昼になると人口がグンと増えるまちがあります。
どこだと思いますか?
まちの人口には、「住んでいる人の数」と「昼間にいる人の数」の2つの数え方があります。
会社や学校が多いまちは、朝になるとまわりのまちから人がやってきて、昼間の人口がふくらむのです。
今回は、昼間の人口が住んでいる人の何倍になるかを市区町村別に比べます。
人口1万人以上の市と東京23区にしぼりました。
2020年の「国勢調査」の数字から、昼間の人口が住んでいる人の何倍になるかを計算しました(人口1万人以上の市と東京23区でくらべています)。
こたえの発表
こたえは、福岡県の宮若市(みやわかし)です。
昼間の人口は、住んでいる人の1.33倍になります。
宮若市には大きな自動車工場があり、まわりのまちから毎日たくさんの人が働きに来ています。
2位は大阪市(おおさかし)で1.28倍、3位は東京23区(とうきょうにじゅうさんく)で1.27倍。
大きな都市にまじって、工場のあるまちが上位に入るのが面白いところです。
このページの表・グラフ・地図は、自由研究や宿題にそのまま使ってOKです。
出どころの書き方は、この記事の後半の「データについて」にあります。
トップ20をみてみよう
| 順位 | 名前(よみがな) | 都道府県 | 値(倍) |
|---|---|---|---|
| 1 | 宮若市(みやわかし) | 福岡県 | 1.33 |
| 2 | 大阪市(おおさかし) | 大阪府 | 1.28 |
| 3 | 東京23区(とうきょうにじゅうさんく) | 東京都 | 1.27 |
| 4 | 成田市(なりたし) | 千葉県 | 1.22 |
| 5 | 刈谷市(かりやし) | 愛知県 | 1.21 |
| 6 | 小牧市(こまきし) | 愛知県 | 1.18 |
| 7 | 厚木市(あつぎし) | 神奈川県 | 1.16 |
| 8 | 牧之原市(まきのはらし) | 静岡県 | 1.15 |
| 9 | 御坊市(ごぼうし) | 和歌山県 | 1.15 |
| 10 | 立川市(たちかわし) | 東京都 | 1.13 |
| 11 | 甲府市(こうふし) | 山梨県 | 1.13 |
| 12 | 湖西市(こさいし) | 静岡県 | 1.13 |
| 13 | 坂出市(さかいでし) | 香川県 | 1.13 |
| 14 | 倉吉市(くらよしし) | 鳥取県 | 1.12 |
| 15 | 新庄市(しんじょうし) | 山形県 | 1.11 |
| 16 | 名古屋市(なごやし) | 愛知県 | 1.11 |
| 17 | 豊田市(とよたし) | 愛知県 | 1.11 |
| 18 | 室蘭市(むろらんし) | 北海道 | 1.1 |
| 19 | いなべ市(いなべし) | 三重県 | 1.1 |
| 20 | 鳥栖市(とすし) | 佐賀県 | 1.1 |
上位20のまちを表にしました。
値は「昼間の人口が住んでいる人の何倍か」です。
1.2倍なら、住んでいる人100人に対して、昼間は120人いるという意味です。
どのまちも、朝になると人が集まってくるまちです。
地図でみてみよう

地図に上位20のまちを点で打つと、大都市だけでなく、意外な場所にも点があることが分かります。
大阪市や名古屋市のような大都市は、まわりに住む人たちの通勤先として昼間の人口が増えます。
一方、空港のあるまち、大きな工場のあるまちも、昼間に人が集まります。
どうしてだろう?
どうして昼間に人が増えるまちと減るまちがあるのでしょうか。
鉄道が発達した日本では、「住むまち」と「働くまち」を分けるくらしが広がりました。
毎朝、郊外(こうがい)の住宅地から都心へ、たくさんの人が電車で移動します。
そのため、都心のまちは昼間の人口が増え、住宅地のまちは昼間の人口が減ります。
この倍率を見ると、そのまちが「働くまち」なのか「住むまち」なのかが分かるのです。
自由研究にするなら
このランキングを自由研究にするなら、こんなまとめ方はどうでしょう。
- 自分の市の昼間人口を調べて、「働くまち」か「住むまち」か判定してみる
- 家族に通勤・通学先を聞いて、自分の家の「昼間の移動」を地図にかいてみる
- 朝の駅で、電車に乗る人と降りる人のどちらが多いか観察してみる
さらに調べたい人への問い: 「東京23区の昼間人口は何人増えるのだろう?」「リモートワークが広がると、この数字はどう変わるだろう?」
データについて
このランキングは、総務省統計局の「国勢調査」(2020年)という調査から作りました。
だれでも無料で見られる、国の公式のデータです。
昼間人口は、通勤・通学の動きから計算された数字です。
買い物や観光で来る人はふくまれません。
自由研究やレポートに使うときは、次のように出どころを書いておくと、しっかりした研究になります。
「出典: 総務省統計局「国勢調査」(2020年)をもとに47グラフが作成」
まとめ
昼間に人が増える割合がいちばん大きいのは福岡県の宮若市で1.33倍でした。
まちには「住むまち」と「働くまち」の顔があります。
昼間人口は、まちの本当の役割を教えてくれる数字です。
「人口が多い市」の記事とあわせて読むと、まちの見え方が変わりますよ。
出典
- 統計名: 国勢調査
- 調査年: 2020年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000020201
- 備考: 昼間人口を住んでいる人の数で割った倍率。人口1万人以上の市と東京23区で比べた。通勤や通学で人が集まるまちほど大きくなる
