診察代や入院料など、医療サービスへの自己負担は47都道府県の平均で1か月6,852円。
保健医療費のおよそ6割を占めます。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
奈良県が10,392円で1位。
47都道府県の平均は6,852円、中央値は6,904円です。
1位と47位の差は2.49倍、消費支出に占める割合で見ると2.13倍でした。
47都道府県の単純平均
6,852円
1か月の保健医療サービスへの支出(2024年)
最も多い 奈良県
10,392円
最も少ない 高知県
4,171円
地図で見る
| 項目 | 1か月の保健医療サービスへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 5,999円 |
| 青森県 | 4,934円 |
| 岩手県 | 7,394円 |
| 宮城県 | 7,757円 |
| 秋田県 | 6,426円 |
| 山形県 | 8,873円 |
| 福島県 | 6,697円 |
| 茨城県 | 7,782円 |
| 栃木県 | 6,563円 |
| 群馬県 | 9,597円 |
| 埼玉県 | 7,314円 |
| 千葉県 | 7,473円 |
| 東京都 | 8,122円 |
| 神奈川県 | 8,165円 |
| 新潟県 | 6,916円 |
| 富山県 | 7,160円 |
| 石川県 | 5,871円 |
| 福井県 | 6,904円 |
| 山梨県 | 5,867円 |
| 長野県 | 6,293円 |
| 岐阜県 | 6,615円 |
| 静岡県 | 7,593円 |
| 愛知県 | 6,737円 |
| 三重県 | 6,644円 |
| 滋賀県 | 7,073円 |
| 京都府 | 6,929円 |
| 大阪府 | 7,336円 |
| 兵庫県 | 7,121円 |
| 奈良県 | 10,392円 |
| 和歌山県 | 6,580円 |
| 鳥取県 | 5,863円 |
| 島根県 | 5,631円 |
| 岡山県 | 8,310円 |
| 広島県 | 7,081円 |
| 山口県 | 5,688円 |
| 徳島県 | 7,803円 |
| 香川県 | 7,075円 |
| 愛媛県 | 5,885円 |
| 高知県 | 4,171円 |
| 福岡県 | 5,821円 |
| 佐賀県 | 6,287円 |
| 長崎県 | 6,392円 |
| 熊本県 | 7,322円 |
| 大分県 | 6,764円 |
| 宮崎県 | 5,346円 |
| 鹿児島県 | 6,939円 |
| 沖縄県 | 4,547円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは奈良県です。
次いで群馬県、山形県、岡山県、神奈川県が続きます。
淡いのは高知県、沖縄県、青森県でした。
47都道府県の平均は6,852円、中央値は6,904円です。
奈良県の10,392円は平均の1.52倍にあたります。
1位と47位で2.49倍の開きがありました。
金額の差は月あたり6,221円です。
消費支出に占める割合で見ると奈良県が4パーセントで最も高く、開きは2.13倍になります。
金額1位の奈良県は割合では1位、割合1位の奈良県は金額では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の保健医療サービスへの支出(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 奈良県 | 10392 | 近畿 | 4 |
| 2 | 群馬県 | 9597 | 関東 | 3.62 |
| 3 | 山形県 | 8873 | 東北 | 3.46 |
| 4 | 岡山県 | 8310 | 中国 | 3.54 |
| 5 | 神奈川県 | 8165 | 関東 | 3.06 |
| 6 | 東京都 | 8122 | 関東 | 3.09 |
| 7 | 徳島県 | 7803 | 四国 | 3.25 |
| 8 | 茨城県 | 7782 | 関東 | 2.87 |
| 9 | 宮城県 | 7757 | 東北 | 3.1 |
| 10 | 静岡県 | 7593 | 中部 | 2.97 |
| 11 | 千葉県 | 7473 | 関東 | 2.72 |
| 12 | 岩手県 | 7394 | 東北 | 2.92 |
| 13 | 大阪府 | 7336 | 近畿 | 3.01 |
| 14 | 熊本県 | 7322 | 九州 | 3.12 |
| 15 | 埼玉県 | 7314 | 関東 | 2.9 |
| 16 | 富山県 | 7160 | 中部 | 2.51 |
| 17 | 兵庫県 | 7121 | 近畿 | 2.79 |
| 18 | 広島県 | 7081 | 中国 | 2.76 |
| 19 | 香川県 | 7075 | 四国 | 3.01 |
| 20 | 滋賀県 | 7073 | 近畿 | 2.51 |
| 21 | 鹿児島県 | 6939 | 九州 | 3.12 |
| 22 | 京都府 | 6929 | 近畿 | 2.88 |
