【民営借家の数】全国1,568万戸、1位と47位で60.1倍という大きな開き

【民営借家の数】全国1,568万戸、1位と47位で60.1倍という大きな開き

民営借家は、大家さんや不動産会社が貸している住宅です。
公営住宅やURの借家、会社が社員に貸す社宅は含みません。
最も多い都と最も少ない県では60倍の開きがあり、この一連の記事のなかでも差の大きい指標になっています。

今回は47都道府県の民営借家数を、2023年の総務省統計局「社会・人口統計体系」のデータを使って比べました。

全国1,568万戸のうち、東京都が286万8,500戸で1位。
最も少ない鳥取県4万7,700戸とは60.1倍の開きがあり、この一連の記事のなかでも差の大きい指標です。

47都道府県の単純平均

333,694戸

民営借家数(2023年)

最も多い 東京都

2,868,500戸

最も少ない 鳥取県

47,700戸

地図で見る

民営借家数(2023年)
民営借家数(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は戸。 北海道 758,100戸青森 99,300戸岩手 103,500戸宮城 294,600戸秋田 61,600戸山形 73,800戸福島 152,100戸茨城 257,000戸栃木 180,600戸群馬 163,700戸埼玉 821,800戸千葉 694,200戸東京 2,868,500戸神奈川 1,280,700戸新潟 167,200戸富山 72,500戸石川 109,700戸福井 54,000戸山梨 69,200戸長野 169,800戸岐阜 151,100戸静岡 365,400戸愛知 924,700戸三重 150,400戸滋賀 123,900戸京都 340,300戸大阪 1,335,800戸兵庫 559,200戸奈良 98,700戸和歌山 67,000戸鳥取 47,700戸島根 55,200戸岡山 211,500戸広島 364,000戸山口 134,000戸徳島 63,400戸香川 90,100戸愛媛 145,000戸高知 78,000戸福岡 822,000戸佐賀 71,200戸長崎 129,100戸熊本 193,500戸大分 133,100戸宮崎 117,100戸鹿児島 181,700戸沖縄 278,600戸
民営借家数(戸)
民営借家数(2023年)
項目民営借家数
北海道758,100戸
青森県99,300戸
岩手県103,500戸
宮城県294,600戸
秋田県61,600戸
山形県73,800戸
福島県152,100戸
茨城県257,000戸
栃木県180,600戸
群馬県163,700戸
埼玉県821,800戸
千葉県694,200戸
東京都2,868,500戸
神奈川県1,280,700戸
新潟県167,200戸
富山県72,500戸
石川県109,700戸
福井県54,000戸
山梨県69,200戸
長野県169,800戸
岐阜県151,100戸
静岡県365,400戸
愛知県924,700戸
三重県150,400戸
滋賀県123,900戸
京都府340,300戸
大阪府1,335,800戸
兵庫県559,200戸
奈良県98,700戸
和歌山県67,000戸
鳥取県47,700戸
島根県55,200戸
岡山県211,500戸
広島県364,000戸
山口県134,000戸
徳島県63,400戸
香川県90,100戸
愛媛県145,000戸
高知県78,000戸
福岡県822,000戸
佐賀県71,200戸
長崎県129,100戸
熊本県193,500戸
大分県133,100戸
宮崎県117,100戸
鹿児島県181,700戸
沖縄県278,600戸

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、福岡県が続きます。
淡いのは鳥取県、福井県、島根県、秋田県、徳島県でした。
三大都市圏と福岡県、北海道が濃く出る分布です。

