食事や着替えなど暮らしの動作のリハビリを担う作業療法士は、病院にどれくらいいるのでしょうか。
常勤換算の人数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が3,702人で1位。
47都道府県の平均は1,070.4人、中央値は754人です。
1位と47位の間には11.4倍の開き、人口10万人あたりでは3.7倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
1,070人
病院の作業療法士数(常勤換算)(2023年)
最も多い 東京都
3,702人
最も少ない 鳥取県
324人
地図で見る
| 項目 | 病院の作業療法士数(常勤換算) |
|---|---|
| 北海道 | 2,879人 |
| 青森県 | 685人 |
| 岩手県 | 488人 |
| 宮城県 | 758人 |
| 秋田県 | 364人 |
| 山形県 | 578人 |
| 福島県 | 650人 |
| 茨城県 | 889人 |
| 栃木県 | 630人 |
| 群馬県 | 742人 |
| 埼玉県 | 1,999人 |
| 千葉県 | 1,833人 |
| 東京都 | 3,702人 |
| 神奈川県 | 2,319人 |
| 新潟県 | 786人 |
| 富山県 | 426人 |
| 石川県 | 512人 |
| 福井県 | 342人 |
| 山梨県 | 466人 |
| 長野県 | 1,105人 |
| 岐阜県 | 580人 |
| 静岡県 | 1,267人 |
| 愛知県 | 2,387人 |
| 三重県 | 614人 |
| 滋賀県 | 422人 |
| 京都府 | 976人 |
| 大阪府 | 2,697人 |
| 兵庫県 | 2,219人 |
| 奈良県 | 550人 |
| 和歌山県 | 400人 |
| 鳥取県 | 324人 |
| 島根県 | 344人 |
| 岡山県 | 974人 |
| 広島県 | 1,271人 |
| 山口県 | 833人 |
| 徳島県 | 577人 |
| 香川県 | 544人 |
| 愛媛県 | 754人 |
| 高知県 | 611人 |
| 福岡県 | 3,503人 |
| 佐賀県 | 641人 |
| 長崎県 | 906人 |
| 熊本県 | 1,367人 |
| 大分県 | 831人 |
| 宮崎県 | 447人 |
| 鹿児島県 | 1,235人 |
| 沖縄県 | 880人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで福岡県、北海道、大阪府、愛知県が続きます。
淡いのは鳥取県、福井県、島根県でした。
47都道府県の平均は1,070.4人、中央値は754人です。
東京都の3,702人は平均の3.5倍にあたります。
上位3で20パーセント、1位と47位で11.4倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと高知県が93.14人で最も多く、開きは3.7倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の高知県は実数では31位でした。
| 順位 | 都道府県 | 病院の作業療法士数(常勤換算)(人) | 地方 | 人口10万人あたりの病院の作業療法士数(常勤換算) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 3702 | 関東 | 26.11 |
| 2 | 福岡県 | 3503 | 九州 | 68.79 |
| 3 | 北海道 | 2879 | 北海道 | 57.09 |
| 4 | 大阪府 | 2697 | 近畿 | 30.8 |
| 5 | 愛知県 | 2387 | 中部 | 32 |
| 6 | 神奈川県 | 2319 | 関東 | 25.14 |
| 7 | 兵庫県 | 2219 | 近畿 | 41.58 |
| 8 | 埼玉県 | 1999 | 関東 | 27.26 |
| 9 | 千葉県 | 1833 | 関東 | 29.32 |
| 10 | 熊本県 | 1367 | 九州 | 80.55 |
| 11 | 広島県 | 1271 | 中国 | 46.83 |
| 12 | 静岡県 | 1267 | 中部 | 35.92 |
| 13 | 鹿児島県 | 1235 | 九州 | 80.61 |
| 14 | 長野県 | 1105 | 中部 | 55.61 |
| 15 | 京都府 | 976 | 近畿 | 38.73 |
| 16 | 岡山県 | 974 | 中国 | 53.19 |
| 17 | 長崎県 | 906 | 九州 | 72.36 |
| 18 | 茨城県 | 889 | 関東 | 31.68 |
| 19 | 沖縄県 | 880 | 九州 | 60.03 |
| 20 | 山口県 | 833 | 中国 | 65.03 |
| 21 | 大分県 | 831 | 九州 | 76.59 |
| 22 | 新潟県 | 786 | 中部 | 37.45 |
| 23 | 宮城県 | 758 | 東北 | 33.72 |
| 24 | 愛媛県 | 754 | 四国 | 59.09 |
| 25 | 群馬県 | 742 | 関東 | 39.26 |
| 26 | 青森県 | 685 | 東北 | 58.8 |
| 27 | 福島県 | 650 | 東北 | 37.29 |
| 28 | 佐賀県 | 641 | 九州 | 81.35 |
| 29 | 栃木県 | 630 | 関東 | 33.42 |
| 30 | 三重県 | 614 | 近畿 | 35.89 |
| 31 | 高知県 | 611 | 四国 | 93.14 |
| 32 | 岐阜県 | 580 | 中部 | 30.27 |
| 33 | 山形県 | 578 | 東北 | 57.17 |
| 34 | 徳島県 | 577 | 四国 | 84.23 |
| 35 | 奈良県 | 550 | 近畿 | 42.8 |
| 36 | 香川県 | 544 | 四国 | 59.32 |
| 37 | 石川県 | 512 | 中部 | 46.63 |
| 38 | 岩手県 | 488 | 東北 | 42.62 |
| 39 | 山梨県 | 466 | 中部 | 58.91 |
| 40 | 宮崎県 | 447 | 九州 | 43.27 |
| 41 | 富山県 | 426 | 中部 | 42.73 |
| 42 | 滋賀県 | 422 | 近畿 | 30.1 |
| 43 | 和歌山県 | 400 | 近畿 | 45.45 |
| 44 | 秋田県 | 364 | 東北 | 40.58 |
| 45 | 島根県 | 344 | 中国 | 53.58 |
| 46 | 福井県 | 342 | 中部 | 46.28 |
| 47 | 鳥取県 | 324 | 中国 | 61.02 |
病院の作業療法士が多い上位5都道府県
病院の作業療法士が多い上位5都道府県です。
東京都は3,702人、福岡県は3,503人、北海道は2,879人でした。
東京都は2位の福岡県の1.06倍です。
4位は大阪府で2,697人、5位は愛知県で2,387人。
上位5で全国の30.2パーセント、上位3で20パーセント、上位10で49.5パーセントでした。
1位だけで7.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は1,070.4人なので、1位は平均の3.5倍。
