鍋やフライパン、食器などに、1世帯はひと月いくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
茨城県が3,333円で1位。
47都道府県の平均は2,456円、中央値は2,417円です。
1位と47位の差は2.23倍、消費支出に占める割合で見ると1.91倍でした。
金額そのものと、消費支出に占める割合の両方から見ていきます。
47都道府県の単純平均
2,456円
1か月の家事雑貨への支出(2024年)
最も多い 茨城県
3,333円
最も少ない 和歌山県
1,493円
家事雑貨への支出が多い上位5県
家事雑貨への支出が多い上位5県です。
茨城県は3,333円、群馬県は3,291円、佐賀県は2,960円でした。
茨城県は2位の群馬県の1.01倍です。
4位は埼玉県で2,923円、5位は奈良県で2,920円。
6位以下は千葉県、栃木県、岐阜県と続きました。
47都道府県の平均は2,456円、中央値は2,417円です。
1位の茨城県は平均を877円上回り、平均の1.36倍にあたります。
2位と3位の差は331円、3位と4位の差は37円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の茨城県は39,996円ほどになります。
上位5県の平均は3,085円で、47都道府県の平均を629円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は413円あります。
中央値と比べると1位は1.38倍でした。
上位は北関東と北陸の県でした。
全国の平均を3割以上上回ります。
1位の茨城県と5位の奈良県の差は413円、1位と8位の差は502円でした。
消費支出に占める割合で見ます
以下は、1世帯当たりの家事雑貨への支出にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は佐賀県の1.3パーセント、2位は群馬県1.24パーセント、3位は茨城県1.23パーセント。
4位以下は埼玉県、奈良県と続きます。
逆に割合の下位は島根県0.78パーセント、和歌山県0.68パーセント。
佐賀県と和歌山県では1.91倍の開きです。
47都道府県の平均は0.99パーセントでした。
消費支出に占める割合で見ると、別の県が上位に来ます。
家事雑貨は金額が小さく、年による振れも大きい費目です。
家事雑貨には食器、台所用品、清掃用具などが含まれます。
世帯の人数が多いほど買う量も増えます。
来客の多い地域では、食器や台所用品をそろえる機会も増えると考えられます。
地方別に県の平均を出すと、関東7都県が2,939円で最も高く、北海道が2,061円で最も低くなります。
中部9県2,565円と近畿7府県2,380円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
家事雑貨への支出が少ない下位5県
家事雑貨への支出が少ない下位5県です。
47位の和歌山県は1,493円、46位の大分県は1,987円、45位の島根県は2,035円でした。
1位の茨城県とは2.23倍の差があります。
44位は秋田県で2,042円、43位は北海道で2,061円、42位は宮崎県で2,068円と続きます。
下位は近畿の県でした。
全国の平均を4割ほど下回ります。
47位の和歌山県は平均の60.8パーセント、中央値の61.8パーセントにあたります。
平均との差は963円でした。
1位と47位の差は月あたり1,840円。
1年に直すと22,080円の開きになります。
46位との差は494円、45位との差は542円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は1,924円。
47都道府県の平均を532円下回り、上位5県との差は1,162円になります。
47位の和歌山県と43位の北海道の差は568円です。
下位のほうは金額が近く、順位は僅差で決まりました。
地方別に見る
家事雑貨への支出は、地域によって差があります。
地方別に県の平均を出すと、関東7都県が2,939円で最も高くなります。
次いで中部9県が2,565円、近畿7府県が2,380円、東北6県が2,331円と続きました。
低いほうは九州・沖縄8県が2,320円、中国5県が2,295円、四国4県が2,257円、北海道が2,061円でした。
消費支出に占める割合で見ると並びが変わります。
関東7都県が1.11パーセント、九州・沖縄8県が1.02パーセント、四国4県が0.98パーセントの順に高く、最も低いのは中国5県が0.91パーセントです。
地図で見る
| 項目 | 1か月の家事雑貨への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,061円 |
| 青森県 | 2,233円 |
| 岩手県 | 2,396円 |
| 宮城県 | 2,512円 |
| 秋田県 | 2,042円 |
| 山形県 | 2,251円 |
| 福島県 | 2,554円 |
| 茨城県 | 3,333円 |
| 栃木県 | 2,875円 |
