【無業の介護者の割合】介護者の42%、介護離職の影

【無業の介護者の割合】介護者の42%、介護離職の影

介護をしている人のうち、仕事を持っていない人はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の就業構造基本調査、2022年の都道府県別の数字。

奈良県が47.55%で1位。
47都道府県の平均は42.19%、中央値は41.94%です。
最も高い47.55%と最も低い36.36%の差は11.19ポイント、倍率にすると1.31倍でした。

47都道府県の単純平均

42.2%

介護をしている人のうち無業者の割合(2022年)

最も多い 奈良県

47.6%

最も少ない 福井県

36.4%

介護者のうち無業者の割合が高い上位5県

上位5都道府県の介護をしている人のうち無業者の割合
上位5都道府県の介護をしている人のうち無業者の割合 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)(2022年) 010203040奈良県: 47.6%47.6%宮城県: 46.6%46.6%愛媛県: 46.4%46.4%秋田県: 46.3%46.3%高知県: 46.0%46.0%奈良県宮城県愛媛県秋田県高知県
上位5都道府県の介護をしている人のうち無業者の割合
項目介護をしている人のうち無業者の割合
奈良県47.6%
宮城県46.6%
愛媛県46.4%
秋田県46.3%
高知県46.0%
下位5都道府県の介護をしている人のうち無業者の割合
下位5都道府県の介護をしている人のうち無業者の割合 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)(2022年) 05101520253035福井県: 36.4%36.4%富山県: 36.7%36.7%山梨県: 37.6%37.6%長野県: 38.2%38.2%佐賀県: 38.3%38.3%福井県富山県山梨県長野県佐賀県
下位5都道府県の介護をしている人のうち無業者の割合
項目介護をしている人のうち無業者の割合
福井県36.4%
富山県36.7%
山梨県37.6%
長野県38.2%
佐賀県38.3%

介護者のうち無業者の割合が高い上位5県です。

奈良県は47.55%、宮城県は46.64%、愛媛県は46.37%でした。
1位と2位の差は0.91ポイントです。

4位は秋田県で46.29%、5位は高知県で46.03%。
上位5はいずれも47都道府県の平均42.19%を上回りました。

1位の奈良県は平均を5.36ポイント上回りました。
中央値の41.94%と比べると5.61ポイント高く、平均に対する比では1.13倍にあたります。

6位以下は兵庫県で45.73%、北海道で44.75%、和歌山県で44.73%と続きました。

2位と3位の差は0.27ポイント、3位と4位の差は0.08ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.3ポイントでした。

1位から5位までの幅は1.52ポイント、1位から8位までの幅は2.82ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

奈良県は介護をしている人の割合でも10位に入っています。
全国の値は42.01%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は奈良県の47.55パーセント。
介護者の半分近くが無業です。

働く介護者の割合と裏表の関係です

ここから先は、仕事を持たずに介護をしている人の割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

介護をしている人の割合で並べ替えると、順位が変わります。

1位は京都府の7.04、2位は沖縄県の6.45、3位は島根県の6.3。

4位以下は兵庫県、鹿児島県と続きます。
逆に下位は佐賀県が5.12、石川県が4.65。
京都府と石川県では1.51倍の開きです。

この数字は働く介護者の割合の裏返しです。
働く介護者が最も多い福井県が、無業の介護者では最も少なくなります。

無業の介護者には、退職後に親を介護する人のほか、介護のために仕事を辞めた人も含まれます。

当サイトの高齢のひとり暮らしや介護休業の記事とあわせて見てみてください。

地方ごとに県の平均を出すと、四国4県が45.05%で最も高く、中部9県が39.41%で最も低くなります。
北海道44.75%と近畿7府県43.88%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

介護をしている人の割合の上位5都道府県
介護をしている人の割合の上位5都道府県 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)(2022年) 01234567京都府: 7.07.0沖縄県: 6.56.5島根県: 6.36.3兵庫県: 6.36.3鹿児島県: 6.36.3京都府沖縄県島根県兵庫県鹿児島県
介護をしている人の割合の上位5都道府県
項目介護をしている人の割合
京都府7.0
沖縄県6.5
島根県6.3
兵庫県6.3
鹿児島県6.3