中央値の754人と比べると4.9倍にあたります。
6位以下は神奈川県で2,319人、兵庫県で2,219人、埼玉県で1,999人と続きました。
2位と3位の差は624人、3位と4位の差は182人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の69.8パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると7,205人。
これだけで全国の14.3パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の7.4パーセントにとどまりました。
人口あたりでは高知県が1位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は病院で働く作業療法士の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は高知県の93.14人、2位は徳島県84.23人、3位は佐賀県81.35人。
4位以下は鹿児島県、熊本県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都26.11人、神奈川県25.14人。
高知県と神奈川県では3.7倍の開きです。
人口あたりの1位は高知県です。
実数1位の都は人口あたりでは46位まで下がります。
作業療法士は身体のリハビリに加えて、精神科の治療にも関わる職種です。
精神病床の多い県で人口あたりの数が多くなる傾向があります。
当サイトの精神病床の入院患者の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が70.3人で最も多く、関東7都県が27.8人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県70.3人と北海道57.1人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
病院の作業療法士が少ない下位5県
病院の作業療法士が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は324人、46位の福井県は342人、45位の島根県は344人でした。
1位の東京都とは11.4倍の差があります。
44位は秋田県で364人、43位は和歌山県で400人、42位は滋賀県で422人と続きます。
11.4倍という開きは、この記事で扱う指標のなかで最も小さいものです。
47都道府県の中央値は754人。
平均は1,070.4人なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の鳥取県は平均の30.3パーセント、中央値の43.0パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.5パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで7.4パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の8.75パーセントにあたる水準です。
46位との差は18人、45位との差は20人でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には3,378人の開きがあります。
このグラフについての豆知識
暮らしに戻るためのリハビリ
理学療法士が「立つ・歩く」を担うのに対し、作業療法士は「食べる・着替える・書く」といった暮らしの動作を取り戻すリハビリを担います。
病院で働く作業療法士は常勤換算で全国5万304人。
理学療法士の6割ほどの規模です。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえたサービスのぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は3,702人、47位の鳥取県は324人。
両者の間には11.4倍の開きがあります。
上位3で全国の20パーセント、上位10で49.5パーセントを占めます。
中央値は754人、平均は1,070.4人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
病院で働く作業療法士の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【病院の理学療法士】全国8万8,926人、リハビリの中核で、順位相関は0.96でした。
最も食い違ったのは【世帯が使う部屋数】全国4.63室、1位と47位で1.84倍(順位相関-0.78)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た病院の作業療法士数(常勤換算)
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 758 | 秋田県 364 |
| 関東 | 東京都 3702 | 栃木県 630 |
| 中部 | 愛知県 2387 | 福井県 342 |
| 近畿 | 大阪府 2697 | 和歌山県 400 |
| 中国 | 広島県 1271 | 鳥取県 324 |
| 四国 | 愛媛県 754 | 香川県 544 |
| 九州 | 福岡県 3503 | 宮崎県 447 |
まとめ
病院で働く作業療法士の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で3,702人、最も少ない鳥取県で324人でした。
1位と47位の間には11.4倍の開きがあります。
上位3で全国の20パーセント、上位10で49.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は754人、平均は1,070.4人でした。
人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。
病院で働く作業療法士の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、常勤換算の人数であること。
2つ目は、病院の分だけで診療所を含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは高知県が93.14人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の24.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が70.3人で最多でした。
病院の理学療法士や精神病床の入院患者を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024880
- 備考: 病院で働く作業療法士の常勤換算の人数。小数点以下は四捨五入した。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 病院で働く作業療法士の常勤換算の人数。
小数点以下は四捨五入した。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
