水道料金に、1世帯はひと月いくら払っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
山形県が6,130円で1位。
47都道府県の平均は4,532円、中央値は4,449円です。
1位と47位の差は1.97倍、消費支出に占める割合で見ると1.93倍でした。
金額そのものと、消費支出に占める割合の両方から見ていきます。
47都道府県の単純平均
4,532円
1か月の上下水道料(2024年)
最も多い 山形県
6,130円
最も少ない 鹿児島県
3,112円
上下水道料が多い上位5県
上下水道料が多い上位5県です。
山形県は6,130円、長野県は6,102円、富山県は5,891円でした。
山形県は2位の長野県の1倍です。
4位は新潟県で5,857円、5位は福島県で5,834円。
6位以下は島根県、宮城県、鳥取県と続きました。
47都道府県の平均は4,532円、中央値は4,449円です。
1位の山形県は平均を1,598円上回り、平均の1.35倍にあたります。
2位と3位の差は211円、3位と4位の差は34円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の山形県は73,560円ほどになります。
上位5県の平均は5,963円で、47都道府県の平均を1,431円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は296円あります。
中央値と比べると1位は1.38倍でした。
上位は東北や北陸の県でした。
世帯の人数が多いことも効いています。
1位の山形県と5位の福島県の差は296円、1位と8位の差は927円でした。
消費支出に占める割合で見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯当たりの上下水道料の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は青森県の2.47パーセント、2位は山形県2.39パーセント、3位は長野県2.32パーセント。
4位以下は福島県、佐賀県と続きます。
逆に割合の下位は鹿児島県1.4パーセント、東京都1.28パーセント。
青森県と東京都では1.93倍の開きです。
47都道府県の平均は1.83パーセントでした。
消費支出に占める割合で見ると、別の県が上位に来ます。
水道料金は市町村ごとに決められるため、県内でも差があります。
水源から遠い地域や人口の少ない地域ほど、1人あたりの設備の負担が重くなり料金が上がります。
世帯の人数が多い地域では、使う量そのものが増えます。
料金の水準だけでは説明できません。
地方別に県の平均を出すと、東北6県が5,473円で最も高く、四国4県が3,613円で最も低くなります。
中部9県4,887円と中国5県4,803円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
上下水道料が少ない下位5県
上下水道料が少ない下位5県です。
47位の鹿児島県は3,112円、46位の高知県は3,245円、45位の東京都は3,369円でした。
1位の山形県とは1.97倍の差があります。
44位は徳島県で3,416円、43位は和歌山県で3,416円、42位は愛媛県で3,438円と続きます。
下位は九州の県でした。
全国の平均を2割以上下回ります。
47位の鹿児島県は平均の68.7パーセント、中央値の69.9パーセントにあたります。
平均との差は1,420円でした。
1位と47位の差は月あたり3,018円。
1年に直すと36,216円の開きになります。
46位との差は133円、45位との差は257円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は3,312円。
47都道府県の平均を1,220円下回り、上位5県との差は2,651円になります。
47位の鹿児島県と43位の和歌山県の差は304円です。
下位のほうは金額が近く、順位は僅差で決まりました。
地図で見る
| 項目 | 1か月の上下水道料 |
|---|---|
| 北海道 | 4,338円 |
| 青森県 | 5,176円 |
| 岩手県 | 5,185円 |
| 宮城県 | 5,387円 |
| 秋田県 | 5,125円 |
| 山形県 | 6,130円 |
| 福島県 | 5,834円 |
| 茨城県 | 5,107円 |
| 栃木県 | 4,426円 |
| 群馬県 | 4,428円 |
| 埼玉県 | 4,077円 |
| 千葉県 | 4,863円 |
| 東京都 | 3,369円 |
| 神奈川県 | 4,120円 |
| 新潟県 | 5,857円 |
| 富山県 | 5,891円 |
| 石川県 | 4,627円 |
| 福井県 | 5,011円 |
| 山梨県 | 3,792円 |
| 長野県 | 6,102円 |
| 岐阜県 | 4,380円 |
| 静岡県 | 4,331円 |
| 愛知県 | 3,992円 |
| 三重県 | 4,816円 |
| 滋賀県 | 4,976円 |
| 京都府 | 4,452円 |
| 大阪府 | 3,860円 |
| 兵庫県 | 4,449円 |
| 奈良県 | 5,141円 |
| 和歌山県 | 3,416円 |
| 鳥取県 | 5,203円 |
| 島根県 | 5,783円 |
| 岡山県 | 4,543円 |
| 広島県 | 3,977円 |
| 山口県 | 4,509円 |
| 徳島県 | 3,416円 |
| 香川県 | 4,351円 |
| 愛媛県 | 3,438円 |
| 高知県 | 3,245円 |
| 福岡県 | 3,787円 |
| 佐賀県 | 5,177円 |
| 長崎県 | 4,490円 |
| 熊本県 | 3,938円 |
| 大分県 | 3,504円 |
| 宮崎県 | 4,276円 |
| 鹿児島県 | 3,112円 |
| 沖縄県 | 3,580円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは山形県です。
次いで長野県、富山県、新潟県、福島県が続きます。
淡いのは鹿児島県、高知県、東京都でした。
47都道府県の平均は4,532円、中央値は4,449円です。
山形県の6,130円は平均の1.35倍にあたります。
1位と47位で1.97倍の開きがありました。
金額の差は月あたり3,018円です。
消費支出に占める割合で見ると青森県が2.47パーセントで最も高く、開きは1.93倍になります。
金額1位の山形県は割合では2位、割合1位の青森県は金額では11位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の上下水道料(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 山形県 | 6130 | 東北 | 2.39 |
| 2 | 長野県 | 6102 | 中部 | 2.32 |
| 3 | 富山県 | 5891 | 中部 | 2.07 |
| 4 | 新潟県 | 5857 | 中部 | 2.25 |
