人口1,000人あたり何人の赤ちゃんが生まれたかを、47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の人口動態調査、2024年の数字。
沖縄県が8.2で1位。
47都道府県の平均は5.52、中央値は5.4です。
最も高い8.2と最も低い3.7の差は4.5ポイント、倍率にすると2.22倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
5.5
出生率(人口千対)(2024年)
最も多い 沖縄県
8.2
最も少ない 秋田県
3.7
出生率が高い上位5県
出生率が高い上位5県です。
沖縄県は8.2、滋賀県は6.5、福岡県は6.5でした。
1位と2位の差は1.7ポイントです。
4位は愛知県で6.4、5位は東京都で6.3。
上位5はいずれも47都道府県の平均5.52を上回りました。
1位の沖縄県は平均を2.68ポイント上回りました。
中央値の5.4と比べると2.8ポイント高く、平均に対する比では1.49倍にあたります。
6位以下は大阪府で6.3、佐賀県で6.2、熊本県で6.2と続きました。
2位と3位の差は0ポイント、3位と4位の差は0.1ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.1ポイントでした。
1位から5位までの幅は1.9ポイント、1位から8位までの幅は2ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県は出生数でも14位に入っています。
全国の値は5.7で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は南の島の県です。
合計特殊出生率でも長く全国1位を続けてきました。
出生数で見ると並びがまったく変わります
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は出生率の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
出生数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の84,207、2位は大阪府の53,351、3位は神奈川県の51,423。
4位以下は愛知県、埼玉県と続きます。
逆に下位は高知県が3,108、鳥取県が3,092。
東京都と鳥取県では27.23倍の開きです。
出生数で並べ替えると首位が変わります。
実数では人口の多い都府県が上に来るためです。
出生率は人口全体を分母にするので、高齢者の割合が高い県では低く出ます。
子どもを持つ人の割合だけを映した数字ではありません。
当サイトの合計特殊出生率を比べた記事とあわせて見ると、2つの指標の違いがはっきりします。
地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が6.27で最も高く、東北6県が4.5で最も低くなります。
中国5県5.8と近畿7府県5.69がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
出生率が低い下位5県
出生率が低い下位5県です。
47位の秋田県は3.7、46位の岩手県は4.3、45位の青森県は4.4でした。
1位の沖縄県とは4.5ポイントの差があります。
44位は北海道で4.5、43位は山形県で4.7、42位は高知県で4.8と続きます。
下位に並ぶのは、若い世代が流出し高齢化が進んだ県です。
47都道府県の中央値は5.4、平均は5.52です。
47位の秋田県は平均を1.82ポイント下回りました。
47位の秋田県は1位の沖縄県の45.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.22倍の開きです。
46位との差は0.6ポイント、45位との差は0.7ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.1ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均5.52を下回りました。
47位から43位までの幅は1ポイントです。
秋田県は出生数では45位です。
全国の値は5.7なので、47位はこれを2ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | 出生率(人口千対) |
|---|---|
| 北海道 | 4.5 |
| 青森県 | 4.4 |
| 岩手県 | 4.3 |
| 宮城県 | 5.1 |
| 秋田県 | 3.7 |
| 山形県 | 4.7 |
| 福島県 | 4.8 |
| 茨城県 | 5.1 |
| 栃木県 | 5.1 |
| 群馬県 | 5.2 |
| 埼玉県 | 5.6 |
| 千葉県 | 5.6 |
| 東京都 | 6.3 |
| 神奈川県 | 5.8 |
| 新潟県 | 4.8 |
| 富山県 | 5.2 |
| 石川県 | 5.6 |
| 福井県 | 6.1 |
| 山梨県 | 5.4 |
| 長野県 | 5.4 |
| 岐阜県 | 5.3 |
| 静岡県 | 5.1 |
| 愛知県 | 6.4 |
| 三重県 | 5.4 |
| 滋賀県 | 6.5 |
| 京都府 | 5.3 |
| 大阪府 | 6.3 |
| 兵庫県 | 5.9 |
| 奈良県 | 5.3 |
| 和歌山県 | 5.1 |
| 鳥取県 | 5.9 |
| 島根県 | 5.7 |
| 岡山県 | 6.1 |
| 広島県 | 5.9 |
| 山口県 | 5.4 |
| 徳島県 | 5.2 |
| 香川県 | 5.6 |
| 愛媛県 | 5.2 |
| 高知県 | 4.8 |
| 福岡県 | 6.5 |
| 佐賀県 | 6.2 |
| 長崎県 | 5.7 |
| 熊本県 | 6.2 |
| 大分県 | 5.6 |
| 宮崎県 | 5.9 |
| 鹿児島県 | 5.9 |
| 沖縄県 | 8.2 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで滋賀県、福岡県、愛知県、東京都が続きます。
淡いのは秋田県、岩手県、青森県でした。
47都道府県の平均は5.52、中央値は5.4です。
沖縄県の8.2は平均を2.68ポイント上回ります。
1位と47位の差は4.5ポイント、倍率にすると2.22倍でした。
出生数で並べ替えると東京都が84,207で最も高く、開きは27.23倍になります。
主指標で1位の沖縄県は出生数では14位、出生数で1位の東京都は主指標では5位でした。
| 順位 | 都道府県 | 出生率(人口千対) | 地方 | 出生数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 8.2 | 九州 | 11753 |
| 2 | 滋賀県 | 6.5 | 近畿 | 8795 |
| 2 | 福岡県 | 6.5 | 九州 | 32280 |
