【小学生のアトピー】全国3.3パーセント、差は4.29倍

【小学生のアトピー】全国3.3パーセント、差は4.29倍

小学生のうち、アトピー性皮膚炎を指摘された子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

鳥取県が6%で1位。
47都道府県の平均は3.3%、中央値は3.1%です。
最も高い6%と最も低い1.4%の差は4.6ポイント、倍率にすると4.29倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

3.3%

小学生のアトピー性皮膚炎の被患率(2019年度)

最も多い 鳥取県

6%

最も少ない 青森県

1.4%

地図で見る

小学生のアトピー性皮膚炎の被患率(2019年度)
小学生のアトピー性皮膚炎の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 5.7%青森 1.4%岩手 3.7%宮城 4.1%秋田 4.3%山形 3.3%福島 2.4%茨城 5.7%栃木 3.7%群馬 3.2%埼玉 2.3%千葉 3.4%東京 3.4%神奈川 3.1%新潟 5.4%富山 3.3%石川 2.2%福井 3.9%山梨 2.7%長野 3.8%岐阜 3.3%静岡 2.4%愛知 5.3%三重 3.1%滋賀 3%京都 4%大阪 3%兵庫 2.7%奈良 3.3%和歌山 3%鳥取 6%島根 6%岡山 4.4%広島 3.2%山口 2.2%徳島 2.8%香川 2.9%愛媛 2.7%高知 2.5%福岡 1.6%佐賀 2.8%長崎 4.1%熊本 2.2%大分 1.9%宮崎 1.8%鹿児島 2%沖縄 1.9%
小学生のアトピー性皮膚炎の被患率(%)
小学生のアトピー性皮膚炎の被患率(2019年度)
項目小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
北海道5.7%
青森県1.4%
岩手県3.7%
宮城県4.1%
秋田県4.3%
山形県3.3%
福島県2.4%
茨城県5.7%
栃木県3.7%
群馬県3.2%
埼玉県2.3%
千葉県3.4%
東京都3.4%
神奈川県3.1%
新潟県5.4%
富山県3.3%
石川県2.2%
福井県3.9%
山梨県2.7%
長野県3.8%
岐阜県3.3%
静岡県2.4%
愛知県5.3%
三重県3.1%
滋賀県3%
京都府4%
大阪府3%
兵庫県2.7%
奈良県3.3%
和歌山県3%
鳥取県6%
島根県6%
岡山県4.4%
広島県3.2%
山口県2.2%
徳島県2.8%
香川県2.9%
愛媛県2.7%
高知県2.5%
福岡県1.6%
佐賀県2.8%
長崎県4.1%
熊本県2.2%
大分県1.9%
宮崎県1.8%
鹿児島県2%
沖縄県1.9%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは鳥取県です。
次いで島根県、北海道、茨城県、新潟県が続きます。
淡いのは青森県、福岡県、宮崎県でした。

