一戸建として建てられた住宅は、2023年度に全国で358,336戸。
共同住宅の36万7,608戸とほぼ並びます。
47都道府県で比べます。
使うのは国土交通省の建築着工統計調査、2023年度の数字。
東京都が31,557戸で1位。
47都道府県の平均は7,624.2戸、中央値は5,018戸です。
1位と47位の間には20.9倍の開き、人口10万人あたりでは1.9倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
7,624戸
一戸建の着工戸数(2023年度)
最も多い 東京都
31,557戸
最も少ない 鳥取県
1,507戸
一戸建の着工が多い上位5都県
一戸建の着工が多い上位5都県です。
東京都は31,557戸、埼玉県は27,797戸、愛知県は26,258戸でした。
東京都は2位の埼玉県の1.14倍です。
4位は神奈川県で26,208戸、5位は千葉県で21,159戸。
上位5で全国の37.1パーセント、上位3で23.9パーセント、上位10で56.1パーセントでした。
1位だけで8.8パーセントを占めます。
47都道府県の平均は7,624.2戸なので、1位は平均の4.1倍。
中央値の5,018戸と比べると6.3倍にあたります。
6位以下は大阪府で18,627戸、福岡県で13,972戸、兵庫県で13,091戸と続きました。
2位と3位の差は1,539戸、3位と4位の差は50戸でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の62.9パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると59,354戸。
これだけで全国の16.6パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
ただし人口あたりに直すと、順位はまったく変わります。
人口あたりでは北関東の県が1位です
以下は、一戸建の着工戸数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は群馬県の391.43戸、2位は埼玉県379.12戸、3位は長野県376.35戸。
4位以下は栃木県、茨城県と続きます。
逆に人口あたりの下位は大阪府212.71戸、北海道207.26戸。
群馬県と北海道では1.9倍の開きです。
人口あたりで上位に来るのは、土地に余裕のある北関東の県です。
同じ予算でも広い土地が買えます。
大都市では地価が高く、同じ面積に何世帯も住める共同住宅のほうが合理的になります。
建て方の選択は土地の値段で決まります。
当サイトの木造の一戸建てを比べた記事とあわせて見ると、いま建つ家といま建っている家の違いが見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が337.1戸で最も多く、北海道が207.3戸で最も少なくなります。
関東7都県301.2戸と東北6県291.4戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
一戸建の着工が少ない下位5県
一戸建の着工が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は1,507戸、46位の高知県は1,578戸、45位の島根県は1,689戸でした。
1位の東京都とは20.9倍の差があります。
44位は徳島県で1,934戸、43位は秋田県で2,208戸、42位は福井県で2,319戸と続きます。
20.9倍という開きは、共同住宅の210.1倍よりずっと小さくなっています。
一戸建は全国どこでも建てられています。
47都道府県の中央値は5,018戸。
平均は7,624.2戸なので、平均が中央値の1.5倍です。
47位の鳥取県は平均の19.8パーセント、中央値の30.0パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.5パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで8.8パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の4.78パーセントにあたる水準です。
46位との差は71戸、45位との差は182戸でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には30,050戸の開きがあります。
地方別に見る
一戸建の着工は、土地に余裕のある地方で多くなります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の36.6パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が19.4パーセント、近畿7府県が15.1パーセント、九州・沖縄8県が11.2パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6.7パーセント、中国5県が5.3パーセント、北海道が2.9パーセント、四国4県が2.8パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中部9県が337.1戸、関東7都県が301.2戸、東北6県が291.4戸の順に多く、最も少ないのは北海道が207.3戸です。
地図で見る
| 項目 | 一戸建の着工戸数 |
|---|---|
| 北海道 | 10,452戸 |
| 青森県 | 3,273戸 |