| 群馬県 | 3,291円 |
| 埼玉県 | 2,923円 |
| 千葉県 | 2,886円 |
| 東京都 | 2,546円 |
| 神奈川県 | 2,719円 |
| 新潟県 | 2,611円 |
| 富山県 | 2,557円 |
| 石川県 | 2,309円 |
| 福井県 | 2,466円 |
| 山梨県 | 2,657円 |
| 長野県 | 2,732円 |
| 岐阜県 | 2,831円 |
| 静岡県 | 2,417円 |
| 愛知県 | 2,503円 |
| 三重県 | 2,552円 |
| 滋賀県 | 2,775円 |
| 京都府 | 2,080円 |
| 大阪府 | 2,311円 |
| 兵庫県 | 2,530円 |
| 奈良県 | 2,920円 |
| 和歌山県 | 1,493円 |
| 鳥取県 | 2,463円 |
| 島根県 | 2,035円 |
| 岡山県 | 2,389円 |
| 広島県 | 2,271円 |
| 山口県 | 2,317円 |
| 徳島県 | 2,410円 |
| 香川県 | 2,269円 |
| 愛媛県 | 2,227円 |
| 高知県 | 2,120円 |
| 福岡県 | 2,138円 |
| 佐賀県 | 2,960円 |
| 長崎県 | 2,534円 |
| 熊本県 | 2,180円 |
| 大分県 | 1,987円 |
| 宮崎県 | 2,068円 |
| 鹿児島県 | 2,365円 |
| 沖縄県 | 2,331円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは茨城県です。
次いで群馬県、佐賀県、埼玉県、奈良県が続きます。
淡いのは和歌山県、大分県、島根県でした。
47都道府県の平均は2,456円、中央値は2,417円です。
茨城県の3,333円は平均の1.36倍にあたります。
1位と47位で2.23倍の開きがありました。
金額の差は月あたり1,840円です。
消費支出に占める割合で見ると佐賀県が1.3パーセントで最も高く、開きは1.91倍になります。
金額1位の茨城県は割合では3位、割合1位の佐賀県は金額では3位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の家事雑貨への支出(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 茨城県 | 3333 | 関東 | 1.23 |
| 2 | 群馬県 | 3291 | 関東 | 1.24 |
| 3 | 佐賀県 | 2960 | 九州 | 1.3 |
| 4 | 埼玉県 | 2923 | 関東 | 1.16 |
| 5 | 奈良県 | 2920 | 近畿 | 1.12 |
| 6 | 千葉県 | 2886 | 関東 | 1.05 |
| 7 | 栃木県 | 2875 | 関東 | 1.11 |
| 8 | 岐阜県 | 2831 | 中部 | 1.1 |
| 9 | 滋賀県 | 2775 | 近畿 | 0.99 |
| 10 | 長野県 | 2732 | 中部 | 1.04 |
| 11 | 神奈川県 | 2719 | 関東 | 1.02 |
| 12 | 山梨県 | 2657 | 中部 | 1.02 |
| 13 | 新潟県 | 2611 | 中部 | 1 |
| 14 | 富山県 | 2557 | 中部 | 0.9 |
| 15 | 福島県 | 2554 | 東北 | 1 |
| 16 | 三重県 | 2552 | 近畿 | 1.1 |
| 17 | 東京都 | 2546 | 関東 | 0.97 |
| 18 | 長崎県 | 2534 | 九州 | 1.07 |
| 19 | 兵庫県 | 2530 | 近畿 | 0.99 |
| 20 | 宮城県 | 2512 | 東北 | 1 |
| 21 | 愛知県 | 2503 | 中部 | 0.98 |
| 22 | 福井県 | 2466 | 中部 | 0.93 |
| 23 | 鳥取県 | 2463 | 中国 | 0.88 |
| 24 | 静岡県 | 2417 | 中部 | 0.95 |
| 25 | 徳島県 | 2410 | 四国 | 1 |
| 26 | 岩手県 | 2396 | 東北 | 0.95 |
| 27 | 岡山県 | 2389 | 中国 | 1.02 |
| 28 | 鹿児島県 | 2365 | 九州 | 1.06 |
| 29 | 沖縄県 | 2331 | 九州 | 1.09 |
| 30 | 山口県 | 2317 | 中国 | 0.98 |
| 31 | 大阪府 | 2311 | 近畿 | 0.95 |
| 32 | 石川県 | 2309 | 中部 | 0.83 |
| 33 | 広島県 | 2271 | 中国 | 0.89 |
| 34 | 香川県 | 2269 | 四国 | 0.96 |
| 35 | 山形県 | 2251 | 東北 | 0.88 |
| 36 | 青森県 | 2233 | 東北 | 1.07 |
| 37 | 愛媛県 | 2227 | 四国 | 1 |
| 38 | 熊本県 | 2180 | 九州 | 0.93 |
