国民健康保険から支払われた給付は、全国で84,842.76億円。
会社の健康保険に入っていない人の医療を支える仕組みです。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が8,072.67億円で1位。
47都道府県の平均は1,805.2億円、中央値は1,212.43億円です。
1位と47位の差は20倍、人口10万人あたりに直すと1.7倍でした。
47都道府県の単純平均
1,805.2億円
国民健康保険給付金額(2023年)
最も多い 東京都
8,072.7億円
最も少ない 鳥取県
403.6億円
地方でまとめると、北海道が四国の5.1倍
給付額は、加入者の分布と年齢構成を映します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の31.1パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.3パーセント、中部9県が15.8パーセント、九州・沖縄8県が13.5パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.2パーセント、中国5県が6.1パーセント、北海道が4.5パーセント、四国4県が3.5パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が82.6億円、九州・沖縄8県が81.9億円、北海道が74.5億円の順に多く、最も少ないのは関東7都県が60.6億円です。
地図で見ると、上位5県のうち3つが関東
| 項目 | 国民健康保険給付金額 |
|---|---|
| 北海道 | 3,795.5億円 |
| 青森県 | 918.4億円 |
| 岩手県 | 864.5億円 |
| 宮城県 | 1,570.6億円 |
| 秋田県 | 732億円 |
| 山形県 | 755.4億円 |
| 福島県 | 1,296.4億円 |
| 茨城県 | 1,841.9億円 |
| 栃木県 | 1,337.6億円 |
| 群馬県 | 1,329.3億円 |
| 埼玉県 | 4,489.2億円 |
| 千葉県 | 3,885.2億円 |
| 東京都 | 8,072.7億円 |
| 神奈川県 | 5,410.2億円 |
| 新潟県 | 1,473.1億円 |
| 富山県 | 623.1億円 |
| 石川県 | 775.4億円 |
| 福井県 | 495.9億円 |
| 山梨県 | 584.1億円 |
| 長野県 | 1,394.1億円 |
| 岐阜県 | 1,373.3億円 |
| 静岡県 | 2,443.8億円 |
| 愛知県 | 4,239.0億円 |
| 三重県 | 1,203.6億円 |
| 滋賀県 | 902.0億円 |
| 京都府 | 1,746.6億円 |
| 大阪府 | 6,168.9億円 |
| 兵庫県 | 3,784.4億円 |
| 奈良県 | 962.8億円 |
| 和歌山県 | 758.1億円 |
| 鳥取県 | 403.6億円 |
| 島根県 | 510.4億円 |
| 岡山県 | 1,336.5億円 |
| 広島県 | 1,811.3億円 |
| 山口県 | 1,109.7億円 |
| 徳島県 | 567.8億円 |
| 香川県 | 740.3億円 |
| 愛媛県 | 1,042.6億円 |
| 高知県 | 604.4億円 |
| 福岡県 | 3,615.5億円 |
| 佐賀県 | 688.3億円 |
| 長崎県 | 1,212.4億円 |
| 熊本県 | 1,472.5億円 |
| 大分県 | 927.7億円 |
| 宮崎県 | 884.9億円 |
| 鹿児島県 | 1,491.3億円 |
| 沖縄県 | 1,196.7億円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、埼玉県、愛知県が続きます。
淡いのは鳥取県、福井県、島根県でした。
47都道府県の平均は1,805.2億円、中央値は1,212.43億円です。
東京都の8,072.67億円は平均の4.5倍にあたります。
上位3で23.2パーセント、1位と47位で20倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと鹿児島県が96.27億円で最も多く、開きは1.7倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の鹿児島県は実数では15位でした。
| 順位 | 都道府県 | 国民健康保険給付金額(億円) | 地方 | 人口10万人あたりの国民健康保険給付金額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 8072.67 | 関東 | 57.31 |
| 2 | 大阪府 | 6168.91 | 近畿 | 70.40 |
| 3 | 神奈川県 | 5410.22 | 関東 | 58.62 |
| 4 | 埼玉県 | 4489.16 | 関東 | 61.24 |
| 5 | 愛知県 | 4238.98 | 中部 | 56.69 |
| 6 | 千葉県 | 3885.16 | 関東 | 62.09 |
| 7 | 北海道 | 3795.53 | 北海道 | 74.54 |
| 8 | 兵庫県 | 3784.41 | 近畿 | 70.47 |
| 9 | 福岡県 | 3615.52 | 九州 | 70.85 |
| 10 | 静岡県 | 2443.84 | 中部 | 68.74 |
| 11 | 茨城県 | 1841.88 | 関東 | 65.20 |
| 12 | 広島県 | 1811.26 | 中国 | 66.15 |
| 13 | 京都府 | 1746.55 | 近畿 | 68.90 |
