過去1年間に大腸がん検診を受けた人はどれくらいいるのでしょうか。
20歳以上について47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2019年の都道府県別の数字。
山形県が48.85%で1位。
47都道府県の平均は35.88%、中央値は35.89%です。
最も高い48.85%と最も低い29.19%の差は19.66ポイント、倍率にすると1.67倍でした。
47都道府県の単純平均
35.9%
大腸がん検診の受診率(2019年)
最も多い 山形県
48.9%
最も少ない 山口県
29.2%
地図で見る
| 項目 | 大腸がん検診の受診率 |
|---|---|
| 北海道 | 30.4% |
| 青森県 | 41.4% |
| 岩手県 | 40.4% |
| 宮城県 | 42.4% |
| 秋田県 | 40.4% |
| 山形県 | 48.9% |
| 福島県 | 39.0% |
| 茨城県 | 35.2% |
| 栃木県 | 38.0% |
| 群馬県 | 36.9% |
| 埼玉県 | 36.5% |
| 千葉県 | 36.3% |
| 東京都 | 38.6% |
| 神奈川県 | 35.2% |
| 新潟県 | 41.4% |
| 富山県 | 37.7% |
| 石川県 | 34.6% |
| 福井県 | 37.0% |
| 山梨県 | 43.3% |
| 長野県 | 39.4% |
| 岐阜県 | 36.0% |
| 静岡県 | 36.4% |
| 愛知県 | 34.6% |
| 三重県 | 33.8% |
| 滋賀県 | 33.8% |
| 京都府 | 30.6% |
| 大阪府 | 29.9% |
| 兵庫県 | 32.5% |
| 奈良県 | 34.7% |
| 和歌山県 | 29.8% |
| 鳥取県 | 38.8% |
| 島根県 | 39.2% |
| 岡山県 | 38.0% |
| 広島県 | 33.1% |
| 山口県 | 29.2% |
| 徳島県 | 30.2% |
| 香川県 | 38.4% |
| 愛媛県 | 32.3% |
| 高知県 | 34.8% |
| 福岡県 | 29.8% |
| 佐賀県 | 34.1% |
| 長崎県 | 31.2% |
| 熊本県 | 38.2% |
| 大分県 | 34.1% |
| 宮崎県 | 33.3% |
| 鹿児島県 | 35.9% |
| 沖縄県 | 31.2% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは山形県です。
次いで山梨県、宮城県、新潟県、青森県が続きます。
淡いのは山口県、和歌山県、福岡県でした。
47都道府県の平均は35.88%、中央値は35.89%です。
山形県の48.85%は平均を12.97ポイント上回ります。
1位と47位の差は19.66ポイント、倍率にすると1.67倍でした。
肺がん検診の受診率で並べ替えると山形県が56.75で最も高く、開きは1.68倍になります。
主指標で1位の山形県は肺がん検診の受診率では1位、肺がん検診の受診率で1位の山形県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 大腸がん検診の受診率(%) | 地方 | 肺がん検診の受診率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 山形県 | 48.85 | 東北 | 56.75 |
| 2 | 山梨県 | 43.32 | 中部 | 51.86 |
| 3 | 宮城県 | 42.37 | 東北 | 50.49 |
| 4 | 新潟県 | 41.42 | 中部 | 50.17 |
| 5 | 青森県 | 41.37 | 東北 | 46.63 |
| 6 | 岩手県 | 40.42 | 東北 | 49.4 |
| 7 | 秋田県 | 40.35 | 東北 | 48.69 |
| 8 | 長野県 | 39.35 | 中部 | 45.75 |
| 9 | 島根県 | 39.18 | 中国 | 47.57 |
| 10 | 福島県 | 38.95 | 東北 | 47.25 |
| 11 | 鳥取県 | 38.8 | 中国 | 47.45 |
| 12 | 東京都 | 38.55 | 関東 | 40.43 |
| 13 | 香川県 | 38.35 | 四国 | 46.54 |
| 14 | 熊本県 | 38.24 | 九州 | 45.19 |
| 15 | 岡山県 | 38.03 | 中国 | 47.79 |
| 16 | 栃木県 | 37.98 | 関東 | 45.54 |
| 17 | 富山県 | 37.7 | 中部 | 47.9 |
| 18 | 福井県 | 36.95 | 中部 | 42.93 |
| 19 | 群馬県 | 36.91 | 関東 | 49.83 |
| 20 | 埼玉県 | 36.47 | 関東 | 39.94 |
| 21 | 静岡県 | 36.41 | 中部 | 44.87 |
| 22 | 千葉県 | 36.31 | 関東 | 42.61 |
| 23 | 岐阜県 | 35.96 | 中部 | 42.65 |
| 24 | 鹿児島県 | 35.89 | 九州 | 47.29 |
| 25 | 神奈川県 | 35.21 | 関東 | 39.78 |
| 26 | 茨城県 | 35.16 | 関東 | 43.26 |
