病院で気管支内視鏡検査を受けた人は、ひと月にどれくらいいるのでしょうか。
2023年9月の患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が1,737人で1位。
47都道府県の平均は295.7人、中央値は142人です。
1位と47位の間には41.4倍の開き、人口10万人あたりでは8.1倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
296人
気管支内視鏡検査の患者数(2023年)
最も多い 東京都
1,737人
最も少ない 山梨県
42人
地図で見る
| 項目 | 気管支内視鏡検査の患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 517人 |
| 青森県 | 127人 |
| 岩手県 | 82人 |
| 宮城県 | 202人 |
| 秋田県 | 82人 |
| 山形県 | 132人 |
| 福島県 | 134人 |
| 茨城県 | 373人 |
| 栃木県 | 243人 |
| 群馬県 | 107人 |
| 埼玉県 | 446人 |
| 千葉県 | 542人 |
| 東京都 | 1,737人 |
| 神奈川県 | 690人 |
| 新潟県 | 333人 |
| 富山県 | 132人 |
| 石川県 | 106人 |
| 福井県 | 135人 |
| 山梨県 | 42人 |
| 長野県 | 214人 |
| 岐阜県 | 139人 |
| 静岡県 | 365人 |
| 愛知県 | 751人 |
| 三重県 | 118人 |
| 滋賀県 | 142人 |
| 京都府 | 206人 |
| 大阪府 | 1,137人 |
| 兵庫県 | 722人 |
| 奈良県 | 86人 |
| 和歌山県 | 92人 |
| 鳥取県 | 77人 |
| 島根県 | 77人 |
| 岡山県 | 221人 |
| 広島県 | 556人 |
| 山口県 | 116人 |
| 徳島県 | 107人 |
| 香川県 | 94人 |
| 愛媛県 | 162人 |
| 高知県 | 75人 |
| 福岡県 | 743人 |
| 佐賀県 | 83人 |
| 長崎県 | 304人 |
| 熊本県 | 165人 |
| 大分県 | 66人 |
| 宮崎県 | 83人 |
| 鹿児島県 | 661人 |
| 沖縄県 | 173人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、愛知県、福岡県、兵庫県が続きます。
淡いのは山梨県、大分県、高知県でした。
47都道府県の平均は295.7人、中央値は142人です。
東京都の1,737人は平均の5.9倍にあたります。
上位3で26.1パーセント、1位と47位で41.4倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと鹿児島県が43.15人で最も多く、開きは8.1倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは16位、人口あたり1位の鹿児島県は実数では7位でした。
| 順位 | 都道府県 | 気管支内視鏡検査の患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの気管支内視鏡検査の患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 1737 | 関東 | 12.25 |
| 2 | 大阪府 | 1137 | 近畿 | 12.98 |
| 3 | 愛知県 | 751 | 中部 | 10.07 |
| 4 | 福岡県 | 743 | 九州 | 14.59 |
| 5 | 兵庫県 | 722 | 近畿 | 13.53 |
| 6 | 神奈川県 | 690 | 関東 | 7.48 |
| 7 | 鹿児島県 | 661 | 九州 | 43.15 |
| 8 | 広島県 | 556 | 中国 | 20.49 |
| 9 | 千葉県 | 542 | 関東 | 8.67 |
| 10 | 北海道 | 517 | 北海道 | 10.25 |
| 11 | 埼玉県 | 446 | 関東 | 6.08 |
| 12 | 茨城県 | 373 | 関東 | 13.29 |
| 13 | 静岡県 | 365 | 中部 | 10.35 |
| 14 | 新潟県 | 333 | 中部 | 15.86 |
| 15 | 長崎県 | 304 | 九州 | 24.28 |
| 16 | 栃木県 | 243 | 関東 | 12.89 |
| 17 | 岡山県 | 221 | 中国 | 12.07 |
| 18 | 長野県 | 214 | 中部 | 10.77 |
| 19 | 京都府 | 206 | 近畿 | 8.17 |
| 20 | 宮城県 | 202 | 東北 | 8.99 |
| 21 | 沖縄県 | 173 | 九州 | 11.8 |
| 22 | 熊本県 | 165 | 九州 | 9.72 |
| 23 | 愛媛県 | 162 | 四国 | 12.7 |
| 24 | 滋賀県 | 142 | 近畿 | 10.13 |
| 25 | 岐阜県 | 139 | 中部 | 7.25 |
| 26 | 福井県 | 135 | 中部 | 18.27 |
| 27 | 福島県 | 134 | 東北 | 7.69 |
| 28 | 山形県 | 132 | 東北 | 13.06 |
| 28 | 富山県 | 132 | 中部 | 13.24 |
| 30 | 青森県 | 127 | 東北 | 10.9 |
| 31 | 三重県 | 118 | 近畿 | 6.9 |
| 32 | 山口県 | 116 | 中国 | 9.06 |
| 33 | 群馬県 | 107 | 関東 | 5.66 |
| 33 | 徳島県 | 107 | 四国 | 15.62 |
| 35 | 石川県 | 106 | 中部 | 9.65 |
| 36 | 香川県 | 94 | 四国 | 10.25 |
| 37 | 和歌山県 | 92 | 近畿 | 10.45 |
| 38 | 奈良県 | 86 | 近畿 | 6.69 |
| 39 | 宮崎県 | 83 | 九州 | 8.03 |
| 39 | 佐賀県 | 83 | 九州 | 10.53 |
| 41 | 岩手県 | 82 | 東北 | 7.16 |
| 41 | 秋田県 | 82 | 東北 | 9.14 |
| 43 | 鳥取県 | 77 | 中国 | 14.5 |
| 43 | 島根県 | 77 | 中国 | 11.99 |
| 45 | 高知県 | 75 | 四国 | 11.43 |
| 46 | 大分県 | 66 | 九州 | 6.08 |
| 47 | 山梨県 | 42 | 中部 | 5.31 |
気管支内視鏡が多い上位5都府県
気管支内視鏡が多い上位5都府県です。
東京都は1,737人、大阪府は1,137人、愛知県は751人でした。
東京都は2位の大阪府の1.53倍です。
4位は福岡県で743人、5位は兵庫県で722人。
上位5で全国の36.6パーセント、上位3で26.1パーセント、上位10で58パーセントでした。
1位だけで12.5パーセントを占めます。
47都道府県の平均は295.7人なので、1位は平均の5.9倍。
中央値の142人と比べると12.2倍にあたります。
6位以下は神奈川県で690人、鹿児島県で661人、広島県で556人と続きました。
