幼児や小学生が通う塾に、1世帯あたり年間いくら払っているのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。
このランキングは、総務省統計局の「家計調査」をもとにしています。
2023年から2025年までの3年間の平均を使い、幼児・小学生の塾に払った金額を都道府県ごとに見ていきます。
全国平均は9,117円、中央値は7,825円。
最も支出額が多い埼玉県は21,540円で、最も少ない県の2,423円との差は19,117円です。
金額を比べると、約8.9倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
9,117円
1世帯当たりの幼児・小学校補習教育への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 埼玉県
21,540円
最も少ない 新潟県
2,423円
小学生までの塾の費用が多い上位5都県
小学生までの塾の費用が多い上位5都県です。
埼玉県は21,540円、神奈川県は21,237円、東京都は20,406円でした。
1位と2位の差は303円です。
4位は千葉県で17,219円、5位は奈良県で16,593円。
上位5はいずれも47都道府県の平均9,117円を上回りました。
1位の埼玉県は平均を12,423円上回りました。
中央値の7,825円と比べると13,715円高く、平均に対する比では2.36倍にあたります。
6位以下は徳島県で15,964円、広島県で14,773円、京都府で14,570円と続きました。
2位と3位の差は831円、3位と4位の差は3,187円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2,023円でした。
1位から5位までの幅は4,947円、1位から8位までの幅は6,970円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
埼玉県は高校補習教育・予備校への支出でも1位に入っています。
全国の値は9,117円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は埼玉県の21,540円。
2位の神奈川県21,237円とは1.01倍の差で、ほぼ並んでいます。
高校の塾・予備校の費用と並べて見ます
ここからは統計から離れて、この結果をどう読むかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、ほかの指標と突き合わせて立てた推測です。
高校補習教育・予備校への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は埼玉県の20,341、2位は千葉県の18,608、3位は東京都の18,591。
4位以下は栃木県、岐阜県と続きます。
逆に下位は福岡県が2,020、福井県が1,966。
埼玉県と福井県では10.35倍の開きです。
全国平均9,117円は、高校の塾・予備校の8,087円を上回りました。
高校生より小学生以下のほうが、塾にお金がかかっていることになります。
上位は埼玉・神奈川・東京・千葉と首都圏が独占し、関東の平均14,521円は2位の近畿11,727円を引き離しました。
中学受験の広がりが、この数字を押し上げていると考えられます。
一方で最下位は中部5,967円。
同じ塾でも、高校生向けでは中部が上位に入っていました。
いつから塾に通い始めるかが、地域によってはっきり分かれています。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が14,521円で最も高く、中部9県が5,967円で最も低くなります。
近畿7府県11,727円と四国4県10,272円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
小学生までの塾の費用が少ない下位5県
小学生までの塾の費用が少ない下位5県です。
47位の新潟県は2,423円、46位の島根県は2,930円、45位の福井県は3,173円でした。
1位の埼玉県とは19,117円の差があります。
44位は青森県で3,289円、43位は岩手県で3,771円、42位は福岡県で3,833円と続きます。
最も少ない県は2,423円。
上位の県とは8.9倍の開きがありました。
47都道府県の中央値は7,825円、平均は9,117円です。
47位の新潟県は平均を6,694円下回りました。
47位の新潟県は1位の埼玉県の11.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると8.89倍の開きです。
46位との差は507円、45位との差は750円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1,410円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均9,117円を下回りました。
47位から43位までの幅は1,348円です。
新潟県は高校補習教育・予備校への支出では中位位です。
全国の値は9,117円なので、47位はこれを6,694円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの幼児・小学校補習教育への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 10,187円 |
| 青森県 | 3,289円 |
| 岩手県 | 3,771円 |
| 宮城県 | 9,417円 |
| 秋田県 | 3,980円 |
| 山形県 | 10,498円 |
| 福島県 | 5,269円 |
| 茨城県 | 6,318円 |
| 栃木県 | 9,601円 |
| 群馬県 | 5,328円 |
| 埼玉県 | 21,540円 |
| 千葉県 | 17,219円 |
| 東京都 | 20,406円 |
| 神奈川県 | 21,237円 |
| 新潟県 | 2,423円 |
| 富山県 | 6,537円 |
| 石川県 | 6,697円 |
| 福井県 | 3,173円 |
| 山梨県 | 6,505円 |
| 長野県 | 6,185円 |
| 岐阜県 | 4,439円 |
| 静岡県 | 5,456円 |
| 愛知県 | 12,287円 |
| 三重県 | 6,660円 |
| 滋賀県 | 10,533円 |
| 京都府 | 14,570円 |
| 大阪府 | 9,244円 |
| 兵庫県 | 14,340円 |
| 奈良県 | 16,593円 |
| 和歌山県 | 10,152円 |
| 鳥取県 | 4,795円 |
| 島根県 | 2,930円 |
| 岡山県 | 13,473円 |
| 広島県 | 14,773円 |
| 山口県 | 8,276円 |
| 徳島県 | 15,964円 |
| 香川県 | 7,689円 |
| 愛媛県 | 5,640円 |
| 高知県 | 11,794円 |
| 福岡県 | 3,833円 |
| 佐賀県 | 12,684円 |
| 長崎県 | 4,409円 |
| 熊本県 | 9,850円 |
| 大分県 | 6,445円 |
| 宮崎県 | 5,650円 |
| 鹿児島県 | 7,825円 |
| 沖縄県 | 8,609円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは埼玉県です。
