日本の国土のおよそ3分の2は森林です。
その面積を県ごとに見ると、北海道だけで全国の2割を超えます。
ここでは国有林と民有林を合わせた広さを見ていきます。
割合で見た記事とは順位が入れかわるので、あわせて読むと土地の姿がつかめます。
使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2019年)のデータです。
全国2,443万ヘクタールのうち、北海道が531万ヘクタールで21.7%を占めます。
最も狭い大阪府の5万6,961ヘクタールとは93.3倍の開きです。
47都道府県の単純平均
519,915ヘクタール
森林面積(2019年)
最も多い 北海道
5,313,034ヘクタール
最も少ない 大阪府
56,961ヘクタール
森林が広い5道県
森林が広い上位5道県です。
北海道は531万3,034ヘクタール、岩手県は114万190ヘクタール、長野県は102万1,559ヘクタール、福島県は93万7,613ヘクタール、岐阜県は83万8,589ヘクタールでした。
北海道は2位の岩手県の4.7倍あります。
6位以下は秋田県81万7,659ヘクタール、新潟県79万8,655ヘクタール、山形県64万3,605ヘクタールと続きます。
上位3道県で全国の30.6パーセント、上位10道県で52.1パーセントを占めます。
森林の広さは、県の面積だけでは決まりません
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は森林の面積の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
森林が広い県は、単に面積が大きい県なのでしょうか。
上位を見ると北海道、岩手県、長野県、福島県、岐阜県。
総面積の順位で言えば北海道1位、岩手2位、福島3位、長野4位、新潟5位です。
上位の顔ぶれはおおむね重なりますが、順番は入れ替わります。
長野県は総面積4位ながら森林では3位、岐阜県は総面積7位ながら森林では5位。
山がちな県ほど、面積のわりに森林が広くなります。
人口との相関係数はマイナス0.01。
人口とはまったく関係なく並びます。
「数」のランキングでは人口の多い都府県が上位を占めるのがふつうですが、面積の指標ではその法則が働きません。
人口10万人あたりで割り直すと差はさらに開きます。
人口あたりで見ると北海道は10万5,354ヘクタール、東京都は537ヘクタール。
196倍の差です。
北海道の1人あたりの森林は、東京都の200倍近くあることになります。
地方別に見ると、北海道が21.7パーセント、東北6県が18.6パーセント、中部9県も18.6パーセント。
この3地方だけで全国の6割近くを占めます。
逆に関東7都県は5.7パーセントで、四国4県の5.7パーセントと並びます。
人口が3分の1集まる関東と、人口4パーセントの四国が同じ森林面積というのは、この指標ならではの並びです。
実数で見ると順位は変わる
森林が狭い5都府県
森林が狭い下位5都府県です。
大阪府は5万6,961ヘクタール、東京都は7万6,160ヘクタール、香川県は8万7,077ヘクタール、神奈川県は9万3,442ヘクタール、沖縄県は10万6,409ヘクタールでした。
北海道の531万ヘクタールとは93.3倍の差があります。
沖縄県が43位に入るのは、県の面積が小さいことによります。
ただし森林率で見ると沖縄県は決して低くありません。
面積の順位と割合の順位は別のものになります。
10万ヘクタールを下回るのは4都府県。
大阪府、東京都、神奈川県という大都市圏が並びます。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、北海道が最も大きくなります。
北海道が全国の21.7パーセント、東北6県が18.6パーセント、中部9県が18.6パーセント、九州・沖縄8県が11.3パーセントと続きます。
少ないほうは中国5県が9.5パーセント、近畿7府県が8.9パーセント、四国4県が5.7パーセント、関東7都県が5.7パーセントでした。
1道だけの北海道が、6県ある東北や9県ある中部を上回ります。
関東7都県の5.7パーセントは、四国4県とほぼ同じ水準です。
関東には栃木県33万8,814ヘクタールや群馬県40万7,081ヘクタールといった森林の広い県もありますが、東京都と神奈川県、埼玉県、千葉県が押し下げています。
地図で見る
| 項目 | 森林面積 |
|---|---|
| 北海道 | 5,313,034ヘクタール |
| 青森県 | 613,319ヘクタール |
| 岩手県 | 1,140,190ヘクタール |
| 宮城県 | 403,665ヘクタール |
| 秋田県 | 817,659ヘクタール |
| 山形県 | 643,605ヘクタール |
| 福島県 | 937,613ヘクタール |
| 茨城県 | 197,837ヘクタール |
| 栃木県 | 338,814ヘクタール |
| 群馬県 | 407,081ヘクタール |
| 埼玉県 | 119,259ヘクタール |
| 千葉県 | 155,129ヘクタール |
| 東京都 | 76,160ヘクタール |
| 神奈川県 | 93,442ヘクタール |
| 新潟県 | 798,655ヘクタール |
| 富山県 | 240,531ヘクタール |