47都道府県の平均は33万3,693.6戸、中央値は15万1,100戸です。
東京都の286万8,500戸は平均の8.6倍にあたります。

上位5都道府県で46.1パーセント、7万戸を下回るのが6県。
1位と47位で60.1倍の開きがありました。

順位都道府県民営借家数(戸)地方人口10万人あたりの民営借家数
1東京都2868500関東20232.05
2大阪府1335800近畿15254.08
3神奈川県1280700関東13882.93
4愛知県924700中部12395.44
5福岡県822000九州16142.97
6埼玉県821800関東11208.4
7北海道758100北海道15032.72
8千葉県694200関東11105.42
9兵庫県559200近畿10477.8
10静岡県365400中部10360.08
11広島県364000中国13411.94
12京都府340300近畿13503.97
13宮城県294600東北13104.98
14沖縄県278600九州19004.09
15茨城県257000関東9158.95
16岡山県211500中国11551.06
17熊本県193500九州11402.47
18鹿児島県181700九州11860.31
19栃木県180600関東9580.9
20長野県169800中部8545.55
21新潟県167200中部7965.7
22群馬県163700関東8661.38
23福島県152100東北8726.33
24岐阜県151100中部7886.22
25三重県150400近畿8790.18
26愛媛県145000四国11363.64
27山口県134000中国10460.58
28大分県133100九州12267.28
29長崎県129100九州10311.5
30滋賀県123900近畿8837.38
31宮崎県117100九州11335.91
32石川県109700中部9990.89
33岩手県103500東北9039.3
34青森県99300東北8523.61
35奈良県98700近畿7680.93
36香川県90100四国9825.52
37高知県78000四国11890.24
38山形県73800東北7299.7
39富山県72500中部7271.82
40佐賀県71200九州9035.53
41山梨県69200中部8748.42
42和歌山県67000近畿7613.64
43徳島県63400四国9255.47
44秋田県61600東北6867.34
45島根県55200中国8598.13
46福井県54000中部7307.17
47鳥取県47700中国8983.05
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

民営借家が多い5都道府県

上位5都道府県の民営借家数
上位5都道府県の民営借家数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0500,0001,000,0001,500,0002,000,0002,500,000東京都: 2,868,500戸2,868,500戸大阪府: 1,335,800戸1,335,800戸神奈川県: 1,280,700戸1,280,700戸愛知県: 924,700戸924,700戸福岡県: 822,000戸822,000戸東京都大阪府神奈川県愛知県福岡県
上位5都道府県の民営借家数
項目民営借家数
東京都2,868,500戸
大阪府1,335,800戸
神奈川県1,280,700戸
愛知県924,700戸
福岡県822,000戸
下位5都道府県の民営借家数
下位5都道府県の民営借家数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 010,00020,00030,00040,00050,00060,000鳥取県: 47,700戸47,700戸福井県: 54,000戸54,000戸島根県: 55,200戸55,200戸秋田県: 61,600戸61,600戸徳島県: 63,400戸63,400戸鳥取県福井県島根県秋田県徳島県
下位5都道府県の民営借家数
項目民営借家数
鳥取県47,700戸
福井県54,000戸
島根県55,200戸
秋田県61,600戸
徳島県63,400戸

民営借家が多い上位5都道府県です。

東京都は286万8,500戸、大阪府は133万5,800戸、神奈川県は128万700戸、愛知県は92万4,700戸、福岡県は82万2,000戸でした。
東京都は2位の大阪府の2.1倍あります。

6位以下は埼玉県82万1,800戸、北海道75万8,100戸、千葉県69万4,200戸と続きます。

上位5都道府県で全国の46.1パーセント、上位10都道府県で66.5パーセントを占めます。
上位10だけで全国の3分の2という、かなり集中した分布です。

実数でも人口あたりでも東京都が1位、という数少ない指標です

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は民営借家の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

この記事で目を引くのは、東京都が実数でも人口10万人あたりでも1位という点です。

人口10万人あたりで割り直すと、1位は東京都の20,232.05戸。
実数でも1位なので、割り直しても順位が変わらないという、この形式ではめずらしい指標になります。
一戸建ての数では東京都が実数1位から人口あたり47位まで落ちたので、対照的な結果です。

2位は沖縄県の19,004.09戸でした。
実数では14位の県が、人口あたりでは2位に上がります。
3位は福岡県16,142.97戸、4位は大阪府15,254.08戸、5位は北海道15,032.72戸。
都市部と沖縄県が並ぶ形です。

実数と人口10万人あたりの相関係数はプラス0.72。
数が多い都道府県ほど人口あたりでも多い、という同じ向きの関係が出ています。
一戸建てのマイナス0.72とちょうど裏返しの数字になりました。

人口あたりの下位は秋田県6,867.34戸、富山県7,271.82戸、山形県7,299.70戸。
東京都とは2.9倍の開きです。
持ち家が中心の県では、借りて住むという選択肢そのものが少ないと考えられます。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が15,032.72戸で最も多く、東北6県が8,926.88戸で最も少なくなります。
関東7都県11,975.72戸は東京都が引き上げた数字で、九州・沖縄8県12,670.01戸に及びません。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの民営借家数の上位5都道府県
人口10万人あたりの民営借家数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 010,00020,000東京都: 20,232.120,232.1沖縄県: 19,004.119,004.1福岡県: 16,143.016,143.0大阪府: 15,254.115,254.1北海道: 15,032.715,032.7東京都沖縄県福岡県大阪府北海道
人口10万人あたりの民営借家数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの民営借家数
東京都20,232.1
沖縄県19,004.1
福岡県16,143.0
大阪府15,254.1
北海道15,032.7