47都道府県の平均は3.3%、中央値は3.1%です。
鳥取県の6%は平均を2.7ポイント上回ります。

1位と47位の差は4.6ポイント、倍率にすると4.29倍でした。

小学生のぜん息の被患率で並べ替えると茨城県が5.7で最も高く、開きは4.07倍になります。

主指標で1位の鳥取県は小学生のぜん息の被患率では8位、小学生のぜん息の被患率で1位の茨城県は主指標では4位でした。

順位都道府県小学生のアトピー性皮膚炎の被患率(%)地方小学生のぜん息の被患率
1鳥取県6中国4.7
1島根県6中国4.9
3茨城県5.7関東5.7
3北海道5.7北海道4.4
5新潟県5.4中部5.7
6愛知県5.3中部4.2
7岡山県4.4中国4.1
8秋田県4.3東北3.5
9宮城県4.1東北4.9
9長崎県4.1九州3.4
11京都府4近畿3
12福井県3.9中部2
13長野県3.8中部5.1
14岩手県3.7東北3.1
14栃木県3.7関東4.5
16千葉県3.4関東5.2
16東京都3.4関東3.4
18岐阜県3.3中部1.7
18山形県3.3東北4.5
18奈良県3.3近畿1.9
18富山県3.3中部3.5
22群馬県3.2関東4.2
22広島県3.2中国2.3
24三重県3.1近畿3
24神奈川県3.1関東4.7
26滋賀県3近畿1.7
26大阪府3近畿2.1
26和歌山県3近畿2
29香川県2.9四国2.2
30佐賀県2.8九州2.9
30徳島県2.8四国2.6
32愛媛県2.7四国3
32山梨県2.7中部2.6
32兵庫県2.7近畿3.3
35高知県2.5四国1.8
36静岡県2.4中部1.8
36福島県2.4東北1.4
38埼玉県2.3関東2.9
39熊本県2.2九州1.5
39山口県2.2中国2.5
39石川県2.2中部2
42鹿児島県2九州3.2
43沖縄県1.9九州2.6
43大分県1.9九州2.9
45宮崎県1.8九州3.5
46福岡県1.6九州2
47青森県1.4東北1.8
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

小学生のアトピーが多い上位5県

上位5都道府県の小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
上位5都道府県の小学生のアトピー性皮膚炎の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0123456鳥取県: 6%6%島根県: 6%6%北海道: 5.7%5.7%茨城県: 5.7%5.7%新潟県: 5.4%5.4%鳥取県島根県北海道茨城県新潟県
上位5都道府県の小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
項目小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
鳥取県6%
島根県6%
北海道5.7%
茨城県5.7%
新潟県5.4%
下位5都道府県の小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
下位5都道府県の小学生のアトピー性皮膚炎の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0.00.51.01.5青森県: 1.4%1.4%福岡県: 1.6%1.6%宮崎県: 1.8%1.8%大分県: 1.9%1.9%沖縄県: 1.9%1.9%青森県福岡県宮崎県大分県沖縄県
下位5都道府県の小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
項目小学生のアトピー性皮膚炎の被患率
青森県1.4%
福岡県1.6%
宮崎県1.8%
大分県1.9%
沖縄県1.9%

小学生のアトピーが多い上位5県です。

鳥取県は6%、島根県は6%、北海道は5.7%でした。
1位と2位の差は0ポイントです。

4位は茨城県で5.7%、5位は新潟県で5.4%。
上位5はいずれも47都道府県の平均3.3%を上回りました。

1位の鳥取県は平均を2.7ポイント上回りました。
中央値の3.1%と比べると2.9ポイント高く、平均に対する比では1.82倍にあたります。

6位以下は愛知県で5.3%、岡山県で4.4%、秋田県で4.3%と続きました。

2位と3位の差は0.3ポイント、3位と4位の差は0ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.1ポイントでした。

1位から5位までの幅は0.6ポイント、1位から8位までの幅は1.7ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

鳥取県は小学生のぜん息の被患率でも8位に入っています。
全国の値は3.3%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は山陰の県でした。
全国の平均の2倍近くにあたります。

ぜん息の割合と並べて見ます

この分布の背景を、ここから考えてみます。
小学生のアトピー性皮膚炎の割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

小学生のぜん息の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は茨城県の5.7、2位は新潟県の5.7、3位は千葉県の5.2。

4位以下は長野県、宮城県と続きます。
逆に下位は熊本県が1.5、福島県が1.4。
茨城県と福島県では4.07倍の開きです。

ぜん息の割合と並べると、上位の顔ぶれが変わります。
同じアレルギーでも出方が違うということです。

アトピー性皮膚炎、ぜん息、アレルギー性鼻炎はまとめてアレルギー疾患と呼ばれ、重なって起こることがあります。

空気の乾燥や住まいの環境も関わると言われますが、この数字だけからは切り分けられません。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が5.7%で最も高く、九州・沖縄8県が2.29%で最も低くなります。
中国5県4.36%と中部9県3.59%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