| 23 | 新潟県 | 6916 | 中部 | 2.66 |
| 24 | 福井県 | 6904 | 中部 | 2.6 |
| 25 | 大分県 | 6764 | 九州 | 2.8 |
| 26 | 愛知県 | 6737 | 中部 | 2.65 |
| 27 | 福島県 | 6697 | 東北 | 2.63 |
| 28 | 三重県 | 6644 | 近畿 | 2.86 |
| 29 | 岐阜県 | 6615 | 中部 | 2.58 |
| 30 | 和歌山県 | 6580 | 近畿 | 3.02 |
| 31 | 栃木県 | 6563 | 関東 | 2.55 |
| 32 | 秋田県 | 6426 | 東北 | 2.68 |
| 33 | 長崎県 | 6392 | 九州 | 2.71 |
| 34 | 長野県 | 6293 | 中部 | 2.4 |
| 35 | 佐賀県 | 6287 | 九州 | 2.76 |
| 36 | 北海道 | 5999 | 北海道 | 2.65 |
| 37 | 愛媛県 | 5885 | 四国 | 2.63 |
| 38 | 石川県 | 5871 | 中部 | 2.11 |
| 39 | 山梨県 | 5867 | 中部 | 2.26 |
| 40 | 鳥取県 | 5863 | 中国 | 2.1 |
| 41 | 福岡県 | 5821 | 九州 | 2.62 |
| 42 | 山口県 | 5688 | 中国 | 2.39 |
| 43 | 島根県 | 5631 | 中国 | 2.14 |
| 44 | 宮崎県 | 5346 | 九州 | 2.5 |
| 45 | 青森県 | 4934 | 東北 | 2.35 |
| 46 | 沖縄県 | 4547 | 九州 | 2.13 |
| 47 | 高知県 | 4171 | 四国 | 1.88 |
医療サービスへの支出が多い上位5県
医療サービスへの支出が多い上位5県です。
奈良県は10,392円、群馬県は9,597円、山形県は8,873円でした。
奈良県は2位の群馬県の1.08倍です。
4位は岡山県で8,310円、5位は神奈川県で8,165円。
6位以下は東京都、徳島県、茨城県と続きました。
47都道府県の平均は6,852円、中央値は6,904円です。
1位の奈良県は平均を3,540円上回り、平均の1.52倍にあたります。
2位と3位の差は724円、3位と4位の差は563円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の奈良県は124,704円ほどになります。
上位5県の平均は9,067円で、47都道府県の平均を2,215円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は2,227円あります。
中央値と比べると1位は1.51倍でした。
近畿と北関東の県が上位に並びました。
医療機関にかかる回数の多さが金額に表れます。
消費支出に占める割合でも同じ県が1位です
ここから先は、1世帯当たりの保健医療サービスへの支出がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は奈良県の4パーセント、2位は群馬県3.62パーセント、3位は岡山県3.54パーセント。
4位以下は山形県、徳島県と続きます。
逆に割合の下位は鳥取県2.1パーセント、高知県1.88パーセント。
奈良県と高知県では2.13倍の開きです。
47都道府県の平均は2.76パーセントでした。
消費支出に占める比率でも、実数と同じ県が首位に立ちます。
医療にかかる負担は、所得の大きさでは調整されません。
診療所の多い地域では、気軽にかかれるぶん受診回数が増えます。
当サイトの診療所の記事と見比べてみてください。
ここに入るのは窓口で払った自己負担分だけです。
保険から支払われる分を含めた医療費の全体は、国民健康保険の記事のほうが近い姿を示します。
地方別に県の平均を出すと、関東7都県が7,859円で最も高く、北海道が5,999円で最も低くなります。
近畿7府県7,439円と東北6県7,014円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
医療サービスへの支出が少ない下位5県
医療サービスへの支出が少ない下位5県です。
47位の高知県は4,171円、46位の沖縄県は4,547円、45位の青森県は4,934円でした。
1位の奈良県とは2.49倍の差があります。
44位は宮崎県で5,346円、43位は島根県で5,631円、42位は山口県で5,688円と続きます。
2.49倍という開きは、医薬品の1.55倍よりずっと大きくなっています。
受診の頻度の差がそのまま出ます。
47位の高知県は平均の60.9パーセント、中央値の60.4パーセントにあたります。
平均との差は2,681円でした。
1位と47位の差は月あたり6,221円。
1年に直すと74,652円の開きになります。
46位との差は376円、45位との差は763円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は4,926円。
