1年のうちにボランティア活動をした人は、どれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、もとは社会生活基本調査の2021年の数字。
島根県が25.6%で1位。
47都道府県の平均は19.54%、中央値は19.3%です。
最も高い25.6%と最も低い14%の差は11.6ポイント、倍率にすると1.83倍でした。
47都道府県の単純平均
19.5%
ボランティア活動の行動者率(2021年)
最も多い 島根県
25.6%
最も少ない 青森県
14%
ボランティアが多い上位5県
ボランティアが多い上位5県です。
島根県は25.6%、佐賀県は24.8%、岩手県は24.4%でした。
1位と2位の差は0.8ポイントです。
4位は滋賀県で24.2%、5位は鳥取県で24.1%。
上位5はいずれも47都道府県の平均19.54%を上回りました。
1位の島根県は平均を6.06ポイント上回りました。
中央値の19.3%と比べると6.3ポイント高く、平均に対する比では1.31倍にあたります。
6位以下は山形県で23.6%、岡山県で23.2%、鹿児島県で22.3%と続きました。
2位と3位の差は0.4ポイント、3位と4位の差は0.2ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.8ポイントでした。
1位から5位までの幅は1.5ポイント、1位から8位までの幅は3.3ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
島根県は子供を対象としたボランティア活動の行動者率でも1位に入っています。
全国の値は17.8%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
上位には人口の少ない県がならびました。
子ども向けの活動では島根県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
ボランティアをする人の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
子供を対象としたボランティア活動の行動者率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は島根県の6.8、2位は鳥取県の6.5、3位は滋賀県の6.2。
4位以下は鹿児島県、山形県と続きます。
逆に下位は青森県が3.7、北海道が3.3。
島根県と北海道では2.06倍の開きです。
子ども向けの活動でも島根県が1位でした。
地域のつながりの強さが、そのまま数字に出ています。
人口の少ない県が上位に来るのは、地域の行事や自治会の活動が生活に組みこまれているためだと考えられます。
「ボランティア」という言葉で身がまえなくても、清掃や祭りの手伝いは活動として数えられます。
当サイトの老人クラブの記事と並べて見ると、地域活動の土台の厚さが読み取れます。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が22.32%で最も高く、北海道が16.3%で最も低くなります。
九州・沖縄8県20.89%と東北6県20.55%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
ボランティアが少ない下位5県
ボランティアが少ない下位5県です。
47位の青森県は14%、46位の大阪府は14.5%、45位の千葉県は14.9%でした。
1位の島根県とは11.6ポイントの差があります。
44位は東京都で15.5%、43位は埼玉県で15.6%、42位は北海道で16.3%と続きます。
大都市をかかえる都府県が下位に来ています。
47都道府県の中央値は19.3%、平均は19.54%です。
47位の青森県は平均を5.54ポイント下回りました。
47位の青森県は1位の島根県の54.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.83倍の開きです。
46位との差は0.5ポイント、45位との差は0.9ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも2.3ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均19.54%を下回りました。
47位から43位までの幅は1.6ポイントです。
青森県は子供を対象としたボランティア活動の行動者率では46位です。
全国の値は17.8%なので、47位はこれを3.8ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | ボランティア活動の行動者率 |
|---|---|
| 北海道 | 16.3% |
| 青森県 | 14% |
| 岩手県 | 24.4% |
| 宮城県 | 20.7% |
| 秋田県 | 20.9% |
| 山形県 | 23.6% |
| 福島県 | 19.7% |
