【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイント

【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイント

65歳以上の人が人口に占める割合は、その土地の年齢の構成を最もよく表す数字のひとつです。
実数で見ると人口の多い県が上位に来てしまうため、割合で見ることで地域の姿がつかめます。
15歳未満の割合を比べた記事とあわせて読むと、人口の構成が立体的に見えてきます。

今回は47都道府県の高齢者割合を、2024年10月1日現在の総務省統計局「人口推計」のデータを使って比べました。

全国の高齢者割合は29.3%。
およそ3.4人に1人が65歳以上という計算になります。
県による差はどれくらいあるのか、地図とランキングで見ていきましょう。

47都道府県の単純平均

31.8%

高齢者割合(2024年10月1日現在)

最も多い 秋田県

39.5%

最も少ない 東京都

22.7%

地図で見る高齢者割合

高齢者割合(2024年10月1日現在)
高齢者割合(2024年10月1日現在) 人口推計(都道府県、年齢3区分別人口)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 33.3%青森 35.7%岩手 35.4%宮城 29.6%秋田 39.5%山形 35.6%福島 33.7%茨城 30.9%栃木 30.5%群馬 31.1%埼玉 27.5%千葉 28.1%東京 22.7%神奈川 26%新潟 34.2%富山 33.2%石川 30.7%福井 31.8%山梨 32%長野 32.9%岐阜 31.4%静岡 31.2%愛知 25.8%三重 30.9%滋賀 27.2%京都 29.8%大阪 27.6%兵庫 30.2%奈良 32.9%和歌山 34.4%鳥取 33.7%島根 35.2%岡山 31.2%広島 30.4%山口 35.5%徳島 35.8%香川 32.8%愛媛 34.5%高知 36.6%福岡 28.6%佐賀 32%長崎 34.7%熊本 32.6%大分 34.4%宮崎 34%鹿児島 34.2%沖縄 24.2%
高齢者割合(%)
高齢者割合(2024年10月1日現在)
項目高齢者割合
北海道33.3%
青森県35.7%
岩手県35.4%
宮城県29.6%
秋田県39.5%
山形県35.6%
福島県33.7%
茨城県30.9%
栃木県30.5%
群馬県31.1%
埼玉県27.5%
千葉県28.1%
東京都22.7%
神奈川県26%
新潟県34.2%
富山県33.2%
石川県30.7%
福井県31.8%
山梨県32%
長野県32.9%
岐阜県31.4%
静岡県31.2%
愛知県25.8%
三重県30.9%
滋賀県27.2%
京都府29.8%
大阪府27.6%
兵庫県30.2%
奈良県32.9%
和歌山県34.4%
鳥取県33.7%
島根県35.2%
岡山県31.2%
広島県30.4%
山口県35.5%
徳島県35.8%
香川県32.8%
愛媛県34.5%
高知県36.6%
福岡県28.6%
佐賀県32%
長崎県34.7%
熊本県32.6%
大分県34.4%
宮崎県34%
鹿児島県34.2%
沖縄県24.2%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東北と四国、中国です。
逆に淡いのは関東の南側と中部の一部、そして沖縄でした。
大都市を抱える地域ほど高齢者の割合が低くなります。

47都道府県の単純平均は31.8パーセント、中央値は32.0パーセントです。
全国値の29.3パーセントより県別の平均が高いのは、人口の多い都府県ほど高齢者割合が低いためで、全国値が大都市に引っ張られています。
全国値を上回ったのは38県にのぼりました。

下の表に47都道府県すべての数値を、75歳以上の割合・15歳未満の割合・総人口と並べて掲載しました。
高齢者の割合と子どもの割合は、必ずしも裏返しの関係ではありません。

順位都道府県高齢者割合(%)地方75歳以上割合15歳未満割合総人口
1秋田県39.5東北22.18.8896
2高知県36.6四国21.710.2655
3徳島県35.8四国20.110.4685
4青森県35.7東北19.59.81164
5山形県35.6東北19.710.41011
6山口県35.5中国20.810.81281
7岩手県35.4東北19.710.11144
8島根県35.2中国20.411.7642
9長崎県34.7九州19.011.91252
10愛媛県34.5四国19.810.81275
11大分県34.4九州19.611.41086
11和歌山県34.4近畿20.110.9880
13鹿児島県34.2九州18.412.51532
13新潟県34.2中部19.210.52099
15宮崎県34.0九州18.712.51033
16鳥取県33.7中国18.811.9531
16福島県33.7東北17.810.61743
18北海道33.3北海道18.79.95042
19富山県33.2中部19.810.5997
20長野県32.9中部19.411.21987
20奈良県32.9近畿19.411.11285
22香川県32.8四国19.111.3917
23熊本県32.6九州18.012.61698
24佐賀県32.0九州17.412.7788
24山梨県32.0中部18.110.7791
26福井県31.8中部18.011.7738
27岐阜県31.4中部18.211.31915
28岡山県31.2中国18.411.71831
28静岡県31.2中部17.811.13527
30群馬県31.1関東17.610.71889
31茨城県30.9関東17.010.82806
31三重県30.9近畿17.811.21711
33石川県30.7中部17.911.31097
34栃木県30.5関東16.410.81884
35広島県30.4中国17.811.82714
36兵庫県30.2近畿17.611.55337
37京都府29.8近畿18.010.62520
38宮城県29.6東北15.910.82248
39福岡県28.6九州15.912.45092
40千葉県28.1関東16.311.06251
41大阪府27.6近畿16.611.18757
42埼玉県27.5関東15.911.17332
43滋賀県27.2近畿15.312.81402
44神奈川県26.0関東15.310.99225
45愛知県25.8中部15.012.17460
46沖縄県24.2九州11.715.81466
47東京都22.7関東13.210.514178
人口推計(都道府県、年齢3区分別人口)(2024年10月1日現在、総務省統計局)をもとに作成