| 27 | 高知県 | 34.8 | 四国 | 45.61 |
| 28 | 奈良県 | 34.66 | 近畿 | 36.12 |
| 29 | 石川県 | 34.64 | 中部 | 44.87 |
| 30 | 愛知県 | 34.62 | 中部 | 39.39 |
| 31 | 大分県 | 34.09 | 九州 | 42.5 |
| 32 | 佐賀県 | 34.08 | 九州 | 42.42 |
| 33 | 滋賀県 | 33.84 | 近畿 | 38.48 |
| 34 | 三重県 | 33.78 | 近畿 | 39.96 |
| 35 | 宮崎県 | 33.29 | 九州 | 42.5 |
| 36 | 広島県 | 33.1 | 中国 | 37.89 |
| 37 | 兵庫県 | 32.5 | 近畿 | 35.91 |
| 38 | 愛媛県 | 32.31 | 四国 | 38.64 |
| 39 | 長崎県 | 31.21 | 九州 | 38.06 |
| 40 | 沖縄県 | 31.18 | 九州 | 38.12 |
| 41 | 京都府 | 30.61 | 近畿 | 34.37 |
| 42 | 北海道 | 30.38 | 北海道 | 34.42 |
| 43 | 徳島県 | 30.18 | 四国 | 36.84 |
| 44 | 大阪府 | 29.88 | 近畿 | 33.74 |
| 45 | 福岡県 | 29.8 | 九州 | 35.52 |
| 46 | 和歌山県 | 29.78 | 近畿 | 36.93 |
| 47 | 山口県 | 29.19 | 中国 | 37.63 |
大腸がん検診の受診率が高い上位5県
大腸がん検診の受診率が高い上位5県です。
山形県は48.85%、山梨県は43.32%、宮城県は42.37%でした。
1位と2位の差は5.53ポイントです。
4位は新潟県で41.42%、5位は青森県で41.37%。
上位5はいずれも47都道府県の平均35.88%を上回りました。
1位の山形県は平均を12.97ポイント上回りました。
中央値の35.89%と比べると12.96ポイント高く、平均に対する比では1.36倍にあたります。
6位以下は岩手県で40.42%、秋田県で40.35%、長野県で39.35%と続きました。
2位と3位の差は0.95ポイント、3位と4位の差は0.95ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2.02ポイントでした。
1位から5位までの幅は7.48ポイント、1位から8位までの幅は9.5ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
山形県は肺がん検診の受診率でも1位に入っています。
全国の値は35.88%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は東北の県でした。
ほかのがん検診でも上位に来る県です。
肺がん検診の受診率と並べて見ます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
大腸がん検診を受けた人の割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
肺がん検診の受診率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は山形県の56.75、2位は山梨県の51.86、3位は宮城県の50.49。
4位以下は新潟県、群馬県と続きます。
逆に下位は京都府が34.37、大阪府が33.74。
山形県と大阪府では1.68倍の開きです。
肺がん検診の受診率と並べても、1位は同じ県でした。
検診に熱心な地域がはっきりしています。
大腸がん検診は便を採って調べる方法が中心で、体への負担が小さい検診です。
それでも受診率は35.9パーセントにとどまります。
当サイトの結腸がんの死亡数を比べた記事とあわせて見てみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が42.05%で最も高く、北海道が30.38%で最も低くなります。
中部9県37.82%と関東7都県36.66%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
大腸がん検診の受診率が低い下位5県
大腸がん検診の受診率が低い下位5県です。
47位の山口県は29.19%、46位の和歌山県は29.78%、45位の福岡県は29.8%でした。
1位の山形県とは19.66ポイントの差があります。
44位は大阪府で29.88%、43位は徳島県で30.18%、42位は北海道で30.38%と続きます。
47位は中国地方の県でした。
全国の平均を7ポイントほど下回ります。
47都道府県の中央値は35.89%、平均は35.88%です。
47位の山口県は平均を6.69ポイント下回りました。
47位の山口県は1位の山形県の59.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.67倍の開きです。