2位と3位の差は386人、3位と4位の差は8人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の63.4パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると2,874人。
これだけで全国の20.7パーセントにあたります。
1位だけで全国の12.5パーセントを占めました。
人口の集中より少し高い水準です。
人口あたりでは鹿児島県が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
気管支内視鏡を受けた人の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は鹿児島県の43.15人、2位は長崎県24.28人、3位は広島県20.49人。
4位以下は福井県、新潟県と続きます。
逆に人口あたりの下位は群馬県5.66人、山梨県5.31人。
鹿児島県と山梨県では8.1倍の開きです。
人口あたりの1位は鹿児島県です。
実数1位の東京都は人口あたりでも16位に入ります。
気管支内視鏡は肺がんや間質性肺炎の診断に使う検査で、呼吸器の専門医がいる病院に限られます。
当サイトの肺がんの死亡数の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が16.3人で最も多く、東北6県が9.2人で最も少なくなります。
中国5県15人と四国4県12.4人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
気管支内視鏡が少ない下位5県
気管支内視鏡が少ない下位5県です。
47位の山梨県は42人、46位の大分県は66人、45位の高知県は75人でした。
1位の東京都とは41.4倍の差があります。
44位は島根県で77人、43位は鳥取県で77人、42位は秋田県で82人と続きます。
41.4倍という開きです。
専門性の高い検査ほど、大病院のある県に集まります。
47都道府県の中央値は142人。
平均は295.7人なので、平均が中央値の2.1倍です。
47位の山梨県は平均の14.2パーセント、中央値の29.6パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.4パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで12.5パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の山梨県は、1位の東京都の2.42パーセントにあたる水準です。
46位との差は24人、45位との差は33人でした。
1位の東京都と47位の山梨県の間には1,695人の開きがあります。
地方別に見る
気管支内視鏡の患者数は、大病院のある都府県に集まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の29.8パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18パーセント、九州・沖縄8県が16.4パーセント、中部9県が16パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が7.5パーセント、東北6県が5.5パーセント、北海道が3.7パーセント、四国4県が3.2パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が16.3人、中国5県が15人、四国4県が12.4人の順に多く、最も少ないのは東北6県が9.2人です。
このグラフについての豆知識
肺の中をのぞく検査
気管支内視鏡は、口や鼻から細いカメラを入れて気管支の中を調べ、組織を採って肺がんなどを確定診断する検査です。
2023年9月の患者数は全国で1万3,897人。
胃カメラの35分の1ほどで、検査のなかでも専門性の高い部類です。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
検査の患者数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は1,737人、47位の山梨県は42人。
両者の間には41.4倍の開きがあります。
上位3で全国の26.1パーセント、上位10で58パーセントを占めます。
中央値は142人、平均は295.7人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと8.1倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
気管支内視鏡を受けた人の数の順位で探してみます。
いちばん近かったのは【産婦人科の医師】全国1万1,336人、最も少ない県は56人で、順位相関は0.9でした。
正反対だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きていますで、相関は-0.71です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た気管支内視鏡検査の患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 202 | 秋田県 82 |
| 関東 | 東京都 1737 | 群馬県 107 |
| 中部 | 愛知県 751 | 山梨県 42 |
| 近畿 | 大阪府 1137 | 奈良県 86 |
| 中国 | 広島県 556 | 島根県 77 |
| 四国 | 愛媛県 162 | 高知県 75 |
| 九州 | 福岡県 743 | 大分県 66 |
まとめ
気管支内視鏡を受けた人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で1,737人、最も少ない山梨県で42人でした。
1位と47位の間には41.4倍の開きがあります。
上位3で全国の26.1パーセント、上位10で58パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は142人、平均は295.7人でした。
人口10万人あたりに直すと8.1倍の開きになります。
気管支内視鏡を受けた人の数の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、2023年9月の1か月分の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは鹿児島県が43.15人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは16位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が16.3人で最多でした。
肺がんや間質性肺疾患の死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024873
- 備考: 2023年9月の1か月間に病院で気管支内視鏡検査を受けた患者数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年9月の1か月間に病院で気管支内視鏡検査を受けた患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