地方別に見る高齢者割合

地方別の平均(高齢者割合)
地方別の平均(高齢者割合) 人口推計(都道府県、年齢3区分別人口)(2024年10月1日現在) 051015202530北海道: 33.3%33.3%東北: 34.9%34.9%関東: 28.1%28.1%中部: 31.5%31.5%近畿: 30.4%30.4%中国: 33.2%33.2%四国: 34.9%34.9%九州: 31.8%31.8%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(高齢者割合)
項目高齢者割合の平均
北海道33.3%
東北34.9%
関東28.1%
中部31.5%
近畿30.4%
中国33.2%
四国34.9%
九州31.8%

地方別に平均を出すと、地域のまとまりがはっきり出ます。

最も高いのは東北6県と四国4県で、どちらも34.9パーセントです。
次いで北海道が33.3パーセント、中国5県が33.2パーセント、九州8県が31.8パーセントと続きます。

低いほうを見ると、中部9県が31.5パーセント、近畿7府県が30.4パーセント、関東7都県が28.1パーセントでした。
関東だけが30パーセントを下回っています。

最も高い東北・四国と最も低い関東では6.8ポイントの差です。
県別の差が16.8ポイントあったことを思えば、地方単位ではだいぶ差が縮まります。

高齢者割合が高い5県

上位5都道府県の高齢者割合
上位5都道府県の高齢者割合 人口推計(都道府県、年齢3区分別人口)(2024年10月1日現在) 05101520253035秋田県: 39.5%39.5%高知県: 36.6%36.6%徳島県: 35.8%35.8%青森県: 35.7%35.7%山形県: 35.6%35.6%秋田県高知県徳島県青森県山形県
上位5都道府県の高齢者割合
項目高齢者割合
秋田県39.5%
高知県36.6%
徳島県35.8%
青森県35.7%
山形県35.6%
下位5都道府県の高齢者割合
下位5都道府県の高齢者割合 人口推計(都道府県、年齢3区分別人口)(2024年10月1日現在) 0510152025東京都: 22.7%22.7%沖縄県: 24.2%24.2%愛知県: 25.8%25.8%神奈川県: 26%26%滋賀県: 27.2%27.2%東京都沖縄県愛知県神奈川県滋賀県
下位5都道府県の高齢者割合
項目高齢者割合
東京都22.7%
沖縄県24.2%
愛知県25.8%
神奈川県26%
滋賀県27.2%

高齢者割合が高い上位5県です。
いずれも35パーセントを超えました。

秋田県は39.5パーセント、高知県は36.6パーセント、徳島県は35.8パーセント、青森県は35.7パーセント、山形県は35.6パーセントでした。
秋田県だけが39パーセント台で、2位以下とは2.9ポイント離れています。

秋田県は10人のうち約4人が65歳以上という水準です。
同じ表の15歳未満の割合を見ると秋田県は8.8パーセントで、これは47都道府県で最も低い数字でした。
高齢者が多いだけでなく、子どもが少ないという両面から進んでいることになります。

6位以下も35.5パーセント、35.4パーセント、35.2パーセントと続き、35パーセントを超えたのは8県でした。
上位に並んだのは東北と四国、中国の県です。

上位5県の総人口はいずれも200万人を下回ります。
人口の少ない県ほど高齢者割合が高いという傾向がはっきり出ていますが、これは高齢者が多いというより、働く世代と子どもが少ないことの裏返しでもあります。

秋田県は、どのくらい高齢化が進んでいるのか

ここからは統計から離れて、1位の中身を考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、同じ統計の別の数字と突き合わせて立てた推測です。

秋田県の高齢者割合39.5パーセントは、2位の高知県を2.9ポイント上回る突出した数字です。
さらに75歳以上に絞ると秋田県は22.1パーセントで、これも全国1位でした。
県民の5人に1人以上が75歳以上ということになります。
全国は16.8パーセントですから、5.3ポイント高い水準です。

一方、15歳未満の割合は8.8パーセントで47位。
65歳以上と15歳未満の比を計算すると、秋田県は高齢者1人に対して子ども0.22人です。
全国では0.38人、高齢者割合が最も低い東京都では0.46人ですから、秋田県の偏りは際立っています。