46位との差は0.59ポイント、45位との差は0.61ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.19ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均35.88%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.99ポイントです。
山口県は肺がん検診の受診率では中位位です。
全国の値は35.88%なので、47位はこれを6.69ポイント下回っています。
地方別に見る
大腸がん検診の受診率は、東北で高くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が42.05%で最も高くなります。
次いで中部9県が37.82%、関東7都県が36.66%、中国5県が35.66%と続きました。
低いほうは四国4県が33.91%、九州・沖縄8県が33.47%、近畿7府県が32.15%、北海道が30.38%でした。
最も高い東北6県と最も低い北海道の差は11.67ポイントです。
肺がん検診の受診率で見ると東北6県が最も高く、北海道が最も低くなりました。
このグラフについての豆知識
負担の小さい検診
大腸がん検診は便潜血検査が中心です。
自宅で採った便を提出するだけで済み、痛みもありません。
それでも2019年の受診率は35.9パーセント。
肺がんの43.0パーセントより低くなっています。
6年前の調査であること
国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
そのうち都道府県別の表が公表されている最新のものが2019年(令和元年)分になります。
この記事の数字は6年前のものです。
標本調査にもとづく推計値でもあるため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
おおまかな地域の傾向として見てください。
数字の散らばり
1位の山形県は48.85%、47位の山口県は29.19%。
差は19.66ポイント、倍率にすると1.67倍です。
中央値は35.89%、平均は35.88%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.01ポイントの差でした。
肺がん検診の受診率で並べ替えると開きは1.68倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
大腸がん検診を受けた人の割合の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【肺がん検診の受診率】全国42.95パーセント、5つの検診で最多で、相関は0.89です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【1月の最低気温】冬の朝がもっとも冷えるのはどこか、47都道府県で比較(相関-0.7)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た大腸がん検診の受診率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 48.85 | 福島県 38.95 |
| 関東 | 東京都 38.55 | 茨城県 35.16 |
| 中部 | 山梨県 43.32 | 愛知県 34.62 |
| 近畿 | 奈良県 34.66 | 和歌山県 29.78 |
| 中国 | 島根県 39.18 | 山口県 29.19 |
| 四国 | 香川県 38.35 | 徳島県 30.18 |
| 九州 | 熊本県 38.24 | 福岡県 29.8 |
まとめ
大腸がん検診を受けた人の割合を47都道府県で比べると、最も高い山形県で48.85%、最も低い山口県で29.19%でした。
その差は19.66ポイント、倍率にすると1.67倍です。
47都道府県の中央値は35.89%、平均は35.88%でした。
全国の値は35.88%です。
肺がん検診の受診率で並べ替えると開きは1.68倍になり、主指標で1位の山形県はその見方では1位に位置します。
大腸がん検診を受けた人の割合をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、過去1年間に受けた人の割合であること。
3つ目は2019年の数字であることです。
肺がん検診の受診率では山形県が56.75で最も高く、主指標で1位の山形県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では東北6県が42.05%で最も高く、北海道が30.38%で最も低くなりました。
胃がん検診の受診率や結腸がんの死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 世帯人員20歳以上・がん検診受診状況)
- 調査年: 2019年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003442407
- 備考: 20歳以上の世帯人員のうち過去1年間に大腸がん検診を受けた人の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は肺がん検診の受診率
注記: 20歳以上の世帯人員のうち過去1年間に大腸がん検診を受けた人の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は肺がん検診の受診率
