保健師の数が10年でどう動いたかを、47都道府県で並べて比べます。
2012年と2022年の保健師数を比べた変化率です。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。
全国は4万7,279人から6万299人へ、1万3,020人ふえました。
47都道府県すべてがプラスで、上位ほどふえ方が大きいという読み方になります。
47都道府県の単純平均
25.8%
保健師数の10年変化率(2012年と2022年の比較)
最も多い 神奈川県
45.7%
最も少ない 福井県
5.4%
地図で見る10年の変化
| 項目 | 保健師数の10年変化率 |
|---|---|
| 北海道 | 14.4% |
| 青森県 | 14.2% |
| 岩手県 | 26.3% |
| 宮城県 | 19.7% |
| 秋田県 | 23.0% |
| 山形県 | 28.1% |
| 福島県 | 26.1% |
| 茨城県 | 29.7% |
| 栃木県 | 38.5% |
| 群馬県 | 24.0% |
| 埼玉県 | 34.4% |
| 千葉県 | 29.0% |
| 東京都 | 39.6% |
| 神奈川県 | 45.7% |
| 新潟県 | 15.6% |
| 富山県 | 32.1% |
| 石川県 | 21.7% |
| 福井県 | 5.4% |
| 山梨県 | 11.4% |
| 長野県 | 25.3% |
| 岐阜県 | 22.6% |
| 静岡県 | 23.6% |
| 愛知県 | 39.4% |
| 三重県 | 37% |
| 滋賀県 | 21.7% |
| 京都府 | 33.1% |
| 大阪府 | 15.6% |
| 兵庫県 | 43.6% |
| 奈良県 | 39.4% |
| 和歌山県 | 17.3% |
| 鳥取県 | 27.6% |
| 島根県 | 24.0% |
| 岡山県 | 22.5% |
| 広島県 | 30.9% |
| 山口県 | 12.5% |
| 徳島県 | 23% |
| 香川県 | 23.6% |
| 愛媛県 | 15.3% |
| 高知県 | 19.7% |
| 福岡県 | 34.1% |
| 佐賀県 | 20.8% |
| 長崎県 | 25.0% |
| 熊本県 | 22.8% |
| 大分県 | 29.3% |
| 宮崎県 | 24.5% |
| 鹿児島県 | 21.4% |
| 沖縄県 | 35.9% |
| 項目 | 全国の保健師数 |
|---|---|
| 2012年 | 47,279% |
| 2014年 | 48,452% |
| 2016年 | 51,280% |
| 2018年 | 52,955% |
| 2020年 | 55,595% |
| 2022年 | 60,299% |
日本地図で見ると、色が濃く出る(ふえ方が大きい)のは神奈川県と兵庫県、東京都、愛知県、奈良県です。
淡い(ふえ方が小さい)のは福井県と山梨県、山口県、青森県、北海道でした。
47都道府県の単純平均はプラス25.75パーセント、中央値はプラス24.03パーセントです。
全国値のプラス27.54パーセントより小さいのは、人数の多い都府県ほどふえ方が大きいためです。
35パーセント以上ふえたのは8都府県、15パーセント未満は5県。
減った県はありませんでした。
| 順位 | 都道府県 | 保健師数の10年変化率(%) | 地方 | 2022年の保健師数 | 2012年の保健師数 | 10年間の増減数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 神奈川県 | 45.65 | 関東 | 2862 | 1965 | 897 |
| 2 | 兵庫県 | 43.6 | 近畿 | 2223 | 1548 | 675 |
| 3 | 東京都 | 39.58 | 関東 | 4821 | 3454 | 1367 |
| 4 | 愛知県 | 39.36 | 中部 | 3066 | 2200 | 866 |
| 5 | 奈良県 | 39.35 | 近畿 | 648 | 465 | 183 |
| 6 | 栃木県 | 38.53 | 関東 | 1093 | 789 | 304 |
| 7 | 三重県 | 37.0 | 近畿 | 859 | 627 | 232 |
| 8 | 沖縄県 | 35.85 | 九州 | 917 | 675 | 242 |
| 9 | 埼玉県 | 34.44 | 関東 | 2311 | 1719 | 592 |
| 10 | 福岡県 | 34.07 | 九州 | 2314 | 1726 | 588 |
| 11 | 京都府 | 33.07 | 近畿 | 1368 | 1028 | 340 |
| 12 | 富山県 | 32.05 | 中部 | 721 | 546 | 175 |
| 13 | 広島県 | 30.85 | 中国 | 1455 | 1112 | 343 |
| 14 | 茨城県 | 29.73 | 関東 | 1357 | 1046 | 311 |
| 15 | 大分県 | 29.28 | 九州 | 830 | 642 | 188 |
| 16 | 千葉県 | 28.98 | 関東 | 2461 | 1908 | 553 |
