高齢者を対象としたボランティアをした人は、どれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、もとは社会生活基本調査の2021年の数字。
島根県が4.2%で1位。
47都道府県の平均は2.64%、中央値は2.7%です。
最も高い4.2%と最も低い1.2%の差は3ポイント、倍率にすると3.5倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
2.6%
高齢者を対象としたボランティア活動の行動者率(2021年)
最も多い 島根県
4.2%
最も少ない 青森県
1.2%
地図で見る
| 項目 | 高齢者を対象としたボランティア活動の行動者率 |
|---|---|
| 北海道 | 2.5% |
| 青森県 | 1.2% |
| 岩手県 | 3.1% |
| 宮城県 | 2.9% |
| 秋田県 | 2.5% |
| 山形県 | 3% |
| 福島県 | 2.8% |
| 茨城県 | 2.1% |
| 栃木県 | 2.2% |
| 群馬県 | 2.4% |
| 埼玉県 | 1.9% |
| 千葉県 | 2.1% |
| 東京都 | 2.1% |
| 神奈川県 | 2.2% |
| 新潟県 | 1.7% |
| 富山県 | 2.9% |
| 石川県 | 2.2% |
| 福井県 | 2.6% |
| 山梨県 | 3.1% |
| 長野県 | 3.2% |
| 岐阜県 | 3% |
| 静岡県 | 2.6% |
| 愛知県 | 2.1% |
| 三重県 | 2.7% |
| 滋賀県 | 2.9% |
| 京都府 | 2.4% |
| 大阪府 | 2.9% |
| 兵庫県 | 2.4% |
| 奈良県 | 2.8% |
| 和歌山県 | 2.7% |
| 鳥取県 | 3.6% |
| 島根県 | 4.2% |
| 岡山県 | 3.2% |
| 広島県 | 2.5% |
| 山口県 | 3.2% |
| 徳島県 | 1.9% |
| 香川県 | 2.1% |
| 愛媛県 | 2.4% |
| 高知県 | 2.5% |
| 福岡県 | 2.8% |
| 佐賀県 | 3.6% |
| 長崎県 | 3.1% |
| 熊本県 | 2.9% |
| 大分県 | 2.7% |
| 宮崎県 | 3.3% |
| 鹿児島県 | 3.5% |
| 沖縄県 | 1.5% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは島根県です。
次いで鳥取県、佐賀県、鹿児島県、宮崎県が続きます。
淡いのは青森県、沖縄県、新潟県でした。
47都道府県の平均は2.64%、中央値は2.7%です。
島根県の4.2%は平均を1.56ポイント上回ります。
1位と47位の差は3ポイント、倍率にすると3.5倍でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると島根県が25.6で最も高く、開きは1.83倍になります。
主指標で1位の島根県はボランティア活動の行動者率では1位、ボランティア活動の行動者率で1位の島根県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 高齢者を対象としたボランティア活動の行動者率(%) | 地方 | ボランティア活動の行動者率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 島根県 | 4.2 | 中国 | 25.6 |
| 2 | 佐賀県 | 3.6 | 九州 | 24.8 |
| 2 | 鳥取県 | 3.6 | 中国 | 24.1 |
| 4 | 鹿児島県 | 3.5 | 九州 | 22.3 |
| 5 | 宮崎県 | 3.3 | 九州 | 20.1 |
| 6 | 岡山県 | 3.2 | 中国 | 23.2 |
| 6 | 山口県 | 3.2 | 中国 | 20.1 |
| 6 | 長野県 | 3.2 | 中部 | 22 |
| 9 | 岩手県 | 3.1 | 東北 | 24.4 |
| 9 | 山梨県 | 3.1 | 中部 | 21.1 |
| 9 | 長崎県 | 3.1 | 九州 | 21 |
| 12 | 岐阜県 | 3 | 中部 | 21.7 |
| 12 | 山形県 | 3 | 東北 | 23.6 |
| 14 | 宮城県 | 2.9 | 東北 | 20.7 |
| 14 | 熊本県 | 2.9 | 九州 | 22.1 |
| 14 | 滋賀県 | 2.9 | 近畿 | 24.2 |
| 14 | 大阪府 | 2.9 | 近畿 | 14.5 |
| 14 | 富山県 | 2.9 | 中部 | 19.5 |