高齢化率が高くなる理由は2つに分けられます。
1つは高齢者が増えること、もう1つは若い世代が減ることです。
秋田県の場合、子どもの割合が全国最下位であることから、後者の効き方が強いと考えられます。
進学や就職での転出が続けば、分母である総人口が縮み、割合はさらに上がります。

ただしこれは割合の話です。
65歳以上の実数で見れば、東京都や大阪府のほうが桁違いに多くなります。
高齢化への備えを考えるときは、割合と実数のどちらを見ているのかを区別する必要があります。

高齢者割合が低い5都府県

高齢者割合が低い下位5都府県です。

東京都は22.7パーセント、沖縄県は24.2パーセント、愛知県は25.8パーセント、神奈川県は26.0パーセント、滋賀県は27.2パーセントでした。
秋田県の39.5パーセントと東京都の22.7パーセントでは16.8ポイントの差、率にすると1.74倍です。

下位に並んだのは大都市を抱える都県と、沖縄県・滋賀県です。
沖縄県は少し性格が違います。
15歳未満の割合が15.8パーセントで全国1位と、子どもが多いことが高齢者割合を押し下げています。

30パーセントを下回ったのは11都府県だけでした。
残る36県はすべて30パーセント以上です。
全国値の29.3パーセントは、人口の多い都府県に引き下げられた数字だと分かります。

東京都の22.7パーセントも、決して低い水準ではありません。
5人に1人以上が65歳以上という状態は、世界的に見れば高い部類に入ります。

このグラフについての豆知識

子どもが多い県と高齢者が少ない県は別

高齢者割合が低い都府県が、そのまま子どもの多い県とは限りません。
15歳未満の割合を見ると、1位は沖縄県の15.8パーセント、2位は滋賀県の12.8パーセント、3位は佐賀県の12.7パーセントでした。

このうち高齢者割合でも下位に入っているのは沖縄県と滋賀県です。
佐賀県は高齢者割合では32.0パーセントで、全国値を上回ります。
子どもが多く、高齢者も多い。
働く世代が薄いという県の姿が見えてきます。

逆に東京都の15歳未満割合は10.5パーセントで、全国では下から数えたほうが早い水準です。
高齢者割合が最も低いのは、子どもが多いからではなく15〜64歳が集中しているためだと分かります。

千人単位で公表されている

人口推計の都道府県別の数値は千人単位で公表されています。
この記事の割合は、その千人単位の数値から計算したものです。

そのため小数第2位以下には誤差が乗ります。
たとえば1位と2位の差のような大きな開きは問題になりませんが、0.1ポイント差の順位は前後する可能性があります。

人口推計は毎年10月1日現在の数値が公表され、5年ごとの国勢調査を基準に推計されています。
次回の国勢調査は2030年の予定で、そこで基準人口が更新されます。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
人口に占める65歳以上の割合の順位で探してみます。

いちばん近かったのは【平均年齢】全国47.6歳、最も若い県と最も高い県では9.4歳という開きで、順位相関は0.98でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【日本人の人口・10年推移】ふえたのは2都県のみ、ほかは軒並み下落(相関-0.96)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た高齢者割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北秋田県 39.5宮城県 29.6
関東群馬県 31.1東京都 22.7
中部新潟県 34.2愛知県 25.8
近畿和歌山県 34.4滋賀県 27.2
中国山口県 35.5広島県 30.4
四国高知県 36.6香川県 32.8
九州長崎県 34.7沖縄県 24.2
人口推計(都道府県、年齢3区分別人口)(2024年10月1日現在、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

47都道府県の高齢者割合を比べると、秋田県は39.5パーセント、東京都は22.7パーセントで、その差は16.8ポイントでした。
全国は29.3パーセントで、これを上回ったのは38県です。
地方別では東北と四国がどちらも34.9パーセントと最も高く、関東が28.1パーセントで最も低い結果になりました。

ここまでの人口に占める65歳以上の割合の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、この数字が割合であり実数ではないことです。
65歳以上の人数そのものは、人口の多い都府県のほうが多くなります。
2つ目は、公表値が千人単位のため小数第2位以下に誤差が乗ることです。
3つ目は時点で、2024年10月1日現在の数字です。

高齢者割合が高い県は、子どもの割合が低い県でもありました。
この指標は「高齢者が増えた」だけでなく「若い世代が減った」ことも映しています。

高齢者割合は、その地域の10年後20年後を考えるための出発点になる数字です。
表で自分の県の位置を確かめてみてください。

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出典

  • 統計名: 人口推計(都道府県、年齢3区分別人口)
  • 調査年: 2024年10月1日現在
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2024np/index.html
  • 備考: 65歳以上人口が総人口に占める割合。公表値が千人単位のため、割合は千人単位の数値から算出した

注記: 65歳以上人口が総人口に占める割合。
公表値が千人単位のため、割合は千人単位の数値から算出した

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