| 17 | 山形県 | 28.11 | 東北 | 720 | 562 | 158 |
| 18 | 鳥取県 | 27.63 | 中国 | 388 | 304 | 84 |
| 19 | 岩手県 | 26.29 | 東北 | 831 | 658 | 173 |
| 20 | 福島県 | 26.08 | 東北 | 1112 | 882 | 230 |
| 21 | 長野県 | 25.3 | 中部 | 1857 | 1482 | 375 |
| 22 | 長崎県 | 25.04 | 九州 | 824 | 659 | 165 |
| 23 | 宮崎県 | 24.54 | 九州 | 746 | 599 | 147 |
| 24 | 島根県 | 24.03 | 中国 | 573 | 462 | 111 |
| 25 | 群馬県 | 23.99 | 関東 | 1132 | 913 | 219 |
| 26 | 香川県 | 23.62 | 四国 | 628 | 508 | 120 |
| 27 | 静岡県 | 23.59 | 中部 | 1891 | 1530 | 361 |
| 28 | 秋田県 | 23.03 | 東北 | 625 | 508 | 117 |
| 29 | 徳島県 | 23.0 | 四国 | 476 | 387 | 89 |
| 30 | 熊本県 | 22.83 | 九州 | 1103 | 898 | 205 |
| 31 | 岐阜県 | 22.62 | 中部 | 1122 | 915 | 207 |
| 32 | 岡山県 | 22.52 | 中国 | 1159 | 946 | 213 |
| 33 | 滋賀県 | 21.72 | 近畿 | 723 | 594 | 129 |
| 34 | 石川県 | 21.68 | 中部 | 623 | 512 | 111 |
| 35 | 鹿児島県 | 21.42 | 九州 | 1026 | 845 | 181 |
| 36 | 佐賀県 | 20.79 | 九州 | 552 | 457 | 95 |
| 37 | 宮城県 | 19.73 | 東北 | 1165 | 973 | 192 |
| 38 | 高知県 | 19.67 | 四国 | 578 | 483 | 95 |
| 39 | 和歌山県 | 17.32 | 近畿 | 535 | 456 | 79 |
| 40 | 大阪府 | 15.63 | 近畿 | 2641 | 2284 | 357 |
| 41 | 新潟県 | 15.58 | 中部 | 1246 | 1078 | 168 |
| 42 | 愛媛県 | 15.26 | 四国 | 763 | 662 | 101 |
| 43 | 北海道 | 14.41 | 北海道 | 3288 | 2874 | 414 |
| 44 | 青森県 | 14.17 | 東北 | 709 | 621 | 88 |
| 45 | 山口県 | 12.5 | 中国 | 783 | 696 | 87 |
| 46 | 山梨県 | 11.38 | 中部 | 646 | 580 | 66 |
| 47 | 福井県 | 5.39 | 中部 | 528 | 501 | 27 |
地方別に見る10年の変化
地方別に平均を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県がプラス34.41パーセント、近畿7府県がプラス29.67パーセント、九州・沖縄8県がプラス26.73パーセント、中国5県がプラス23.51パーセントと続きます。
ふえ方が小さいほうは東北6県がプラス22.90パーセント、中部9県がプラス21.88パーセント、四国4県がプラス20.39パーセント、北海道がプラス14.41パーセントでした。
関東と北海道では20.00ポイントの差があります。
8地方すべてがプラス14パーセントを超えています。
最も小さい北海道でも10年で1割以上ふえました。
関東7都県のプラス34.41パーセントは、神奈川県プラス45.65パーセントと東京都プラス39.58パーセントが引き上げた結果です。
人口の多い地方で保健師がとくにふえた10年でした。
ふえ方が大きかった5都県
ふえ方が大きかった上位5都県です。
神奈川県はプラス45.65パーセント、兵庫県はプラス43.60パーセント、東京都はプラス39.58パーセント、愛知県はプラス39.36パーセント、奈良県はプラス39.35パーセントでした。
神奈川県は1,965人から2,862人へ897人ふえています。
35パーセント以上ふえたのは8都府県。
人数そのものが最も多いのは東京都の4,821人で、北海道3,288人、愛知県3,066人と続きます。
コロナのあと、伸びがはっきり速くなりました
ここから先は、10年間の保健師数の変化がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
全国の年ごとの推移を見ると、途中で伸びが速くなった時期があります。
保健師数は2012年4万7,279人、2014年4万8,452人、2016年5万1,280人、2018年5万2,955人と、2年ごとに1,200人から2,800人ふえてきました。