| 石川県 | 277,598ヘクタール |
| 福井県 | 309,847ヘクタール |
| 山梨県 | 347,359ヘクタール |
| 長野県 | 1,021,559ヘクタール |
| 岐阜県 | 838,589ヘクタール |
| 静岡県 | 488,352ヘクタール |
| 愛知県 | 217,531ヘクタール |
| 三重県 | 370,850ヘクタール |
| 滋賀県 | 203,570ヘクタール |
| 京都府 | 342,114ヘクタール |
| 大阪府 | 56,961ヘクタール |
| 兵庫県 | 562,314ヘクタール |
| 奈良県 | 283,671ヘクタール |
| 和歌山県 | 360,113ヘクタール |
| 鳥取県 | 257,355ヘクタール |
| 島根県 | 523,260ヘクタール |
| 岡山県 | 484,721ヘクタール |
| 広島県 | 610,059ヘクタール |
| 山口県 | 436,534ヘクタール |
| 徳島県 | 312,858ヘクタール |
| 香川県 | 87,077ヘクタール |
| 愛媛県 | 399,954ヘクタール |
| 高知県 | 591,873ヘクタール |
| 福岡県 | 221,842ヘクタール |
| 佐賀県 | 110,501ヘクタール |
| 長崎県 | 241,657ヘクタール |
| 熊本県 | 457,635ヘクタール |
| 大分県 | 448,629ヘクタール |
| 宮崎県 | 584,379ヘクタール |
| 鹿児島県 | 584,839ヘクタール |
| 沖縄県 | 106,409ヘクタール |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
次いで岩手県、長野県、福島県、岐阜県が続きます。
淡いのは大阪府と東京都、神奈川県、香川県、沖縄県でした。
東日本の内陸が濃く、都市圏と瀬戸内が淡いという分布になります。
47都道府県の平均は51万9,915ヘクタール、中央値は37万850ヘクタールです。
北海道の531万ヘクタールは平均の10.2倍にあたります。
上位3道県で30.6パーセント、10万ヘクタールを下回るのが4都府県。
1位と47位で93.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 森林面積(ヘクタール) | 地方 | 人口10万人あたりの森林面積 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 5313034 | 北海道 | 105354.63 |
| 2 | 岩手県 | 1140190 | 東北 | 99579.91 |
| 3 | 長野県 | 1021559 | 中部 | 51412.13 |
| 4 | 福島県 | 937613 | 東北 | 53793.06 |
| 5 | 岐阜県 | 838589 | 中部 | 43767.69 |
| 6 | 秋田県 | 817659 | 東北 | 91154.85 |
| 7 | 新潟県 | 798655 | 中部 | 38049.31 |
| 8 | 山形県 | 643605 | 東北 | 63660.24 |
| 9 | 青森県 | 613319 | 東北 | 52645.41 |
| 10 | 広島県 | 610059 | 中国 | 22478.22 |
| 11 | 高知県 | 591873 | 四国 | 90224.54 |
| 12 | 鹿児島県 | 584839 | 九州 | 38174.87 |
| 13 | 宮崎県 | 584379 | 九州 | 56571.06 |
| 14 | 兵庫県 | 562314 | 近畿 | 10536.14 |
| 15 | 島根県 | 523260 | 中国 | 81504.67 |
| 16 | 静岡県 | 488352 | 中部 | 13846.1 |
| 17 | 岡山県 | 484721 | 中国 | 26473.02 |
| 18 | 熊本県 | 457635 | 九州 | 26967.3 |
| 19 | 大分県 | 448629 | 九州 | 41348.29 |
| 20 | 山口県 | 436534 | 中国 | 34077.6 |
| 21 | 群馬県 | 407081 | 関東 | 21538.68 |
| 22 | 宮城県 | 403665 | 東北 | 17956.63 |
| 23 | 愛媛県 | 399954 | 四国 | 31344.36 |
| 24 | 三重県 | 370850 | 近畿 | 21674.46 |
| 25 | 和歌山県 | 360113 | 近畿 | 40921.93 |
| 26 | 山梨県 | 347359 | 中部 | 43913.91 |
| 27 | 京都府 | 342114 | 近畿 | 13575.95 |
| 28 | 栃木県 | 338814 | 関東 | 17974.22 |
| 29 | 徳島県 | 312858 | 四国 | 45672.7 |
| 30 | 福井県 | 309847 | 中部 | 41927.88 |
| 31 | 奈良県 | 283671 | 近畿 | 22075.56 |