介護者のうち無業者の割合が低い下位5県

介護者のうち無業者の割合が低い下位5県です。

47位の福井県は36.36%、46位の富山県は36.72%、45位の山梨県は37.62%でした。
1位の奈良県とは11.19ポイントの差があります。

44位は長野県で38.15%、43位は佐賀県で38.31%、42位は東京都で39.07%と続きます。

最も低い福井県は36.36パーセント。
1位と47位の差は1.3倍にとどまります。

47都道府県の中央値は41.94%、平均は42.19%です。
47位の福井県は平均を5.83ポイント下回りました。

47位の福井県は1位の奈良県の76.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.31倍の開きです。

46位との差は0.36ポイント、45位との差は1.26ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも2.71ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均42.19%を下回りました。
47位から43位までの幅は1.95ポイントです。

福井県は介護をしている人の割合では中位位です。
全国の値は42.01%なので、47位はこれを5.65ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(介護をしている人のうち無業者の割合)
地方別の平均(介護をしている人のうち無業者の割合) 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)(2022年) 010203040北海道: 44.8%44.8%東北: 43.6%43.6%関東: 40.9%40.9%中部: 39.4%39.4%近畿: 43.9%43.9%中国: 42.6%42.6%四国: 45.1%45.1%九州: 41.9%41.9%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(介護をしている人のうち無業者の割合)
項目介護をしている人のうち無業者の割合の平均
北海道44.8%
東北43.6%
関東40.9%
中部39.4%
近畿43.9%
中国42.6%
四国45.1%
九州41.9%

仕事を持たない介護者の割合は、近畿で高めになります。

地方ごとに県の平均を出すと、四国4県が45.05%で最も高くなります。
次いで北海道が44.75%、近畿7府県が43.88%、東北6県が43.62%と続きました。

低いほうは中国5県が42.56%、九州・沖縄8県が41.91%、関東7都県が40.91%、中部9県が39.41%でした。

最も高い四国4県と最も低い中部9県の差は5.64ポイントです。
介護をしている人の割合で見ると近畿7府県が最も高く、北海道が最も低くなりました。

地図で見る

介護をしている人のうち無業者の割合(2022年)
介護をしている人のうち無業者の割合(2022年) 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 44.8%青森 43.8%岩手 41.6%宮城 46.6%秋田 46.3%山形 39.7%福島 43.7%茨城 40.8%栃木 40.0%群馬 42.5%埼玉 41.3%千葉 41.3%東京 39.1%神奈川 41.4%新潟 41.1%富山 36.7%石川 43.3%福井 36.4%山梨 37.6%長野 38.2%岐阜 41.2%静岡 40.0%愛知 40.3%三重 39.7%滋賀 41.9%京都 43.7%大阪 43.8%兵庫 45.7%奈良 47.6%和歌山 44.7%鳥取 40.4%島根 41.2%岡山 43.6%広島 44.3%山口 43.3%徳島 44.1%香川 43.7%愛媛 46.4%高知 46.0%福岡 42.3%佐賀 38.3%長崎 42.3%熊本 43.9%大分 44.6%宮崎 41.2%鹿児島 40.9%沖縄 41.8%
介護をしている人のうち無業者の割合(%)
介護をしている人のうち無業者の割合(2022年)
項目介護をしている人のうち無業者の割合
北海道44.8%
青森県43.8%
岩手県41.6%
宮城県46.6%
秋田県46.3%
山形県39.7%
福島県43.7%
茨城県40.8%
栃木県40.0%
群馬県42.5%
埼玉県41.3%
千葉県41.3%
東京都39.1%
神奈川県41.4%
新潟県41.1%
富山県36.7%
石川県43.3%
福井県36.4%
山梨県37.6%
長野県38.2%
岐阜県41.2%
静岡県40.0%
愛知県40.3%
三重県39.7%
滋賀県41.9%
京都府43.7%
大阪府43.8%
兵庫県45.7%
奈良県47.6%
和歌山県44.7%
鳥取県40.4%
島根県41.2%
岡山県43.6%
広島県44.3%
山口県43.3%
徳島県44.1%
香川県43.7%
愛媛県46.4%
高知県46.0%
福岡県42.3%
佐賀県38.3%
長崎県42.3%
熊本県43.9%
大分県44.6%
宮崎県41.2%
鹿児島県40.9%
沖縄県41.8%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは奈良県です。
次いで宮城県、愛媛県、秋田県、高知県が続きます。
淡いのは福井県、富山県、山梨県でした。

