65歳以上の人がひとりで暮らす世帯がどれくらいあるかを、47都道府県で並べて比べます。
分母は一般世帯なので、「その地域でどれだけありふれた世帯か」を表す数字になります。
使うのは令和2年国勢調査で、一般世帯に占める65歳以上の単独世帯の割合です。
全国では12.06パーセント、671万6,806世帯でした。
上位の県では6世帯に1世帯がこれにあたります。
47都道府県の単純平均
12.6%
65歳以上の単独世帯の割合(令和2年(2020年))
最も多い 高知県
17.8%
最も少ない 滋賀県
9.4%
地図で見る65歳以上の単独世帯の割合
| 項目 | 65歳以上の単独世帯の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 14.7% |
| 青森県 | 14.1% |
| 岩手県 | 12.7% |
| 宮城県 | 9.9% |
| 秋田県 | 14.5% |
| 山形県 | 11.0% |
| 福島県 | 11.8% |
| 茨城県 | 10.6% |
| 栃木県 | 10.7% |
| 群馬県 | 11.7% |
| 埼玉県 | 10.5% |
| 千葉県 | 10.8% |
| 東京都 | 11.2% |
| 神奈川県 | 10.9% |
| 新潟県 | 11.4% |
| 富山県 | 11.5% |
| 石川県 | 11.1% |
| 福井県 | 10.8% |
| 山梨県 | 12.5% |
| 長野県 | 11.6% |
| 岐阜県 | 10.9% |
| 静岡県 | 11.2% |
| 愛知県 | 10.0% |
| 三重県 | 11.9% |
| 滋賀県 | 9.4% |
| 京都府 | 12.9% |
| 大阪府 | 13.8% |
| 兵庫県 | 13.1% |
| 奈良県 | 13.0% |
| 和歌山県 | 16.4% |
| 鳥取県 | 12.4% |
| 島根県 | 13.2% |
| 岡山県 | 11.8% |
| 広島県 | 12.7% |
| 山口県 | 15.8% |
| 徳島県 | 13.8% |
| 香川県 | 13.1% |
| 愛媛県 | 15.0% |
| 高知県 | 17.8% |
| 福岡県 | 12.3% |
| 佐賀県 | 11.8% |
| 長崎県 | 15.1% |
| 熊本県 | 12.9% |
| 大分県 | 14.3% |
| 宮崎県 | 15.1% |
| 鹿児島県 | 16.4% |
| 沖縄県 | 11.2% |
濃い色になるのは四国と九州、紀伊半島、山陰、そして北海道です。
色が薄いのは首都圏の周辺と東海、それに滋賀県でした。
高齢者の割合が高い県とおおむね重なりますが、完全には一致しません。
47都道府県の単純平均は12.58パーセント、中央値は12.26パーセント。
全国値の12.06パーセントに近く、上位が全体を大きく引き上げるという形にはなっていません。
平均を超えたのは21道府県でした。
上位と下位の差は1.89倍で、単独世帯全体の1.77倍とほぼ同じ幅です。
ただ上位と下位に並ぶ県の顔ぶれは、単独世帯全体とはかなり違っています。
| 順位 | 都道府県 | 65歳以上の単独世帯の割合(%) | 地方 | 65歳以上の単独世帯数 | 単独世帯に占める割合 | 女性の割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 高知県 | 17.8 | 四国 | 55958 | 45.54 | 67.35 |
| 2 | 鹿児島県 | 16.4 | 九州 | 119020 | 42.11 | 68.45 |
| 3 | 和歌山県 | 16.37 | 近畿 | 64404 | 50.35 | 69.7 |
| 4 | 山口県 | 15.77 | 中国 | 94207 | 43.17 | 70.12 |
| 5 | 宮崎県 | 15.08 | 九州 | 70639 | 42.1 | 68.71 |
| 5 | 長崎県 | 15.08 | 九州 | 83871 | 43.8 | 68.79 |
| 7 | 愛媛県 | 14.97 | 四国 | 89813 | 39.96 | 69.59 |
| 8 | 北海道 | 14.65 | 北海道 | 361735 | 36.18 | 70.09 |
| 9 | 秋田県 | 14.45 | 東北 | 55437 | 47.31 | 68.16 |
| 10 | 大分県 | 14.3 | 九州 | 69725 | 39.77 | 69.24 |
| 11 | 青森県 | 14.08 | 東北 | 71752 | 42.48 | 68.34 |
| 12 | 徳島県 | 13.78 | 四国 | 42341 | 38.64 | 66.83 |
