家事を代わりにやってもらうサービスに、1世帯はひと月いくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
和歌山県が1,527円で1位。
47都道府県の平均は834円、中央値は810円です。
1位と47位の差は4.91倍、消費支出に占める割合で見ると5.38倍でした。
金額そのものと、消費支出に占める割合の両方から見ていきます。
47都道府県の単純平均
834円
1か月の家事サービスへの支出(2024年)
最も多い 和歌山県
1,527円
最も少ない 京都府
311円
家事サービスへの支出が多い上位5県
家事サービスへの支出が多い上位5県です。
和歌山県は1,527円、山口県は1,323円、岡山県は1,220円でした。
和歌山県は2位の山口県の1.15倍です。
4位は徳島県で1,180円、5位は鹿児島県で1,168円。
6位以下は福井県、千葉県、新潟県と続きました。
47都道府県の平均は834円、中央値は810円です。
1位の和歌山県は平均を693円上回り、平均の1.83倍にあたります。
2位と3位の差は103円、3位と4位の差は40円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の和歌山県は18,324円ほどになります。
上位5県の平均は1,284円で、47都道府県の平均を450円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は359円あります。
中央値と比べると1位は1.89倍でした。
1位は近畿の県でした。
全国の平均を大きく上回ります。
1位の和歌山県と5位の鹿児島県の差は359円、1位と8位の差は437円でした。
消費支出に占める割合で見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯当たりの家事サービスへの支出の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は和歌山県の0.7パーセント、2位は山口県0.56パーセント、3位は鹿児島県0.53パーセント。
4位以下は岡山県、徳島県と続きます。
逆に割合の下位は石川県0.16パーセント、京都府0.13パーセント。
和歌山県と京都府では5.38倍の開きです。
47都道府県の平均は0.34パーセントでした。
消費支出に占める割合で見ても1位は変わりません。
家事サービスは使う世帯と使わない世帯がはっきり分かれる費目です。
家事サービスには家政婦や家事代行のほか、介護サービスの一部も含まれます。
高齢の世帯が多い地域では支出が増えます。
4.91倍という開きは、使う世帯の割合の差をそのまま映していると考えられます。
地方別に県の平均を出すと、四国4県が1,043円で最も高く、北海道が515円で最も低くなります。
中国5県970円と九州・沖縄8県868円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
家事サービスへの支出が少ない下位5府県
家事サービスへの支出が少ない下位5府県です。
47位の京都府は311円、46位の沖縄県は427円、45位の石川県は441円でした。
1位の和歌山県とは4.91倍の差があります。
44位は兵庫県で494円、43位は神奈川県で504円、42位は北海道で515円と続きます。
下位も近畿の府県でした。
同じ地方のなかで大きく分かれています。
47位の京都府は平均の37.3パーセント、中央値の38.4パーセントにあたります。
平均との差は523円でした。
1位と47位の差は月あたり1,216円。
1年に直すと14,592円の開きになります。
46位との差は116円、45位との差は130円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は435円。
47都道府県の平均を399円下回り、上位5県との差は848円になります。
47位の京都府と43位の神奈川県の差は193円です。
下位のほうは金額が近く、順位は僅差で決まりました。
地図で見る
| 項目 | 1か月の家事サービスへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 515円 |
| 青森県 | 985円 |
| 岩手県 | 715円 |
| 宮城県 | 1,008円 |
| 秋田県 | 1,024円 |
| 山形県 | 632円 |
| 福島県 | 811円 |
| 茨城県 | 934円 |
| 栃木県 | 610円 |
| 群馬県 | 794円 |
| 埼玉県 | 638円 |
| 千葉県 | 1,092円 |
| 東京都 | 696円 |
| 神奈川県 | 504円 |
| 新潟県 | 1,090円 |
| 富山県 | 651円 |
| 石川県 | 441円 |
| 福井県 | 1,147円 |
| 山梨県 | 810円 |
| 長野県 | 756円 |
| 岐阜県 | 829円 |
| 静岡県 | 806円 |
| 愛知県 | 657円 |
| 三重県 | 653円 |
| 滋賀県 | 788円 |
| 京都府 | 311円 |
| 大阪府 | 692円 |
| 兵庫県 | 494円 |
| 奈良県 | 642円 |
| 和歌山県 | 1,527円 |
| 鳥取県 | 625円 |
| 島根県 | 713円 |
| 岡山県 | 1,220円 |
| 広島県 | 967円 |
| 山口県 | 1,323円 |
| 徳島県 | 1,180円 |
| 香川県 | 868円 |
| 愛媛県 | 1,073円 |
| 高知県 | 1,049円 |
| 福岡県 | 627円 |
| 佐賀県 | 992円 |
| 長崎県 | 985円 |
| 熊本県 | 811円 |
| 大分県 | 960円 |
| 宮崎県 | 972円 |
| 鹿児島県 | 1,168円 |
| 沖縄県 | 427円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは和歌山県です。
次いで山口県、岡山県、徳島県、鹿児島県が続きます。
淡いのは京都府、沖縄県、石川県でした。
47都道府県の平均は834円、中央値は810円です。
和歌山県の1,527円は平均の1.83倍にあたります。
1位と47位で4.91倍の開きがありました。
金額の差は月あたり1,216円です。
消費支出に占める割合で見ると和歌山県が0.7パーセントで最も高く、開きは5.38倍になります。
金額1位の和歌山県は割合では1位、割合1位の和歌山県は金額では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の家事サービスへの支出(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 和歌山県 | 1527 | 近畿 | 0.7 |