| 14 | 宮城県 | 1570.55 | 東北 | 69.37 |
| 15 | 鹿児島県 | 1491.26 | 九州 | 96.27 |
| 16 | 新潟県 | 1473.13 | 中部 | 69.29 |
| 17 | 熊本県 | 1472.5 | 九州 | 86.16 |
| 18 | 長野県 | 1394.09 | 中部 | 69.57 |
| 19 | 岐阜県 | 1373.33 | 中部 | 71.12 |
| 20 | 栃木県 | 1337.62 | 関東 | 70.51 |
| 21 | 岡山県 | 1336.52 | 中国 | 72.36 |
| 22 | 群馬県 | 1329.28 | 関東 | 69.89 |
| 23 | 福島県 | 1296.41 | 東北 | 73.37 |
| 24 | 長崎県 | 1212.43 | 九州 | 95.69 |
| 25 | 三重県 | 1203.61 | 近畿 | 69.69 |
| 26 | 沖縄県 | 1196.66 | 九州 | 81.52 |
| 27 | 山口県 | 1109.7 | 中国 | 85.49 |
| 28 | 愛媛県 | 1042.6 | 四国 | 80.76 |
| 29 | 奈良県 | 962.79 | 近畿 | 74.29 |
| 30 | 大分県 | 927.72 | 九州 | 84.65 |
| 31 | 青森県 | 918.35 | 東北 | 77.56 |
| 32 | 滋賀県 | 901.96 | 近畿 | 64.11 |
| 33 | 宮崎県 | 884.85 | 九州 | 84.92 |
| 34 | 岩手県 | 864.47 | 東北 | 74.33 |
| 35 | 石川県 | 775.4 | 中部 | 69.92 |
| 36 | 和歌山県 | 758.1 | 近畿 | 84.99 |
| 37 | 山形県 | 755.39 | 東北 | 73.62 |
| 38 | 香川県 | 740.31 | 四国 | 79.95 |
| 39 | 秋田県 | 732 | 東北 | 80.09 |
| 40 | 佐賀県 | 688.33 | 九州 | 86.58 |
| 41 | 富山県 | 623.14 | 中部 | 61.88 |
| 42 | 高知県 | 604.35 | 四国 | 90.74 |
| 43 | 山梨県 | 584.11 | 中部 | 73.38 |
| 44 | 徳島県 | 567.82 | 四国 | 81.70 |
| 45 | 島根県 | 510.41 | 中国 | 78.52 |
| 46 | 福井県 | 495.85 | 中部 | 66.65 |
| 47 | 鳥取県 | 403.62 | 中国 | 75.16 |
国民健康保険の給付額が大きい5都府県
国民健康保険の給付額が大きい上位5都府県です。
東京都は8,072.67億円、大阪府は6,168.91億円、神奈川県は5,410.22億円でした。
東京都は2位の大阪府の1.31倍です。
4位は埼玉県で4,489.16億円、5位は愛知県で4,238.98億円。
上位5で全国の33.5パーセント、上位3で23.2パーセント、上位10で54.1パーセントでした。
1位だけで9.5パーセントを占めます。
47都道府県の平均は1,805.2億円なので、1位は平均の4.5倍。
中央値の1,212.43億円と比べると6.7倍にあたります。
6位以下は千葉県で3,885.16億円、北海道で3,795.53億円、兵庫県で3,784.41億円と続きました。
2位と3位の差は758.69億円、3位と4位の差は921.06億円でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の66.5パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると14,241.58億円。
これだけで全国の16.8パーセントにあたります。
給付額は被保険者の数と、その人たちの年齢構成でおおむね決まります。
人口の多い都府県が上位に並びました。
人口あたりでは鹿児島県が1位になります
ここから先は、国民健康保険の給付金額がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、九州の県が上位に来ます。
1位は鹿児島県の96.27億円、2位は長崎県95.69億円、3位は高知県90.74億円。
4位以下は佐賀県、熊本県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都57.31億円、愛知県56.69億円。
鹿児島県と愛知県では1.7倍の開きです。
国民健康保険の加入者には、自営業者や無職の人、退職後に会社の保険を抜けた人が多く含まれます。
高齢の加入者が多い県ほど、1人あたりの給付額は上がります。
人口あたりの上位に来る県は、加入率が高いか、加入者の年齢が高いか、その両方だと考えられます。
医療機関が多く受診しやすいことも数字を押し上げます。
人口あたりの下位に来るのは、会社勤めの人が多く、国民健康保険の加入者が相対的に少ない都県でしょう。
実数の20倍に対し、人口あたりでは1.7倍。
医療費そのものの地域差はそれほど大きくありません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が82.6億円で最も多く、関東7都県が60.6億円で最も少なくなります。
九州・沖縄8県81.9億円と北海道74.5億円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
国民健康保険の給付額が小さい5県
国民健康保険の給付額が小さい下位5県です。
47位の鳥取県は403.62億円、46位の福井県は495.85億円、45位の島根県は510.41億円でした。