| 13 | 大阪府 | 13.75 | 近畿 | 567399 | 32.85 | 65.53 |
| 14 | 島根県 | 13.16 | 中国 | 35331 | 39.68 | 66.11 |
| 15 | 香川県 | 13.13 | 四国 | 53301 | 38.12 | 67.64 |
| 16 | 兵庫県 | 13.08 | 近畿 | 313735 | 36.37 | 69.18 |
| 17 | 奈良県 | 13.01 | 近畿 | 70741 | 44.43 | 70.18 |
| 18 | 京都府 | 12.93 | 近畿 | 153688 | 31.38 | 67.93 |
| 19 | 熊本県 | 12.89 | 九州 | 92410 | 38.04 | 67.81 |
| 20 | 岩手県 | 12.72 | 東北 | 62424 | 38.23 | 65.25 |
| 21 | 広島県 | 12.67 | 中国 | 157316 | 33.98 | 68.45 |
| 22 | 山梨県 | 12.46 | 中部 | 42105 | 38.21 | 63.97 |
| 23 | 鳥取県 | 12.4 | 中国 | 27170 | 38.46 | 66.94 |
| 24 | 福岡県 | 12.26 | 九州 | 284223 | 30.14 | 69.0 |
| 25 | 三重県 | 11.92 | 近畿 | 88354 | 36.11 | 67.55 |
| 26 | 岡山県 | 11.78 | 中国 | 94208 | 33.06 | 67.94 |
| 26 | 佐賀県 | 11.78 | 九州 | 36646 | 38.87 | 67.75 |
| 26 | 福島県 | 11.78 | 東北 | 87168 | 35.53 | 62.02 |
| 29 | 群馬県 | 11.7 | 関東 | 93993 | 36.14 | 62.75 |
| 30 | 長野県 | 11.61 | 中部 | 96359 | 37.42 | 63.77 |
| 31 | 富山県 | 11.46 | 中部 | 46175 | 38.63 | 67.19 |
| 32 | 新潟県 | 11.44 | 中部 | 98746 | 37.1 | 62.53 |
| 33 | 東京都 | 11.24 | 関東 | 811408 | 22.38 | 64.06 |
| 34 | 静岡県 | 11.21 | 中部 | 166069 | 35.17 | 61.75 |
| 35 | 沖縄県 | 11.19 | 九州 | 68601 | 29.88 | 58.84 |
| 36 | 石川県 | 11.13 | 中部 | 52169 | 32.1 | 68.0 |
| 37 | 山形県 | 10.95 | 東北 | 43451 | 38.52 | 62.46 |
| 38 | 岐阜県 | 10.93 | 中部 | 85160 | 37.23 | 66.95 |
| 39 | 神奈川県 | 10.92 | 関東 | 459724 | 27.85 | 63.93 |
| 40 | 千葉県 | 10.84 | 関東 | 299889 | 29.89 | 62.5 |
| 41 | 福井県 | 10.79 | 中部 | 31367 | 36.35 | 65.26 |
| 42 | 栃木県 | 10.73 | 関東 | 85355 | 32.61 | 60.71 |
| 43 | 茨城県 | 10.63 | 関東 | 125596 | 32.56 | 60.75 |
| 44 | 埼玉県 | 10.54 | 関東 | 332963 | 31.06 | 61.69 |
| 45 | 愛知県 | 10.01 | 中部 | 323796 | 27.55 | 64.05 |
| 46 | 宮城県 | 9.92 | 東北 | 97239 | 26.84 | 63.69 |
| 47 | 滋賀県 | 9.4 | 近畿 | 53625 | 29.46 | 66.06 |
65歳以上のひとり暮らしが多い6県
65歳以上の単独世帯の割合が高い上位5県です。
5位が同じ値なので6県を載せています。
高知県は17.80パーセント、鹿児島県は16.40パーセント、和歌山県は16.37パーセント、山口県は15.77パーセント、長崎県と宮崎県がともに15.08パーセントでした。
高知県の17.80パーセントは、一般世帯の6世帯に1世帯が65歳以上のひとり暮らしという水準です。
7位以下は愛媛県14.97パーセント、北海道14.65パーセント、秋田県14.45パーセント、大分県14.30パーセントと続きます。
上位に並んだのは四国と九州、それに紀伊半島と山陰です。
高齢者の割合が高い県と重なりますが、完全に一致するわけではありません。