| 茨城県 | 17.1% |
| 栃木県 | 16.5% |
| 群馬県 | 19.2% |
| 埼玉県 | 15.6% |
| 千葉県 | 14.9% |
| 東京都 | 15.5% |
| 神奈川県 | 17% |
| 新潟県 | 19.3% |
| 富山県 | 19.5% |
| 石川県 | 20.7% |
| 福井県 | 21.7% |
| 山梨県 | 21.1% |
| 長野県 | 22% |
| 岐阜県 | 21.7% |
| 静岡県 | 18.9% |
| 愛知県 | 16.6% |
| 三重県 | 19.3% |
| 滋賀県 | 24.2% |
| 京都府 | 16.6% |
| 大阪府 | 14.5% |
| 兵庫県 | 17.7% |
| 奈良県 | 18.5% |
| 和歌山県 | 18.2% |
| 鳥取県 | 24.1% |
| 島根県 | 25.6% |
| 岡山県 | 23.2% |
| 広島県 | 18.6% |
| 山口県 | 20.1% |
| 徳島県 | 17.4% |
| 香川県 | 18.1% |
| 愛媛県 | 19.6% |
| 高知県 | 18.9% |
| 福岡県 | 19.1% |
| 佐賀県 | 24.8% |
| 長崎県 | 21% |
| 熊本県 | 22.1% |
| 大分県 | 20.3% |
| 宮崎県 | 20.1% |
| 鹿児島県 | 22.3% |
| 沖縄県 | 17.4% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは島根県です。
次いで佐賀県、岩手県、滋賀県、鳥取県が続きます。
淡いのは青森県、大阪府、千葉県でした。
47都道府県の平均は19.54%、中央値は19.3%です。
島根県の25.6%は平均を6.06ポイント上回ります。
1位と47位の差は11.6ポイント、倍率にすると1.83倍でした。
子供を対象としたボランティア活動の行動者率で並べ替えると島根県が6.8で最も高く、開きは2.06倍になります。
主指標で1位の島根県は子供を対象としたボランティア活動の行動者率では1位、子供を対象としたボランティア活動の行動者率で1位の島根県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | ボランティア活動の行動者率(%) | 地方 | 子供を対象としたボランティア活動の行動者率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 島根県 | 25.6 | 中国 | 6.8 |
| 2 | 佐賀県 | 24.8 | 九州 | 5.5 |
| 3 | 岩手県 | 24.4 | 東北 | 5.4 |
| 4 | 滋賀県 | 24.2 | 近畿 | 6.2 |
| 5 | 鳥取県 | 24.1 | 中国 | 6.5 |
| 6 | 山形県 | 23.6 | 東北 | 6 |
| 7 | 岡山県 | 23.2 | 中国 | 5.8 |
| 8 | 鹿児島県 | 22.3 | 九州 | 6.1 |
| 9 | 熊本県 | 22.1 | 九州 | 5.8 |
| 10 | 長野県 | 22 | 中部 | 5.2 |
| 11 | 岐阜県 | 21.7 | 中部 | 5.9 |
| 11 | 福井県 | 21.7 | 中部 | 5.5 |
| 13 | 山梨県 | 21.1 | 中部 | 4 |
| 14 | 長崎県 | 21 | 九州 | 5.7 |
| 15 | 秋田県 | 20.9 | 東北 | 5 |
| 16 | 宮城県 | 20.7 | 東北 | 5.5 |
| 16 | 石川県 | 20.7 | 中部 | 4.9 |
| 18 | 大分県 | 20.3 | 九州 | 4.7 |
| 19 | 宮崎県 | 20.1 | 九州 | 6 |
| 19 | 山口県 | 20.1 | 中国 | 5 |
| 21 | 福島県 | 19.7 | 東北 | 4.5 |
| 22 | 愛媛県 | 19.6 | 四国 | 4.6 |
| 23 | 富山県 | 19.5 | 中部 | 4.4 |
| 24 | 三重県 | 19.3 | 近畿 | 4.2 |
| 24 | 新潟県 | 19.3 | 中部 | 4.6 |
| 26 | 群馬県 | 19.2 | 関東 | 4.9 |
| 27 | 福岡県 | 19.1 | 九州 | 4.2 |
| 28 | 高知県 | 18.9 | 四国 | 4.4 |
| 28 | 静岡県 | 18.9 | 中部 | 4.1 |
| 30 | 広島県 | 18.6 | 中国 | 4.4 |
| 31 | 奈良県 | 18.5 | 近畿 | 4.4 |
| 32 | 和歌山県 | 18.2 | 近畿 | 4.9 |
| 33 | 香川県 | 18.1 | 四国 | 4.6 |
| 34 | 兵庫県 | 17.7 | 近畿 | 4.1 |
| 35 | 沖縄県 | 17.4 | 九州 | 5.2 |
| 35 | 徳島県 | 17.4 | 四国 | 4 |