1位の東京都とは20倍の差があります。
44位は徳島県で567.82億円、43位は山梨県で584.11億円、42位は高知県で604.35億円と続きます。
人口の差より小さい開きです。
医療の給付は全国で比較的そろって使われています。
47都道府県の中央値は1,212.43億円。
平均は1,805.2億円なので、平均が中央値の1.5倍です。
47位の鳥取県は平均の22.4パーセント、中央値の33.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.0パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.5パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の5.0パーセントにあたる水準です。
46位との差は92.23億円、45位との差は106.79億円でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には7,669.05億円の開きがあります。
1位と47位で20.0倍。この数字が何を数えているか
国民健康保険の給付
国民健康保険は、会社の健康保険や共済に入っていない人が加入する公的医療保険です。
市町村と都道府県が共同で運営しています。
給付金額には、療養の給付、高額療養費、出産育児一時金などが含まれます。
単位は億円
もとの統計は千円単位ですが、この記事では読みやすいように億円へ換算しています。
全国の給付額は84,842.76億円。
人口10万人あたりでは1.7倍の開きがありました。
数字の開き
1位の東京都は8,072.67億円、47位の鳥取県は403.62億円で、その差は20倍です。
上位3で全国の23.2パーセント、上位10で54.1パーセントを占めます。
中央値は1,212.43億円、平均は1,805.2億円です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと開きは1.7倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の国民健康保険の給付金額は、2013年の92,578.4億円から2023年の84,842.8億円へ、この10年で8%減りました。
10年前も先頭は東京都です。
顔ぶれは変わりませんでした。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは沖縄県で4%増です。
順位の並びがにている記事
国民健康保険の給付金額の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【1981〜1990年の住宅】全国892万1,800戸、住宅全体の16%(順位相関0.99)です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【図書館の数】が多い県ほど本を読むのか、47都道府県のデータで確かめました(相関-0.73)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た国民健康保険給付金額
| 地方 | 最も多い(億円) | 最も少ない(億円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1570.55 | 秋田県 732 |
| 関東 | 東京都 8072.67 | 群馬県 1329.28 |
| 中部 | 愛知県 4238.98 | 福井県 495.85 |
| 近畿 | 大阪府 6168.91 | 和歌山県 758.1 |
| 中国 | 広島県 1811.26 | 鳥取県 403.62 |
| 四国 | 愛媛県 1042.6 | 徳島県 567.82 |
| 九州 | 福岡県 3615.52 | 佐賀県 688.33 |
まとめ
国民健康保険の給付金額を47都道府県で比べると、最も多い東京都で8,072.67億円、最も少ない鳥取県で403.62億円でした。
1位と47位の差は20倍です。
上位3で全国の23.2パーセント、上位10で54.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は1,212.43億円、平均は1,805.2億円でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは1.7倍まで縮みます。
国民健康保険の給付金額を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、会社の健康保険は含まないこと。
2つ目は、加入者の年齢構成に左右されること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは鹿児島県が96.27億円で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の31.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が82.6億円で最多でした。
国民健康保険の被保険者数や後期高齢者医療の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードJ4108(国民健康保険給付金額)の2023年の値を億円に換算したもの。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードJ4108(国民健康保険給付金額)の2023年の値を億円に換算したもの。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
