工業で日本一のまちはどこ?【工場の出荷額ランキング】

工業で日本一のまちはどこ?【工場の出荷額ランキング】

工業で日本一のまちは、どこだと思いますか?

ヒント: 世界的に有名な自動車会社の名前が、そのまま市の名前になっています。

経済産業省(けいざいさんぎょうしょう)の「工業統計調査」(2020年)で、工場から送り出された品物の金額(製造品出荷額)を市町村ごとにくらべました。

こたえの発表

こたえは、愛知県の豊田市(とよたし)です。
1年間の出荷額はなんと15兆1,717億円。

トヨタ自動車の本社と多くの工場があるまちで、2位の川崎市(かわさきし)の4兆828億円に、およそ3.7倍の大差をつけての1位です。

3位は千葉県の市原市(いちはらし)で4兆666億円でした。

1位と2位で3.7倍の差がつきました。ランキングを作っていても、ここまでひらくことはめったにありません。

このページの表・グラフ・地図は、自由研究や宿題にそのまま使ってOKです。
出どころの書き方は、この記事の後半の「データについて」にあります。

トップ20をみてみよう

順位名前(よみがな)都道府県値(億円)
1豊田市(とよたし)愛知県151,717
2川崎市(かわさきし)神奈川県40,828
3市原市(いちはらし)千葉県40,666
4横浜市(よこはまし)神奈川県39,269
5倉敷市(くらしきし)岡山県38,786
6大阪市(おおさかし)大阪府35,747
7堺市(さかいし)大阪府34,782
8神戸市(こうべし)兵庫県34,211
9名古屋市(なごやし)愛知県32,969
10広島市(ひろしまし)広島県31,008
11太田市(おおたし)群馬県29,865
12東京23区(とうきょうにじゅうさんく)東京都29,275
13大分市(おおいたし)大分県27,660
14四日市市(よっかいちし)三重県27,570
15岡崎市(おかざきし)愛知県25,764
16安城市(あんじょうし)愛知県25,196
17京都市(きょうとし)京都府24,620
18姫路市(ひめじし)兵庫県23,339
19北九州市(きたきゅうしゅうし)福岡県23,221
20宇都宮市(うつのみやし)栃木県21,883
工業統計調査(2020年)から作成

上位20のまちを表にしました。

自動車のまち、製鉄のまち、石油化学のまちと、それぞれ得意分野があります。
愛知県からは豊田市をふくめて4つの市が入っていて、自動車産業の強さが分かります。

1位の豊田市の15兆1,717億円が、どれくらい大きいか。
日本ぜんぶの農業産出額は、1年でおよそ10兆8千億円です。
豊田市1つの出荷額のほうが、日本の農業ぜんぶより大きいことになります。

上位10をグラフでみると
上位10をグラフでみると 工業で日本一のまちは?の上位10。工業統計調査(2020年)から作成 060,000120,000豊田市: 151,717億円151,717億円川崎市: 40,828億円40,828億円市原市: 40,666億円40,666億円横浜市: 39,269億円39,269億円倉敷市: 38,786億円38,786億円大阪市: 35,747億円35,747億円堺市: 34,782億円34,782億円神戸市: 34,211億円34,211億円名古屋市: 32,969億円32,969億円広島市: 31,008億円31,008億円豊田市川崎市市原市横浜市倉敷市大阪市堺市神戸市名古屋市広島市
上位10をグラフでみると
項目工業で日本一のまち
豊田市151,717億円
川崎市40,828億円
市原市40,666億円
横浜市39,269億円
倉敷市38,786億円
大阪市35,747億円
堺市34,782億円
神戸市34,211億円
名古屋市32,969億円
広島市31,008億円

地図でみてみよう

工業で日本一のまちは? 上位20の場所

地図に上位20のまちを点で打つと、太平洋側の海ぞいにずらりとならびます。

この帯は「太平洋ベルト」とよばれ、日本の工業の中心地です。
原料や製品を船で運びやすい海ぞいに、工場が集まってきました。
内陸で上位に入る豊田市は、少しめずらしい存在です。

どうしてだろう?

どうして豊田市はこんなにすごいのでしょうか。

豊田市は、もともと「挙母市(ころもし)」という名前でしたが、トヨタ自動車の成長とともにまちが大きくなり、1959年に会社の名前にちなんで「豊田市」に変わりました。
まちの名前が会社になった、日本でもめずらしい例です。

自動車は3万個もの部品でできているので、まわりのまちにも部品工場がたくさん集まります。
刈谷市や安城市など、近くの市もランキングに入っているのはそのためです。

会社の名前が、あとからまちの名前になったと知って驚きました。ふつうは逆だと思っていたからです。

自由研究にするなら

工場のことを調べるなら、こんなまとめ方があります。

  • 上位のまちを白地図に点でかきこんで、「太平洋ベルト」を自分の手でたしかめてみる
  • 上位のまちがそれぞれ何を作っているのか調べて、日本の工業の種類をまとめてみる
  • 家の中の工業製品(車・家電など)がどこのまちで作られたか調べてみる

さらに調べたい人への問い: 「どうして工場は海ぞいに多いのだろう?」「50年前の工業のまちランキングはどうだったのだろう?」

データについて

このランキングのもとになったのは、経済産業省の「工業統計調査」(2020年)です。
国が出しているデータで、だれでも無料で見られます。

製造品出荷額等(せいぞうひんしゅっかがくとう)とは、工場から送り出された品物の金額の合計です。
従業者4人以上の工場が対象なので、とても小さな工場は入っていません。

まとめに書くときは、こう書いておけば大丈夫です。

「出典: 経済産業省「工業統計調査」(2020年)をもとに47グラフが作成」

まとめ

工業で日本一のまちは愛知県の豊田市で、1年間の出荷額は15兆1,717億円でした。

上位のまちをつなぐと、教科書に出てくる「太平洋ベルト」が浮かび上がります。

社会科の授業とつなげやすい、自由研究にぴったりのランキングです。

上位のまちを地図でつないでみると、たしかに帯のようになります。教科書の「太平洋ベルト」が目で見えるのが、この記事の面白いところです。

出典

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