人間ドックや健康診断に、1世帯あたり年間いくら払っているのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。
このランキングは、総務省統計局の「家計調査」をもとにしています。
2023年から2025年までの3年間の平均を使い、人間ドックなどの受診料として払った金額を都道府県ごとに見ていきます。
全国平均は4,017円、中央値は3,523円。
最も支出額が多い長野県は10,562円で、最も少ない県の1,152円との差は9,410円です。
金額を比べると、約9.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
4,017円
1世帯当たりの人間ドック等受診料への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 長野県
10,562円
最も少ない 長崎県
1,152円
人間ドックなどの受診料が多い上位5県
人間ドックなどの受診料が多い上位5県です。
長野県は10,562円、熊本県は8,457円、山梨県は7,862円でした。
1位と2位の差は2,105円です。
4位は茨城県で7,544円、5位は栃木県で6,626円。
上位5はいずれも47都道府県の平均4,017円を上回りました。
1位の長野県は平均を6,545円上回りました。
中央値の3,523円と比べると7,039円高く、平均に対する比では2.63倍にあたります。
6位以下は奈良県で6,425円、千葉県で5,723円、埼玉県で5,717円と続きました。
2位と3位の差は595円、3位と4位の差は318円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は909円でした。
1位から5位までの幅は3,936円、1位から8位までの幅は4,845円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
長野県は医科診療代への支出でも18位に入っています。
全国の値は4,017円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は長野県の1万562円。
2位の熊本県8,457円に1.2倍の差をつけました。
医科の診療代と並べて見ます
ここからは統計から離れて、この結果をどう読むかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、ほかの指標と突き合わせて立てた推測です。
医科診療代への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の56,859、2位は埼玉県の55,359、3位は愛知県の52,972。
4位以下は広島県、京都府と続きます。
逆に下位は新潟県が35,243、高知県が34,992。
東京都と高知県では1.62倍の開きです。
医科の診療代は1.6倍、歯科は4.1倍でした。
人間ドックは9.2倍です。
人間ドックには保険が使えません。
費用は全額が自己負担で、受けるかどうかも自分で決めます。
制度で値段が決まっている医科の診療代とは、性格がまったく違う支出です。
1位は長野県1万562円。
長野県は健康づくりの取り組みで知られ、検診を受ける習慣が根づいた土地です。
最下位は長崎県1,152円、46位は青森県1,467円、45位は石川県1,689円。
地方別では関東5,259円が1位、北海道2,080円が最下位でした。
同じ「医療にかけるお金」でも、治すためのお金は全国でそろい、備えるためのお金は地域で9倍に開きます。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が5,259円で最も高く、北海道が2,080円で最も低くなります。
中部9県4,743円と近畿7府県4,328円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
人間ドックなどの受診料が少ない下位5県
人間ドックなどの受診料が少ない下位5県です。
47位の長崎県は1,152円、46位の青森県は1,467円、45位の石川県は1,689円でした。
1位の長野県とは9,410円の差があります。
44位は山口県で1,992円、43位は北海道で2,080円、42位は山形県で2,380円と続きます。
最も少ない県は1,152円。
上位の県とは9.2倍の開きがありました。
47都道府県の中央値は3,523円、平均は4,017円です。
47位の長崎県は平均を2,865円下回りました。
47位の長崎県は1位の長野県の10.9パーセントにあたる水準で、倍率にすると9.17倍の開きです。
46位との差は315円、45位との差は537円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1,228円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均4,017円を下回りました。
47位から43位までの幅は928円です。
長崎県は医科診療代への支出では中位位です。
全国の値は4,017円なので、47位はこれを2,865円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの人間ドック等受診料への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,080円 |
| 青森県 | 1,467円 |
| 岩手県 | 2,844円 |
| 宮城県 | 2,927円 |
| 秋田県 | 3,212円 |
| 山形県 | 2,380円 |
| 福島県 | 3,524円 |
| 茨城県 | 7,544円 |
| 栃木県 | 6,626円 |
| 群馬県 | 3,698円 |
| 埼玉県 | 5,717円 |
| 千葉県 | 5,723円 |
| 東京都 | 3,523円 |
| 神奈川県 | 3,985円 |
| 新潟県 | 4,570円 |
| 富山県 | 3,336円 |
| 石川県 | 1,689円 |
| 福井県 | 3,010円 |
| 山梨県 | 7,862円 |
| 長野県 | 10,562円 |
| 岐阜県 | 4,069円 |
| 静岡県 | 4,172円 |
| 愛知県 | 3,417円 |
| 三重県 | 4,490円 |
| 滋賀県 | 5,524円 |
| 京都府 | 5,284円 |
| 大阪府 | 2,829円 |
| 兵庫県 | 3,167円 |
| 奈良県 | 6,425円 |
| 和歌山県 | 2,580円 |
| 鳥取県 | 3,851円 |
| 島根県 | 3,536円 |
| 岡山県 | 5,569円 |
| 広島県 | 3,738円 |
| 山口県 | 1,992円 |
| 徳島県 | 2,998円 |
| 香川県 | 2,962円 |
| 愛媛県 | 2,507円 |
| 高知県 | 3,376円 |
| 福岡県 | 2,723円 |
| 佐賀県 | 3,005円 |
| 長崎県 | 1,152円 |
| 熊本県 | 8,457円 |
| 大分県 | 2,803円 |
| 宮崎県 | 3,284円 |
| 鹿児島県 | 4,692円 |
| 沖縄県 | 3,912円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは長野県です。