小学生のぜん息の被患率の上位5都道府県
小学生のぜん息の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 012345茨城県: 5.75.7新潟県: 5.75.7千葉県: 5.25.2長野県: 5.15.1宮城県: 4.94.9茨城県新潟県千葉県長野県宮城県
小学生のぜん息の被患率の上位5都道府県
項目小学生のぜん息の被患率
茨城県5.7
新潟県5.7
千葉県5.2
長野県5.1
宮城県4.9

小学生のアトピーが少ない下位5県

小学生のアトピーが少ない下位5県です。

47位の青森県は1.4%、46位の福岡県は1.6%、45位の宮崎県は1.8%でした。
1位の鳥取県とは4.6ポイントの差があります。

44位は沖縄県で1.9%、43位は大分県で1.9%、42位は鹿児島県で2%と続きます。

47位は東北の県でした。
全国の平均を2ポイントほど下回ります。

47都道府県の中央値は3.1%、平均は3.3%です。
47位の青森県は平均を1.9ポイント下回りました。

47位の青森県は1位の鳥取県の23.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると4.29倍の開きです。

46位との差は0.2ポイント、45位との差は0.4ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.6ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均3.3%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.5ポイントです。

青森県は小学生のぜん息の被患率では中位位です。
全国の値は3.3%なので、47位はこれを1.9ポイント下回っています。

このグラフについての豆知識

学年ごとの推移

2019年度のアトピー性皮膚炎の被患率は、小学校3.3パーセント、中学校2.8パーセント、高等学校2.4パーセントでした。

学年が上がるほど少しずつ下がります。
成長とともに症状が落ち着く子どもがいるためです。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査であることに加え、診る人によって判定に幅が出る項目もあります。

数字の散らばり

1位の鳥取県は6%、47位の青森県は1.4%。
差は4.6ポイント、倍率にすると4.29倍です。

中央値は3.1%、平均は3.3%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.2ポイントの差でした。

小学生のぜん息の被患率で並べ替えると開きは4.07倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

小学生のアトピー性皮膚炎の割合の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

並びが最も重なったのは【中学生のアトピー】全国2.76パーセント、寒い地方で多いで、相関は0.75です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【みかん以外のかんきつ】全国14,157ha、四国と九州で8割近くを占める(順位相関-0.55)です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た小学生のアトピー性皮膚炎の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北秋田県 4.3青森県 1.4
関東茨城県 5.7埼玉県 2.3
中部新潟県 5.4石川県 2.2
近畿京都府 4兵庫県 2.7
中国鳥取県 6山口県 2.2
四国香川県 2.9高知県 2.5
九州長崎県 4.1福岡県 1.6
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

小学生のアトピー性皮膚炎の割合を47都道府県で比べると、最も高い鳥取県で6%、最も低い青森県で1.4%でした。
その差は4.6ポイント、倍率にすると4.29倍です。

47都道府県の中央値は3.1%、平均は3.3%でした。
全国の値は3.3%です。
小学生のぜん息の被患率で並べ替えると開きは4.07倍になり、主指標で1位の鳥取県はその見方では8位に位置します。

この小学生のアトピー性皮膚炎の割合の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、判定に幅が出やすい項目であること。
3つ目は2019年の数字であることです。

小学生のぜん息の被患率では茨城県が5.7で最も高く、主指標で1位の鳥取県はこの見方では8位でした。

地方ごとの平均では北海道が5.7%で最も高く、九州・沖縄8県が2.29%で最も低くなりました。
中学生のアトピーや小学生のぜん息を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の鳥取県と2位の島根県の差は0ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 小学校(6〜11歳)でアトピー性皮膚炎を指摘された児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生のぜん息の被患率

注記: 小学校(6〜11歳)でアトピー性皮膚炎を指摘された児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生のぜん息の被患率

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