| 4 | 愛知県 | 6.4 | 中部 | 45514 |
| 5 | 大阪府 | 6.3 | 近畿 | 53351 |
| 5 | 東京都 | 6.3 | 関東 | 84207 |
| 7 | 熊本県 | 6.2 | 九州 | 10337 |
| 7 | 佐賀県 | 6.2 | 九州 | 4824 |
| 9 | 岡山県 | 6.1 | 中国 | 10926 |
| 9 | 福井県 | 6.1 | 中部 | 4383 |
| 11 | 宮崎県 | 5.9 | 九州 | 6000 |
| 11 | 広島県 | 5.9 | 中国 | 15765 |
| 11 | 鹿児島県 | 5.9 | 九州 | 8939 |
| 11 | 鳥取県 | 5.9 | 中国 | 3092 |
| 11 | 兵庫県 | 5.9 | 近畿 | 30535 |
| 16 | 神奈川県 | 5.8 | 関東 | 51423 |
| 17 | 長崎県 | 5.7 | 九州 | 7000 |
| 17 | 島根県 | 5.7 | 中国 | 3622 |
| 19 | 香川県 | 5.6 | 四国 | 5059 |
| 19 | 埼玉県 | 5.6 | 関東 | 39956 |
| 19 | 石川県 | 5.6 | 中部 | 6078 |
| 19 | 千葉県 | 5.6 | 関東 | 33763 |
| 19 | 大分県 | 5.6 | 九州 | 5957 |
| 24 | 三重県 | 5.4 | 近畿 | 8896 |
| 24 | 山口県 | 5.4 | 中国 | 6777 |
| 24 | 山梨県 | 5.4 | 中部 | 4153 |
| 24 | 長野県 | 5.4 | 中部 | 10513 |
| 28 | 岐阜県 | 5.3 | 中部 | 9831 |
| 28 | 京都府 | 5.3 | 近畿 | 12938 |
| 28 | 奈良県 | 5.3 | 近畿 | 6697 |
| 31 | 愛媛県 | 5.2 | 四国 | 6557 |
| 31 | 群馬県 | 5.2 | 関東 | 9334 |
| 31 | 徳島県 | 5.2 | 四国 | 3547 |
| 31 | 富山県 | 5.2 | 中部 | 5078 |
| 35 | 茨城県 | 5.1 | 関東 | 13976 |
| 35 | 宮城県 | 5.1 | 東北 | 11242 |
| 35 | 静岡県 | 5.1 | 中部 | 17439 |
| 35 | 栃木県 | 5.1 | 関東 | 9262 |
| 35 | 和歌山県 | 5.1 | 近畿 | 4457 |
| 40 | 高知県 | 4.8 | 四国 | 3108 |
| 40 | 新潟県 | 4.8 | 中部 | 9941 |
| 40 | 福島県 | 4.8 | 東北 | 8216 |
| 43 | 山形県 | 4.7 | 東北 | 4699 |
| 44 | 北海道 | 4.5 | 北海道 | 22658 |
| 45 | 青森県 | 4.4 | 東北 | 5099 |
| 46 | 岩手県 | 4.3 | 東北 | 4896 |
| 47 | 秋田県 | 3.7 | 東北 | 3282 |
このグラフについての豆知識
出生率と合計特殊出生率
出生率は人口1,000人あたりの出生数です。
人口全体を分母にするため、高齢者の割合が高い県では低くなります。
合計特殊出生率は、1人の女性が一生のあいだに産む子どもの数の推計です。
分母が違うため、2つの指標は必ずしも一致しません。
率の読み方
人口動態の率は、比べる相手をそろえるために作られた数字です。
出生率や死亡率は人口1,000人あたり、乳児死亡率は出生1,000人あたり、死産率や周産期死亡率は出産1,000件あたりで表します。
実数は人口の多い都道府県ほど大きくなりますが、率はその影響を取り除いた比較ができます。
ただし年齢の違いはそろえていないため、高齢者の多い県では死亡率が高く出ます。
数字の散らばり
1位の沖縄県は8.2、47位の秋田県は3.7。
差は4.5ポイント、倍率にすると2.22倍です。
中央値は5.4、平均は5.52でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.12ポイントの差でした。
出生数で並べ替えると開きは27.23倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た出生率(人口千対)
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 5.1 | 秋田県 3.7 |
| 関東 | 東京都 6.3 | 栃木県 5.1 |
| 中部 | 愛知県 6.4 | 新潟県 4.8 |
| 近畿 | 滋賀県 6.5 | 和歌山県 5.1 |
| 中国 | 岡山県 6.1 | 山口県 5.4 |
| 四国 | 香川県 5.6 | 高知県 4.8 |
| 九州 | 沖縄県 8.2 | 大分県 5.6 |
まとめ
出生率を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で8.2、最も低い秋田県で3.7でした。
その差は4.5ポイント、倍率にすると2.22倍です。
47都道府県の中央値は5.4、平均は5.52でした。
全国の値は5.7です。
出生数で並べ替えると開きは27.23倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では14位に位置します。
出生率の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、人口1,000人あたりで表した率であること。
2つ目は、年齢の違いをそろえていないこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
出生数では東京都が84,207で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では14位でした。
地方ごとの平均では九州・沖縄8県が6.27で最も高く、東北6県が4.5で最も低くなりました。
死亡率や出生数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の沖縄県と2位の滋賀県の差は1.7ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 人口動態調査(上巻 都道府県別にみた人口動態総覧)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003411562
- 備考: 2024年の出生率(人口千対)。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は出生数
注記: 2024年の出生率(人口千対)。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は出生数
