自然に近い森の割合が、いちばん高い県はどこだと思いますか?
環境省では、自然の状態を「植生自然度(しょくせいしぜんど)」という10段階の指標で表しています。
そのうち「7」は、人の手があまり入っていない自然林に近い森を指します。
今回は、この「植生自然度7」の森がどれくらいあるのかを都道府県別に比べます。
このランキングは、1997年の「社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)」をもとにしています。
社会・人口統計体系は、さまざまな統計データを都道府県ごとにまとめたものです。
もとの調査年は指標によって異なるため、データを見るときは統計年にも注意しましょう。
こたえの発表
こたえは、広島県です。
県の土地の59%が、自然に近い森です。
2位は京都府で57%、3位は山口県で53%でした。
1位と2位の差はわずかです。
このページの表・グラフ・地図は、自由研究や宿題にそのまま使ってOKです。
出どころの書き方は、この記事の後半の「データについて」にあります。
トップ20をみてみよう
| 順位 | 都道府県 | 値(%) |
|---|---|---|
| 1 | 広島県 | 59 |
| 2 | 京都府 | 57 |
| 3 | 山口県 | 53 |
| 4 | 岡山県 | 48 |
| 5 | 兵庫県 | 45 |
| 6 | 島根県 | 44 |
| 7 | 香川県 | 40 |
| 8 | 石川県 | 39 |
| 9 | 福井県 | 35 |
| 10 | 滋賀県 | 34 |
| 11 | 福島県 | 33 |
| 12 | 山梨県 | 28 |
| 13 | 長野県 | 28 |
| 14 | 徳島県 | 28 |
| 15 | 岐阜県 | 27 |
| 16 | 岩手県 | 26 |
| 17 | 宮城県 | 24 |
| 18 | 山形県 | 24 |
| 19 | 栃木県 | 24 |
| 20 | 鳥取県 | 24 |
上位20の県を表にしました。
20位の鳥取県(とっとりけん)でも24%。
数字のない県は上位20に入らないので、この表には出てきません。
地図でみてみよう

地図に上位20の県を点で打つと、山の多い県にならびます。
森林率のランキングと似ていますが、まったく同じではありません。
どうしてだろう?
「森が多い」と「自然に近い」はちがいます。
森林率は、県の土地のうち森がどれくらいあるかを表します。
でもその森が、植えられた杉やひのきの人工林なのか、自然に育った林なのかは分かりません。
植生自然度は、そこを見分けます。
10に近いほど人の手が入っていない自然のままで、1に近いほど市街地や畑です。
7は、二次林と呼ばれる、かつて人が使ったあとに自然に戻りつつある森を指します。
当サイトの森林率の記事と並べると、同じ「森」でも中身がちがうことが見えてきます。
自由研究にするなら
このランキングを自由研究にするなら、こんなまとめ方はどうでしょう。
- 森林率のランキングとならべて、順番のちがう県をさがす
- 近くの森が人工林か自然林か、木の並び方で見分ける
- 杉やひのきの林と、いろいろな木のまじる林をくらべる
さらに調べたい人への問い: 「二次林ってなんだろう?」「人工林はどうやって見分ける?」
データについて
このランキングは、総務省統計局の「社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)」(1997年)という調査から作りました。
だれでも無料で見られる、国の公式のデータです。
植生自然度は、人の手がどれだけ入っているかを10段階で表したものです。
7は自然林に近い森を指します。
自由研究やレポートに使うときは、次のように出どころを書いておくと、しっかりした研究になります。
「出典: 総務省統計局「社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)」(1997年)をもとに47グラフが作成」
まとめ
自然に近い森の割合がいちばん高い県は広島県で、59%でした。
「森が多い」と「自然に近い」はちがいます。
同じ言葉でも、中身を確かめることが大切です。
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 1997年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010102
- 備考: 植生自然度は、人の手がどれだけ入っているかを10段階で表したもの。7は自然林に近い森を指す。数字のない県は上位20に入らないため、この表には出てこない