民営借家が少ない5県

民営借家が少ない下位5県です。

鳥取県は4万7,700戸、福井県は5万4,000戸、島根県は5万5,200戸、秋田県は6万1,600戸、徳島県は6万3,400戸でした。
東京都の286万8,500戸とは60.1倍の差があります。

下位の顔ぶれは、人口が少ないだけでなく持ち家が中心の県です。
秋田県は人口10万人あたりでも6,867.34戸で47位。
数でも割合でも民営借家が少ない県ということになります。

7万戸を下回るのは6県。
47都道府県の中央値は15万1,100戸なので、下位の県は中央値の半分を下回ります。

地方別に見る

地方別の平均(民営借家数)
地方別の平均(民営借家数) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0400,000800,000北海道: 758,100戸758,100戸東北: 130,817戸130,817戸関東: 895,214戸895,214戸中部: 231,511戸231,511戸近畿: 382,186戸382,186戸中国: 162,480戸162,480戸四国: 94,125戸94,125戸九州: 240,788戸240,788戸北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(民営借家数)
項目民営借家数の平均
北海道758,100戸
東北130,817戸
関東895,214戸
中部231,511戸
近畿382,186戸
中国162,480戸
四国94,125戸
九州240,788戸

地方別に合計を出すと、関東が突出します。

関東7都県が全国の40.0パーセント、近畿7府県が17.1パーセント、中部9県が13.3パーセント、九州・沖縄8県が12.3パーセントと続きます。
少ないほうは中国5県が5.2パーセント、東北6県が5.0パーセント、北海道が4.8パーセント、四国4県が2.4パーセントでした。

関東7都県だけで全国の4割です。
一戸建ての数では30.1パーセントだったので、民営借家のほうがはるかに関東に集まっています。

人口10万人あたりの平均で見ると、北海道が15,032.72戸で1位、九州・沖縄8県が12,670.01戸で2位、関東7都県が11,975.72戸で3位。
関東は実数では4割を占めながら、人口あたりでは3番目にとどまります。
東京都以外の県が平均を押し下げているためです。

このグラフについての豆知識

公営住宅や社宅は含まない

この指標は民間が貸している借家の数です。
公営住宅、都市再生機構や公社の借家、勤め先が用意する給与住宅はいずれも含みません。

そのため、借りて住んでいる世帯すべてを表すわけではありません。
借家全体の数はこれより多くなります。

平均と中央値が2.2倍ちがう

47都道府県の平均は33万3,693.6戸ですが、中央値は15万1,100戸。
平均のほうが2.2倍大きくなっています。

これは東京都、大阪府、神奈川県といった上位が全体を大きく引き上げているためです。
この記事で扱う指標のなかでも、平均と中央値の開きが特に大きい部類に入ります。

数字は2023年のものです。

10年前とくらべると

全国の民営借家の数は、2013年の14,582,700戸から2023年の15,683,600戸へ、この10年で8%増えました。

東京都は2013年から1位を守っています。

伸びがいちばん大きかったのは沖縄県で、20%増でした。

順位の並びがにている記事

民営借家の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

1という高い相関を示したのが【借家の数】全国1,946万戸、公営も含めた全体の姿でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【ひとりが使う部屋数】全国1.93室、差は1.52倍(順位相関-0.78)です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た民営借家数

地方最も多い(戸)最も少ない(戸)
東北宮城県 294600秋田県 61600
関東東京都 2868500群馬県 163700
中部愛知県 924700福井県 54000
近畿大阪府 1335800和歌山県 67000
中国広島県 364000鳥取県 47700
四国愛媛県 145000徳島県 63400
九州福岡県 822000佐賀県 71200
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

民営借家の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で286万8,500戸、最も少ない鳥取県で4万7,700戸でした。
1位と47位で60.1倍という大きな開きです。

民営借家の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、公営住宅や給与住宅を含まないこと。
2つ目は、平均と中央値が2.2倍ちがうこと。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりで割り直しても東京都が20,232.05戸で1位のまま。
実数と人口あたりの両方で1位という指標はめずらしく、一戸建ての数とはちょうど逆の結果になりました。

実数と人口あたりの相関係数はプラス0.72。
地方別では関東7都県が実数の40.0パーセントを占めます。
家賃や持ち家率を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードH1322(民営借家数)の2023年の値。住宅・土地統計調査による。公営住宅やUR・公社の借家、給与住宅は含まない。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードH1322(民営借家数)の2023年の値。
住宅・土地統計調査による。
公営住宅やUR・公社の借家、給与住宅は含まない。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

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