| 39 | 福岡県 | 2138 | 九州 | 0.96 |
| 40 | 高知県 | 2120 | 四国 | 0.96 |
| 41 | 京都府 | 2080 | 近畿 | 0.87 |
| 42 | 宮崎県 | 2068 | 九州 | 0.97 |
| 43 | 北海道 | 2061 | 北海道 | 0.91 |
| 44 | 秋田県 | 2042 | 東北 | 0.85 |
| 45 | 島根県 | 2035 | 中国 | 0.78 |
| 46 | 大分県 | 1987 | 九州 | 0.82 |
| 47 | 和歌山県 | 1493 | 近畿 | 0.68 |
このグラフについての豆知識
家事雑貨に入るもの
家事雑貨には食器、台所用品、清掃用具、キッチン用品などが含まれます。
家具や家電は別区分です。
1つずつは安いものですが、買う機会は多く、世帯の人数によって必要な量も変わります。
家計調査とは対象が違う
当サイトには「1世帯が1年間に払う◯◯代」という記事もありますが、あちらは家計調査がもとで、対象は県庁所在市です。
この記事の全国家計構造調査は都道府県の全域が対象になります。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
また標本調査による推計値なので、金額が小さく買う頻度の低い品目ほど、年による振れが大きくなります。
数字の開き
1位の茨城県は3,333円、47位の和歌山県は1,493円。
両者の間には2.23倍、金額にして月1,840円の開きがあります。
47都道府県の平均は2,456円、中央値は2,417円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると佐賀県が1.3パーセントで最も高く、平均は0.99パーセント。
開きは1.91倍になります。
順位の並びがにている記事
1世帯当たりの家事雑貨への支出とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
0.68という高い相関を示したのが【手取りの収入】可処分所得の平均は1か月38万7,079円でした。
最も食い違ったのは【高齢者の一人暮らし】は6世帯に1世帯という県も、47都道府県で割合を比較(順位相関-0.64)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た1か月の家事雑貨への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 2554 | 秋田県 2042 |
| 関東 | 茨城県 3333 | 東京都 2546 |
| 中部 | 岐阜県 2831 | 石川県 2309 |
| 近畿 | 奈良県 2920 | 和歌山県 1493 |
| 中国 | 鳥取県 2463 | 島根県 2035 |
| 四国 | 徳島県 2410 | 高知県 2120 |
| 九州 | 佐賀県 2960 | 大分県 1987 |
まとめ
1か月の家事雑貨への支出を47都道府県で比べると、最も高い茨城県で3,333円、最も低い和歌山県で1,493円でした。
1位と47位の差は2.23倍です。
47都道府県の平均は2,456円、中央値は2,417円。
1位と47位の金額の差は月あたり1,840円、1年で22,080円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは1.91倍でした。
1世帯当たりの家事雑貨への支出の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、1世帯あたりひと月の平均額であること。
2つ目は、金額が小さく年による振れがあること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では佐賀県が1.3パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと関東7都県が2,939円で最も高く、消費支出に占める割合では関東7都県が1.11パーセントで最も高くなりました。
紙製品や家事用消耗品への支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【1か月の紙製品代】平均448円、差は1.58倍と最小級
- 【家事用消耗品に使う金額】1か月の平均は2,689円、1.48倍
- 【家電と家具に使う金額】1か月の平均は2,888円
- 【洗剤に使う金額】1か月の平均は668円、1.61倍
- 【家具・家事用品の費用】1か月の平均は1万98円
- 【水まわりの改修】全国545万9,800戸、リフォームで最多
出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010404)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010404)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