次いで熊本県、山梨県、茨城県、栃木県が続きます。
淡いのは長崎県、青森県、石川県でした。
47都道府県の平均は4,017円、中央値は3,523円です。
長野県の10,562円は平均を6,545円上回ります。
1位と47位の差は9,410円、倍率にすると9.17倍でした。
医科診療代への支出で並べ替えると東京都が56,859で最も高く、開きは1.62倍になります。
主指標で1位の長野県は医科診療代への支出では18位、医科診療代への支出で1位の東京都は主指標では24位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの人間ドック等受診料への支出(円) | 地方 | 医科診療代への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長野県 | 10562 | 中部 | 47356 |
| 2 | 熊本県 | 8457 | 九州 | 45230 |
| 3 | 山梨県 | 7862 | 中部 | 46306 |
| 4 | 茨城県 | 7544 | 関東 | 49471 |
| 5 | 栃木県 | 6626 | 関東 | 48409 |
| 6 | 奈良県 | 6425 | 近畿 | 51620 |
| 7 | 千葉県 | 5723 | 関東 | 40361 |
| 8 | 埼玉県 | 5717 | 関東 | 55359 |
| 9 | 岡山県 | 5569 | 中国 | 47957 |
| 10 | 滋賀県 | 5524 | 近畿 | 51332 |
| 11 | 京都府 | 5284 | 近畿 | 51911 |
| 12 | 鹿児島県 | 4692 | 九州 | 51109 |
| 13 | 新潟県 | 4570 | 中部 | 35243 |
| 14 | 三重県 | 4490 | 近畿 | 49224 |
| 15 | 静岡県 | 4172 | 中部 | 50118 |
| 16 | 岐阜県 | 4069 | 中部 | 44787 |
| 17 | 神奈川県 | 3985 | 関東 | 50311 |
| 18 | 沖縄県 | 3912 | 九州 | 37268 |
| 19 | 鳥取県 | 3851 | 中国 | 39001 |
| 20 | 広島県 | 3738 | 中国 | 52151 |
| 21 | 群馬県 | 3698 | 関東 | 39893 |
| 22 | 島根県 | 3536 | 中国 | 40977 |
| 23 | 福島県 | 3524 | 東北 | 42219 |
| 24 | 東京都 | 3523 | 関東 | 56859 |
| 25 | 愛知県 | 3417 | 中部 | 52972 |
| 26 | 高知県 | 3376 | 四国 | 34992 |
| 27 | 富山県 | 3336 | 中部 | 40432 |
| 28 | 宮崎県 | 3284 | 九州 | 42579 |
| 29 | 秋田県 | 3212 | 東北 | 38941 |
| 30 | 兵庫県 | 3167 | 近畿 | 51641 |
| 31 | 福井県 | 3010 | 中部 | 40243 |
| 32 | 佐賀県 | 3005 | 九州 | 45003 |
| 33 | 徳島県 | 2998 | 四国 | 43366 |
| 34 | 香川県 | 2962 | 四国 | 48070 |
| 35 | 宮城県 | 2927 | 東北 | 41605 |
| 36 | 岩手県 | 2844 | 東北 | 46144 |
| 37 | 大阪府 | 2829 | 近畿 | 45342 |
| 38 | 大分県 | 2803 | 九州 | 43879 |
| 39 | 福岡県 | 2723 | 九州 | 51484 |
| 40 | 和歌山県 | 2580 | 近畿 | 43510 |
| 41 | 愛媛県 | 2507 | 四国 | 40527 |
| 42 | 山形県 | 2380 | 東北 | 47314 |
| 43 | 北海道 | 2080 | 北海道 | 44267 |
| 44 | 山口県 | 1992 | 中国 | 47194 |
| 45 | 石川県 | 1689 | 中部 | 38282 |
| 46 | 青森県 | 1467 | 東北 | 41864 |
| 47 | 長崎県 | 1152 | 九州 | 40076 |
このグラフについての豆知識
保険が使えない項目
人間ドックなどの受診料は全国平均で年4,017円。
会社の健康診断など、勤め先が払う分はふくまれません。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の長野県は10,562円、47位の長崎県は1,152円。
差は9,410円、倍率にすると9.17倍です。
中央値は3,523円、平均は4,017円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では494円の差でした。
医科診療代への支出で並べ替えると開きは1.62倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの人間ドック等受診料への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 3524 | 青森県 1467 |
| 関東 | 茨城県 7544 | 東京都 3523 |
| 中部 | 長野県 10562 | 石川県 1689 |
| 近畿 | 奈良県 6425 | 和歌山県 2580 |
| 中国 | 岡山県 5569 | 山口県 1992 |
| 四国 | 高知県 3376 | 愛媛県 2507 |
| 九州 | 熊本県 8457 | 長崎県 1152 |
まとめ
1世帯が1年間に払う人間ドックなどの受診料を47都道府県で比べると、最も高い長野県で10,562円、最も低い長崎県で1,152円でした。
その差は9,410円、倍率にすると9.17倍です。
47都道府県の中央値は3,523円、平均は4,017円でした。
全国の値は4,017円です。
医科診療代への支出で並べ替えると開きは1.62倍になり、主指標で1位の長野県はその見方では18位に位置します。
読むときの注意点を3つ挙げます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、勤め先が払う分はふくまれないこと。
3つ目は2025年の数字であることです。
医科診療代への支出では東京都が56,859で最も高く、主指標で1位の長野県はこの見方では18位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が5,259円で最も高く、北海道が2,080円で最も低くなりました。
医科の診療代や歯科の診療代とあわせて読んでみてください。
1位の長野県と2位の熊本県の差は2,105円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 人間ドックや健康診断で払った費用への支出。保険が使えないため全額が自己負担になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 人間ドックや健康診断で払った費用への支出。
保険が使えないため全額が自己負担になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