ところが2020年5万5,595人から2022年6万299人へ、この2年だけで4,704人ふえています。
10年の増加分1万3,020人のうち、およそ3分の1が最後の2年に集中した計算です。
保健師は保健所や市町村で働く人が中心です。
2020年から2022年は感染症への対応で保健所の業務が急にふえた時期にあたります。
人を増やす動きがこの数字に出ている、と読むのが自然でしょう。
県ごとの相関を見ると、人口増減率とはプラス0.49、65歳以上人口割合とはマイナス0.50、人口とはプラス0.45。
人が多くて減っていない県ほどふえ方が大きくなっています。
看護師数の変化率との相関はプラス0.56で、医療の担い手全体がふえた県では保健師もふえるという関係でした。
実数で見ると景色が変わります。
10年でふえた人数がいちばん多いのは東京都のプラス1,367人、次いで神奈川県プラス897人、愛知県プラス866人。
率で3位の東京都が、人数では最も大きくふえています。
北海道が43位なのは、人数では3,288人と全国2位である点と合わせて読む必要があります。
もともと多かった県は、同じ人数がふえても率が上がりにくくなります。
ふえ方が小さかった5県
ふえ方が小さかった下位5県です。
福井県はプラス5.39パーセント、山梨県はプラス11.38パーセント、山口県はプラス12.50パーセント、青森県はプラス14.17パーセント、北海道はプラス14.41パーセントでした。
神奈川県のプラス45.65パーセントとは40.26ポイントの差があります。
最も小さい福井県でもプラス5.39パーセントです。
減った県はひとつもありません。
同じ医療の担い手でも、助産師は6県で減っており、保健師とは対照的でした。
15パーセント未満のふえ方にとどまったのは5県。
人数そのものが最も少ないのは鳥取県の388人で、徳島県476人、福井県528人と続きます。
このグラフについての豆知識
最後の2年で3分の1がふえた
全国の保健師数は2012年の4万7,279人から2022年の6万299人へ、1万3,020人ふえました。
2年に一度の調査で、6時点すべてで前回を上回っています。
伸びは後半のほうが急です。
2020年から2022年の2年だけで4,704人ふえており、10年の増加分のおよそ3分の1がここに集中しました。
感染症への対応で保健所の業務がふえた時期にあたります。
2022年に保健師が最も多いのは東京都の4,821人。
最も少ない鳥取県の388人とは12.4倍の開きがあります。
保健所や市町村で働く人が中心
保健師は健康相談や保健指導を行う職種です。
保健所や市町村の窓口で働く人が中心で、病院で働く看護師とは役割が違います。
また、就業している人の数です。
資格を持っていても働いていない人は含みません。
数字は2012年と2022年の比較です。
地方のなかで見た保健師数の10年変化率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 28.11 | 青森県 14.17 |
| 関東 | 神奈川県 45.65 | 群馬県 23.99 |
| 中部 | 愛知県 39.36 | 福井県 5.39 |
| 近畿 | 兵庫県 43.6 | 大阪府 15.63 |
| 中国 | 広島県 30.85 | 山口県 12.5 |
| 四国 | 香川県 23.62 | 愛媛県 15.26 |
| 九州 | 沖縄県 35.85 | 佐賀県 20.79 |
まとめ
保健師の数の10年変化を比べると、最もふえた神奈川県でプラス45.65パーセント、最も小さい福井県でもプラス5.39パーセントでした。
全国は1万3,020人の増加、47都道府県すべてがプラスです。
10年間の保健師数の変化をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、保健所や市町村で働く人が中心であること。
2つ目は、就業している人の数であること。
3つ目は2012年と2022年の比較であることです。
2020年から2022年の2年だけで4,704人ふえており、10年の増加分のおよそ3分の1がここに集中しました。
感染症への対応で保健所の業務がふえた時期にあたります。
看護師数の変化率との相関はプラス0.56。
医療の担い手全体がふえた県では、保健師もふえていました。
看護師数や助産師数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2012年と2022年の比較
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードI6801(保健師数)を2012年と2022年で比べた。就業している保健師の数。保健所や市町村で働く人が中心。2年に一度の調査。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
注記: 指標コードI6801(保健師数)を2012年と2022年で比べた。
就業している保健師の数。
保健所や市町村で働く人が中心。
2年に一度の調査。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