| 37 | 茨城県 | 17.1 | 関東 | 4.3 |
| 38 | 神奈川県 | 17 | 関東 | 5.1 |
| 39 | 愛知県 | 16.6 | 中部 | 4.4 |
| 39 | 京都府 | 16.6 | 近畿 | 3.8 |
| 41 | 栃木県 | 16.5 | 関東 | 4.7 |
| 42 | 北海道 | 16.3 | 北海道 | 3.3 |
| 43 | 埼玉県 | 15.6 | 関東 | 3.9 |
| 44 | 東京都 | 15.5 | 関東 | 4.5 |
| 45 | 千葉県 | 14.9 | 関東 | 4.1 |
| 46 | 大阪府 | 14.5 | 近畿 | 4.3 |
| 47 | 青森県 | 14 | 東北 | 3.7 |
このグラフについての豆知識
ボランティアの範囲
社会生活基本調査でいうボランティア活動は、報酬を目的としないで人や社会に役立つ活動を指します。
地域の清掃、登下校の見守り、祭りの運営、募金活動などが入ります。
会社の仕事としてやるものや、家族の世話は含まれません。
行動者率という数え方
行動者率は、1年間にその活動を1回でもした人の割合です。
毎週やっている人も、年に1度だけの人も、同じ1人として数えます。
社会生活基本調査は5年ごとに行われ、この記事は2021年の調査によっています。
新型コロナウイルスの影響で活動を控えた年にあたる点は、読むときに頭に置いておく必要があります。
数字の散らばり
1位の島根県は25.6%、47位の青森県は14%。
差は11.6ポイント、倍率にすると1.83倍です。
中央値は19.3%、平均は19.54%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.24ポイントの差でした。
子供を対象としたボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは2.06倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
ボランティアをする人の割合とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
最も似ていたのは【まちづくりボランティア】全国7.4%、自治会が受け皿(順位相関0.96)です。
最も食い違ったのは【訪問介護事業所の数】全国36,893所、1位は2位の1.69倍と独走します(順位相関-0.63)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見たボランティア活動の行動者率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 24.4 | 青森県 14 |
| 関東 | 群馬県 19.2 | 千葉県 14.9 |
| 中部 | 長野県 22 | 愛知県 16.6 |
| 近畿 | 滋賀県 24.2 | 大阪府 14.5 |
| 中国 | 島根県 25.6 | 広島県 18.6 |
| 四国 | 愛媛県 19.6 | 徳島県 17.4 |
| 九州 | 佐賀県 24.8 | 沖縄県 17.4 |
まとめ
ボランティアをする人の割合を47都道府県で比べると、最も高い島根県で25.6%、最も低い青森県で14%でした。
その差は11.6ポイント、倍率にすると1.83倍です。
47都道府県の中央値は19.3%、平均は19.54%でした。
全国の値は17.8%です。
子供を対象としたボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは2.06倍になり、主指標で1位の島根県はその見方では1位に位置します。
ここまでのボランティアをする人の割合の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、1年に1回でもすれば数に入ること。
2つ目は、2021年はコロナ禍で活動を控えた年であること。
3つ目は2021年の数字であることです。
子供を対象としたボランティア活動の行動者率では島根県が6.8で最も高く、主指標で1位の島根県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では中国5県が22.32%で最も高く、北海道が16.3%で最も低くなりました。
子ども向けやまちづくりの活動を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【老人クラブの数】全国77,596クラブ、1位と2位の差は1.05倍
- 【NPO法人の認証数】全国49,487法人、1位は2位の2.50倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 10歳以上のうち、1年間にボランティア活動をした人の割合。社会生活基本調査の結果を社会・人口統計体系が収録したもの
注記: 10歳以上のうち、1年間にボランティア活動をした人の割合。
社会生活基本調査の結果を社会・人口統計体系が収録したもの