| 5 | 福島県 | 5834 | 東北 | 2.29 |
| 6 | 島根県 | 5783 | 中国 | 2.2 |
| 7 | 宮城県 | 5387 | 東北 | 2.15 |
| 8 | 鳥取県 | 5203 | 中国 | 1.86 |
| 9 | 岩手県 | 5185 | 東北 | 2.05 |
| 10 | 佐賀県 | 5177 | 九州 | 2.27 |
| 11 | 青森県 | 5176 | 東北 | 2.47 |
| 12 | 奈良県 | 5141 | 近畿 | 1.98 |
| 13 | 秋田県 | 5125 | 東北 | 2.14 |
| 14 | 茨城県 | 5107 | 関東 | 1.88 |
| 15 | 福井県 | 5011 | 中部 | 1.88 |
| 16 | 滋賀県 | 4976 | 近畿 | 1.77 |
| 17 | 千葉県 | 4863 | 関東 | 1.77 |
| 18 | 三重県 | 4816 | 近畿 | 2.08 |
| 19 | 石川県 | 4627 | 中部 | 1.66 |
| 20 | 岡山県 | 4543 | 中国 | 1.93 |
| 21 | 山口県 | 4509 | 中国 | 1.9 |
| 22 | 長崎県 | 4490 | 九州 | 1.9 |
| 23 | 京都府 | 4452 | 近畿 | 1.85 |
| 24 | 兵庫県 | 4449 | 近畿 | 1.74 |
| 25 | 群馬県 | 4428 | 関東 | 1.67 |
| 26 | 栃木県 | 4426 | 関東 | 1.72 |
| 27 | 岐阜県 | 4380 | 中部 | 1.71 |
| 28 | 香川県 | 4351 | 四国 | 1.85 |
| 29 | 北海道 | 4338 | 北海道 | 1.92 |
| 30 | 静岡県 | 4331 | 中部 | 1.7 |
| 31 | 宮崎県 | 4276 | 九州 | 2 |
| 32 | 神奈川県 | 4120 | 関東 | 1.54 |
| 33 | 埼玉県 | 4077 | 関東 | 1.62 |
| 34 | 愛知県 | 3992 | 中部 | 1.57 |
| 35 | 広島県 | 3977 | 中国 | 1.55 |
| 36 | 熊本県 | 3938 | 九州 | 1.68 |
| 37 | 大阪府 | 3860 | 近畿 | 1.59 |
| 38 | 山梨県 | 3792 | 中部 | 1.46 |
| 39 | 福岡県 | 3787 | 九州 | 1.7 |
| 40 | 沖縄県 | 3580 | 九州 | 1.67 |
| 41 | 大分県 | 3504 | 九州 | 1.45 |
| 42 | 愛媛県 | 3438 | 四国 | 1.54 |
| 43 | 徳島県 | 3416 | 四国 | 1.42 |
| 43 | 和歌山県 | 3416 | 近畿 | 1.57 |
| 45 | 東京都 | 3369 | 関東 | 1.28 |
| 46 | 高知県 | 3245 | 四国 | 1.46 |
| 47 | 鹿児島県 | 3112 | 九州 | 1.4 |
このグラフについての豆知識
市町村ごとに決まる料金
水道料金は市町村の水道事業ごとに決められています。
同じ県のなかでも、住む市町村によって差があります。
人口が少なく水源から遠い地域ほど、設備を維持する費用が1人あたり重くなり、料金が高くなる傾向があります。
家計調査とは対象が違う
当サイトには「1世帯が1年間に払う◯◯代」という記事もありますが、あちらは家計調査がもとで、対象は県庁所在市です。
この記事の全国家計構造調査は都道府県の全域が対象になります。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
また標本調査による推計値なので、金額が小さく買う頻度の低い品目ほど、年による振れが大きくなります。
数字の開き
1位の山形県は6,130円、47位の鹿児島県は3,112円。
両者の間には1.97倍、金額にして月3,018円の開きがあります。
47都道府県の平均は4,532円、中央値は4,449円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると青森県が2.47パーセントで最も高く、平均は1.83パーセント。
開きは1.93倍になります。
順位の並びがにている記事
1世帯当たりの上下水道料の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
最も似ていたのは【光熱と水道の費用】1か月の平均は2万29円、1.6倍(順位相関0.77)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【オートバイ通勤の割合】全国2.8%、上位と下位で25倍、西と東ではっきり分かれます(順位相関-0.69)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た1か月の上下水道料
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 6130 | 秋田県 5125 |
| 関東 | 茨城県 5107 | 東京都 3369 |
| 中部 | 長野県 6102 | 山梨県 3792 |
| 近畿 | 奈良県 5141 | 和歌山県 3416 |
| 中国 | 島根県 5783 | 広島県 3977 |
| 四国 | 香川県 4351 | 高知県 3245 |
| 九州 | 佐賀県 5177 | 鹿児島県 3112 |
まとめ
1か月の上下水道料を47都道府県で比べると、最も高い山形県で6,130円、最も低い鹿児島県で3,112円でした。
1位と47位の差は1.97倍です。
47都道府県の平均は4,532円、中央値は4,449円。
1位と47位の金額の差は月あたり3,018円、1年で36,216円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは1.93倍でした。
この1世帯当たりの上下水道料の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、1世帯あたりひと月の平均額であること。
2つ目は、市町村によって料金が違うこと。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では青森県が2.47パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと東北6県が5,473円で最も高く、消費支出に占める割合では東北6県が2.25パーセントで最も高くなりました。
ガス代や光熱・水道費全体を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010304)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010304)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