| 岩手県 | 3,247戸 |
| 宮城県 | 6,737戸 |
| 秋田県 | 2,208戸 |
| 山形県 | 2,880戸 |
| 福島県 | 5,577戸 |
| 茨城県 | 10,201戸 |
| 栃木県 | 6,897戸 |
| 群馬県 | 7,398戸 |
| 埼玉県 | 27,797戸 |
| 千葉県 | 21,159戸 |
| 東京都 | 31,557戸 |
| 神奈川県 | 26,208戸 |
| 新潟県 | 5,953戸 |
| 富山県 | 2,915戸 |
| 石川県 | 3,374戸 |
| 福井県 | 2,319戸 |
| 山梨県 | 2,850戸 |
| 長野県 | 7,478戸 |
| 岐阜県 | 6,446戸 |
| 静岡県 | 11,888戸 |
| 愛知県 | 26,258戸 |
| 三重県 | 5,337戸 |
| 滋賀県 | 4,962戸 |
| 京都府 | 5,968戸 |
| 大阪府 | 18,627戸 |
| 兵庫県 | 13,091戸 |
| 奈良県 | 3,524戸 |
| 和歌山県 | 2,604戸 |
| 鳥取県 | 1,507戸 |
| 島根県 | 1,689戸 |
| 岡山県 | 5,198戸 |
| 広島県 | 7,146戸 |
| 山口県 | 3,599戸 |
| 徳島県 | 1,934戸 |
| 香川県 | 2,888戸 |
| 愛媛県 | 3,543戸 |
| 高知県 | 1,578戸 |
| 福岡県 | 13,972戸 |
| 佐賀県 | 2,607戸 |
| 長崎県 | 2,777戸 |
| 熊本県 | 5,749戸 |
| 大分県 | 3,086戸 |
| 宮崎県 | 3,215戸 |
| 鹿児島県 | 5,018戸 |
| 沖縄県 | 3,645戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで埼玉県、愛知県、神奈川県、千葉県が続きます。
淡いのは鳥取県、高知県、島根県でした。
47都道府県の平均は7,624.2戸、中央値は5,018戸です。
東京都の31,557戸は平均の4.1倍にあたります。
上位3で23.9パーセント、1位と47位で20.9倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと群馬県が391.43戸で最も多く、開きは1.9倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは44位、人口あたり1位の群馬県は実数では13位でした。
| 順位 | 都道府県 | 一戸建の着工戸数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの一戸建の着工戸数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 31557 | 関東 | 222.58 |
| 2 | 埼玉県 | 27797 | 関東 | 379.12 |
| 3 | 愛知県 | 26258 | 中部 | 351.98 |
| 4 | 神奈川県 | 26208 | 関東 | 284.1 |
| 5 | 千葉県 | 21159 | 関東 | 338.49 |
| 6 | 大阪府 | 18627 | 近畿 | 212.71 |
| 7 | 福岡県 | 13972 | 九州 | 274.39 |
| 8 | 兵庫県 | 13091 | 近畿 | 245.29 |
| 9 | 静岡県 | 11888 | 中部 | 337.06 |
| 10 | 北海道 | 10452 | 北海道 | 207.26 |
| 11 | 茨城県 | 10201 | 関東 | 363.54 |
| 12 | 長野県 | 7478 | 中部 | 376.35 |
| 13 | 群馬県 | 7398 | 関東 | 391.43 |
| 14 | 広島県 | 7146 | 中国 | 263.3 |
| 15 | 栃木県 | 6897 | 関東 | 365.89 |
| 16 | 宮城県 | 6737 | 東北 | 299.69 |
| 17 | 岐阜県 | 6446 | 中部 | 336.43 |
| 18 | 京都府 | 5968 | 近畿 | 236.83 |
| 19 | 新潟県 | 5953 | 中部 | 283.61 |
| 20 | 熊本県 | 5749 | 九州 | 338.77 |
| 21 | 福島県 | 5577 | 東北 | 319.97 |
| 22 | 三重県 | 5337 | 近畿 | 311.92 |
| 23 | 岡山県 | 5198 | 中国 | 283.89 |
| 24 | 鹿児島県 | 5018 | 九州 | 327.55 |
| 25 | 滋賀県 | 4962 | 近畿 | 353.92 |
| 26 | 沖縄県 | 3645 | 九州 | 248.64 |
| 27 | 山口県 | 3599 | 中国 | 280.95 |
| 28 | 愛媛県 | 3543 | 四国 | 277.66 |
| 29 | 奈良県 | 3524 | 近畿 | 274.24 |
| 30 | 石川県 | 3374 | 中部 | 307.29 |
| 31 | 青森県 | 3273 | 東北 | 280.94 |
| 32 | 岩手県 | 3247 | 東北 | 283.58 |
| 33 | 宮崎県 | 3215 | 九州 | 311.23 |
| 34 | 大分県 | 3086 | 九州 | 284.42 |
| 35 | 富山県 | 2915 | 中部 | 292.38 |