3分の2は女性だが、その偏りは県で違う
この割合が低い県には、2つのまったく違う理由がありえます。
そこを分けて見ていきます。
以下は推測を含みます。
まず、この割合が低い県には2つの理由がありえます。
高齢者そのものが少ないのか、高齢者はいるが家族と住んでいるのか。
この2つは分けて見る必要があります。
世帯主が65歳以上の世帯が一般世帯に占める割合を見ると、沖縄県は31.65パーセントで46位でした。
高齢の世帯が少ない県です。
一方、その高齢世帯のうち単独世帯が占める割合は35.3パーセントで、全国の33.1パーセントより高くなっています。
つまり沖縄県の11.19パーセントという低い数字は、高齢者が家族と同居しているからではなく、高齢の世帯そのものが少ないことによるものです。
三世代世帯は3.23パーセントで41位と、むしろ少ないほうでした。
同じ「高齢のひとり暮らしが少ない県」でも、山形県のように同居が多い県とはまったく事情が違います。
山形県は世帯主が65歳以上の世帯が45.23パーセントで4位と多いのに、そのうち単独世帯は24.2パーセントで全国最少。
高齢者は多いけれど、その多くが家族と住んでいる県です。
次に男女の偏りを見ます。
65歳以上のひとり暮らしは、全国で65.6パーセントが女性です。
男性の約1.9倍にあたります。
ただ偏りの大きさは県によってかなり違います。
奈良県は70.18パーセント、山口県は70.12パーセント、北海道は70.09パーセントで7割を超えます。
一方、沖縄県は58.84パーセント、栃木県は60.71パーセント、茨城県は60.75パーセントと6割前後にとどまります。
栃木県と茨城県が偏りの小さいほうに入るのは、年齢を問わない単独世帯でも女性の割合が42.73パーセントと42.78パーセントで全国最下位だからでしょう。
男性の単身者が多い地域で、その傾向が高齢層にも及んでいると読めます。
最後に、高齢者の割合との関係です。
高齢者の割合は秋田県が全国1位ですが、65歳以上の単独世帯の割合では9位の14.45パーセント。
秋田県は三世代世帯が10.29パーセントで4位と高く、高齢者が家族と住んでいる比率が大きいためです。
世帯主が65歳以上の世帯は49.15パーセントで全国1位ですが、そのうち単独世帯は29.4パーセントで、全国の33.1パーセントを下回っています。
逆に高知県は、世帯主が65歳以上の世帯が45.38パーセントで3位、そのうち単独世帯が39.2パーセントで3位。
高齢者が多いことと、その高齢者がひとりで暮らしていることの両方がそろって1位になっています。
高齢化の進み方を1本の数字で測ろうとすると、この違いが見えなくなります。
実数で見ると都市圏が並ぶ
割合ではなく世帯数そのもので並べると、上位は人口の多い都道府県になります。
東京都は811,408世帯、大阪府は567,399世帯、神奈川県は459,724世帯、北海道は361,735世帯、埼玉県は332,963世帯でした。
割合で1位の高知県は55,958世帯です。
割合では17.80パーセントと突出していても、世帯数としては東京都の14分の1ほどになります。
見守りや生活支援に必要な体制の規模を考えるなら実数、その地域でどれだけ身近な状況かを知りたいなら割合という使い分けになります。
65歳以上のひとり暮らしが少ない5県
65歳以上の単独世帯の割合が低い下位5県です。
滋賀県は9.40パーセント、宮城県は9.92パーセント、愛知県は10.01パーセント、埼玉県は10.54パーセント、茨城県は10.63パーセントでした。
高知県の17.80パーセントとは8.40ポイント、1.89倍の差があります。
10パーセントを下回ったのは滋賀県と宮城県の2県だけです。
どちらも大都市圏に隣接し、県外からの転入で若い世代が増えてきた県にあたります。
下位に並んだのは大都市に近い県が中心です。
滋賀県は京都・大阪への通勤圏、埼玉県と茨城県は首都圏、愛知県と宮城県はそれぞれ名古屋と仙台という都市を抱えています。
ただ大都市そのものは下位に来ません。
東京都は11.24パーセントで33位、大阪府は13.75パーセントで13位でした。
大都市の中心部には高齢のひとり暮らしが相当数あり、その周辺の県で割合が下がるという形になっています。
地方別に見る65歳以上の単独世帯の割合
8つの地方に分けて平均を取ると、西日本と東日本の差がはっきり出ます。
最も高いのは四国4県の14.92パーセントです。
次いで北海道が14.65パーセント、九州8県が13.62パーセント、中国5県が13.16パーセント、近畿7府県が12.92パーセントと続きます。
低いほうは東北6県が12.32パーセント、中部9県が11.23パーセント、関東7都県が10.94パーセントでした。