次いで神奈川県、東京都、千葉県、奈良県が続きます。
淡いのは新潟県、島根県、福井県でした。
47都道府県の平均は9,117円、中央値は7,825円です。
埼玉県の21,540円は平均を12,423円上回ります。
1位と47位の差は19,117円、倍率にすると8.89倍でした。
高校補習教育・予備校への支出で並べ替えると埼玉県が20,341で最も高く、開きは10.35倍になります。
主指標で1位の埼玉県は高校補習教育・予備校への支出では1位、高校補習教育・予備校への支出で1位の埼玉県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの幼児・小学校補習教育への支出(円) | 地方 | 高校補習教育・予備校への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 埼玉県 | 21540 | 関東 | 20341 |
| 2 | 神奈川県 | 21237 | 関東 | 15584 |
| 3 | 東京都 | 20406 | 関東 | 18591 |
| 4 | 千葉県 | 17219 | 関東 | 18608 |
| 5 | 奈良県 | 16593 | 近畿 | 9049 |
| 6 | 徳島県 | 15964 | 四国 | 14689 |
| 7 | 広島県 | 14773 | 中国 | 9712 |
| 8 | 京都府 | 14570 | 近畿 | 3366 |
| 9 | 兵庫県 | 14340 | 近畿 | 11540 |
| 10 | 岡山県 | 13473 | 中国 | 11828 |
| 11 | 佐賀県 | 12684 | 九州 | 6073 |
| 12 | 愛知県 | 12287 | 中部 | 8777 |
| 13 | 高知県 | 11794 | 四国 | 6884 |
| 14 | 滋賀県 | 10533 | 近畿 | 9677 |
| 15 | 山形県 | 10498 | 東北 | 5962 |
| 16 | 北海道 | 10187 | 北海道 | 2145 |
| 17 | 和歌山県 | 10152 | 近畿 | 9845 |
| 18 | 熊本県 | 9850 | 九州 | 9568 |
| 19 | 栃木県 | 9601 | 関東 | 18507 |
| 20 | 宮城県 | 9417 | 東北 | 4504 |
| 21 | 大阪府 | 9244 | 近畿 | 8637 |
| 22 | 沖縄県 | 8609 | 九州 | 5767 |
| 23 | 山口県 | 8276 | 中国 | 3808 |
| 24 | 鹿児島県 | 7825 | 九州 | 6560 |
| 25 | 香川県 | 7689 | 四国 | 6097 |
| 26 | 石川県 | 6697 | 中部 | 9186 |
| 27 | 三重県 | 6660 | 近畿 | 6097 |
| 28 | 富山県 | 6537 | 中部 | 10667 |
| 29 | 山梨県 | 6505 | 中部 | 6344 |
| 30 | 大分県 | 6445 | 九州 | 2203 |
| 31 | 茨城県 | 6318 | 関東 | 2833 |
| 32 | 長野県 | 6185 | 中部 | 5027 |
| 33 | 宮崎県 | 5650 | 九州 | 4437 |
| 34 | 愛媛県 | 5640 | 四国 | 12005 |
| 35 | 静岡県 | 5456 | 中部 | 4869 |
| 36 | 群馬県 | 5328 | 関東 | 11458 |
| 37 | 福島県 | 5269 | 東北 | 8537 |
| 38 | 鳥取県 | 4795 | 中国 | 5503 |
| 39 | 岐阜県 | 4439 | 中部 | 15814 |
| 40 | 長崎県 | 4409 | 九州 | 4399 |
| 41 | 秋田県 | 3980 | 東北 | 3037 |
| 42 | 福岡県 | 3833 | 九州 | 2020 |
| 43 | 岩手県 | 3771 | 東北 | 2792 |
| 44 | 青森県 | 3289 | 東北 | 3396 |
| 45 | 福井県 | 3173 | 中部 | 1966 |
| 46 | 島根県 | 2930 | 中国 | 6634 |
| 47 | 新潟県 | 2423 | 中部 | 4723 |
このグラフについての豆知識
高校生より多い
幼児・小学校の補習教育への支出は全国平均で年9,117円。
通信教育もこの項目にふくまれます。
中学生・高校生向けの塾は別の項目に入ります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の埼玉県は21,540円、47位の新潟県は2,423円。
差は19,117円、倍率にすると8.89倍です。
中央値は7,825円、平均は9,117円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では1,292円の差でした。
高校補習教育・予備校への支出で並べ替えると開きは10.35倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの幼児・小学校補習教育への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 10498 | 青森県 3289 |
| 関東 | 埼玉県 21540 | 群馬県 5328 |
| 中部 | 愛知県 12287 | 新潟県 2423 |
| 近畿 | 奈良県 16593 | 三重県 6660 |
| 中国 | 広島県 14773 | 島根県 2930 |
| 四国 | 徳島県 15964 | 愛媛県 5640 |
| 九州 | 佐賀県 12684 | 福岡県 3833 |
まとめ
1世帯が1年間に払う小学生までの塾の費用を47都道府県で比べると、最も高い埼玉県で21,540円、最も低い新潟県で2,423円でした。
その差は19,117円、倍率にすると8.89倍です。
47都道府県の中央値は7,825円、平均は9,117円でした。
全国の値は9,117円です。
高校補習教育・予備校への支出で並べ替えると開きは10.35倍になり、主指標で1位の埼玉県はその見方では1位に位置します。
読むときの注意点を3つ挙げます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、子どもの有無をふくめた全世帯の平均であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
高校補習教育・予備校への支出では埼玉県が20,341で最も高く、主指標で1位の埼玉県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が14,521円で最も高く、中部9県が5,967円で最も低くなりました。
高校の塾・予備校の費用や幼児教育費用とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 幼児や小学生が通う塾・通信教育への支出。中学生や高校生向けは別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 幼児や小学生が通う塾・通信教育への支出。
中学生や高校生向けは別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