47都道府県の平均は42.19%、中央値は41.94%です。
奈良県の47.55%は平均を5.36ポイント上回ります。

1位と47位の差は11.19ポイント、倍率にすると1.31倍でした。

介護をしている人の割合で並べ替えると京都府が7.04で最も高く、開きは1.51倍になります。

主指標で1位の奈良県は介護をしている人の割合では10位、介護をしている人の割合で1位の京都府は主指標では15位でした。

順位都道府県介護をしている人のうち無業者の割合(%)地方介護をしている人の割合
1奈良県47.55近畿6.16
2宮城県46.64東北5.75
3愛媛県46.37四国6.18
4秋田県46.29東北5.43
5高知県46.03四国6.05
6兵庫県45.73近畿6.29
7北海道44.75北海道5.17
8和歌山県44.73近畿5.91
9大分県44.63九州5.46
10広島県44.3中国6.08
11徳島県44.06四国5.5
12熊本県43.86九州6.22
13大阪府43.82近畿6.24
14青森県43.77東北5.22
15京都府43.72近畿7.04
15香川県43.72四国6.01
17福島県43.71東北5.89
18岡山県43.57中国5.85
19石川県43.33中部4.65
20山口県43.3中国5.78
21群馬県42.49関東5.31
22長崎県42.33九州5.77
23福岡県42.26九州5.47
24滋賀県41.94近畿5.9
25沖縄県41.77九州6.45
26岩手県41.64東北6.24
27神奈川県41.39関東5.57
28千葉県41.31関東5.24
29埼玉県41.27関東5.35
30島根県41.21中国6.3
31宮崎県41.2九州5.46
32岐阜県41.17中部5.5
33新潟県41.05中部5.39
34鹿児島県40.89九州6.26
35茨城県40.84関東5.28
36鳥取県40.42中国6.03
37愛知県40.33中部5.59
38栃木県39.98関東5.38
39静岡県39.96中部5.4
40山形県39.67東北5.85
41三重県39.66近畿5.77
42東京都39.07関東5.64
43佐賀県38.31九州5.12
44長野県38.15中部6.05
45山梨県37.62中部5.91
46富山県36.72中部5.99
47福井県36.36中部5.5
就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)(2022年、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

介護離職という問題

介護や看護を理由に仕事を辞める人は、全国で年間10万人前後とされています。

無業の介護者は全国で約264万人。
介護をしている人全体の42パーセントにあたります。

5年に一度の大きな調査

就業構造基本調査は5年ごとに行われる調査で、これは2022年(令和4年)10月分です。
全国の約54万世帯を対象にした標本調査で、ふだんの就業の状態を聞いています。

公表されているのは人数なので、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にしました。
推計値がもとのため、小さな差を細かく読み取ることはできません。

数字の散らばり

1位の奈良県は47.55%、47位の福井県は36.36%。
差は11.19ポイント、倍率にすると1.31倍です。

中央値は41.94%、平均は42.19%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.25ポイントの差でした。

介護をしている人の割合で並べ替えると開きは1.51倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

仕事を持たずに介護をしている人の割合とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。

0.68という高い相関を示したのが【給料収入のない世帯】全国20.2%、年金暮らしが中心でした。
最も食い違ったのは【働く介護者の割合】介護者の58%、半分以上が有業(順位相関-1)でした。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た介護をしている人のうち無業者の割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 46.64山形県 39.67
関東群馬県 42.49東京都 39.07
中部石川県 43.33福井県 36.36
近畿奈良県 47.55三重県 39.66
中国広島県 44.3鳥取県 40.42
四国愛媛県 46.37香川県 43.72
九州大分県 44.63佐賀県 38.31
就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)(2022年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

仕事を持たずに介護をしている人の割合を47都道府県で比べると、最も高い奈良県で47.55%、最も低い福井県で36.36%でした。
その差は11.19ポイント、倍率にすると1.31倍です。

47都道府県の中央値は41.94%、平均は42.19%でした。
全国の値は42.01%です。
介護をしている人の割合で並べ替えると開きは1.51倍になり、主指標で1位の奈良県はその見方では10位に位置します。

仕事を持たずに介護をしている人の割合の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、介護をしている人が分母であること。
3つ目は2022年の数字であることです。

介護をしている人の割合では京都府が7.04で最も高く、主指標で1位の奈良県はこの見方では10位でした。

地方ごとの平均では四国4県が45.05%で最も高く、中部9県が39.41%で最も低くなりました。
働く介護者の割合や介護をしている人の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)
  • 調査年: 2022年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004008584
  • 備考: 介護をしている人のうち仕事を持っていない人の割合。2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は介護をしている人の割合

注記: 介護をしている人のうち仕事を持っていない人の割合。
2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は介護をしている人の割合

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