風の力で電気をいちばんつくる県はどこだと思いますか?
風車がつくる電気の量は、風の強さによって日々変わります。
そこで発電所の大きさを表すときは、いちばん調子よく回ったときにつくれる電気の大きさを使います。
これを設備容量といい、キロワットという単位で表します。
今回は、県内の風力発電の設備容量を合計して都道府県別に比べます。
このランキングは、2017年の「社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)」をもとにしています。
社会・人口統計体系は、さまざまな統計データを都道府県ごとにまとめたものです。
もとの調査年は指標によって異なるため、データを見るときは統計年にも注意しましょう。
こたえの発表
こたえは、青森県です。
41万7,463キロワットぶんの設備があります。
2位は秋田県で37万934キロワット、3位は北海道で35万8,745キロワットでした。
1位と2位はどちらも東北の県です。
このページの表・グラフ・地図は、自由研究や宿題にそのまま使ってOKです。
出どころの書き方は、この記事の後半の「データについて」にあります。
トップ20をみてみよう
| 順位 | 都道府県 | 値(kw) |
|---|---|---|
| 1 | 青森県 | 417,463 |
| 2 | 秋田県 | 370,934 |
| 3 | 北海道 | 358,745 |
| 4 | 鹿児島県 | 263,005 |
| 5 | 福島県 | 183,585 |
| 6 | 三重県 | 180,300 |
| 7 | 島根県 | 178,140 |
| 8 | 静岡県 | 158,330 |
| 9 | 石川県 | 124,500 |
| 10 | 山口県 | 113,450 |
| 11 | 茨城県 | 111,570 |
| 12 | 長崎県 | 109,860 |
| 13 | 愛媛県 | 96,200 |
| 14 | 和歌山県 | 94,930 |
| 15 | 岩手県 | 92,380 |
| 16 | 千葉県 | 69,950 |
| 17 | 高知県 | 68,900 |
| 18 | 愛知県 | 64,710 |
| 19 | 山形県 | 61,230 |
| 20 | 鳥取県 | 59,100 |
上位20の県を表にしました。
20位の鳥取県(とっとりけん)でも5万9,100キロワット。
その施設や土地がない県は上位20に入らないので、この表には出てきません。
地図でみてみよう

地図に上位20の県を点で打つと、北日本の日本海がわと、海に面した県にならびます。
内陸の県には、ほとんど点がつきません。
どうしてだろう?
どうしてこれらの県に風車が集まるのでしょうか。
風力発電に必要なのは、強い風が一年じゅう安定して吹くことです。
海の上や海岸ぞいは、さえぎるものがないので風がよく通ります。
北日本の日本海がわは、冬に大陸から強い風が吹きつけます。
この風が、風車を回す力になります。
また、風車を建てるには広い土地と、つくった電気を送る送電線が要ります。
人家から離れていることも条件のひとつです。
ここで、風車の数のランキングとくらべてみます。
数では北海道が304基で1位ですが、電気の大きさでは青森県が1位。
順番が入れかわります。
設備容量を風車の数でわると、1基あたりの大きさが出ます。
青森県は1,650キロワット、北海道は1,180キロワット。
全国をならすと1,594キロワットです。
青森県には大きな風車が、北海道には小さな風車が多いということになります。
いちばん大きいのは島根県の2,096キロワット、小さいほうは北海道の1,180キロワットで、差はおよそ1.8倍。
新しく建てた風車ほど大きいので、この数字は風車の世代のちがいも映しています。
自由研究にするなら
風力発電のことを調べるなら、こんなやり方があります。
- 風車の数のランキングとならべて、1基あたりの大きさを計算する(この記事の「どうしてだろう?」に計算例があります)
- 上位の県が海に面しているか地図で確かめる
- 自分の県に風車があるか調べてみる
さらに調べたい人への問い: 「風車は風が強すぎても回せない?」「1基でどれくらいの家に電気を送れる?」
データについて
このランキングのもとになったのは、総務省統計局の「社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)」(2017年)です。
国が出しているデータで、だれでも無料で見られます。
数えているのは、風力発電の設備が一度につくれる電気の大きさの合計です。
実際につくった電気の量ではありません。
風が弱い日は、この大きさより少なくなります。
発表するときは、この一行をわすれずに。
「出典: 総務省統計局「社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)」(2017年)をもとに47グラフが作成」
まとめ
風の力で電気をいちばんつくる県は青森県で、41万7,463キロワットでした。
強い風が安定して吹く場所が選ばれます。
風車の数では北海道が1位ですが、1基あたりの大きさが青森県1,650キロワット、北海道1,180キロワットとちがうため、合計では青森県が上回ります。
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2017年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010108
- 備考: 風力発電の設備が一度につくれる電気の大きさの合計。ゼロの県や数字のない県は上位20に入らないため、この表には出てこない