| 36 | 香川県 | 2888 | 四国 | 314.94 |
| 37 | 山形県 | 2880 | 東北 | 284.87 |
| 38 | 山梨県 | 2850 | 中部 | 360.3 |
| 39 | 長崎県 | 2777 | 九州 | 221.81 |
| 40 | 佐賀県 | 2607 | 九州 | 330.84 |
| 41 | 和歌山県 | 2604 | 近畿 | 295.91 |
| 42 | 福井県 | 2319 | 中部 | 313.8 |
| 43 | 秋田県 | 2208 | 東北 | 246.15 |
| 44 | 徳島県 | 1934 | 四国 | 282.34 |
| 45 | 島根県 | 1689 | 中国 | 263.08 |
| 46 | 高知県 | 1578 | 四国 | 240.55 |
| 47 | 鳥取県 | 1507 | 中国 | 283.8 |
このグラフについての豆知識
建て方による区分
着工住宅は、一戸建、長屋建、共同住宅の3つに分けて集計されます。
長屋建は隣と壁を共有し、それぞれに玄関がある形式です。
2023年度は一戸建35万8,336戸、共同住宅36万7,608戸、長屋建7万4,282戸でした。
着工の統計という性格
建築着工統計は、工事を始めるときに出される届出をもとにした統計です。
その年度にどれだけ新しい住宅が建ち始めたかを示します。
いま建っている住宅の数を知りたい場合は、住宅・土地統計調査にもとづく当サイトのほかの記事を見てください。
着工は年ごとの振れが大きく、大きな物件が1つあるだけで県の数字が動きます。
数字の開き
1位の東京都は31,557戸、47位の鳥取県は1,507戸。
両者の間には20.9倍の開きがあります。
上位3で全国の23.9パーセント、上位10で56.1パーセントを占めます。
中央値は5,018戸、平均は7,624.2戸です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと1.9倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
一戸建の着工戸数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
1という高い相関を示したのが【着工した一戸建の広さ】全国3,919万m2、全体の63%でした。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.81です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た一戸建の着工戸数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 6737 | 秋田県 2208 |
| 関東 | 東京都 31557 | 栃木県 6897 |
| 中部 | 愛知県 26258 | 福井県 2319 |
| 近畿 | 大阪府 18627 | 和歌山県 2604 |
| 中国 | 広島県 7146 | 鳥取県 1507 |
| 四国 | 愛媛県 3543 | 高知県 1578 |
| 九州 | 福岡県 13972 | 佐賀県 2607 |
まとめ
一戸建の着工戸数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で31,557戸、最も少ない鳥取県で1,507戸でした。
1位と47位の間には20.9倍の開きがあります。
上位3で全国の23.9パーセント、上位10で56.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は5,018戸、平均は7,624.2戸でした。
人口10万人あたりに直すと1.9倍の開きになります。
一戸建の着工戸数の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、届出をもとにした着工の統計であること。
2つ目は、年ごとの振れが大きいこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは群馬県が391.43戸で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは44位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の36.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が337.1戸で最多でした。
共同住宅の着工戸数や木造の一戸建てを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【木造の一戸建て】全国2,578万戸、人口あたりで23.5倍もの差
出典
- 統計名: 建築着工統計調査(住宅 利用関係別・構造別・建て方別・都道府県別)
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 厚生労働省/国土交通省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003119736
- 備考: 2023年度に着工した住宅の一戸建の着工戸数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年度に着工した住宅の一戸建の着工戸数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