| 19 | 奈良県 | 2.8 | 近畿 | 18.5 |
| 19 | 福岡県 | 2.8 | 九州 | 19.1 |
| 19 | 福島県 | 2.8 | 東北 | 19.7 |
| 22 | 三重県 | 2.7 | 近畿 | 19.3 |
| 22 | 大分県 | 2.7 | 九州 | 20.3 |
| 22 | 和歌山県 | 2.7 | 近畿 | 18.2 |
| 25 | 静岡県 | 2.6 | 中部 | 18.9 |
| 25 | 福井県 | 2.6 | 中部 | 21.7 |
| 27 | 広島県 | 2.5 | 中国 | 18.6 |
| 27 | 高知県 | 2.5 | 四国 | 18.9 |
| 27 | 秋田県 | 2.5 | 東北 | 20.9 |
| 27 | 北海道 | 2.5 | 北海道 | 16.3 |
| 31 | 愛媛県 | 2.4 | 四国 | 19.6 |
| 31 | 京都府 | 2.4 | 近畿 | 16.6 |
| 31 | 群馬県 | 2.4 | 関東 | 19.2 |
| 31 | 兵庫県 | 2.4 | 近畿 | 17.7 |
| 35 | 神奈川県 | 2.2 | 関東 | 17 |
| 35 | 石川県 | 2.2 | 中部 | 20.7 |
| 35 | 栃木県 | 2.2 | 関東 | 16.5 |
| 38 | 愛知県 | 2.1 | 中部 | 16.6 |
| 38 | 茨城県 | 2.1 | 関東 | 17.1 |
| 38 | 香川県 | 2.1 | 四国 | 18.1 |
| 38 | 千葉県 | 2.1 | 関東 | 14.9 |
| 38 | 東京都 | 2.1 | 関東 | 15.5 |
| 43 | 埼玉県 | 1.9 | 関東 | 15.6 |
| 43 | 徳島県 | 1.9 | 四国 | 17.4 |
| 45 | 新潟県 | 1.7 | 中部 | 19.3 |
| 46 | 沖縄県 | 1.5 | 九州 | 17.4 |
| 47 | 青森県 | 1.2 | 東北 | 14 |
高齢者向けが多い上位5県
高齢者向けが多い上位5県です。
島根県は4.2%、鳥取県は3.6%、佐賀県は3.6%でした。
1位と2位の差は0.6ポイントです。
4位は鹿児島県で3.5%、5位は宮崎県で3.3%。
上位5はいずれも47都道府県の平均2.64%を上回りました。
1位の島根県は平均を1.56ポイント上回りました。
中央値の2.7%と比べると1.5ポイント高く、平均に対する比では1.59倍にあたります。
6位以下は長野県で3.2%、岡山県で3.2%、山口県で3.2%と続きました。
2位と3位の差は0ポイント、3位と4位の差は0.1ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.1ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.9ポイント、1位から8位までの幅は1ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
島根県はボランティア活動の行動者率でも1位に入っています。
全国の値は2.4%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
上位と下位の開きは、ボランティア全体よりも大きくなりました。
ボランティア全体でも島根県が1位です
以下は、高齢者向けボランティアの割合にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は島根県の25.6、2位は佐賀県の24.8、3位は岩手県の24.4。
4位以下は滋賀県、鳥取県と続きます。
逆に下位は大阪府が14.5、青森県が14。
島根県と青森県では1.83倍の開きです。
ボランティア全体でも島根県が1位です。
高齢者を支える活動でも、地域のつながりが効いています。
高齢者向けの活動には、配食のお手伝い、話し相手、外出の付きそいなどがあります。
住んでいる人どうしが顔を知っている地域ほど、こうした活動は始めやすくなります。
当サイトの老人クラブの記事と並べると、支える側と集まる側の両方が見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が3.34%で最も高く、関東7都県が2.14%で最も低くなります。
九州・沖縄8県2.93%と近畿7府県2.69%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
高齢者向けが少ない下位5県
高齢者向けが少ない下位5県です。
47位の青森県は1.2%、46位の沖縄県は1.5%、45位の新潟県は1.7%でした。
