への支出では中位位です。
全国の値は4,874円なので、47位はこれを2,643円下回っています。

地図で見る

1世帯当たりの国公立小学校への支出(2023年〜2025年平均)
1世帯当たりの国公立小学校への支出(2023年〜2025年平均) 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(総務省統計局)をもとに作成。単位は円。 北海道 2,375円青森 3,634円岩手 5,681円宮城 2,951円秋田 3,483円山形 11,663円福島 5,787円茨城 3,582円栃木 5,903円群馬 3,974円埼玉 4,669円千葉 3,395円東京 2,344円神奈川 2,500円新潟 6,098円富山 4,875円石川 8,277円福井 5,579円山梨 5,815円長野 5,146円岐阜 5,813円静岡 7,645円愛知 4,109円三重 5,066円滋賀 3,492円京都 4,054円大阪 3,643円兵庫 2,892円奈良 3,839円和歌山 2,468円鳥取 5,409円島根 7,891円岡山 4,753円広島 3,712円山口 4,526円徳島 10,595円香川 5,111円愛媛 5,423円高知 3,169円福岡 3,487円佐賀 9,039円長崎 2,231円熊本 4,074円大分 3,091円宮崎 5,317円鹿児島 6,495円沖縄 3,987円
1世帯当たりの国公立小学校への支出(円)
1世帯当たりの国公立小学校への支出(2023年〜2025年平均)
項目1世帯当たりの国公立小学校への支出
北海道2,375円
青森県3,634円
岩手県5,681円
宮城県2,951円
秋田県3,483円
山形県11,663円
福島県5,787円
茨城県3,582円
栃木県5,903円
群馬県3,974円
埼玉県4,669円
千葉県3,395円
東京都2,344円
神奈川県2,500円
新潟県6,098円
富山県4,875円
石川県8,277円
福井県5,579円
山梨県5,815円
長野県5,146円
岐阜県5,813円
静岡県7,645円
愛知県4,109円
三重県5,066円
滋賀県3,492円
京都府4,054円
大阪府3,643円
兵庫県2,892円
奈良県3,839円
和歌山県2,468円
鳥取県5,409円
島根県7,891円
岡山県4,753円
広島県3,712円
山口県4,526円
徳島県10,595円
香川県5,111円
愛媛県5,423円
高知県3,169円
福岡県3,487円
佐賀県9,039円
長崎県2,231円
熊本県4,074円
大分県3,091円
宮崎県5,317円
鹿児島県6,495円
沖縄県3,987円

日本地図で見ると、色が濃く出るのは山形県です。
次いで徳島県、佐賀県、石川県、島根県が続きます。
淡いのは長崎県、東京都、北海道でした。

47都道府県の平均は4,874円、中央値は4,526円です。
山形県の11,663円は平均を6,789円上回ります。

1位と47位の差は9,432円、倍率にすると5.23倍でした。

国公立中学校への支出で並べ替えると福井県が12,053で最も高く、開きは6.68倍になります。

主指標で1位の山形県は国公立中学校への支出では2位、国公立中学校への支出で1位の福井県は主指標では14位でした。

順位都道府県1世帯当たりの国公立小学校への支出(円)地方国公立中学校への支出
1山形県11663東北8911
2徳島県10595四国6550
3佐賀県9039九州6051
4石川県8277中部6482
5島根県7891中国5969
6静岡県7645中部7190
7鹿児島県6495九州6281
8新潟県6098中部5410
9栃木県5903関東7230
10山梨県5815中部5043
11岐阜県5813中部5696
12福島県5787東北4788
13岩手県5681東北5525
14福井県5579中部12053
15愛媛県5423四国4770
16鳥取県5409中国6174
17宮崎県5317九州5081
18長野県5146中部5154
19香川県5111四国7047
20三重県5066近畿5427
21富山県4875中部6797
22岡山県4753中国5557
23埼玉県4669関東5193
24山口県4526中国4537
25愛知県4109中部2704
26熊本県4074九州4492
27京都府4054近畿2032
28沖縄県3987九州3456
29群馬県3974関東4251
30奈良県3839近畿2364
31広島県3712中国3754
32大阪府3643近畿2926
33青森県3634東北4612
34茨城県3582関東6557
35滋賀県3492近畿3752
36福岡県3487九州3310
37秋田県3483東北6911
38千葉県3395関東2561
39高知県3169四国3977
40大分県3091九州4496
41宮城県2951東北4525
42兵庫県2892近畿1917
43神奈川県2500関東2231
44和歌山県2468近畿1841
45北海道2375北海道1803
46東京都2344関東2062
47長崎県2231九州3024
家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

授業料ではない「学校の費用」

国公立小学校への支出は全国平均で年4,874円。
子どもの有無をふくめた全世帯の平均です。

給食費や学用品は別の項目に入ります。

県庁所在市の数字であること

家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。

1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。

対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。

数字の散らばり

1位の山形県は11,663円、47位の長崎県は2,231円。
差は9,432円、倍率にすると5.23倍です。

中央値は4,526円、平均は4,874円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では348円の差でした。

国公立中学校への支出で並べ替えると開きは6.68倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た1世帯当たりの国公立小学校への支出

地方最も多い(円)最も少ない(円)
東北山形県 11663宮城県 2951
関東栃木県 5903東京都 2344
中部石川県 8277愛知県 4109
近畿三重県 5066和歌山県 2468
中国島根県 7891広島県 3712
四国徳島県 10595高知県 3169
九州佐賀県 9039長崎県 2231
家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

1世帯が1年間に払う国公立小学校の費用を47都道府県で比べると、最も高い山形県で11,663円、最も低い長崎県で2,231円でした。
その差は9,432円、倍率にすると5.23倍です。

47都道府県の中央値は4,526円、平均は4,874円でした。
全国の値は4,874円です。
国公立中学校への支出で並べ替えると開きは6.68倍になり、主指標で1位の山形県はその見方では2位に位置します。

読むときの注意点を3つ挙げます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、子どもの有無をふくめた全世帯の平均であること。
3つ目は2025年の数字であることです。

国公立中学校への支出では福井県が12,053で最も高く、主指標で1位の山形県はこの見方では2位でした。

地方ごとの平均では四国4県が6,075円で最も高く、北海道が2,375円で最も低くなりました。
国公立中学校や小学生までの塾の費用とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
  • 調査年: 2023年〜2025年平均
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
  • 備考: 国公立の小学校に払った授業料や学校納付金への支出。給食費や学用品は別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した

注記: 国公立の小学校に払った授業料や学校納付金への支出。
給食費や学用品は別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した

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