47都道府県の平均を1,926円下回り、上位5県との差は4,142円になります。
地方別に見る
医療サービスへの支出は、受診の多い地方で高くなります。
地方別に県の平均を出すと、関東7都県が7,859円で最も高くなります。
次いで近畿7府県が7,439円、東北6県が7,014円、中部9県が6,662円と続きました。
低いほうは中国5県が6,515円、四国4県が6,234円、九州・沖縄8県が6,177円、北海道が5,999円でした。
消費支出に占める割合で見ると並びが変わります。
近畿7府県が3.01パーセント、関東7都県が2.97パーセント、東北6県が2.86パーセントの順に高く、最も低いのは中部9県が2.53パーセントです。
このグラフについての豆知識
保健医療サービスとは
医科診療代、歯科診療代、他の保健医療サービス(入院料、はり・きゅう・マッサージ代など)が含まれます。
公的医療保険から支払われる分は含まれず、窓口で払った自己負担分だけが対象です。
家計調査との違い
当サイトには家計調査をもとにした支出の記事もあります。
あちらは各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)を対象にした調査で、県全体の平均ではありません。
この記事で使う全国家計構造調査は、5年に1度、都道府県の全域を対象に行われます。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
数字の開き
1位の奈良県は10,392円、47位の高知県は4,171円。
両者の間には2.49倍、金額にして月6,221円の開きがあります。
47都道府県の平均は6,852円、中央値は6,904円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると奈良県が4パーセントで最も高く、平均は2.76パーセント。
開きは2.13倍になります。
順位の並びがにている記事
1世帯当たりの保健医療サービスへの支出とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
最も似ていたのは【1か月の保健医療費】平均1万2,002円、1.74倍(順位相関0.91)です。
最も食い違ったのは【小1のむし歯】全国43.37パーセント、入学時点で差がつく(順位相関-0.5)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た1か月の保健医療サービスへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 8873 | 青森県 4934 |
| 関東 | 群馬県 9597 | 栃木県 6563 |
| 中部 | 静岡県 7593 | 山梨県 5867 |
| 近畿 | 奈良県 10392 | 和歌山県 6580 |
| 中国 | 岡山県 8310 | 島根県 5631 |
| 四国 | 徳島県 7803 | 高知県 4171 |
| 九州 | 熊本県 7322 | 沖縄県 4547 |
まとめ
1世帯の保健医療サービスへの支出を47都道府県で比べると、最も高い奈良県で10,392円、最も低い高知県で4,171円でした。
1位と47位の差は2.49倍です。
47都道府県の平均は6,852円、中央値は6,904円。
1位と47位の金額の差は月あたり6,221円、1年で74,652円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは2.13倍でした。
1世帯当たりの保健医療サービスへの支出の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、窓口の自己負担分だけであること。
2つ目は、受診の頻度に強く左右されること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では奈良県が4パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと関東7都県が7,859円で最も高く、消費支出に占める割合では近畿7府県が3.01パーセントで最も高くなりました。
医薬品への支出や診療所の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【医薬品に使う金額】1か月の平均は2,303円、1.55倍
- 【保険給付の件数】国民健康保険で全国4億2,616万件
- 【町のお医者さんが多い県】一般診療所数の47都道府県ランキング、人口10万人あたりで比較
- 【病院のベッド数】一般病院は全国123万8,356床、西日本が手厚い
出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010604)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010604)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