四国と関東では3.98ポイントの差があります。
東北6県が12.32パーセントと中位にとどまるのは意外に見えるかもしれません。
高齢者の割合では上位に並ぶ地域ですが、三世代世帯の割合が9.73パーセントで全国最高であり、高齢者が家族と同居している比率が高いためです。
このグラフについての豆知識
施設で暮らす高齢者は含まれない
この記事が扱っているのは一般世帯だけで、社会福祉施設や病院で暮らす人は含まれません。
高齢者施設の整備が進んだ県では、そのぶんこの割合が下がる可能性があります。
また65歳以上の単独世帯は、住民票ではなく調査時点の居住実態にもとづく世帯です。
子の家の近くに住んでいても、同じ住居でなければ単独世帯として数えられます。
近居と同居では暮らし方が大きく違いますが、この統計では区別できません。
数字を「孤立している高齢者の数」と読み替えないよう気をつけてください。
分母を変えると別のランキングになる
この記事は一般世帯を分母にしています。
分母を単独世帯に変えると、順位はかなり動きます。
単独世帯のうち65歳以上が占める割合で並べると、1位は和歌山県の50.35パーセント、2位は秋田県の47.31パーセント、3位は高知県の45.54パーセントです。
最下位は東京都の22.38パーセントでした。
一般世帯を分母にすると「その地域でどれだけありふれた世帯なのか」が分かり、単独世帯を分母にすると「一人暮らしのうちどれだけが高齢者なのか」が分かります。
この記事の表には両方を載せています。
3つの数字を並べないと読み違える
この指標を1本の数字として読むと、高齢化の進み方を測ったものに見えます。
実際には3つの要素が掛け合わさった数字です。
1つ目は、その県に高齢の世帯がどれだけあるか。
2つ目は、その高齢世帯のうちひとり暮らしがどれだけを占めるか。
3つ目は、そもそも一般世帯がいくつあるか。
高知県が1位なのは、1つ目と2つ目の両方が高いためです。
世帯主が65歳以上の世帯が45.38パーセントで3位、そのうち単独世帯が39.2パーセントで3位。
両方そろって先頭に立ちました。
一方、秋田県は世帯主が65歳以上の世帯が49.15パーセントで全国1位ですが、そのうち単独世帯は29.4パーセントで全国平均の33.1パーセントを下回ります。
高齢者は多いけれど、家族と住んでいる人が多い。
同じ「高齢化の進んだ県」でも、中身がまるで違うということです。
地方のなかで見た65歳以上の単独世帯の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 14.45 | 宮城県 9.92 |
| 関東 | 群馬県 11.7 | 埼玉県 10.54 |
| 中部 | 山梨県 12.46 | 愛知県 10.01 |
| 近畿 | 和歌山県 16.37 | 滋賀県 9.4 |
| 中国 | 山口県 15.77 | 岡山県 11.78 |
| 四国 | 高知県 17.8 | 香川県 13.13 |
| 九州 | 鹿児島県 16.4 | 沖縄県 11.19 |
まとめ
47都道府県の65歳以上の単独世帯の割合を比べると、最も高い高知県は17.80パーセント、最も低い滋賀県は9.40パーセントで、その差は8.40ポイント、1.89倍でした。
全国では12.06パーセント、671万6,806世帯です。
この数字には施設や病院で暮らす人が含まれず、近居と同居も区別できません。
令和2年(2020年)の国勢調査によるものです。
全国では65.6パーセントが女性ですが、奈良県の70.18パーセントから沖縄県の58.84パーセントまで幅があります。
偏りの大きさ自体が県によってかなり違います。
高齢者の割合が全国1位の秋田県は、この指標では9位でした。
高齢の世帯は多いけれど、その多くが家族と住んでいるためです。
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出典
- 統計名: 令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)
- 調査年: 令和2年(2020年)
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?toukei=00200521&tstat=000001136464
- 備考: 一般世帯は寮や施設などの世帯を除いた世帯。割合の分母には家族類型「不詳」(全国で16万120世帯、0.29パーセント)を含む。65歳以上の単独世帯は、65歳以上の人がひとりで暮らす世帯
注記: 一般世帯は寮や施設などの世帯を除いた世帯。
割合の分母には家族類型「不詳」(全国で16万120世帯、0.29パーセント)を含む。
65歳以上の単独世帯は、65歳以上の人がひとりで暮らす世帯