| 2 | 山口県 | 1323 | 中国 | 0.56 |
| 3 | 岡山県 | 1220 | 中国 | 0.52 |
| 4 | 徳島県 | 1180 | 四国 | 0.49 |
| 5 | 鹿児島県 | 1168 | 九州 | 0.53 |
| 6 | 福井県 | 1147 | 中部 | 0.43 |
| 7 | 千葉県 | 1092 | 関東 | 0.4 |
| 8 | 新潟県 | 1090 | 中部 | 0.42 |
| 9 | 愛媛県 | 1073 | 四国 | 0.48 |
| 10 | 高知県 | 1049 | 四国 | 0.47 |
| 11 | 秋田県 | 1024 | 東北 | 0.43 |
| 12 | 宮城県 | 1008 | 東北 | 0.4 |
| 13 | 佐賀県 | 992 | 九州 | 0.44 |
| 14 | 青森県 | 985 | 東北 | 0.47 |
| 14 | 長崎県 | 985 | 九州 | 0.42 |
| 16 | 宮崎県 | 972 | 九州 | 0.46 |
| 17 | 広島県 | 967 | 中国 | 0.38 |
| 18 | 大分県 | 960 | 九州 | 0.4 |
| 19 | 茨城県 | 934 | 関東 | 0.34 |
| 20 | 香川県 | 868 | 四国 | 0.37 |
| 21 | 岐阜県 | 829 | 中部 | 0.32 |
| 22 | 熊本県 | 811 | 九州 | 0.35 |
| 22 | 福島県 | 811 | 東北 | 0.32 |
| 24 | 山梨県 | 810 | 中部 | 0.31 |
| 25 | 静岡県 | 806 | 中部 | 0.32 |
| 26 | 群馬県 | 794 | 関東 | 0.3 |
| 27 | 滋賀県 | 788 | 近畿 | 0.28 |
| 28 | 長野県 | 756 | 中部 | 0.29 |
| 29 | 岩手県 | 715 | 東北 | 0.28 |
| 30 | 島根県 | 713 | 中国 | 0.27 |
| 31 | 東京都 | 696 | 関東 | 0.26 |
| 32 | 大阪府 | 692 | 近畿 | 0.28 |
| 33 | 愛知県 | 657 | 中部 | 0.26 |
| 34 | 三重県 | 653 | 近畿 | 0.28 |
| 35 | 富山県 | 651 | 中部 | 0.23 |
| 36 | 奈良県 | 642 | 近畿 | 0.25 |
| 37 | 埼玉県 | 638 | 関東 | 0.25 |
| 38 | 山形県 | 632 | 東北 | 0.25 |
| 39 | 福岡県 | 627 | 九州 | 0.28 |
| 40 | 鳥取県 | 625 | 中国 | 0.22 |
| 41 | 栃木県 | 610 | 関東 | 0.24 |
| 42 | 北海道 | 515 | 北海道 | 0.23 |
| 43 | 神奈川県 | 504 | 関東 | 0.19 |
| 44 | 兵庫県 | 494 | 近畿 | 0.19 |
| 45 | 石川県 | 441 | 中部 | 0.16 |
| 46 | 沖縄県 | 427 | 九州 | 0.2 |
| 47 | 京都府 | 311 | 近畿 | 0.13 |
このグラフについての豆知識
使う世帯と使わない世帯
家事サービスには家事代行、家政婦、ハウスクリーニングなどが含まれます。
ほとんどの世帯は使わないため、平均額は一部の世帯の支出でできています。
金額の振れも大きくなります。
家計調査とは対象が違う
当サイトには「1世帯が1年間に払う◯◯代」という記事もありますが、あちらは家計調査がもとで、対象は県庁所在市です。
この記事の全国家計構造調査は都道府県の全域が対象になります。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
また標本調査による推計値なので、金額が小さく買う頻度の低い品目ほど、年による振れが大きくなります。
数字の開き
1位の和歌山県は1,527円、47位の京都府は311円。
両者の間には4.91倍、金額にして月1,216円の開きがあります。
47都道府県の平均は834円、中央値は810円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると和歌山県が0.7パーセントで最も高く、平均は0.34パーセント。
開きは5.38倍になります。
地方のなかで見た1か月の家事サービスへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 1024 | 山形県 632 |
| 関東 | 千葉県 1092 | 神奈川県 504 |
| 中部 | 福井県 1147 | 石川県 441 |
| 近畿 | 和歌山県 1527 | 京都府 311 |
| 中国 | 山口県 1323 | 鳥取県 625 |
| 四国 | 徳島県 1180 | 香川県 868 |
| 九州 | 鹿児島県 1168 | 沖縄県 427 |
まとめ
1か月の家事サービスへの支出を47都道府県で比べると、最も高い和歌山県で1,527円、最も低い京都府で311円でした。
1位と47位の差は4.91倍です。
47都道府県の平均は834円、中央値は810円。
1位と47位の金額の差は月あたり1,216円、1年で14,592円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは5.38倍でした。
1世帯当たりの家事サービスへの支出をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、1世帯あたりひと月の平均額であること。
2つ目は、使う世帯が限られること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では和歌山県が0.7パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと四国4県が1,043円で最も高く、消費支出に占める割合では四国4県が0.45パーセントで最も高くなりました。
クリーニング代や理美容サービスへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010406)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010406)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