1位の島根県とは3ポイントの差があります。
44位は徳島県で1.9%、43位は埼玉県で1.9%、42位は香川県で2.1%と続きます。
高齢の人が多い県ほど活動が多い、とはかぎりません。
47都道府県の中央値は2.7%、平均は2.64%です。
47位の青森県は平均を1.44ポイント下回りました。
47位の青森県は1位の島根県の28.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると3.5倍の開きです。
46位との差は0.3ポイント、45位との差は0.5ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.9ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均2.64%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.7ポイントです。
青森県はボランティア活動の行動者率では47位です。
全国の値は2.4%なので、47位はこれを1.2ポイント下回っています。
このグラフについての豆知識
支え合いのかたち
高齢者を対象としたボランティアには、社会福祉協議会が窓口になっているものが多くあります。
登録して、都合のつく日に活動する形です。
介護保険のサービスとは別の、住民どうしの助け合いという位置づけです。
行動者率という数え方
行動者率は、1年間にその活動を1回でもした人の割合です。
毎週やっている人も、年に1度だけの人も、同じ1人として数えます。
社会生活基本調査は5年ごとに行われ、この記事は2021年の調査によっています。
新型コロナウイルスの影響で活動を控えた年にあたる点は、読むときに頭に置いておく必要があります。
数字の散らばり
1位の島根県は4.2%、47位の青森県は1.2%。
差は3ポイント、倍率にすると3.5倍です。
中央値は2.7%、平均は2.64%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.06ポイントの差でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
高齢者向けボランティアの割合の順位で探してみます。
0.77という高い相関を示したのが【ボランティアをする人】全国17.8%、開きは1.83倍でした。
最も食い違ったのは【クレジットの返済】1か月の平均は6万9,886円、1.82倍(順位相関-0.51)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た高齢者を対象としたボランティア活動の行動者率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 3.1 | 青森県 1.2 |
| 関東 | 群馬県 2.4 | 埼玉県 1.9 |
| 中部 | 長野県 3.2 | 新潟県 1.7 |
| 近畿 | 滋賀県 2.9 | 兵庫県 2.4 |
| 中国 | 島根県 4.2 | 広島県 2.5 |
| 四国 | 高知県 2.5 | 徳島県 1.9 |
| 九州 | 佐賀県 3.6 | 沖縄県 1.5 |
まとめ
高齢者向けボランティアの割合を47都道府県で比べると、最も高い島根県で4.2%、最も低い青森県で1.2%でした。
その差は3ポイント、倍率にすると3.5倍です。
47都道府県の中央値は2.7%、平均は2.64%でした。
全国の値は2.4%です。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になり、主指標で1位の島根県はその見方では1位に位置します。
高齢者向けボランティアの割合の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、1年に1回でもすれば数に入ること。
2つ目は、高齢者の人数の多さとは別の話であること。
3つ目は2021年の数字であることです。
ボランティア活動の行動者率では島根県が25.6で最も高く、主指標で1位の島根県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では中国5県が3.34%で最も高く、関東7都県が2.14%で最も低くなりました。
ボランティア全体や老人クラブの記事とあわせて読んでみてください。
1位の島根県と2位の鳥取県の差は0.6ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 10歳以上のうち、1年間に高齢者を対象としたボランティア活動をした人の割合
注記: 10歳以上のうち、1年間に高齢者を対象としたボランティア活動をした人の割合
