牛乳でいちばんお金をかせいでいる市町村は、どこだと思いますか?
ヒント: 北海道の東のはしにある、牛の数が人の数より多い町です。
「産出額(さんしゅつがく)」とは、その年にとれた農産物が売れた金額のことです。
とれた重さではなく、お金でくらべたランキングです。
農林水産省(のうりんすいさんしょう)の「市町村別農業産出額(推計)」(2022年)で調べました。
こたえの発表
こたえは、北海道の別海町(べつかいちょう)です。
乳用牛の産出額は591億3,000万円。
2位の栃木県の那須塩原市(なすしおばらし)の235億1,000万円に、2.5倍という大きな差をつけました。
3位は北海道の中標津町(なかしべつちょう)で224億9,000万円でした。
このページの表・グラフ・地図は、自由研究や宿題にそのまま使ってOKです。
出どころの書き方は、この記事の後半の「データについて」にあります。
トップ20をみてみよう
| 順位 | 名前(よみがな) | 都道府県 | 値(億円) |
|---|---|---|---|
| 1 | 別海町(べつかいちょう) | 北海道 | 591.3 |
| 2 | 那須塩原市(なすしおばらし) | 栃木県 | 235.1 |
| 3 | 中標津町(なかしべつちょう) | 北海道 | 224.9 |
| 4 | 標茶町(しべちゃちょう) | 北海道 | 215.4 |
| 5 | 清水町(しみずちょう) | 北海道 | 153.7 |
| 6 | 浜中町(はまなかちょう) | 北海道 | 141.1 |
| 7 | 大樹町(たいきちょう) | 北海道 | 135.1 |
| 8 | 上士幌町(かみしほろちょう) | 北海道 | 126.7 |
| 9 | 標津町(しべつちょう) | 北海道 | 124.8 |
| 10 | 鹿追町(しかおいちょう) | 北海道 | 120.6 |
| 11 | 湧別町(ゆうべつちょう) | 北海道 | 111.8 |
| 12 | 士幌町(しほろちょう) | 北海道 | 107.4 |
| 13 | 幕別町(まくべつちょう) | 北海道 | 90.9 |
| 14 | 鶴居村(つるいむら) | 北海道 | 90.4 |
| 15 | 菊池市(きくちし) | 熊本県 | 83.4 |
| 16 | 稚内市(わっかないし) | 北海道 | 82.8 |
| 17 | 釧路市(くしろし) | 北海道 | 82.6 |
| 18 | 田原市(たはらし) | 愛知県 | 81.3 |
| 19 | 豊富町(とよとみちょう) | 北海道 | 80.9 |
| 20 | 厚岸町(あっけしちょう) | 北海道 | 79 |
上位20の市町村を表にしました。
20位の厚岸町(あっけしちょう)でも79億円。
北海道の町がずらりとならびます。
上位20のうち、北海道の市町村がいくつあるか数えてみてください。
1位から3位まではすべて北海道ですが、2位には栃木県の那須塩原市(なすしおばらし)が入っています。
地図でみてみよう

地図に上位20の市町村を点で打つと、北海道の東側(道東)にかたまっているのが分かります。
牛乳をしぼる酪農(らくのう)は、すずしい気候と広い牧草地が必要です。
本州では那須塩原市(栃木県)のような高原のまちが上位に入ります。
どうしてだろう?
どうして別海町が日本一なのでしょうか。
別海町は北海道の東のはし、根釧台地(こんせんだいち)とよばれる広い台地にあります。
夏でもすずしく霧が多いため、作物を育てるのはむずかしい土地でした。
そこで大規模な酪農が発展します。
いまでは町にいる牛の数が、住んでいる人の数のおよそ8倍。
「人より牛が多い町」として知られています。
自由研究にするなら
牛乳のことを調べるなら、こんなやり方があります。
- 牛乳パックの「製造所固有記号」から、どこの工場で作られたか調べてみる
- 上位のまちの気温を調べて、すずしさと酪農の関係をたしかめてみる
- 給食の牛乳がどこから来ているか、学校で聞いてみる
さらに調べたい人への問い: 「牛は1日にどれくらい牛乳を出すのだろう?」「牛乳はどうやって工場から店まで運ばれるのだろう?」
データについて
このランキングのもとになったのは、農林水産省の「市町村別農業産出額(推計)」(2022年)です。
国が出しているデータで、だれでも無料で見られます。
乳用牛の産出額には、生乳(しぼったままの牛乳)が売れた金額がふくまれます。
「推計」とついているとおり、実際に数えた金額ではなく、計算して求めた数字です。
ノートのすみに、こう書きそえておきましょう。
「出典: 農林水産省「市町村別農業産出額(推計)」(2022年)をもとに47グラフが作成」
まとめ
牛乳で日本一かせぐまちは北海道の別海町で、1年に591億3,000万円でした。
道東の広い台地が、日本の牛乳を支えています。
毎日飲む牛乳が、どこから来ているのか。
自由研究のテーマにぴったりです。
出典
- 統計名: 市町村別農業産出額(推計)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00500249
- 備考: 乳用牛(牛乳をしぼる牛)が売れた金額と生乳の金額の推計。10千万円=1億円