| 32 | 石川県 | 277598 | 中部 | 25282.15 |
| 33 | 鳥取県 | 257355 | 中国 | 48466.1 |
| 34 | 長崎県 | 241657 | 九州 | 19301.68 |
| 35 | 富山県 | 240531 | 中部 | 24125.48 |
| 36 | 福岡県 | 221842 | 九州 | 4356.68 |
| 37 | 愛知県 | 217531 | 中部 | 2915.97 |
| 38 | 滋賀県 | 203570 | 近畿 | 14519.97 |
| 39 | 茨城県 | 197837 | 関東 | 7050.5 |
| 40 | 千葉県 | 155129 | 関東 | 2481.67 |
| 41 | 埼玉県 | 119259 | 関東 | 1626.55 |
| 42 | 佐賀県 | 110501 | 九州 | 14022.97 |
| 43 | 沖縄県 | 106409 | 九州 | 7258.46 |
| 44 | 神奈川県 | 93442 | 関東 | 1012.92 |
| 45 | 香川県 | 87077 | 四国 | 9495.86 |
| 46 | 東京都 | 76160 | 関東 | 537.17 |
| 47 | 大阪府 | 56961 | 近畿 | 650.46 |
このグラフについての豆知識
国土の3分の2が森林
全国の森林面積は2,443万6,003ヘクタール。
日本の国土はおよそ3,780万ヘクタールなので、およそ3分の2が森林ということになります。
47都道府県の平均は51万9,915ヘクタールですが、中央値は37万850ヘクタール。
平均のほうが大きいのは、北海道が全体を引き上げているためです。
最も広い北海道の531万3,034ヘクタールは、九州7県の森林を合わせた面積を上回ります。
国有林と民有林を合わせた数字
この指標は国有林と民有林を合わせた森林の面積です。
所有者による区別はしていません。
また、林野面積のうち森林にあたる部分です。
林野には森林以外の草生地も含まれるため、林野面積とは一致しません。
数字は2019年のものです。
10年前とくらべると
全国の森林の面積は、2009年の24,461,631ヘクタールから2019年の24,436,003ヘクタールへ、この10年でほとんど変わっていません。
10年前も先頭は北海道です。
顔ぶれは変わりませんでした。
県別では茨城県の5%増が最大です。
順位の並びがにている記事
森林の面積の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【都道府県の面積】ランキング、最大と最小では約44倍の差がありますで、順位相関は0.94でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【人口密度・国勢調査2025】全国330人、差は102倍(順位相関-0.78)です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た森林面積
| 地方 | 最も多い(ヘクタール) | 最も少ない(ヘクタール) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 1140190 | 宮城県 403665 |
| 関東 | 群馬県 407081 | 東京都 76160 |
| 中部 | 長野県 1021559 | 愛知県 217531 |
| 近畿 | 兵庫県 562314 | 大阪府 56961 |
| 中国 | 広島県 610059 | 鳥取県 257355 |
| 四国 | 高知県 591873 | 香川県 87077 |
| 九州 | 鹿児島県 584839 | 沖縄県 106409 |
まとめ
森林の面積を47都道府県で比べると、最も広い北海道で531万3,034ヘクタール、最も狭い大阪府で5万6,961ヘクタールでした。
北海道だけで全国の21.7パーセントを占めます。
森林の面積を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、国有林と民有林を合わせた数字であること。
2つ目は、林野面積とは一致しないこと。
3つ目は2019年の数字であることです。
人口との相関係数はマイナス0.01。
面積の指標なので、人口の多い都府県が上位を占めるという「数」のランキングの法則が働きません。
人口10万人あたりで割ると北海道10万5,354ヘクタール、東京都537ヘクタールで196倍の差になります。
森林率や総面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2019年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードB1106(森林面積)の2019年の値。国有林と民有林を合わせた面積。林野面積のうち森林にあたる部分。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードB1106(森林面積)の2019年の値。
国有林と民有林を合わせた面積。
林野面積のうち森林にあたる部分。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
